不況期におけるNPOのインターネット活用の意味 [2009年04月10日(Fri)]
特に後半は金融危機に端を発する歴史的な不況を経験したにもかかわらず、2008年をつうじ、インターネットを活用したNPOの活動は底堅く伸びているようです。
NPO向けにオンラインCRMソリューションを提供するConvioが実施した調査『The Convio Online Marketing Nonprofit Benchmark Index Study』では、約600のNPOについてインターネットにおける活動を調査しています。調査結果によると、2008年は前年2007年比で、それぞれ、月毎のWEBサイトのトラフィック量は20%増加、Eメールのやり取りは28%、オンライン寄付の獲得金額は14%ほど増加しています。 また、NPOの規模別でみると、規模が大きいNPOは小さなところと比べると7倍も資金を獲得しています。特に不況の影響が大きい2008年の第4四半期では、その差は11倍にも拡がります。規模の小さなNPOでは、大きなところほどブランド力、リソースやノウハウ/経験などの蓄積がないため、不況の影響を直接受けていると指摘されています。 2008年全体でオンライン寄付は前年比で14%伸びた一方で、第4四半期は3%に留まります。やはり不況の影響は大きいですね。しかしながら、不況だからこそ、インターネットを活用した効率の良いビジネスを模索すべきだともいえます。特に規模の小さなNPOにとって、ミッションやサービスの告知、寄付金の獲得、支援者/会員の拡大などに向け、WEBサイトをいかに上手く使いこなすかが生き残りの条件となるのではないでしょうか。 寄付の記事一覧へ≫≫≫ NPO|ファンドレイジング|ボランティア|寄付|社会的起業|CSR|ソーシャル・マーケティング|マネジメント|パートナーシップ|教育|メディア|まちづくり|公共政策 |