ガソリン代の高騰と輸送サービスを提供するNPOのコスト増大 [2011年03月28日(Mon)]
米国では、ガソリン代が高騰していますが、貧困者や高齢者への各種輸送サービスを提供するNPOには深刻な影響を与えています。
メイン州で反飢餓の活動をするNPOでは既に活動を縮小しています。サザンメイン・エージェンシー・オン・エージング(Southern Maine Agency on Aging)では、「Meals On Wheels」という60歳以上の高齢者向け食料支援プログラムを運営していますが、寄付金とボランティアの減少に加え、ガソリン代の高騰により、食料の運送を削減しています。これまでは、週に4日、食料を運送してきましたが、火曜日に2回運送する方法に切り替えました。これにより、年間で18,000ドルを節約することに繋がるそうです。 また、メイン州ポートランドのグッドシェファード・フードバンク(Good Shepherd Food Bank)でも、毎日、食料の集荷や運送業務にディーゼルトラックを使用していますが、燃料代が1ガロン当たり4ドルを超えると、団体の運営に大きな影響を及ぼすとしています。何でも、ここ最近では、14%も燃料代が上がったそうです。 NPOの財務面では、寄付やボランティアの拡大がクローズアップされがちですが、いかに運営にかかるコストを削減するかということも大きな課題ですね。お金に関わる組織全体のポートフォリオは定期的に見直しが必要ですね。 【2011/03/08 wmtw.com記事参照】 Tweet マネジメントの記事一覧へ≫≫≫ NPO|ファンドレイジング|ボランティア|寄付|社会的起業|CSR|ソーシャル・マーケティング|マネジメント|パートナーシップ|教育|メディア|まちづくり|公共政策 |