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東京都立砂川高校通信制の開かれた学校〜地域に開放する高校内居場所カフェと高校内無料託児所〜 [2015年12月18日(Fri)]
東京都立砂川高校通信制の地域に開放する高校内カフェ「砂川カフェing」に見学に行ってきました。ここは、若者支援者や地域住民がカフェ運営のボランティアとして高校内に入り、学生と交流する場です。若者支援者が顔なじみのカフェの店員となることで、学生が「大人に相談する」ハードルを下げていることが特徴です。無料ドリンクをつくり、学生たちに手渡しながら交流していきます。

NPO法人育て上げネット井村さんが高校に働きかけ、2年前にカフェが出来たそうです。最初は反対していた先生も多かったようですが、今はこのカフェの意義を理解してくれるようになり、先生と支援者との役割分担が出来ているとのことです。

■砂川カフェの特徴

@地域住民と学生との交流の場
カフェブース.JPG
※「支援者と学生とのコミュニケーションはドリンクを渡す時」というやり方が周知されている
※カフェの店員さんは、若者支援の専門家や身元が明らかで、生徒たちに有益な対応をお願いできる人々地域住民。

Aオープンな居場所
P1280562.JPG
※左手がカフェとなるフリースペース。玄関の前のスペースを使っているため、「誰もが通り過ぎる場」であり、自然と周知されている。
※砂川カフェが出来る前は、このスペースは、騒がしく、おとなしい生徒が寄り付かない場所であった。

B部活動の発表の場となることで、生徒や先生の張り合いに。
部活動の発表の場.JPG
※部活動の発表や、英語のスピーチコンテスト等の練習の場など、個人の活動の発表の場にもなっている。

C定時制の学生には、別の居場所も提供
張り紙2.JPG
※砂川カフェ以外の学校内居場所もある。校長室と談話室の開放。

D学校でサポートしきれない部分を地域が担う
P1280556.JPG
※地域の支援機関と繋がっており、カフェに貼紙などをして、地域の居場所と繋げている。

■地域の子育てネットワークを活用した託児所の開設

砂川高校には、2015年6月から無料の託児所が開設されました。きっかけは、試験のときに、学生夫婦が、1歳の子どもを抱えて、交代でスクーリングを受けていたのを見たことだったそうです。それから、門馬副校長が、学校内に託児所を開設するための勉強をし、具体的な開設に向けて動き出されたとのこと。しかし、いざ開設しようとしても、「保育士不足」という大きな課題があったそうです。そこで、砂川カフェの地域ボランティアさんに保育士の相談をしたところ、地域の子育てネットワークを紹介してもらい、地域の子育てネットワークを使って、7名の保育士さんにご協力いただけることになったとのことです。

年間の託児室の費用は年間の保険料のみで、1歳から5歳までのお子さんを預かることにしているそうです学校に通うための保育費用をねん出するのも大変なことだと思うので、この託児所は、勉強したい学生を就学から遠ざけないためにも、大事なサポートだと思います。

また、学校内で、1歳〜5歳の子どもが遊んでいるというのは、学校の雰囲気もほっこりさせるようです。たまに、子どもが校庭を走っている光景などもあるそうです。

P1280563.JPG

■地域が送り出す卒業式

今回の訪問により、公立通信制高校を卒業するということが、どれだけ大変かを知りました。にもかかわらず、卒業式の来賓や保護者がとても少なく、井村さんが最初に出席したときは、来賓がたったの二人だったそうです。それが、今は、砂川カフェのボランティアさんや地域の方等がどんどん出席するようになり、昨年の来賓数は定時制の卒業式の来賓数を超えたそうです。

卒業式では、代表の生徒が、自分の置かれた環境や卒業への思いをスピーチしますが、それが、毎年、とても心に響くものなのだそうです。私なんて、何の苦労もなく卒業し、将来も楽観的に考えていたので、卒業式で泣いたことも特別な思い入れがあったこともありません。だからこそ、自らを管理し、主体的に学んで卒業される学生に会ってみたいと思いました。先生も涙の卒業式で、井村さんが「卒業式に出て、こういう学校が必要なんだと思った」とおっしゃっていたのが印象に残っています。

多くの地域の人が学生たちを送り出すことで、「自分をこれだけの大人が見ていてくれた」と、これから社会に出ていくことへの勇気や希望につながっているのが素晴らしいと思いました。3月は、私も出席させていただきたいと思いますexclamation
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