• もっと見る
« 2015年08月 | Main | 2015年10月»
オルタナ42号のCSR48コラム! [2015年09月30日(Wed)]
9月30日発売 オルタナ42号のCSR48コラムです。私は、パソナとマイクロソフトのテレワークを活用した、育休後の復帰支える新制度について書きました。

48.jpg
CSRと「食」〜避難所へ行ってみて感じたこと [2015年09月27日(Sun)]
今日はアレルギーをもっている姪っ子の話と、先週ボランティアに行った常総市の避難所で感じたことから、CSRと「食」というテーマで書きたいと思います。

■ケーキが食べられない姪っ子

3歳の姪っ子は、乳アレルギーのため、一般のケーキは食べられないので、いつも決まったところから買うのですが、キャラクターのケーキとか、凝ったものはなかなかないんですよね。
また、ファーストフードもアレルギー対応をしているところは少なく、一度も一緒に食べたことはありません。お菓子売り場でも、ひとつひとつ「これかいかい?(かゆくなる?)」と聞くそうですが、文句は一回も言ったことがなく「サンタさんに、かいかい治してもらう」と賢いことを言うようです。

「どこかで、キャラクターケーキとか、アレルギー対応のケーキを作ってないかな」と探していたら、アンパンマンケーキを通販で見つけました

アンパンマン.JPG

こういうケーキを作ってくれる会社は本当にありがたいのです。
でも、作る方からしてみたら、手間もかかるし、万が一アレルギーが出てしまったら大問題になるというリスクがあるから、やりたくないものなのかもしれません。

■常総市避難所での潜在的なニーズ

先日、大きな被害に見舞われた常総市の避難所へ行ってきました。ここでは、情報支援コンシェルジェといボランティアが、避難所をまわり、必要な情報を提供するとともに、必要な支援のニーズをヒアリングしていきます。

P1250354.JPG

シルバーウイーク最終日に、全てのコメントを読ませていただいたのですが、一番目についたのが、食事療法や食事制限(高血圧、糖尿病など)のある方が、一般のお弁当を食べ続けることへのストレスでした。避難所生活というのは、想像していたよりも、かなり過酷です。精神的にも肉体的にも、ここで体調を崩される方も少なくないでしょう。自分の健康を悪化させるようなことは極力したくない中、一方、そんな不満を言えるような状況ではないと思い、食べ続けている方がいらっしゃるのです

高齢化、成人病、アレルギーをもった人が増えている現代社会において、食事制限が必要な方は、今後も増えてくるのではないでしょうか。

しかし、行政には、ここまで求められないでしょうから、ここは民間(企業・NPO)の役割なのだと思います。不安定な避難所生活において、食事療法を継続できたり、アレルギー対応の食事を用意してもらえたら、当事者・当事者家族は、きっと感謝に堪えないでしょう。

■CSRと食

日本において、CSRとは、もともと公害問題への取り組みから始まったので、環境問題が大きな潮流だったと思います。もちろん、環境は今後も大事なことに変わりありませんが、最近の動向を見ていると、「食」への取り組みが、ひとつ大きな潮流になりはじめていると感じます。その背景には、【高齢化】【アレルギー】【貧困】【孤食】などの最近の社会問題が、「食」と密接に絡み合っているからだと思います。

「食」は、体の健康だけでなく、心にも大きな影響を与えていると言えるでしょう。現代社会は、高齢者だけでなく、誰もが、孤独や不安になりやすい社会だと思います。その中で、「食」が、我々に与える影響は大きく、また、食べることを通じた場づくり(サードプレイス)というのも、今後増えてくるでしょう。

このような環境の中で、地域、企業、専門性の高いNPOが、どのような役割を担っていくのかを、みなで考えていかなければならないのではないでしょうか。
日本の難民支援〜日本は本当に難民に冷たいのか [2015年09月22日(Tue)]
日本は難民の受入数が少ないから「冷たい」という声を聞きますが、本当にそうなのかなと思い、少し調べてみました。難民問題は、私も勉強不足なので。

◆1970年代に発生したインドシナ難民11,319人を日本は受け入れている。
あまり知られていないようですが、1970年代に発生したインドシナ難民11,319人を日本は受け入れているんですね。
立教大学院 21世紀社会デザイン研究科の長教授が代表をされている、特定非営利活動法人 難民を助ける会(AAR)の発足のきっかけともなっています。昔から、日本でも取り組んでいる団体はあるのですね。

◆2014年度難民認定数は11人

2014年度に、日本で難民申請した人は5,000人。日本政府が認定した人は11人。これは、確かに少ないですね。。でも、難民としては認められなかったけれど、人道的な理由を配慮し在留を認めている人は110人いるんですね。認定者と合わせた121人が日本に在留する許可を政府から受けているということになるそうです。

<世界の難民と日本の難民支援(AARより)>
http://www.aarjapan.gr.jp/activity/emergency/refugee.html


◆日本で難民認定を受けるとどのような待遇になるのか

日本において、難民の認定を受けると,国民あるいは一般外国人と同じように待遇されているよううです。(初等教育、国民年金,児童扶養手当,健康保険などの受給資格が得られることとなっており,日本国民と同じ待遇を受けることができる。)

他の国の待遇って、どれくらいなのでしょう。日本の待遇って、かなり良いのではないでしょうかね。以前、AARの方にお聞きしたのですが、日本の難民受入が進まない理由の一つには、受け入れるからには「ちゃんとした支援をしなくは」という日本人の真面目さが根本にあるということでした。(うる覚えなので、違っていたらスミマセン)

◆CSR事例「ベトナム難民を5名も採用した富士インパルス」

福田秀人氏のブログより。国の対応だけでなく、実際に地域や企業で取り組んでいる事例を探すことも大事だと思いました。できていないことから始めるよりも、既に日本が取り組んできた経験や知見を集めていき、そこから広げていく方が現実的だと思います。

CSR事例「ベトナム難民を5名も採用した富士インパルス」
http://blogs.yahoo.co.jp/hfukuda24/143181.html


◆難民大量受入には地方自治体の理解と協力が必要

福田秀人氏のブログより。同意します。現実問題のGAPが大きく、リスクすら把握できていないのが現状なのです。ここを明確にし、地域社会に理解をよびかけていく必要があると思います。納税している地域住民の意識が変われば、行政も変わらざるを得ないのではないでしょうか。

難民大量受入には地方自治体の理解と協力が必要
http://blogs.yahoo.co.jp/hfukuda24/14225359.html


確かに受人数は少ないので真摯に受け止める必要はありますが、だからといって、必ずしも「冷たい」とは限らないと思います。

また、本当に難民の受け入れを進めたいのであれば、国を冷たいと批判するのではなく、日本においての難民受け入れの教訓(昔から取り組んでいる団体はいる)を活かし、どうすれば、自分の地域や所属している団体で難民受入の理解と体制が構築できるかを積極的に行動に移すべきだと思います。
なぜ企業はCSRをやらないといけないのか〜「CSRは儲かる」の落とし穴 [2015年09月17日(Thu)]
9月15日(火)に、第3回みなとCSRアイデアソンのゲストとして、CSR48が登壇しました。テーマは、「CSRを社内外にどう広げていくか」。CSR48メンバーとオルタナ森編集長との「CSRを社内外に広めるために」というテーマのトークセッションでは、森編集長からCSR48に対して、良き問いを二ついただきました。

それは、

@ なぜ企業はCSRをやらないといけないのか
A (本業が既に社会貢献だという意見もあるが)本業とCSRの違いは何か


2015-09-15-18-08-17_photo.jpg

■なぜ企業はCSRをやらないといけないのか

CSRとは、多様なステークホルダーの声を聞き、対応・利害調整をするということだと思います。社会が企業に何を求め、企業がどこまで対応すれば納得してもらえるのか、それに対応していくことがCSRなのです。(時には、ステークホルダーに対して毅然と対応することも必要です)。

「何を」「どこまで」は、時代によって変わっていくでしょうから、常に耳を傾ける必要があります。それが、良質な商品・サービス開発につながっていき、従業員が自社を誇りに思うようになる。また、良質な商品やサービスを提供することで、取引先からの信頼につながり、売上にも繋がるのではないでしょうか。

本来、日本企業は、自分の損得に関係するステークホルダーだけでなく、あらゆるステークホルダーへの対応・利害調整を、ちゃんとしていこうとする考えがあったのだと思います。それが、日本企業の「真面目な、ちゃんとした会社」というイメージを作ってきたのではないでしょうか。

■CSRと本業の関係性

「社会貢献していない企業なんてない。本業が既に社会貢献だ!」とおっしゃられる方もいますが、本業とCSR(CSV)の違いは何でしょうか。

セミナー後の食事にて、ファンドレイザーの大先輩である、ある方のお話で思ったのですが、この二つの一番の違いは「誰のために」だと思いました。本業は、「企業(自社)のために」が一番に来るけれど、CSRは「社会のために」が一番

社会的な取り組みやソーシャルビジネスは、継続して運営するためにも最低限の利益を生み出すことは必要ですが、それは「儲かる」とは違います。もともと、ニーズがあるのに、採算が合わなかったり非効率だから切り捨てられてきたものを、なんとか継続的な取り組みにしようと仕組みをつくっているわけなので、それが「儲かる」はずがないのです。

儲からないけれど、自社ひいては業界の使命として取り組むべきこと、自社だから出来ることがあります。それを見つけていくプロセスは、多くの付加的な価値(新しい価値観)をも生み出す可能性があると思います。

■「CSRは儲かる」という論理の落とし穴

「CSRって儲からないでしょ。何でやるの?」という意見の経営層を説得するには、膨大なエネルギーや時間を割くことになると思います。だからこそ、「CSR、CSVは儲かる→だから、やりましょう!」という論理は使いやすいのだと思います。

私も、昔、この論理を使ってしまったことがあるのですが、最初はうまくいっても、途中で矛盾が生じ、その時点で負けてしまいます。また、いつの間にか、その取り組み自体が、「社会のために」から「自社のために」に変わっていき、本来、志として持っていた「利他的行動」から「利己的行動」となり、「これって、社会貢献って言っていいんだっけ」と自分でもよくわからなくなってしまう、という最悪の状況に陥ります。

何でもそうですが、誰かに何かを説得する際に、「脚色して良い部分」と「脚色してはいけない部分」があります。「CSRは儲かる」は脚色してはいけない部分なのでしょう。本来のCSRのあるべき姿を理解してもらうことを面倒くさがり、すっ飛ばしてしまうと、結局は社内にCSRの土壌は育まれず失敗するということなのかもしれません。CSRとは地道な努力の積み重ねなくしては育たないものなのではないでしょうか

チラシ.jpg
【イベント開催報告】第3回みなとCSRアイデアソン〜CSR48と考える「CSRの伝え方」 [2015年09月17日(Thu)]
9月15日(火)に、第3回みなとCSRアイデアソンのゲストに、CSR48が呼ばれました。

テーマは、「CSRを社内外にどう広げていくか」

オルタナさんに記事にしていただきましたので、ぜひご覧ください!

◆オルタナ
CSR48と考える「CSRの伝え方」
http://alternas.jp/work/ethical_work/60614

◆Yahoo! ニュース
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150915-00010001-alterna-soci


チラシ.jpg
【CSR事例】西友×NPO法人 育て上げネット〜“引きこもり”を社会に戻せ [2015年09月11日(Fri)]
最近、IT企業を中心にダイバーシティの責任者を採用する動きがあるようですが、この記事にも登場する西友の金山さんのような、ダイバーシティへの情熱が大事だと思う。ぜひ、読んでいただきたい記事。

西友の「5日間の就労支援」が変えたある人生
“引きこもり”を社会に戻せ

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/278874/082400004/?n_cid=nbpnbo_twbn&rt=nocnt

数年前、引きこもり状態の若者の就労支援をしている育て上げネットのクリスマス会にご招待いただいたことがあったのですが、そこは、立川駅からバスで10分、しかも年末の土曜日の夜というのに、西友の役員金山さんが参加されていたことに驚いたことがありました。

その時、初めてお話させていただいたのですが、企業として本気で多様性にチャレンジしていきたいというのと、これからの労働力不足の問題の対策にもなるとおっしゃっていました。実際、その半年後に、引きこもりの若者に、トライアルでスーパーの現場で就労の機会を提供し、今年は雇用に繋がったそうです。

また、実際には、スーパーの現場の従業員からしてみたら、「引きこもりやニートが自分の職場に来る」というと、受け入れられないこともあったそうですが金山さんも説得のために、店舗をまわられたそうです。従業員も、実際一緒に働いてみたら、引きこもりの人物像に対する偏見や思い込みがあったことがわかったということも、社会的意義が高いと思いました。人によって排除された人々は、人にしか包摂できないのですよね。

こういうことは、情熱が無いと出来ないと思ったし、本当に素晴らしい取り組みだと思います。
----------------------------------
(引用)
西友側で取り組みに尽力した金山亮・執行役員は、若年層の就労支援を始めた理由をこのように説明する。
「小売業の本質は地域密着にある。地域への貢献には、どんな商品を提供するかというだけではなく、雇用だったり安全だったり、様々な要素がある。人と人とが触れ合う場を提供している事業者にしか、人をポジティブに変える手伝いはできない」。
就労支援は、その地域を活性化するための取り組みの一つだというのだ。
CSRとCSVについての議論から〜CSRとCSVは比べられない [2015年09月08日(Tue)]
先日、CSRについての議論になり、CSRの発展系がCSVであり、CSRよりもCSVはすごいと思っている方が、少なからずいるということを改めて感じました。

■CSRとCSVは比べられない

企業の社会貢献において、マーケティング(戦略や資金調達の方法)が、大きな評価基準になってきているのかなと感じたりする。もちろん、大事な評価基準だと思うけれど、でも、それが、CSRよりもすごい、とはならないのではないでしょうか。

上手く言えないのですが、CSRとは、もっと広い視点、全体で考える必要があるのだと思います。

この議論の中で先生が、先月開催したオープンゼミでの、ヤフーの「忘れられる権利と忘れられない権利」の話をされ、「あなたはこれを、CSRと定義するか。また、CSVと比較できるか」ととい趣旨の問いかけをされていました。

オープンゼミの質疑応答の時に出たお話の中で、ヤフーのトップページのニュースについてなのですが、トップに出すニュースは社内の担当者が日々試行錯誤しながら、選んでいるそうです。今の時代は、新聞紙からWebニュースに移行しており、その結果、自分が見たいニュースを中心に見に行く傾向が高まっているそうです。その中で、ヤフーのトップニュースが偏った情報になってしまったら、あるいは意図的にそのようにしたら、世論さえも構成できてしまうかもしれないという問題意識を社内で持っていて、この十数年の間、この正解の無い問いに対して、毎日試行錯誤を続けられているそうです。

ヤフーの社員の方にとっては、プロの社会人として当然のことをしていると思われていて、敢えてここをアピールすることはないかもしれません。使命感でやっていることを、自らCSRだと言うこともないのかもしれません。

でも、私からすると、これは広義のCSRになると思うし、むしろ、こういうことこそリスペクトできるCSRなのではと思います。それをマーケティング要素の強いCSVとは比較できないし、CSVの方がすごいという感覚とも違うのです。
ゼミ合宿のゲスト:社会起業家 Naorai inc.の三宅紘一郎さんのストーリー [2015年09月07日(Mon)]
週末のゼミ合宿のゲストは、社会起業家 Naorai inc.(http://naorai.co/#about)の三宅紘一郎さん。

「40年で3分の1の規模になっている日本酒業界に楔を打ち込み、多様で豊かな日本酒文化を未来に受け継ぐ基盤をつくる」というビジョンを掲げ、SAKEを通じて世界中にすばらしい時間や空間をつくることを目指されているそうです。9年前に上海で起業、そして昨年からは広島でも事業を開始。

三宅さん.JPG

今回、私たちが頂いたのが、MIKADO檸檬(http://naorai.co/#mikado)という日本一の材料とこだわりの製法で、世界に誇れる日本酒“スパークリング酒”。福島のお母さんの手料理にもあい、おいしかったです。

mikadoremon.jpg

Naorai inc.の社名は「なおらい」という神事の最後に神事に参加した方々で神酒を戴き感謝する行事を示す言葉に由来しているそうです。

石巻のフィッシャーマン・ジャパンといい、日本の産業を少し進化させ世界に向けて発信する同世代の人に続けて出逢う機会があり、刺激を受けます。
オルタナに寄稿しました〜PRプランナー本田哲也氏が語る「日本のクリエイティビティが世界を変える」[来栖 香] [2015年09月07日(Mon)]
8月25日に原宿で開かれた、戦略PRプランナーの本田哲也氏(ブルーカレント・ジャパン代表取締役)による「なぜ日本人は世界一クリエイティブなのか」講演会に参加し、講演の内容をオルタナに寄稿しました。ソーシャルマーケティング、企業CSRという観点からも大変勉強になりました。

ここには書かなかったのですが、個人的にもっと知りたいと思った点は、日本のクリエイティビティと神道の関係。日本人は、「オリジナル」をいじって遊ぶ精神があったり、それを発展させるのが上手ですが、その背景にはオリジナルの本質へのリスペクトがあるのだと思います。

そのリスペクトは、万物すべてが神様、八百万の神様がいるとされている神道の精神があるのかもしれません。

PRプランナー本田哲也氏が語る「日本のクリエイティビティが世界を変える」[来栖 香]
http://www.alterna.co.jp/15986

ヤフーニュースにも転載されました。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150902-00010001-alterna-cul&p=1
ソーシャルビジネスも社会貢献もとてもいいことなのに、ちょっと面倒な感じになってしまうのはなぜか。 [2015年09月02日(Wed)]
◆ソーシャルビジネスも社会貢献もとてもいいことなのに、ちょっと面倒な感じになってしまうのはなぜか。

広石先生の授業からの気付き。

知らず知らずのうちに、自分の問題意識(価値観)を押し付けているのかもしれない。自分ではそう思っていなくても、相手はそう受け止めているのかもしれない。

先ず、目指すのは、自分の問題意識や企画を理解・賛成してもらうことではなく、自分の活動を反対されないこと or アクションしてもらうこと。自分が動きだせる環境をつくることが大事。「興味ないけど勝手にやるのはどうぞ」という環境をつくることを目標にするというのもあり。勝手にやれればラッキーじゃん、というくらいの気持ち。

例えば、地方での地域づくりを目指している人が、「どうしてここに来たの?」って聞かれたとき、「自分は地方に明るい未来を作りたいんです!ここの人たちのためにイノベーションを起こしたいんです!」というと、その地域のおじさんおばさんは、さーっと引いてしまうかもしれない。でも、敢えて「いやー、東京で女に失敗しちゃって・・」と言うと可愛がってもらえたりする。大事なのは、「応援してもらえるきっかけを作れるかどうか」。そのためには、必ずしも自分の問題意識をストレートに伝えることが正しいとは限らない。

自分がやりたいことをやるのではなく、地域の人たちができることを増やす。地域の人の動きたいことから、動きを生み出す。

一人の優秀な人が企画をしても、地域の人が一生懸命やろうと思わなかったら動かない。関係性がなければ動かない。

頭の良い人が勝つ世界ではない。頭の良い人の意見を集めてもうまくいかない。そうだったら、地方創生がなぜ上手くいっていないのか。

潜在している声をきく。声に出していないだけで、色々な想いをもっている人は多い。それを、どう引き出していくか。
| 次へ