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2009年10月27日

本殿よりの風景

本殿の棟から瀬戸内海が一望出来ます。

普段ならカラスなどの鳥ぐらいしか見ることが出来ません。

お宮の仕事に携わる役得の1つです!

2009年10月24日

箕甲・みのこう

破風側に向かって屋根の丸みのある所を『箕甲・みのこう』と言います。

この箇所を葺くには『生皮・なまかわ』を使用します。

長さは、尺2寸(約36cm)巾は、3寸5分(約7,5cm)ぐらいあり、木口が丸くなってあります。

その丸みに添うように葺きます。平葺同様に6枚ごとに竹釘で打ち止めます。

箕甲をうまく葺けるかによっても職人の技術が試される箇所でもあります。





2009年10月22日

上目・留め

屋根の角を『留め』と言います。

割れが入ってない素性の良い厚手の上目を、斜めに切ります。

上目が真っ直ぐになるように並べ、記しをして切り針釘で打ち止めます。

留め上目の厚みは、行や破風と同じ厚みにすると、見た目で薄く見える為、増しを付けます。







2009年10月20日

上目皮施工・破風(はふ)

破風(横にあたる所)は尺2 の上目を2枚施工します。

破風に使用する上目を鎌上目(かまうわめ)と言い、上目を斜めに切り、切った木口に添って斜めに施工します。

こうするのは、水が自然と下に流れる為です。





上目皮施工・行(ゆき)

上目軒の上に上目を二枚施工します。

行(正面や裏面の平らな所)は下に尺2(約36cm)、上に長上目(約75cm)の上目皮を施工しました。

上目軒と上目皮で8分(約24mm)ほどの厚みになり、上目皮だけだと6〜8枚ぐらい重ねることになります。



2009年10月18日

上目軒

仕上がりの画像です。

上目軒をするのは初めてだったので屋根を解体するときも注意し、師匠(前回、上目軒を施工した方)や同僚の職人さんに聞いて方法やアドバイスを頂いて施工しました。

私は軒を固めましたが、また違った方法があると思います。







上目軒

通常は水切銅板の上に、上目皮を葺ます…が、この屋根は水切銅板の上に5分(約15mm)軒付けがしてあり、その上に上目皮が二枚葺いてありました。

取り付け前に、タッカー(ホッチキスみたいな物)で固め、こぐちを桧皮包丁で切り揃え、後は軒付けと同じ様に取り付けました。







2009年10月14日

千木解体

千木は仮設足場の設営時点で木部の腐食がわかり、新品にかえます。

鰹木と同様にツカミでハゼをおこし、銅釘をバールで抜く作業です。

銅板をめくると…腐食は、かなり酷い状態でありました。

千木は腐食が激しく、葺替え前に撤去や修理など…寿命が短く、少しでも水が廻らないように試行錯誤でやっていますが…なかなか良い方法が見付かりません…







2009年10月13日

鰹木の銅板解体

新たに銅板を施工するために古い銅板を解体します。
潰れたハゼをツカミでおこし、銅釘をバールで抜きます。

鰹木の木(もく)の方は、傷みも少ないので、そのまま使用します。





2009年10月11日

鰹木撤去

11日日曜日、鰹木(かつおぎ)を撤去しました。

屋根の一番上にある、棟の上についている横に長い物です。どこの神社の本殿にも付いているわけでなく、理由は解りませんが…形や本数もまちまちです。

取り付け方法は以外と簡単で、棟より出ている木に、鰹木の穴に入っているだけで、釘や金具が一切使ってないのに、しっかり付いてありました。

足場からロープで吊って下ろす時、重たかったのが一番大変でした。