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桧皮葺師の徒然日記
「桧皮葺」(ひわだぶき)をご存知ですか?
桧皮葺とは、桧の皮を精製した材料を、
竹釘を使って打ちとめていく屋根建築の工法です。
例えば京都御所、清水寺、厳島神社などがそれにあたります。
このブログを通じて、伝統的な桧皮葺の工法や文化財、ひいては
あなたの街の神社・仏閣・歴史に興味を持っていただけると幸いです。
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2011年12月28日
本山寺本堂〜平葺・南面〜
西面が、ある程度葺き上がったので南面に移動しました。
今回の工事で避雷針の設置が決まり避雷針金具を南面と東面より取り付けます。
0.9mピッチ間隔で真っ直ぐに取り付ける為、あらかじめ野地板に水糸を設置し取り付けます。
屋根面での移動で足を引っ掛けたり、物のなどの接触を防ぐ為に避雷針金具に白い紐を付けます。
posted by
ササキマコト
at 22:18 |
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本山寺本堂(岡山県美咲町)
2011年12月27日
本山寺本堂〜平葺・西面〜
総勢7人体制で屋根を葺いています。
元請けの岡山県の業者の職人さん4名と県外からは私を含め3名で兵庫県、和歌山県から職人さんが来られています。
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ササキマコト
at 22:57 |
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本山寺本堂(岡山県美咲町)
2011年12月26日
本山寺本堂〜平葺・西面〜
西面より平葺きは始まりました。
12月上旬に次の現場の準備などで岡山・山口間を行ったり来たりしていたら風邪をこじらせてしまいブログの更新をサボっていました。
やっと体と気持ちが落ち着いてきたので携帯電話に貯まった写真を整理し更新します。
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ササキマコト
at 19:33 |
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本山寺本堂(岡山県美咲町)
2011年12月24日
本山寺本堂〜平葺き〜
上目皮施工が終わると、いよいよ屋根を葺く『平葺・ひらふき』になります。
葺き始めは『込足・こみあし』と言って最初の葺足の間隔を狭くして葺きます。この現場では2分(約6mm)を2回、6分(約9mm)を2回並べ、通常の4分(約12mm)で葺きました。
桧皮葺きの特徴として桧皮を濡らした状態で使います。
この季節になると指先が冷たくなり辛い作業になります。
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ササキマコト
at 10:17 |
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本山寺本堂(岡山県美咲町)
2011年12月20日
本山寺本堂〜上目皮施工〜
水切銅板の上には『上目皮・うわめかわ』を施工します。
厚みは、約1分(約9mm)ぐらいの箱皮仕立て(長方形の形)の桧の皮を5枚重ね仕上げで打ち止めていきます。
本堂寺本堂では上目皮が5枚重ねになっているので重厚な感じがします。
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ササキマコト
at 17:59 |
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本山寺本堂(岡山県美咲町)
2011年12月19日
本山寺本堂〜水切銅板施工2〜
『水切銅板・みずきりどうばん』の線が一番目に付くので水切銅板での施工が一番気を使います。
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ササキマコト
at 21:26 |
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本山寺本堂(岡山県美咲町)
2011年12月15日
本山寺本堂〜水切銅板施工〜
軒の上に『水切銅板・みずきりどうばん』を施工します。
仇折りした水たれの箇所を板金ハサミでカットし水切銅板通しを連結しながら軒の線に合うように銅釘で打ち止めます。
この時、軒からの出を注意しながら水切銅板を取り付けます。
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ササキマコト
at 18:03 |
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本山寺本堂(岡山県美咲町)
2011年11月26日
本山寺本堂〜野地板施工(焼き印)〜
文化財などの修理では、新しく代えた木材には焼き印などをします。
普通は、七輪など炭で火をおこして焼き印を熱して使いますが、こちらの現場ではハンダゴテのように電気の力で熱っする装置になっていて、火の心配をしなくて、とても便利です!
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ササキマコト
at 07:36 |
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本山寺本堂(岡山県美咲町)
2011年11月24日
本山寺本堂〜野地板施工〜
野地板の施工は、軒と呼出し垂木に取り付ける野地板『呼出し板』、次に同じように広めの野地板を取り付けて、屋根全体に取り付ける狭い野地板を取り付けます。
『呼出し板』は横から見ると『長押引き・なげしびき』と言って三角形の形になっています。
近年、林業の衰退で製材業社の廃業が多く『長押引き』の形を作れる製材の職人さんが少なくなりました。
個人的に少し問題となっています。
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ササキマコト
at 07:42 |
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本山寺本堂(岡山県美咲町)
2011年11月20日
本山寺本堂〜呼出垂木〜
野垂木と軒をつなぐ『呼出し垂木・よびだしたるき』を取り付けます。
野垂木に取り付ける位置は、軒先から2尺5寸(約0.75m)の所に取り付けます。
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ササキマコト
at 10:17 |
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