ペルーの旗の裏話@[2006年06月26日(Mon)]
ビクーニャ編 (Vicuna)
「ペルーの旗」で少し説明しましたが、「ビクーニャ」の繊維は世界で非常に高い価格で売られています。しかし、ペルーの年間生産量は原毛約3トンで、コートにして1500枚程度であります。
「国際保護動物」とされている理由はいくつかありますが、あまり知られていない理由を今回上げたいと思っています。
これだけ「貴重でお金」になる繊維は人間の欲望を常に呼び起こしています。長年飼育し、生産率を上昇しようと試みる人々がたくさんいましたが、「ビクーニャ」は飼育状態にすると受胎率、出産率は殆ど0に落ちます。正確な原因は解明されていませんが、「飼育により、生じるストレス」が原因だと考えられています。
そのお陰で、「ビクーニャ」は国立保護公園で自然の状態で生きる「権利」を得ました。しかし、「心」を持たない人々があまりにも多く、毛を盗むため、ビクーニャは長年殺されてきました。通常なら生きたまま、原毛を刈ることが可能ですが。泥棒にとっては、大地の中ビクーニャを捕らえるのが至難の業となるため、撃ち殺しています。
国は様々な対策を立てていますが、保護公園はあまりにも広いため、手に負えないことが多いです。
飼育で受胎率が落ち、そして欲望に目が暗んだ人々に長年殺し続けられたビクーニャは一時期絶滅の危機に堕ちました。現在は「命がけ」でビクーニャの保護に務めている人たちのお陰で、少しずつ数が増えてきました。
「欲望」「金」のため、何でも殺し・破壊する人間たち。。。
発展途上国のこの様な現状のせいで、先進国から批判をたくさん浴びています。
しかし、ここで思い出してほしいことがあります。ブラックマーケットでこの様な品を購入する先進国の人がいなければ、この悪循環は自然に消えます。
ここで「どっちが良く、どっちが悪い」を問うつもりはありません。
個人的には両側に責任があると思います。
人間は生命に対する敬意があまりにも薄れています。
地球は何万種類の生物の住処であり、大切にしなければいけないと思います。
「人間の欲望」のせいで、人間は数え切れないほどの生物を絶滅させています。
自然の法則は非常に良く出来ています。自然のバランスを崩せば、必ずそれに伴った「しっぺ返し」を受けます。早くこのことを自覚しなければ、必ず自分たちの手で自分たちの首を絞める結果となります。。。
紋章の話しから少しずれましたが、あまり知られていない現実ですので、今回は少しでも多くの人にこの現実に触れてほしかったです。
ペルーの豊富を表すシンボルとして選ばれ、紋章にまで描かれているビクーニャの裏話しでした。
続く。。。
「ペルーの旗」で少し説明しましたが、「ビクーニャ」の繊維は世界で非常に高い価格で売られています。しかし、ペルーの年間生産量は原毛約3トンで、コートにして1500枚程度であります。
「国際保護動物」とされている理由はいくつかありますが、あまり知られていない理由を今回上げたいと思っています。
これだけ「貴重でお金」になる繊維は人間の欲望を常に呼び起こしています。長年飼育し、生産率を上昇しようと試みる人々がたくさんいましたが、「ビクーニャ」は飼育状態にすると受胎率、出産率は殆ど0に落ちます。正確な原因は解明されていませんが、「飼育により、生じるストレス」が原因だと考えられています。
そのお陰で、「ビクーニャ」は国立保護公園で自然の状態で生きる「権利」を得ました。しかし、「心」を持たない人々があまりにも多く、毛を盗むため、ビクーニャは長年殺されてきました。通常なら生きたまま、原毛を刈ることが可能ですが。泥棒にとっては、大地の中ビクーニャを捕らえるのが至難の業となるため、撃ち殺しています。
国は様々な対策を立てていますが、保護公園はあまりにも広いため、手に負えないことが多いです。
飼育で受胎率が落ち、そして欲望に目が暗んだ人々に長年殺し続けられたビクーニャは一時期絶滅の危機に堕ちました。現在は「命がけ」でビクーニャの保護に務めている人たちのお陰で、少しずつ数が増えてきました。
「欲望」「金」のため、何でも殺し・破壊する人間たち。。。
発展途上国のこの様な現状のせいで、先進国から批判をたくさん浴びています。
しかし、ここで思い出してほしいことがあります。ブラックマーケットでこの様な品を購入する先進国の人がいなければ、この悪循環は自然に消えます。
ここで「どっちが良く、どっちが悪い」を問うつもりはありません。
個人的には両側に責任があると思います。
人間は生命に対する敬意があまりにも薄れています。
地球は何万種類の生物の住処であり、大切にしなければいけないと思います。
「人間の欲望」のせいで、人間は数え切れないほどの生物を絶滅させています。
自然の法則は非常に良く出来ています。自然のバランスを崩せば、必ずそれに伴った「しっぺ返し」を受けます。早くこのことを自覚しなければ、必ず自分たちの手で自分たちの首を絞める結果となります。。。
紋章の話しから少しずれましたが、あまり知られていない現実ですので、今回は少しでも多くの人にこの現実に触れてほしかったです。
ペルーの豊富を表すシンボルとして選ばれ、紋章にまで描かれているビクーニャの裏話しでした。
続く。。。
Saoriさん
「奪われし未来」はまだ読んだことがありません。
今度是非読ませていただきます〜。
多くの人間は自己中心的な考えを持ち、自分の行動が長期的にどう響くかを考えていません。
個人的に地球の環境は後戻りの出来ないラインにまで来たと思います。これ以上人間が破壊を続ければ、「災い」が避けられなくなると思っています。それも近い将来。。。
大量生産により、「明日の資源貯金」を吸い尽くしていると思います。
次の世代に何を残していくか。。。
自分たちの子供・孫はどの様な未来を見るのか。。。
どれ程の苦労を受けるのか。。。
などと考えている人は少ないです。
「今の社会、今の自分」さえよければ良いと思っています。
非常に悲しいことです。。。
いつか。。。
人間がこの大きな問題を自覚し、
感謝しながら、自然と共有、共存できる日が来るのを夢見ています。
取り合えず、今の自分に出来ることから初めて行きたいと思っています。