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新井様、高山様へ[2010年02月11日(木)]
新井様、高山様、レインボーはうすのブログにてお約束の報告です。

普段ここを訪れる人には「何のこと?」となりますので、少しだけ前置きをさせていただきます。

昨今、当ブログへのアクセス数が高くなっています。その理由の1つはおそらくここに端を発しているのだと思います。

「少年老いやすく学成りがたし」

よって、報告をさせていただきます。ただし、今回は長くなります。
関心のない方は読み込まない方が良いかと…。失礼します。

レインボーはうすの長坂は2年程前から、愛知県障害者相談支援体制整備事業(やたらと長いのがお役所用語)の東三河北部障害保健福祉圏域のアドバイザーをさせて頂いております。
私は取り立てて相談支援の実績がある訳でもなく、たまたま当圏域に居合わせたタイミングにより、圏域アドバイザーになりました。もちろん、客観的に判断し、自ら納得した上で。

ここで、今一度、当圏域のおさらいをしてみます。圏域内の市町村とは
新城市-人口51,000人高齢化率27%、設楽町-人口6,000人高齢化率43%、東栄町-人口4,000人高齢化率46%、豊根村-人口1,400人高齢化率49%。

圏域全体の人口は約62,000人。愛知県の本庁の人たちからは、奥三河の人々の暮らしが、風景がどんな風に見えるのでしょうか。ちなみに、私は新城の人間です。

では、もうひとつ機関、機能をおさらい。

新城市社会福祉協議会が基幹社協として存在し、日常生活自立支援事業を行ない、権利擁護として高齢者や障がいのある人の日常的な金銭管理などをしています。

また、当圏域を管轄する雇用安定機関としてハローワーク新城があります。

さらに精神保健の領域では新城保健所が、児童では児相が当圏域を管轄しています。

そして、アドバイザーとして少しだけ関わりを持てるようになって、面積はとにかく広いのですが、「公的機能としてはコンパクトにまとまっていたんだ」と感じています。
ある意味、こんな恵まれた(?)地域が愛知県にもあるのです。

しかし、自立支援法がスタートするまでは上記の社協、ハローワーク、保健所、児相、そして市町村の担当窓口のみが相談機関で、民間の相談事業は社協以外には存在しない地域でした。その意味では「積極的にアウトリーチ」したり、「とことん本人に寄り添う」という相談支援はかなり少なかったのではと思っています。

では、本題に入ります。
当圏域には各市町村に自立支援協議会があり、それぞれ定期的に事務局会議・定例会・専門部会(新城市)、または運営会議(設楽町、東栄町、豊根村)が開催されていています。私は専門部会以外全てに参加させていただいてきました。

しかし、精神の方の事例が多く、社会資源が極めて乏しい当圏域(設楽町、東栄町、豊根村)では私の力不足は明白でした。そこで平成20年度より山田優スーパーバイザーの提案を受け、平成21年度より新城保健所健康支援課の課長さん、課長補佐さんの提案を受け、精神保健領域との連携を強化し、アドバイスを受ける体制作りのために、保健所の相談員さんと保健師さんがそれぞれ全ての市町村の定例会、運営会議の正式メンバーとして加わっていただくことになりました。

また、相談支援事業元年の当圏域では、市町村の保健師さんも大きな役割を担っていて、必ず定例会・運営会議に参加しています。

そんな中で、ある町の事例の検証(振り返り)をさせていただきました。参加者はいつもの運営会議のメンバー。
相談支援事業所、保健センター、障害福祉サービス事業所、町役場、保健所、圏域アドバイザー。

振り返りは自らの支援者としての心を痛める作業でもありました。

そこから見えた来たものは…。
少なくとも、運営会議参加者では連携はとれていた、しかし…。
「援助もしくは介入のタイミングのズレ」「医療機関との服薬に関する連携不足」、そして学んだことは「気になるケースの事例検討の必要性」「家族、兄弟姉妹のエンパワメントを引き出す支援の大切さ」
これが私の報告です。

実はこの運営会議では昨年春に、自殺された方のケースの振り返りも行っています。
その時は、元・愛知県精神保健福祉センター所長の大重Drにスーパーバイズして頂きながら、運営会議のメンバーで振り返りをしました。
自らの心を傷つける作業でありながらも、大重Drが傷を手当てしてくれるような会議でした。

自立支援協議会は「問題≒犯人探し」「責任の押し付け合い」の場ではありません。
「協働」を続ける中で、「気づき」を繰り返す場だと、ちょうど2年前に私は学びました。
その信念のようなものは、不思議と今も変わっていません。
人が変わる時は諭される時ではなく、気づく時としたならば、ケースの振り返りは自らの学びの場です。

ところで、3月に愛知県自立支援協議会本会議が開催されます。今回の新井さんのブログ、そしてそこに対する高山さんや私の発言が、県の関係者に波紋を広げているようです。
アドバイザーは意見は言えますが、オブザーバーです。ぜひ、精神の関係委員さんから、生の声が一言でも出ることを願います。
本会議の会長は高橋修Drです。必ず、現場の声を受け止めてくれる方です。(今年は新城にも来てくれる予定です。)

最後に、当圏域で、かつ、今という時点で仕事をしている限り、私は保健所不要論者になることは考えられません。
もし、今の保健所に問題があるというならば、機関としての体質、つまり県の労務管理システム、人材育成システム、県と市町村の役割分担システム、そしてシステムの機能不全の問題ではないでしょうか。(もちろん、私には県のような巨大な組織で働いた経験はありませんので、その複雑さや職員さんのストレスは想像できない前提での発言ですので、ご理解ください。)

もし、変革を望むのなら内部からだけでなく、政治という力になるのでしょか。
これ以上は私の仕事の範囲を超えてゆくことになります

東三河には保健所の相談員という立場でありながら、精神障がいのある人たちの作業所づくり、つまり社会資源創出にご尽力された方が3人みえます。お1人は亡くなられましたが…。そんなひと昔、ふた昔の壮絶な地域の実践や歴史が機関として受け継がれていないのでしょうか。たとえ当時と役割は変わったとしても、スピリッツは同じだと思います。

大切なのはプロセスではなく、何をしたか、何ができたか、何を残せたかではないでしょうか。幸いにも、私は30年ほどになる福祉業界人生で、比較的近くで3人の相談員の方の実践を見たり、聞いたりする機会がありました。だから、保健所に期待するし、連携も求めてゆきます。

ここまで読んだ方がお見えになりましたら、ありがとうございました。
そして、お疲れ様でした。

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