設立150年を誇る米NPOの老舗、ボーイズ＆ガールズ・クラブ・オブ・アメリカ（Boys & Girls Clubs of America）では、ソーシャルメディアを活用した支援者獲得に乗り出しました。その背景には、これまでの“泳いで、体を動かして”という固定化した団体のイメージから脱却し、子どもに対するIT技術支援の側面を強く打ち出したいという狙いと、他の子ども向けNPOと同様、資金獲得における厳しい現状を踏まえた新しいマーケットの開拓という狙いがあるようです。

ボーイズ＆ガールズ・クラブの主な支援者は母親を中心とした女性であるため、彼女らに対して訴求力のあるTwitterをメディアとして選定しました。このほど開催される、初のTwitterパーティでは、同団体が運営するClub Tech（コンピューターやソフトウェア等の技術トレーニングを提供）についてのメッセージ拡散を狙いとしますが、Twitterを利用している30万人もの母親を招待しています。

同イベントを主催するマーケティング・コンサルタントによると、過去の同様の事例では、82％の母親が5人以上の他の母親に、12％の母親は20人以上の他の母親に拡散し、10万人以上にリーチしたとしています。

ボーイズ＆ガールズ・クラブでは、Twitter以外にもFacebookも積極的に活用しているようですね。歴史のある団体であればあるほど、中々、新しい試みを実施しにくいですが、世の中のトレンドが一過性のものか、継続性のあるものなのかを見極め、うまく時流に乗る必要があります。私の関わっているNPOも日本の中では老舗の部類に入りますが、これから本格的にマーケティング戦略を見直していきます。

【2011/05/23 The New York Times記事参照】

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