香川名物の「讃岐うどん」。ご存知の方も多いと思いますが、原料の小麦のほとんどをオーストラリアからの輸入に頼っています。現地に研究所があるほど、うどん用の小麦として研究されていて、現在の讃岐うどんには欠かすことの出来ない存在となっています。
しかし、2年続けての干ばつでオーストラリア産小麦の収穫量は激減していて、これまでのように安価で安定した供給ができるのかあやしい状況となっています。
また、オーストラリア産に限らず、異常気象による不作やバイオエタノールの原料となる植物への転換などで、小麦の収穫量は減っていて、価格も高騰しています。
そんな中、先日、香川県産小麦の開発が進んでいるという
新聞記事を見ました。香川県産小麦としては、2000年にデビューした「さぬきの夢2000」がありますが、新しい品種の小麦は、これを上回る評価を得ているようです。
現在のところ、「さぬきの夢2000」の普及拡大には苦戦しているようですが、しっかりと自給率を高めておかないと、このところの情勢を見る限り輸入に頼れなくなる日もそう遠くないような気がしてなりません。
新しい品種の開発や小麦を生産する農家への普及対策はもちろん必要ですが、うどん店や消費者であるわたしたちも、少し意識を変えていく時期に来ているのではと思ったのでした。