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2019年03月08日

「NPO法人会計基準のキホンと活動計算書の作成」開催報告

今年度のNPO法人会計講座は、長門と山口の2会場で開催しました。
山口会場においては、開催2週間前に定員に達したため、
申込みを締め切るという大盛況の開催となりましたグッド(上向き矢印)

講師は、岡山NPOセンター NPO事務支援センター長の加藤彰子さん。

DSC07241.JPG

初日の長門市は、昨年9月に開所したばかりの「長門市しごとセンター」で開催。
参加者は、主に長門、萩で活動している13法人(設立を検討中の団体を含む)、19名。

2日目の山口市会場には、山口、宇部、下関、周南など県内各地から、
14法人(申請中の団体含む)22名の参加がありました。

まずは、NPO法人として基本的なことのおさらい。

NPO法では、役員名簿や定款等、常時備え置かなければならない書類と、
作成された日から起算して5年が経過した日を含む事業年度の末日まで
備え置かなければならいない事業報告書等があります。
これらは、NPO法人のすべての事務所に備え置くとともに、
社員(正会員)や利害関係者から閲覧の請求があった場合には、
正当な理由がある場合を除いて、閲覧させなければなりません。
(NPO法第28条)

【常時備え置かなければならない書類】
@最新の定款
A最新の役員名簿
B認証書(設立時の認証書含む)
C最新の登記事項証明書


【5年間備え置かなければならない書類】
@ 事業報告書(様式自由。写真などもOK)
A 活動計算書
B 貸借対照表(公告の必要あり)
C 財産目録
D 10名以上の社員名簿
E 前事業年度全員の役員名簿
(年度途中から役員、年度途中で辞任した人も含む)

※法人設立後、上記の書類を作成するまでの間は、
設立認証申請時の事業計画書、活動予算書、設立時の財産目録を備え置きます。

これらの作成した書類はプリントアウトし、
閲覧時にいつでも見せられるように、ファイリングしておきましょう。

NPO法人の閲覧書類は、内閣府ポータルサイトに掲載されていますので、
ご自分の法人の情報を、是非、ご確認ください。

DSC07253.JPG

さて、ここからは本題。
◆「NPO法人会計基準」とは?
・財政状況を分かりやすく伝えるための会計のルール
・法人皆が同じ方法で作成することにより、比較が可能に。
 (自法人の過去と現在。同業他団体との比較など)

◆「活動計算書」からわかること
・法人の規模。
・その年にいくら収益があって、いくら使ったのか(費用)。
・何に使ったのか。(事業費の内容に注目)
・人件費の支払い。
【ポイント】
@ 書式が決まっている(3列表示)
A 費用は「事業費」と「管理費」に分ける。
そしてそれぞれを「人件費」と「その他経費」に分ける。
B 勘定科目も決まっている。ないものは追加。
C 事業収益の科目は、定款の事業ではない。(明瞭、簡潔に)
D 0円の科目は記載しない(人件費の場合は0円でも記載)
E 合計があっているか確認する。

◆「貸借対照表」からわかること
・「資産の部」−「負債の部」=正味財産(利益の累計額)
・資産に対して負債が多くないか?
・役員からの借入金。
【ポイント】
@ 「資産の部」…「流動資産」と「固定資産」に分ける。
A 「負債の部」…「流動負債」と「固定負債」に分ける。

◆「財務諸表の注記」
・重要な会計方針は必ず最初に記載。(法人が選択した会計方法)
「財務諸表の作成は、NPO法人会計基準(2010年7月20日 2017年12月12日最終改正 NPO法人会計基準協議会)によっています。」
   ↑
この2行を書いたからには、NPO法人会計基準に則った書類を作成しましょう。
以下のうち該当する項目は、必ず注記すること。
@ 事業費の内訳または、事業別損益の状況(任意だけどオススメ)
A 施設の提供等の物的サービス、ボランティアによる役務提供の内訳(任意)
B 使途等が制約された寄付金等の内訳
C 固定資産の増減内訳
D 借入金の増減内訳
E 役員及びその近親者との取引の内容

◆「財産目録」
・貸借対照表を詳しくしたもの
・NPO法人会計基準では、貸借対照表の附属明細的位置づけだが、
NPO法では作成が義務づけられている。(事業報告書類)

お話の後、実際に活動計算書と注記を作成してみる練習問題に挑戦。

参加者からは、
・注記のことを初めて知った。今年度の会計報告で作成したい!
・活動計算書を改めて見直して、完璧な活動計算書を目指す!

など、とても前向きなお声をいただき、講師の加藤さんも大変喜んでおられました。

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会計は日々の記録がとても大事です。
4〜3月の事業年度の法人は、
これから事業報告書の作成で忙しくなると思いますが、
わからないことがあれば、是非当センターまでご相談ください。

また、もう少し専門的なことを聞いてみたいという方は
専門家に聞く定例相談会も随時実施しております。
相談料無料で個別に相談に乗っていただけますので、
こちらもどうぞご活用ください。

2日間、講師の加藤さんには大変お世話になりました。
参加者のみなさん、ご参加ありがとうございました。
posted by ほしちゃん at 12:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | センターから報告
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