お客様満足の向上に向けたフードバンクのアプローチ [2008年12月23日(Tue)]
フードバンク・サービスに対する需要が高まるなか、全米各地のフードバンクでは、サービスの受益者により満足してもらえるような新しいアプローチを取り入れているようです。
より新鮮な食料やすぐに食べれる食事を提供したり、自営農場を開設したり、効率的に食料を集め調理するために地元のスーパーマーケットや州の刑務所と協働したりと、これまでにないような手法により、サービスの質を高めています。 また、サービス改善は食糧だけに留まりません。フードバンクに食料を提供する食料貯蔵庫は、ソーシャル・サービスの情報センターのような役割を備え始めています。例えば、乳がんや子宮がんの検診についての情報を提供したり、ノートパソコンと食料切符(フードスタンプ:連邦政府が、低所得者世帯に対して発行する食料引き換え券)の申請書を携えたボランティアが同プログラムへの登録を行ったりしています。その際、稼働所得税控除や他の公共サービスが受けられる資格があることを知らせてあげるといったことまでしているようです。 さらには、これまでは、サービスの受益者がフードバンクで食料を受け取る際に、無造作に袋に詰め込まれた食料を受け取るだけでしたが、今では自分の好きな食料を選ぶことができるところもあるようです。 “お客様満足”や“お客様起点”など、サービスの受益者の満足度を基準にサービスを提供することは、今や当たり前のように言われています。サービスの提供側からすると相当な努力が必要となります。これは民間企業だけの話ではなく、NPOにも当てはまることですね。 【2008/12/9 The New York Times記事参照】 マネジメントの記事一覧へ≫≫≫ NPO|ファンドレイジング|ボランティア|寄付|社会的起業|CSR|ソーシャル・マーケティング|マネジメント|パートナーシップ|教育|メディア|まちづくり|公共政策 |