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2019年10月25日

【開催報告】ロジのチカラUP講座~フォロー意見交換会(導入・操作編)~

9月に開催した「ロジのチカラUP講座〜手法・ツール紹介編」では、岡山NPOセンターの加藤彰子さんをお招きし、事務を効率化するための手法や、ツールを紹介していただきました。

今回は、そのとき紹介していただいたツールの特徴などをもう少し掘り下げて解説し、さらに非営利組織が活用すると便利なITツールを紹介する「ロジのチカラUP講座のフォロー&意見交換会」を開催しました。

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日時:2019年10月24日(木)13:30〜15:30
場所:やまぐち県民活動支援センター 交流コーナー
   (パルトピアやまぐち2階)
情報提供者:やまぐち県民活動支援センタースタッフ 千々松葉子
参加者:8人(NPOの事務局などを担う方々7人、オンライン参加(ZOOM)1人)

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前半の1時間、ロジのチカラをUPする様々なPCツールの導入・操作について情報提供し、後半の1時間は事務局のロジの悩み&意見交換会を実施しました。

前半のツールの導入や操作編では、当センタースタッフの千々松葉子が講師をつとめました。
今回は主に以下3点のお悩みについて情報提供しました。

【お悩み@】
 クラウド上にエクセルなどのファイルで参加者管理などしているが、 自宅から利用しているスタッフに利用の際の決まり事を伝えていない (そもそも決まり事を作っていない…) 
ひらめき【情報提供】オンラインでファイル共有するためのツールや導入する際の注意点
 ⇒NPO法人なら容量無制限で利用できるG SUITE(Google for Nonprofits|非営利団体向けプログラム)
がおススメ。。※Techsoupに要登録。
 ⇒情報漏洩(特に自宅PCで家族と共用する場合、関係者以外の場所で使用する場合)や、競合コピーが発生することがあるのでスタッフ内でヒアリングし、ルールを決めておく。


【お悩みA】
 LINEやFacebookのメッセンジャーで情報共有しているが、 情報を探すのに過去のスレッドをさかのぼるのが大変なことがある。
ひらめき【情報提供】情報共有ツールメリット、デメリット
 ⇒コミュニケーションツールなら、気軽に始められるLINEやFacebookなどSNSでも可。
  ※ただし、情報がどんどん流れていき、検索しにくい。
 ⇒事業をするなら、検索が可能で、事業ごとに分けられるSlack(チームコミュニケーションツール)がおススメ!
  外部アプリ(googleカレンダーやDropboxなど)とも連携ができる。
  ※誰でも無料プランあり任意団体でも使える
  NPO法人なら申請すれば有料プラン無料で利用可能


【お悩みB】
 代表や理事が忙しくて会議やイベントの日程調整が大変だ
ひらめき【情報提供】スケジュール調整・共有
 ⇒googleカレンダー(PCでは使いやすいがスマホは見にくい)とtimetree(PCでは使いにくいが、スマホだと見やすい)を両方活用。
 同期が可能なので、使用するアイテムによって使い分けるのがおススメ。
 ⇒また単発のイベントや会議の出欠調整には「調整さん(スケジュール調整ツール)」。

この他、NPO法人NPOサポートセンターが運営する
NPO支援コレクション」というサイトも紹介。
こちらは、「事業戦略」、「広報」、「資金調達」、「組織・人材」、「総務・会計」でNPO を支援するサービスを集めた紹介サイトです。
全ての情報が閲覧無料となっています。
NPO の皆様を対象にしたサービスが多く掲載されていますので、こちらも是非ご覧下さい。


後半は参加者全員で意見交換。
それぞれ団体の特徴や構成メンバーにより少し違いがありますが、みなさん同じような悩みを抱えているように感じました。

【意見交換会でのお悩み@】
前半で聞いた便利なツールを取り入れたくても、スタッフの中で重要度や価値観が違うため、なかなか取り入れることができない。
ひらめきメンバーが何を感じ、今どう思っているかを共有し、言いたいことが言い合える日頃からの信頼関係をつくることも大事。
それには、堅苦しくない雑談からはじめて、コミュニケーションを取りやすい環境を作ってみたらどうか。
ひらめきそうすることで、相談しやすくなったり、ひょっとしたら、そこから新しいアイデアが生まれるかも。


【意見交換会でのお悩みA】
たくさん情報がくるので、どんどん情報が流れていき、(回答が必要な)大事な情報などを見逃してしまう。
ひらめきメンバー全員ですべての情報を共有するのではなく、それぞれのスタッフに必要な情報だけを送るのもよい。
なんでもかんでも、のべつまくなしに送ると、注意散漫になり、チェックして欲しい大事な情報もスルーされることになる。
ひらめき一つの工夫だけでは網羅できないので、いろんな手段を掛け合わせてすべてのメンバーに行き渡るようにしている。


みなさん、目の前の事業をこなすことに手一杯で、団体の活動以外にもやらなきゃいけないことがたくさんあって、じっくり団体のことについて話す時間も取れないのが現実のようですね。
広報でのITツールやSNSなど情報発信は進んでいますが、事務局業務のIT化はなかなか進んでいないところが多いと感じました。

ツールを上手に活用して、空いた時間でスタッフやボランティアとの会話を増やすことで、よりスムーズな団体運営を目指してもらえたらな、と思います。


かわいい11月29日は「非営利組織のIT活用 業務改善のためのキントーン講座」を開催かわいい
こちら午前はまだ空きがあるので参加OKですが、午後はすでに満席のため、PCを持ち込む場合のみ見学OKです。
事務の省力化・システム化は、団体の活動の広がりに必須です。
さらに事務局のスリム化を進めたい団体はぜひお申し込みくださいね。

「非営利組織のIT活用 業務改善のためのキントーン講座」チラシ

2019年10月08日

【開催報告】ロジのチカラUP講座〜悩める事務局大集合!手法・ツール紹介編〜

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日時:2019年9月25日(水)13:30〜16:30
場所:パルトピアやまぐち 2階 第一会議室
講師:加藤 彰子さん
(NPO法人岡山NPOセンター NPO事務支援センター長)
参加者:22人(NPO法人9、任意団体4、中間支援組織4、コミュニティ団体5)
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「机回りに書類が山積みあせあせ(飛び散る汗)
「組織内の情報共有に悩んでいるたらーっ(汗)
「イベント関連業務がはかどらないダッシュ(走り出すさま)」など
上記のお悩みを抱えている団体の事務局強化を目指すために、
どんな時でも速くミスなく同じ品質で
お金をなるべくかけず誰でもできるような仕組みを
各団体内で考えるきっかけづくりとなったセミナーを開催しました。グッド(上向き矢印)

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■「ロジのチカラ」は「縁の下のチカラ」

講師である加藤さんからは、
事務局ってやって当たり前のように捉えられ、
ほめられることってなかなかない。
だけど本来は、事務局は組織運営の要ぴかぴか(新しい)
事務局がしっかりしているおかげで、
団体運営もスムーズにいっているということを理解してほしい」と話された上で、
事務力が向上するためのいくつかのヒントを教えていただきました。

■ロジ(ロジスティクス)とは?

まずは研修のタイトルにもなっているロジ(ロジスティクス)とは何かについてお話いただきました。
もともと軍隊用語で、前線で戦闘に従事する前方業務に対して、
後方業務または後方支援と呼ばれる業務領域のこと。
つまり、NPOでいえば、「組織の活動継続に必要な事務局業務全般のこと」だそうです。

具体的には、
・電話対応
・書類作成
・会計処理
・ファイリング などなど
すべての業務に関わる大事な仕事です。

今回は
「文書を適切に保存する」
「情報を共有する」
「作業を仕組み化する」
と3つのポイントにしぼってお話していただきました。



★文書を「適切に」保存する

〇紹介されたロジ技:4つの箱ひらめき
文書が山積みでなかなか整理できないときに使えます。
・まず、文書を4つの箱に分けます
@どうしても取っておきたい箱
Aみんなで読み返したい箱
B捨ててもいい箱
Cやりかけ箱 
→曖昧な位置づけの文書を保存するか処分するか判断が促され、整理がはかどります。


○紹介されたロジ技:タテ置き、色分けひらめき
ヨコ積みの文書ばかりでいざという時に必要な文書を探すのに一苦労…というときに使えます。
・文書の置き方を「ヨコに積む」ではなく「タテに並べる」
・その際、各文書の表紙ではなく、背表紙を必ずつけます。
・さらに、文書(を綴じたファイル)の内容ごとに色分けして保存するようにします。
→必要な時にすばやく文書を見つけられ、取り出しやすくなります。



★情報を共有する

〇紹介されたロジ技:それぞれの特徴を活かしたITツールの活用ひらめき
スタッフ全員が顔を合わせる時間がないときに
・タスクや相談、出退勤はChatWorkで
・スケジュールはGoogleカレンダー
・ファイルはドロップボックスで共有
・申込受付はGoogleフォーム  
・よく聞かれる質問と答え(Q&A)を準備しておく。
 →それぞれが都合の良い時間に確認でき、共有する時間の手間が省けます。

〇紹介されたロジ技:バディ(二人)で担当ひらめき
できる人にばかり仕事が偏りがちで、次世代がなかなか育たないときに
・事業は二人で担当。
・先輩・後輩で組む。
・二人で相談、確認しながら進めていく。
→不測の事態にも対応でき、人材育成にもつながります。



★作業を仕組み化する

〇紹介されたロジ技:マニュアル化・フォーマット化ひらめき
同じ失敗をしてしまったり、忙しくて内部資料を作る時間がないというときに使えます。
・いつもしている作業を細分化する
・イベントや講座などはチェックリスト式のマニュアル化する
・企画書や報告書、アンケートなどはフォーマット化する
→ケアレスミスを防ぎ、誰でも考えずに、一定程度の質を保つことができます。


■参加者のアンケートより

・今の自分に自信が持てた
・事務の仕事にやる気がでた
・ファイリング関連について参考になった
・ベテランから新人まで幅広くカバーする内容だった 
・日頃は業務に追われているので、この時間で改めて話し合うことができてよかった
とおおむね好評でしたが、中には、
・ITツールに関しては、自分を含め、スタッフ全員のスキルの問題で不安がある
・事例で示された様式そのものが欲しかった
という意見もありました。

ぜひ、それぞれの団体の特徴を活かして、
効率よくできるオリジナルの仕組みを作っていただき、
ロジのチカラUP!組織のチカラUP!を目指していただけたらと思います。

また、「人間がやることに完璧はない。ミスしたらすぐに謝ることが大事。
自分に何ができるのか、見えている課題に対して自分ができることは何か見つけること。
そういう風に、得意なことを得意な人にやってもらうことも大事」と、
周りを巻き込むことの大切さも教えていただきました。

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イベント次回のフォロー意見交換会について

今回のセミナー(手法・ツール紹介編)を受け、
フォロー意見交換会(導入・操作編)を開催します。
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日時:10月24日(木)13:30~15:30
場所:パルトピアやまぐち 2階 交流コーナー

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ITツールの導入・操作について、センタースタッフ千々松がアドバイスします。
今回、加藤さんからご紹介いただいたツール以外にも、
非営利組織がお得に使えるITツールがまだまだあります。
そのあたりの情報提供もいたします。

また、今回のアンケートから
「そもそも事務効率化を大切だと思っていないスタッフとどう共有すればいいのか」
というお悩みをいただきました。
この課題について、参加者のみなさんで解決策を考えられるといいなと思っております。
同じ悩みを抱えているという方、うちはこうしているよという方、
またこんなアイデアがあるよという方、ぜひ一緒に情報交換しませんか?

お申し込みはセンターまで。
posted by ほしちゃん at 11:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | センターから報告

2019年08月24日

【報告】非営利組織の労務セミナー

みなさん、いかがお過ごしですか?残暑お見舞い申し上げます。
それにしても、暑いですね。センターのスタッフルームは構造的に冷えにくいらしく、毎朝温度計は35℃を指しています。働きやすい環境づくり、、、大切ですね。
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日 時:2019年8月7日(木)13:30〜15:30(15:30〜16:30 個別相談)
場 所:パルトピアやまぐち 2階 第1会議室
参加者:19人(NPO法人13、任意団体3、コミュニティ団体1、中間支援1)
講 師:伊藤英治さん(伊藤社会保険労務士事務所、労働保険事務組合 優華、特定社会保険労務士)
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センターでは、毎年労務に関連するセミナーを開催しています。
今回は、労働相談ホットライン(電話相談窓口)で相談員を務める伊藤英治先生を講師にお迎えして、現在の法律に基づいた適正な労務管理ができる組織が増えることを目的に「非営利組織の労務セミナー」を開催しました。
労働者を「雇用する」とどうなるか、その全体的な枠組みを理解することを目的に、4つの相談ケースから学びました。

まずは、参加された方々の受講動機の確認。
セミナーの冒頭で、それぞれの問題意識を踏まえつつ先生のお話を聞いていただくため、みなさんに各自「受講の目的」を手元で書いていただきました。
参加者のみなさんは、どのようなことを知りたくて参加されたのでしょうか。

・人を雇用した際の決まり事を知りたい。
・私たちの団体は正しく雇用できているか。
・NPOに特別な労務があるのか。

・雇用についての形態や賃金の支払い方について。
・(常勤でなく)短期間の雇用が生じたときの労務について。

・ボランティアの人に対しての謝金をどうお支払いしたらよいか。
・ボランティアの最低賃金の考え方。
・雇用と有償ボランティアの違いについて教えてほしい。

みなさんの関心は、
・団体から支払う人件費は、給料?謝金?
・仕事をしている人と団体の関係は、雇用?委託?

という点に多く集まっていました。


●業務委託と雇用
業務委託(多くは個人事業主)と雇用に分けて考える。ただし、実態をみて判断すべき。

 業務委託(多くは個人事業主)/謝金/支払通知書/労働者ではない
 雇用            /給料/給与明細書/労働者である


●労働者 働いています!
<事例1>
私は自営業者。店を手伝ってもらっているBさんには、お客さんがくると出勤してもらい、そのお客の売上げの4割が報酬という約束だ。先日、Bさんから「私の雇用保険や社会保険はどうなっているの?」と聞かれた。

ひらめきその人は労働者なのか?
ひらめき雇用保険や社会保険は、原則として労働者が※被保険者となる。※会社ごとに入ります。
ひらめき労災保険は、労働者を守るため事業所が入る。

≪労働者≫
・「労働基準法」職業の種類を問わず、事業所または事務所に使用される者で、賃金を支払われる者。
・「労働組合法」「労働契約法」にも定義がある。

≪使用される者≫ 
・仕事上の指示を断れない
・具体的な指揮命令があるなど
・場所や時間が拘束されている
・本人に替わって他の者が働いてはいけない

≪労働の対償としての賃金≫ 
月・日・時間等の時間を単位として決まる など。

これらを総合的に判断するものなので、「労働者」であることを判断するのは非常にむずかしい。
仕事をしている人が労働者であれば、使用者にはしなければならない手続きがある。

労働者名簿、賃金台帳、出勤簿等の作成
労働条件通知書等の交付(雇入れるときは必ず)
労災保険の対象となる(入社時の手続きはない)
雇用保険の被保険者資格取得の届出 ハローワーク
社会保険(健康保険・厚生年金保険・介護保険)の被保険者資格の届出



●労働契約 約束が違う!
<事例2>
時給1000円という仕事を見つけた。ところが、仕事が始まると労働条件通知書も交付されず、時給も900円。上司に確認すると900円のはずだと言い張る。結局辞めた。

ひらめき労働契約の内容、労働条件通知書にはどのように書いてあるか。
ひらめき労働者の合意なしに労働条件を変えてはいけない。

労働条件の明示(労働基準法第15条第1項)
≪労働条件通知書(必ず書面で明示 労働基準法施行規則第5条3項)≫
 @労働契約の期間 定めあり・なし
 A就業の場所および従事すべき業務
 B始業および終業の時刻等の労働時間関係
 C賃金の決定等の賃金に関する事項
 D退職(解雇の事由を含む) など

≪就業規則≫ 常時10人以上の労働者を使用する事業場では必ず作成する。
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●労働条件 なんで休みがないのだ!
<事例3>
定年退職後、65歳まで継続雇用。正職員時代、年次有給休暇をとっていなかったので、嘱託になってから取得しようとしたら、契約が新しくなったのだから、半年待てと言われた。同じ雇い主、同じ労働者でも、労働契約が書きかえられると年次有給休暇はゼロになるの?

ひらめきゼロにならない。時効は2年。


●労働保険と社会保険 うちは入らないといけないの?
<事例4>
個人事業主(従業員3人)。元請企業から、社会保険に入れるよう指導があった。入らないといけないか?

労災保険 労働者がいれば原則すべて
雇用保険 被保険者がいる場合
社会保険 法人はすべて 個人事業は常時5人以上の労働者がいる場合(義務)

労働保険と社会保険の加入義務(労働時間での目安)を、ざっくりと図式化すると・・・

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●労働条件通知書を作成してみよう
4つのケースで学んだことを確認しながら、契約期間、始業・終業の時刻、休憩時間、休日、休暇、賃金、退職などについて記載しました。
パートの人に、「なぜわたしのお給料は正職員の人より少ないんですか?」と問われたら、「あなたがパートだからですよ」というのは答えにならない。正職員とパートの違いを説明できるようにしておくことが重要という話がありました。
トラブルになりやすい行き違いも、明示されているものをみると気持ちの収まりがつきやすいように思います。
就業規則や労働条件通知書は、労使間の紛争を未然に防ぐためにも、両者がしっかりと理解しておくべきものなのだと思いました。

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質疑応答では、ボランティアへの支払や、派遣元と派遣先の関係(請負)についての質問がでました。
また、事前に希望のあった方々は、この後、個別にご相談されました。

アンケートでは、
・労働通知書を作成してみようと思う
・ボランティア謝金について、どのように考えたらよいか知りたい

という意見が多くみられました。
労務については、一般企業でもNPOでも違いはありません。
有休は消化したい、でも人が足りない、休めない、というような団体も多いのではないでしょうか。

非営利組織に関わる人は多様です。
常勤、毎月決まった時間働くパート、1つの事業に関する短時間の雇用・テレワーク・有償ボランティアなど、様々な働き方があります。
参加者のみなさんは、事務局として雇用する側の立場で学ぶために参加されたと思いますが、一方では、職員であるという意味で、雇用される側でもあります。
使用される者の気持ちもよく分かる、という点で、団体内の意識を変えるきっかけを作り出せるのではないかと感じました。

働きやすい環境、休みやすい環境づくり、、、まだまだ続きそうですね。
講師の伊藤先生、暑い中、ありがとうございましたわーい(嬉しい顔)
posted by ほしちゃん at 16:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | センターから報告

2019年07月18日

【報告】利用者意見交換会 NPOとインターネットの情報発信

外は大雨。梅雨が明ければ、本格的な夏。みなさん、いかがお過ごしですか?
大変遅くなりましたが、昨年度末の意見交換会の報告をします。
思えば、センター事業は、意見交換会で始まることが多いのですが、昨年度は、意見交換会に始まり、意見交換会に終わった1年でした。

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日時:2019年3月29日(金)14:00〜16:00
場所:やまぐち県民活動支援センター 交流コーナー
参加者:9名(山口市、萩市、美祢市より 任意団体4、NPO法人3、認定NPO法人2)
講師:千々松葉子さん(やまぐち県民活動支援センター)
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4月から、県民活動スーパーネットがリニューアル(モバイル対応になりました!)。そのこともあり、平成30年度の情報発信を見直してみようということで、「NPOとインターネットの情報発信」というテーマで、利用者意見交換会を開催しました。子どもの健全育成に関わる活動をされている方々が多くみられました。

まず最初に、情報発信について疑問に思っていることを挙げていきました。
・HPを更新しているが、どう発信できているのか分からない。
・その情報がどう見られているのか分からない。
・どう情報を流しているのか分からない。
・アクセスしやすいようにするにはどうしたらいいのか分からない。
・スマホの利用者が多いが、どうすれば伝わりやすいのか分からない。
・インスタって何?  

などが挙がり、これらの疑問に応える、有意義な2時間が始まりました。


●1995年 阪神淡路大震災時、どんなメディアを使っていましたか?

(年齢がばれてしまいますが)今から24年前の状況を1人ずつ話しました。
まだ団体活動を始めておらず、情報発信をしたことがない方がほとんどでした。広報誌や情報紙といった紙ベースの情報が主で、携帯&パソコンなし。使うとしてもワープロぐらいで、情報源は主にテレビだった、という話になりました。

当時の情報発信は、
テレビ>新聞>ラジオ>インターネット という順番でしたが、
現在は、
テレビ>インターネット>新聞>ラジオ に変化しており、とりわけインターネットが急成長しています。このあたりは、体感として理解できますが、年齢にもよりますね。

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総務省 情報通信政策研究所「平成29年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」 (2018年7月発表)


●インターネットの投稿で、これはいけない、嫌だと思ったものは?

・嫌なことがあったとつぶやく投稿
・高校生が内々の写真をアップ、瞬く間に拡散。ネット世界のつながりというものを理解できていないのでは?
・最近お騒がせのフェイク動画
・イベント中に、参加者がビデオ撮影したが、他の参加者からクレームが出た。
・セミナーなどの講師の知的財産について

などが挙がりました。
この反応は、大きく分けて、ネガティブなものに関するものと肖像権に関するものに集約されます。
トラブルは、全体の2割にあたるそうです。
そこで、著作権と肖像権について確認。

<著作権>
・撮影した人にある。
・勝手に使うのはNG(他人が撮影して掲載しているものを)
 フリーを明記しているもの以外は必ず許可をとること。

<肖像権>
・芸能人でなくても肖像権がある。
・セミナーなどの様子が分かるものは、参加者に、写真掲載の許可をとること。
・未成年の場合は、保護者に許可をとること。アップでの掲載はNG。縮小して掲載すること。

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生まれながらにインターネット世代である子どもたちがいる一方で、大人たちは急速に発展するインターネット世界に対応ができていない。どこかで諦め?(使いこなせない、興味ない)を抱いているのかもしれません。
しかし、大人の方がこの環境に対応していかなければなりません。
今の時代、20年後、この写真がどう使われるか。子どもの信頼に応える発信を心がけたいという話がありました。


●ネット広報のポイント

全体でのSNSの利用は7割を超えているそうです。利用率は、パソコン(73.0%)とスマホ(71.8%)。モバイル対応は必須です。

・告知より報告が大事
 →こんなことやります!というお知らせだけ、という状況は最も避けたい。
・役立つコンテンツづくりが大切
 →検索でヒットしたら参加につながる。

どんなイベントかな?と前回の様子を調べることが簡単にできる世界。情報の蓄積が大切という話がありました。情報が流れていくFBやツイッター、インスタなどよりは、ブログ。
1年後も見たいものは、ブログが適していますね。


●SNSだけではNGな理由

・概要が分かりにくいこと→どんな団体のどんな活動か分からない
・検索にヒットしにくいこと→知ってもらえない
・情報が蓄積されないこと→信頼されない

1年前の情報を探し出すことの難しいSNSだけでは、やはり情報発信としては不十分なようです。
多くの情報を参照できるホームページなどのウェブサイトとSNSの両方を、その性格や特徴を活かしながら活用しましょうという話がありました。


●番外編 効果的なFBの使い方

・どうしても来てほしいという人にはメッセージを送信、友だちをグルーピング、「いいね」に返信。
 →より直接的に訴える。
・イベントページを作成。
 →一斉に情報発信する。来てほしい人を招待できる。
・「いいね」を分析。
 →団体のどのような記事に反応が多いのか。ニーズを知ることができる。見てもらえる可能性が高まる。

例えば、広報誌を1000枚配布したとしても、どんな人が読んでくれたのか、その反応は分かりにくい。
しかし、FBであれば、リーチ・エンゲージメントで反応が分かる。
「いいね」ということばは、もはや誰もが知っていますが、FBは、コミュニケーションの方法、会話なのだという話がありました。
コミュニケーションは相手があってこそのもの。探りながら自分を開いていく「現実の」人間関係も、FBのコミュニケーションも変わらないのだろうと理解しましたが、実際に活用してみて、実感を持ちたいところです。

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無題4.png

最新版はこちら 総務省 情報通信白書(令和元年度版)


ちなみに、今回の意見交換会を、どのようにしてお知りになったか、と尋ねてみましたら、
センターからのメール>チラシ>県民活動スーパーネット>FB という結果になりました。
(直接)>(紙媒体)>(広くお知らせ)>(旬の情報)の順番。

参加者の年代も考慮しなければなりませんが、今回は団体あての案内メールが一番効果あり。
FBを団体活動に活用している方は参加者の半数ほどでしたが、FB活用方法についてより詳しく教えてほしいという声も出ましたので、今後何かしらの形で、情報提供ができればいいなと思います。(→非営利組織のネット活用、内容と日程が決まりました!)

告知だけで報告なし、という最も避けたい状況になってしまって数ヶ月。
これまでの活動の様子を知りたいと思った方々にとって、役立つものとなるように、この内容はようやく情報として蓄積されていきます。

たしかに、何だか気になるものを検索したとき、ヒットしなければスルーすること、ありますね。ネットは、気になるものしか検索しないのに。
情報にあふれた社会だからこそ、そこを逃すな、ということだと理解しました。
ウェブサイトとSNSのメリットやデメリット、ネット広報のポイントを学んだ意見交換会でした。

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さて、まずはFBの使い方を知りたい!というみなさま、ぜひこちらもどうぞ。
      ↓
この意見交換会にヒントを得て、今年度の最初の意見交換会を開催します。

日時:2019年8月29日(木)10:00〜12:00
場所:やまぐち県民活動支援センター
定員:10名程度 
内容:座学&意見交換
・Facebookのイベントページの活用
・google申し込みフォームの作成と運営者への通知メール・自動返信メールの設定方法

今回初の試みでZOOMからの参加も可能です。
山口市まで往復するのは時間的に難しいなという方も参加可能ですよ。
詳細はこちらをご覧ください。
posted by ほしちゃん at 10:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | センターから報告

2019年04月09日

コミュニティ学習会 「地域を動かす未来づくり塾」 開催報告

2019年3月22日(金)13:00〜16:00(山口県商工会館)
コミュニティ学習会「地域を動かす未来づくり塾」を開催しました。
参加者は32名。
実際に地域でまちづくりに関わっていらっしゃる自治会組織はもちろん、
行政や中間支援などさまざまな関係機関が参加されました。

講師はちょうど2年前にもお招きした
斎藤主税さん(新潟県のNPO法人都岐沙羅パートナーズセンター事務局長)。

講師写真.jpg

中学生以上全住民アンケートを実施する際のプロセスや内容、
設問設計、集計結果の読み取り方、実施後の展開などを
全国の事例とともにそのノウハウについてお話いただきました。

◆住民アンケート実施にあたってのポイント
・選択肢中心に数値化できる設問にする。
・どの年齢層でも答えられるような内容であること。
・住民意識を引き出す質問。
・訪問配布・訪問回収が、高い回収率を生む。
・本音を書き出してもらうために個人が特定されないような配慮を。
・年代別・男女別に集計する。
・報告会は必須。
・数字が意味することを言葉で表現。
・結果を踏まえ、何かひとつだけでもアクションを起こす。
・アンケート票の設計は何を浮かび上がらせるか先にイメージする。

その他、設問数や順番もすごく重要で、
アンケートを実施するまで1年以上の準備期間があったほうがよいとお話されました。

また後半のワークでは、ある地域の集計結果を見て
どんなことが考えられるかグループワークをしました。

ワーク風景.JPG

みんなでこうして話し合うことが大事だそうです。

まずは住民同士の対話の場を設け、
アンケート結果や人口推計など「数値で見える化」し、
住民でしっかり現状を把握することが大切。
アンケートの結果は正解ではなく、「仮説」であり、
いちばんの目的は議論が生まれる対話のきっかけになること。

それぞれの世代の都合に合わせて開催することや、
意見が言えるような環境を作ることなど、
住民全員がその気になるような工夫も必要です。

ワーク風景2.JPG

参加者からは、
・アンケートのとり方、たいへん参考になった。
実行に移せるものは小さくても動き出そうと思った。
・人が動き出すためのヒントをたくさんいただいた。
・困難だが、アンケート調査をしてみたい気持ちになった。
など、前向きなお声をたくさんいただき、
今回の講座で参加者のみなさんの背中を押すことができたようです。

いつまでも住み続けたいまちづくり、
色んな世代で考え、楽しみながら関わっていく人が増えるといいなと思いました。
posted by ほしちゃん at 13:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | センターから報告