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とある障がい者施設のお話です。
東京の外れの町田市で、障がいを持つ方たちの様々な支援活動をしているNPO法人団体です。
「ひまつぶしdeすぷ〜ん」という名前の喫茶店が、私たちの活動の場。
ここで、障がいを持つ方の一時預かり(レスパイト)をしたり、ヘルパーさんを派遣したりというお仕事をしています。
障がいを持つ人も持たない人も、誰でも地域の人がひまをつぶせるように・・・。
その名の通り、いろんな人が集まってくる、喫茶ひまつぶしです。

個性の強いスタッフと、より個性豊かなみんなとの日々。
ひまつぶしはいつも笑い声であふれています。
ちょっと変わった喫茶店「ひまつぶしdeすぷ〜ん」のお話。
くすくすって笑っていただけたらうれしいです。
ひまつぶしに、おしゃべりでもして行ってくださいな。
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ひまつぶ氏むらかみ
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「山下さんという人」[2006年04月13日(Thu)]
がいます。
山下さんは、フリースペースつくしんぼという施設の施設長さんで、知的障がいを持つ子たちの放課後活動、学童のようなことをしています。
顔を合せる機会はあっても、直接お話したことはそんなにありません。


とてもくせのある方で、僕は嫌いじゃないです。


って、ほとんど話をしたことがない人に対して、いきなり嫌いじゃないなんて失礼な言い方かも知れませんね。
でも、初期のひまつぶしに少なからず影響を与えていた人なんです。

今から6年前、こんなエピソードがありました。



ひまつぶしがまだ産声をあげる前、その名も付いていない様な時に、町田市内の障がいを持つ子の親御さんや施設の職員さんを集めて、当会発足と設立説明会がありました。

「町田市の中で、障がいを持っていても誰もが当たり前に暮らしていけるよう支援活動をして行きたい」

今の同僚たちは、ここで熱くその展望について語っていました。
僕も偶然聞く側として母親と参加していたのですが、山下さんもこの場にいました。
僕と母親の隣に山下さんはいて、母親のおしゃべりに付き合い、二人して注意されていたのをしっかりと覚えています。
説明会の場でしーんとした中、しゃべる二人、特に母親にイライラしていましたから(笑)
山下さんは一度会ったら忘れられない顔の持ち主というか、この時の切れ味鋭い毒舌が印象に残っています。
この説明会の場で、山下さんはこう言いました。

「(君たちがやろうとしていること)そんなの、絵に描いたモチだよ」

この言葉は、同僚たちをどん底へ突き落とすひと言でした。
が、この後しばらくの間、どんな辛いことがあってもこの言葉を思い出し、ナニクソと頑張る反骨パワーで、絵に描いたモチのひまつぶしは7年目を迎えているのです(笑)

毒舌家の山下さん、ウチから学童を探している会員さんを紹介しようと電話した時もこう言ってました。
「ウチはねぇ、フリースペースであって厳密には学童じゃないんだよなぁ」
もぉーって奥歯で堅いものを噛むかのようですが、決して冷たいわけではなく、熱いものも持っているオジサンなんです。

仕事の傍ら、自閉症の青年を主人公にした本や、障がい児を持つ親父の声ばかりを集めた本などを出版しています。
障がいの子を持つ男親ばっかりで酒を飲んで、奥さんってすげぇやって確認し合って家路に付くことをエネルギーの糧とする、「町田おやじの会」の人たちの書いた文章は、どれも男くさくて笑えました。

山下さんは、福祉の仕事に付く前まではプロの脚本家の仕事をしていて、今も町田の障がい者の余暇活動グループの中でもっとも大きい「青年学級」というところで、劇の脚本や演出などもされています。
僕も大学時代から芝居をかじっていて、障がいを持つ学生と持たない学生で手話劇を作り、脚本と演出をしたことがありますが、「青年学級」の劇はレベルが違いました。
こっちは遊びの延長にある学園祭に向けての劇でしたが、山下さんはプロですもんね。



そんな憧れとかもあって、“嫌いじゃない”と勝手に言ってしまっています。



この山下さん、自閉症のお子さんがいらっしゃいました。
ついこの間まで。



大変残念なことに、養護学校高等部への入学を控えたこの春、踏み切りで命を落とされました。
心よりご冥福を申し上げます。



息子さんが養護学校へ上がるのを機に、山下さんはある企みをしていました。
その企みを実行に移すべく、着々と準備もしていました。

その企みは、“映画作り”です。

自閉症の青年が主人公の映画です。
原作があって、山下さん自身が執筆された『ぼくはうみがみたくなりました』(ぶどう社)という本を原作に脚本を書く予定でした。
プロの脚本家としての血を、抑えることができなかったんでしょうね。

ですが、息子さんのご不幸が・・・。
この企画はどうなってしまうのだろう。

この辺の話が、ご自身のブログでも語られています。

そして今、映画作りの話は、止まることなく動き始めました。
自主映画制作のための資金集めを開始しました。
目標金額は、3000万円だそうです。
この資金集めも変わっていて、目標額に達しなかった場合は全額返ってくるという話です。

一番の課題は、みんなにこの話を知ってもらうこと。
そしてひとりでも、協力してくれる人を集めること。
このことに、何人もの人が動き始めています。
僕も、この日本財団のCANPANブログの力を借りて、紹介したいと思います。

以下の、映画制作準備委員会のホームページURL、それから山下さんのブログを是非訪ねてみてください。

http://homepage2.nifty.com/bokuumi/ (ホームページ)
http://bokuumi.cocolog-nifty.com/  (ブログ)

僕が“嫌いじゃない”山下さんが作る映画は、そんじょそこらの障がい者が出てくる映画と比べ物にならないような素晴らしい?面白い作品になること間違いないはず。
もちろん僕も協力させていただきます。

皆さん、どうか協力してください。



           ひまつぶ氏むらかみ

この記事のURL
http://blog.canpan.info/himatsubushi/archive/93
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