デトロイトにおける若者離れへの打開策とまちづくり [2009年10月02日(Fri)]
折からの不景気に加え、看板産業である自動車業界が大打撃を受けているミシガン州デトロイトでは、若者が街を離れていくのを食い止めるための施策を講じようとしています。
サウスイースト・ミシガン・コミュニティ財団(Community Foundation for Southeast Michigan)では、さまざまな助成団体から1億ドルもの助成金を獲得しました。ある団体による調査では、回答した若者の約4分の1が2年以内に街を出ていく予定だと答えており、同財団では1億ドルの助成金を、若者を街に留め、かつデトロイトを訪れる人を増やすような新規ビジネスの創出や文化施設の整備などに使用する予定です。 雇用については、自動車エレクトロニクスやソフトウェア、代替エネルギーなどに関連するビジネスの創出や、ドバイやフランクフルトのように空港を中心とした都市づくりを行う“空港都市構想”なども計画されているようです。この他にも、全米でも高い犯罪率に対処するために警察による治安強化を行ったり、ビジネス・インキュベーターやヘルス・センター、シンフォニー、歴史博物館などが軒を連ねる街路区画を設けるなど、さまざまな角度からの町づくりを計画しているようです。 私も地方の出身ですが、本件と同様に、生まれ故郷では若者が都会へ流出している状況にあります。雇用やエンターテイメントなど、若者にとって地方に魅力がないという理由が大半でしょう。町づくりには、地方自治体などの行政のみならず、地元企業やNPO、そして何より住民の強い意志が必要ですね。 【2009/09/21 USA TODAY記事参照】 まちづくりの記事一覧へ≫≫≫ NPO|ファンドレイジング|ボランティア|寄付|社会的起業|CSR|ソーシャル・マーケティング|マネジメント|パートナーシップ|教育|メディア|まちづくり|公共政策 |