信州大学が新年度から発達障害を含めた学生支援 [2008年04月06日(Sun)]
新学期を迎えています。昨年度より、学校の現場での発達障害をもつ人への理解と支援がどれだけ進んだか、着目することに異論はないと思います。
信濃毎日新聞は6日、信州大学の取り組みを以下のように報じました。 信大は本年度、発達障害を含めコミュニケーションなどに困っている学生への支援を本格的に始める。松本、長野(教育)の2キャンパスに専任の学生支援コーディネーターを1人ずつ配置、5月にはコミュニケーション技術を学ぶ体験型の研修会を初めて開く。学生生活の向上や適切な進路選択につなげる考えだ。 発達障害にも対応する専任スタッフを置き、支援する大学は全国でもあまり例がないという。 同大教育学部によると、発達障害の有無にかかわらず、コミュニケーションや対人関係に悩む学生は近年目立つ。同学部の高橋知音(ともね)准教授は「学生のニーズを早期に把握し、自己管理力やコミュニケーション能力を向上させたい」と説明。自分に合った就職先を見つけることにもつなげたいという。 コーディネーターは臨床心理士資格を持つ助教が務める。信大の教職員、学生のカウンセリング先、医療機関、保護者らとの間を仲立ちし、協力して学生を支える態勢をつくる。 教育学部がある長野キャンパスは1日から、生協2階にコーディネーターが常駐。相談や研修会を行う自習室を整えた。工学部(長野市)、繊維学部(上田市)の学生も対象とする。松本キャンパスは農学部(上伊那郡南箕輪村)の学生も支援する。 支援の一環で教育学部は本年度、同学部生や職員を対象に5月から計6回の研修会を開く。外部講師を招き、自己表現方法や考えを伝え聞くといった技術を体験して学ぶ。教員採用試験や就職面接などでも役立つ内容にするという。 |