Chicha de Jora[2007年07月19日(Thu)]
インカ帝国時代から愛用されているお酒です。
「Chicha de Jora(チチャ・デ・ホラ)」はトウモロコシの一種を発酵させて、作られた濁酒です。現在、ペルーでは殆ど商品化されておらず、家庭で代々伝わったレシピを使って、作られています。そのため、地域によって使われる材料や味が異のってきます。アルコール度数は低く、1〜3%で、味は甘酸っぱい感じです。
歴史的な背景を見ると、インカ帝国の王「Tupac Yupanqui(トゥパック・ジュパンキ)」の時代、雨季の時期、大量に降った雨が、トウモロコシの倉庫を湿らせ、発酵させてしまったと言われています。無駄にしないため、国民に配ろうとしたが、味わったことがない味だったため、多くは捨てられてしまいました。でも、勇気を出して食べた人たちの酔う姿を見て、初めて「濁酒」のアルコール効果が発見されたそうです。
現在は山岳地帯を中心に愛用されており、水の代わりに飲んでいる人も少なくありません。子供の頃、田舎に遊びに行くと必ず出されましたが、甘酸っぱい味が嫌いでした。一生懸命作ってくれた、知り合いのおばあちゃんは悲しそうな顔をするので、我慢して飲むことが何回かありました。おばあちゃんが見ていないときに親にバットンタッチすることもありましたが。。。
リマではあまり見ないお酒ですので、田舎に行く機会のある人は是非試してみてください。