『ファンドレイジング・日本2012』の講演振り返り [2012年02月08日(水)]
2月4日と5日、日本ファンドレイジング協会による『ファンドレイジング・日本2012』が開催されました。今年で3回目となるこのイベント、自分は1回目から参加していますが、毎年参加者も増えてきており、日本のNPOセクターにおけるファンドレイジングの高まりを感じます。今年は、セッション1の『クラウドファンドレイジング最前線』でファシリテーターを務め、セッション27の『NPOのマーケティング』で講演をさせていただきました。 ■セッション1■ 『クラウドファンドレイジング最前線:新しい寄付仲介サイトを一挙紹介!』 クラウドファンドレイジング。一般的には「クラウドファンディング」と呼ばれていますが、インターネットというプラットフォームを利用して、少額ではありますが、大人数から寄付を獲得するというものです。 プロジェクト単位で資金調達を行っているため、従来の寄付と比べると寄付金の使途が明確です。また、目標獲得金額も明示され、かつ進捗状況が可視化されているため、そのプロジェクトへの参加意識も高まり、ワクワクわくわくするような楽しみを味わうことができます。さらには、TwitterやFacebook等のソーシャルメディアとの相性もよく、拡散のための仕掛けも備えられています。こうした場を活用することで、これまで社会貢献や寄付とは無縁であった、ドナーピラミッドの底辺層にリーチすることが可能になります。現在、芸術分野でのプロジェクトなどが中心に紹介されていますが、今後、NPOが関わるプロジェクトや事業も対象となっていくことが期待されます。 ■セッション27■ 『NPOのマーケティング:ファンドレイザーが知っておくべき7つのポイント』 セッションの時間の都合上、マーケティングの理論やフレームワークについて体系立てて話すことができませんでしたが、NPOにとってマーケティングとはどういうものなのかを理解してもらい、身近に感じてもらう狙いで、事例を中心にお話をしました。このブログでも紹介している、日本のNPOに役立ちそうな7つの事例を紹介し、それにマーケティング的な解説を加えるという流れです。 プレゼンテーションの内容は、以下の7つです。 (1)ダイレクトメールを極める! (2)ターゲットを絞り込む! (3)広告クリエイティブを見直す! (4)テストマーケティングを行う! (5)敵を知る! (6)支援者を知る! (7)社会貢献を直販する! Jfra2012 0205 View more presentations from yonst2 日本のNPOに不足しているものは「実務力」というのが自分の問題意識です。分かりやすくいうと、対象となる事象を調べ、分析し、解決策を見出し、効果測定を行い改善するということ。これに付随するコミュニケーション能力、資料作成やプレゼンテーション力なども含まれます。別の言い方をすると、耳にタコができるくらい聞いている、「PDCA」のことでもあります。“自分の団体はちゃんとやっているよ”という声も聞こえてきそうですが、私が関わってきたNPOをみていると、すべてのフェーズにおいて踏み込みが「浅い」です。一般的にNPOでは、観念的、抽象的な「想い」が先行しがちで、こういった素養が培われる土壌が育ってきていないのだと感じています。 (7)の事例でご紹介したような、NPOが不要になる社会が訪れる可能性を踏まえると、曖昧さを排除し、成果を出せる団体へと変わっていかなければなりません。特にファンドレイジングにおいては、支援者との間で「伝える⇒共感する」という曖昧なコミュニケーション(関係性)に加え、今後は「説得する⇒納得する」というものを重視していく必要があります。 今回の講演で、NPOのマーケティングに興味を持っていただいた方で、実際にどうやって自団体のマーケティング課題に手をつけていったら良いのか分からない方が大半だと思います。今年は、このブログでの情報発信をはじめ、リアルな場所でも、NPOの方々と共に学んでいくような機会を積極的に持っていこうと思います。 乞うご期待! Tweet お知らせの記事一覧へ≫≫≫ NPO|ファンドレイジング|ボランティア|寄付|社会的起業|CSR|ソーシャル・マーケティング|マネジメント|パートナーシップ|教育|メディア|まちづくり|公共政策 |





2月4日と5日、
1月29日(日)、今回で3回目(3年目)となる
1月14日(土)、