Twitter上での商品購入や寄付のテスト・マーケティング [2014年09月16日(Tue)]
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米Twitterが、プラットフォーム上に“Buy”ボタンを設置し、商品購入や寄付が行えるようにテスト・マーケティング実施することを発表しました。これにより、ツイート記事から直接金銭的な取引が可能となります。 ユーザーは、“Buy”ボタンをタップした後、商品の詳細情報画面に遷移し、配送や支払い情報の入力を行います。初回の取引が終了したら入力情報は暗号化され、安全な状態で保存されるため、2回目以降の取引で個人情報を再入力する必要はありません。また、クレジットカード情報も許諾なしに売主に提供されることはありません。 このテスト・マーケティングには、合計28のアーチスト、企業、NPOが参画します。このうち、9/11 Day of Service、Nature Conservancy、Global Citizen、Glide Glaad、DonorsChoose.org、Product Redの7団体がNPOのテスト・パートナーとして参画しますが、これら7団体は、Twitterの活用歴が長く、フォロワー基盤も強力であることからパートナーとして選出されたようです。 この記事によると、Twitterは、最近CSRへの取り組みを強化しており、今回の取り組みは、貨車全体の社会貢献戦略の1つの動きとして位置づけられています テスト期間中、Twitterユーザーの一部に限定されますが、これらテスト・パートナーの商品や寄付への誘導を自分のフィード上で目にすることになります。例えば、教育に特化したクラウドファンディング・プラットフォームのDonorsChoose.comでは、チャリティ商品として「Back to School Tシャツ」を販売する予定とのことです。 Facebookを含め、ソーシャルメディアは情報の共有や拡散には強みがありますが、商品の購入や会員獲得などの直接的なコンバージョンについては、企業やNPOなどの運営者が期待しているほどの成果には繋がっていません。ソーシャルメディアが情報共有や拡散のためのプラットフォームから、カバーする範囲が広がり、生活全般の基点としてのプラットフォームに変革しつつある今、このテストの結果には注目しておきたいところです。 日本での展開は、早くても半年後というところでしょうかね。 【2014/09/10 THE CHRONICLE OF PHILANTHROPY記事参照】 長浜洋二 著 Tweet ソーシャル・マーケティングの記事一覧へ≫≫≫ NPO|ファンドレイジング|ボランティア|寄付|社会的起業|CSR|ソーシャル・マーケティング|マネジメント|パートナーシップ|教育|メディア|まちづくり|公共政策 |