宮城LD児・者親の会「ぽこ ぁ ぽこ」 [2007年06月18日(Mon)]
-宮城LD児・者親の会「ぽこ ぁ ぽこ」のご案内-
Q:LD(学習障害)児とはどういう子供たちですか? A:LD(学習障害)とは、英語のLearning Disabilities の頭文字をとったもので、「学習障害」と訳されています。この言葉は、単に「学校での学習に問題がある」とか「勉強が出来ない」という意味ではなく「学習する能力(聞く・話す・読む・書く・計算するなど)のうち一つないしいくつかが困難である」ということで、IQは正常であるにも関わらず、認知や処理の発達の面にわずかな遅れや偏りを持つ状態を指しています。中枢神経に何らかの機能障害が存在していると言われています。 例えば、学校や家庭の中で「話は聞いているが内容がわからない」「文字の形が整わなかったり、簡単な漢字が書けなかったりする」「落ち着きがなく、注意を集中できなくて、すぐ動き回る」「手先が不器用で運動が苦手」「集団行動がとれない」といった問題が見られる子供たちがいませんか?これらの問題は1つだけのときもあり、またいくつか重なり合っていることもあります。そしてこのような子供たちはLD児であることが多々あるのです。この子達は周りからは親のしつけが悪いとか本人の心がけが悪いと思われがちで、正しい対応がなされない場合、不登校や家庭内暴力につながるケースもあります。 LDという考え方が登場したのは40年程前のアメリカで、日本では25年ぐらい前から少しずつ知られるようになってきました。文部省もLD児の存在を認め、平成11年に「学習障害児に対する指導について」を公表し、その中で学習障害の定義を示すなどようやくその対策に取り組み始めました。LD児が実際どれほどいるのか、平成15年の調査では、はっきりした数字は分からないものの子供たち全体の6.3%ほどと言われています。決して稀な障害ではなく、何処にでも存在する障害なのです。 Q:「ぽこ ぁ ぽこ」とはどんな会ですか? A:学習障害やADHD(注意欠陥多動症候群)、高機能自閉症、アスペルガー症候群、軽度の精神遅滞など学校や社会への適応・療育上の問題に共通する事柄の多い子供たちと両親を対照に、同じ悩みを持つ仲間として活動している会です。 このような子供たちが一人一人に適した教育を受け、就労・自立していくことを目的として、会報の発行、学習会・講演会の開催、情報の交換、行政へのアピール等を行っています。また、ソーシャルスキルトレーニング、レクレーションといった活動を行っている関連団体との交流もあります。県や市の教育委員会・研究機関・研究者や専門家との交流やLD学会への参加を通して、親の気持ちや要望を伝えていくような活動も行っています。 Q:全国的な組織はあるのですか? A:全国各地で組織されているLD(学習障害)児・者の親の会が加盟する「全国LD(学習障害)親の会」があります。現在、41都道府県53団体が加盟しており、会員総数は約2900名となっています。もちろん「ぽこ ぁ ぽこ」も加盟しています。 Q:どうすれば入会できますか?問い合わせ先は? A:下記の連絡先へお願いします。また、活動を支援してくださる賛助会員も募集しています。 事務局 〒984-0063 仙台市若林区石名坂57−1 ここねっと発達支援センター内「ぽこぁぽこ」係 TEL/FAX 022−223−1112 E-mail miyagipoco@gmail.com |