タイガー・ウッズのUSオープン出場と寄付の顛末 [2011年05月26日(Thu)]
プロゴルフ・プレイヤーのタイガー・ウッズ(Tiger Woods)は、ツイッター上で、100万ドルを寄付する約束しました。ここまでよくある話ですが、その条件というのが、もしレポーターが記者会見で負傷した足のことを聞かなければ、というものです。
現在、ウッズ氏は、膝とアキレス腱を負傷していますが、6月中旬に開催されるUSオープンへ出場するか否か世間から注目されています。かなりピリピリした状態にあるわけですが、もし足のことについて誰も質問しなければ、タイガー・ウッズ財団(Tiger Woods foundation)に寄付をするとつぶやきました。 結果はどうだったかというと、記者会見の開口一番、健康状態とUSオープンへの出場について聞かれてしまったそうです。本来であれば、ここで寄付の話は無しになるはずですが、記者会見後、寄付は予定どおり行うとツイッターで表明したそうです。 面白い寄付の仕方があるのだなと思う一方、ウッズ氏の単なるパフォーマンスの一つとも。こういったケースが増えてくると、社会一般での寄付に対する認識も少し変わってくる恐れがあるのかなと思います。寄付市場全体からみると、何はともあれ寄付金が入ってくるというのは良いことではありますが、何でもかんでも寄付の対象になるのはどうかと思いますね。また、人であれ組織であれ、何か不祥事を起こした場合などに社会貢献の一環として寄付をするケースもありますが、寄付はそういったときだけに行われるべきものでもありません。“寄付を行う”ということの意味を少し整理する必要がありそうです。 【2011/05/24 SportingNews記事参照】 Tweet 寄付の記事一覧へ≫≫≫ NPO|ファンドレイジング|ボランティア|寄付|社会的起業|CSR|ソーシャル・マーケティング|マネジメント|パートナーシップ|教育|メディア|まちづくり|公共政策 |