NPOの世代交代と若手スタッフの育成 [2008年10月18日(土)]
|
The Wall Street Journalで、『Top Small Workplaces 2008』が発表されました。その中で、ニューヨークに拠点を置くReinforest AllianceというNPOが、民間企業に交じり唯一トップ15にランクインしています。同団体は、1987年に設立され、現在265人のスタッフを抱えています。そのミッションは、生物の多様性を維持し、人々の持続可能な生活を確保することで、世界中の農家や林家、観光業の専門家たちと連携して、水や土壌、野生生物の生息地、森林生態系を保護する活動を行っています。
Reinforest Allianceが高い評価を得た理由は、組織のミッション達成だけに注力するというNPOにありがちな運営ではなく、スタッフのキャリア開発やスタッフ満足度を重視した運営を行っているという点です。 同団体では、スタッフは、自分でプロジェクト企画を立て、それを実行する豊富な機会を与えられます。そして、その成功をまた別のスタッフが見て、新たな企画を立て実施していくというサイクルが確立されているのです。とりわけ若手スタッフには、リサーチ業務を主軸とする任務を与え、実績に応じて、それらの業務を監督するようなポジションに昇進させます。このようにして、同団体のスタッフの約半数は、在職中に最低1回の昇進や新規ポジションへの異動を体験するそうです。 また若いスタッフが、単なる事務的な作業ではなく、諸外国で現場の第一線に立ち、同団体の活動について学ぶ機会があるということも高い評価を得る一因となっているようです。 若手に責任のある大きな仕事を与え実績を積ませるという、組織であれば当たり前ともいえる運営が、リソースの限られているNPOでは実践しづらいのが現状です。とはいえ、世代交代が叫ばれる日本のNPOセクターにおいて、こういった意識を持って組織を発展させていかなければならない時期にさしかかっているのではないでしょうか。 【2008/10/13 WSJ.com記事参照】 マネジメントの記事一覧へ≫≫≫ NPO|ファンドレイジング|ボランティア|寄付|社会的起業|CSR|ソーシャル・マーケティング|マネジメント|パートナーシップ|教育|メディア|まちづくり|公共政策 |





