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スポーツ少年団指導者への応急手当講習会を開催[2014年01月13日(Mon)]
早島町内で活動するスポーツ少年団の指導者、育成者の
皆さんへ応急手当講習会を開催しました。
サッカー、ソフトボール、空手、ミニバスケットの団体から
20名の方が参加されています。
今回の依頼は教育委員会からで年に1度の講習会なので
オールシーズンを対象にとのことでしたので
@熱中症の予防と応急手当法
Aスポーツとアナフィラキシーショックの関連性
B出血時の応急手当
C骨折、捻挫、擦過傷の応急手当法
D若年層の突然死と心肺蘇生法、AED使用法

と講習内容が多岐に渡り、受講者の方も戸惑いが起こるのではと
心配していましたが皆さん、熱心に受講されて心配には及びませんでした。


@熱中症の予防と応急手当では
・スポーツ別の熱中症の危険性(屋内でも熱中症を発症するなど)
・運動後に多く発症し、午前中に多く発症している。
・水のみの水分補給の危険性、ミネラル、糖分摂取の重要性
・発症後は速やかな応急手当と医療機関との連携
・市販の熱中症危険度を測定する機器の利用による試合時間、練習時間の軽減

Aスポーツとアナフィラキシーショックの関連性では
・食物依存性運動誘発アナフィラキシー
 特定の食べ物を食べた後に運動をするとアナフィラキシーが
 起こる病態。これらは 小学生以上から高校生に多くみられること。
・蜂毒によるアナフィラキシー
・アナフィラキシーショック時のアドレナリン自己注射薬
 (エピペンの紹介と使用法)

B止血法は圧迫止血法で行う

C擦過傷の応急手当応急手当法
・水道水での消毒が有効
・自己免疫での治癒が理想的。消毒液は使用しなくてもよい
 そのためにはワセリンをラップにつけて保護、乾燥防止
・水道水が無い場合には消毒液を使用する。
・消毒液を使用して絆創膏の応急手当を否定はしない

D若年性の突然死
・小学校4年生頃から上昇し、中学、高校と増加する。
・男女比では、小中学校では男児が60% 
・高校では77% と男児に多い事が特徴である。
・運動前後が全体の約2/3を占める。
・発症時間帯では小中高生共に午前中に多い傾向

心臓震盪について説明
 心臓振盪は衝撃の力によって心臓が停止するのではなく、
 心臓の動きの中で、あるタイミングで衝撃が加わったときに、
 致死的不整脈が発生することが原因

・心肺停止時の応急手当法では胸骨圧迫が重要である
・AEDは心室(心房)細動に有効であり単体では再鼓動しない
・必ず電気ショック後には胸骨圧迫をする重要性

以上の濃い内容での講習でしたが皆さん、メモを取るなど真剣に
座学をされた後にマネキンを使用しての胸骨圧迫法、AED使用法の
実技も全員でされています。

以前、救命受講された方はガイドライン2005での受講が多く
難しかった人工呼吸はしなくてもよくなったのは胸骨圧迫に
集中できてわかりやすかったとの声も聞こえました。

過呼吸の応急手当法も紙袋内での呼吸が常識と思っていたなど
新しい知識と実習の重要性を再認識できたとの声もありました。
また、有意義な講習会であったと感想をいただきました。

今後も定期的な講習会をとの事でしたので可能な限り
はやしまBLSとしてもお役に立ちたいと思っています。

次回の講習会は2月3日に岡山県立早島支援学校での
救命救急手当法講習会です。
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