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2015年01月24日

刃物とぎミニ研修会

いつもお世話になっている刃物とぎの先生の来社にあわせ、拵え職人が集まり刃物とぎの技術を磨きました。道具の手入れは職人にとって大切な仕事ですから、興味関心も高く、今日シフトに入っていなかった職人も参加して、にぎやかに行いました。

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冬の曇り空でしたがこの日のように比較的暖かいと、水を使う刃物とぎには良い一日です。
皆桧皮包丁や洗皮包丁を自分で研ぎながら、先生のアドバイスを受けたり、質問をしたりと技術の向上に貪欲です。

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先生の研いだ刃物は刃先の輝きが違うような…。
研ぐ音もリズミカルです。


刃物によって研ぎ方は変わりますが、桧皮包丁を研ぐ際には、片刃なので表8割、裏2割くらいで研ぎます。長い包丁ですから砥石の全体を使い、包丁の刃が全部あたるように注意します。
また、刃物を研ぐのではなく砥石を研ぐようなイメージを持って、砥石の研ぎ汁を使って研いでいきます。

切れ味がよい包丁を使うと作業効率も格段にUP!
ますます拵えの腕が上がるかも!?




2014年05月18日

桧皮拵えに必要な道具を作りました

昨年末よりNPO法人支えてネットワークより研修生を受け入れていますが、
今月また新たに1名研修生を迎え入れました!

初日は桧皮拵えに必要な道具を作るところから
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「あて」といわれる作業台です。
檜の伐採後の切り株をもらってきています。
根本を使うのは節がないからです。
檜は固すぎず、柔らかすぎず、作業に適しています。松を使う人もいらっしゃいます。

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まずチェーンソーでおおまかな形を整えます。

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作業する人の高さに合わせてフラットにしていきます。
表面をかんなできれいにする作業は、あてが傷んできたときにも行うことになります。

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次に洗皮を保管するゲージを作成。
今回は満杯になったら1束分くらいの容量で作りましたが、
これは人によっていろいろなものを使っています。


支えてねットワークさんは来年度からの事業化を目指しているので、
研修生には桧皮拵えの作業以外にも、できるだけいろいろなことを興味を持って見る目を持ち、自分でやって体験することが大切です。

研修生ブログはこちら

2011年07月20日

丸皮『桜井皮・さくらいかわ』

製材業者から伐採した原木より採取された皮で主に荒皮です。

長さは3尺3寸(1m)、幅は1尺2寸(約36cm)、高さは1尺5寸(約45cm)あり、重さは40kg以上あり大変重いです!

名前の由来は、奈良県桜井市には多数製材業者が集まる木材団地あり、そこから出荷されているので『桜井皮・さくらいかわ』と言われいます。

元々、桜井市の製材業者は木造船の槇縄を採取するために外皮より内側にある肌皮を採取していましたが、戦前後から桧皮不足の為、質の良い外皮を屋根材として採取する事になったと師匠から聞いています。

現在は、木造船が少なくなったので槇縄の需要も減り、安い外材に押され国産桧の需要が減っているので桜井皮の数量も減少傾向にあると聞いています。





2011年07月13日

丸皮『黒皮叉は黒背皮』

以前、簡単に説明しましたが、桧皮葺きの材料となる『黒皮・くろかわ』叉は『黒背皮・くろせかわ』の丸皮です。

業界では主に『黒皮』と言います。

樹齢80〜100年以上の立木から採取し、最初に採取した皮を『荒皮・あらかわ』と言います。

その後の8〜10年ほどたった2番目以降に採取した皮を『黒皮』と言います。

皮の色が黒味の光沢がかった色をしているので、そう言われているみたいです。

産地は主に畿内周辺で古建築の多い地方で産出されます。

産出される場所の中でも、特に丹波地方の皮を『丹波の黒皮・たんばのくろかわ』と言いい(丹波の黒豆みたいに…)屋根材としてもっとも良質な材料です。
実際に丹波の黒皮は油気、皮の粘り気などが最高だと私は思います。

丸皮1本の重さは30?で、5本で『1駄・いちだ』と言います。

『駄・だ』とは、馬1頭が運べる重さだそうです。





2011年07月08日

屋根葺材・長平

業界では『長平・ながひら』と言います。
主に、この材料で屋根を葺いていきます。

前に説明した通り、30枚に結束したものを1把といい、4把を結束した物が1束(そく)です。

1坪(約3?)葺くのに14束ぐらい必要とします。
(参考までに、龍福寺本堂では約2500束必要としました。)

1日に2束作れば、一人前と言われますが…まだ私は2束作ることが出来ません…下手くそですいません!(x_x;)

因みに1日に1坪葺いて一人前と言われていますが、今の労働時間の環境では1坪葺くのは難しい状態です。

簡単に言うと、1週間かけて作った材料を1日で使用してしまう計算になります。

桧皮葺は、熟練の技術と沢山の人たちの手間がかかる為に、どうしても高価な屋根となってしまいます。
そのことを皆さんが少しでも納得していただければ、私は嬉しいです。
m(_ _)m



2011年05月01日

竹釘

以前にも紹介しままたが、桧皮葺には二種類の竹釘を使います。

右側は軒皮を打ち止める『軒釘・のきくぎ』長さは1寸5分(約45mm)です。

左側は屋根面の桧皮を打ち止める1寸2分(約36mm)の竹釘です。

竹釘屋さんに電話注文すると数日後には、竹釘の入った米袋が2袋入った段ボールが届いてきます。

1袋は12?入りで、この1袋で約40?分葺くことができます。
本数は約96000本ぐらい入っています。(計算上です。実際数えていません。)

因みに龍福寺本堂では、12袋ぐらい使用しました。

見学会などで、「竹釘は何本使われていますか?」と聞かれます。
計算すると1.344.000本となります。



2010年10月21日

便利道具

軒先を濡らすのに、今は噴霧器を使います。

軒を切る前に、『ちょうな』の切れ味を良くするのに軒を湿らせ柔らかくする為です。

使い方は、2つある黒いグリップを両手で持ち上下に動かすことでバケツから水を吸い上げて軒先に水を掛けます。

この道具を知るまでは、バケツを持ち十分に水を含ませた雑巾で軒先を叩きつけながら濡らしていました。この作業は腕は大変痛くなるし飛び散った水で服まで濡れてしまうので、とても嫌な作業でしたが…噴霧器のおかげで腕はかなり楽になり何よりも飛び散る水が少ないので服が濡れなくなりました。

他所の現場で使っていたのを見て直ぐにホームセンターに行って衝動買いしてしまったぐらいです。

大きさ的にもかさ張らないのでとても便利な道具です。



2010年01月17日

軒積み

軒の束を作ることを、我々の業界は『軒積み』と言います。

細長く三角になった物が軒です。
この1枚1枚の集合体が重厚な屋根の反りや厚みを形成します。

作り方は至って簡単です。最初に軒積み用のゲージに紐を置き、巾5寸(約15cm)のゲージの中を右へ左へ1枚1枚少しだけ重ねて積んで行きます。
これを『掛羽掛戻し・かけばかけもどし』と言います。
重ねることによって、軒付けの際に、一手づつ取る時に崩れないようにするためです。

高さが、7寸(約21cm)ぐらいになったら、体重をかけて結束します。結束すると6寸(約18cm)程になり、この2つの軒で厚み1寸(約3cm)で1間(約180cm)の軒付けができます。

よく質問で、『何枚の軒が使われてますか?』や『何枚重なっていますか?』とか聞かれます。
質問に答えられる様に、数えながら軒積みをしてみようと思います!







2010年01月12日

軒積み

巾5寸(約15cm)、長さ1尺(約30cm)の厚手の木を台に、高さが8寸(約24cm)ぐらいになるように薄い板を台に張り付いた木製の物は…軒積みに必要な道具です。

明日、軒積みの様子を説明したいと思います!





2009年10月03日

板金道具

水切銅板を施工するためには、ある程度の板金道具が必要です。

右から、ツカミ、柳刃(ハサミ)、キクシボリです。
ハサミはアダ折りの部分をカットしたり、潰したアダ折りを刃先を使い起こす(私の場合ですが…)為に使います。

ツカミは起こしたアダ折りを綺麗に整えたり、重ね合わせた所を掴み込む時に使います。

キクシボリは、横の破風と言われる所は反りがあります。真っ直ぐな水切銅板を反らす為に、キクシボリで何ヵ所も絞って歪みを作り、反りのある水切銅板にします。