気仙沼みなとまつり [2012年08月12日(Sun)]
各地で、毎年恒例の夏祭りが開催される中で、気仙沼は2年振りの「みなとまつり」に湧いていた。 poster.pdf 第一部の花火大会は、11日に気仙沼内湾付近で行われた。 地盤沈下と建物の倒壊跡が、あの日を思い出させる。 かつてのみなとまつり会場で、第一部のみは行われた。 内湾では「海上うんづら」が、海上のねぶたを思わせる壮大な船として「どや節」の掛け声とともに太鼓を演奏する。 港町、気仙沼の記憶を蘇らせる。 今年も『LIGHT UP NIPPON』の支援により〜鎮魂と復興の花火大会〜が行われた。 一際大きい花火が打ち上がる度に、歓声と拍手が起こり、人々の心に輝きを照らす。 磯の香りと花火の美しさ、夏の暑さと風の切なさ、沢山の想いがひとつとなり夜空を見つめる。 第二部は、はまらいんやが12日に田中通りで行われた。 道行く高校生が「海岸でやるのが好きだった」と、友達と話しているのが聞こえた。 毎年、気仙沼内湾付近で行われていたはまらんやが、今年は会場を別にしている。 海の近くで育った者としては、物足りなさを感じるのかも知れない。 だが、今年は例年と違い支援団体や外国人の踊り手も加わり53団体約2500人が踊り楽しんだ。 はまらいんやとは、当地方の方言で『一緒に参加しませんか?』という呼びかける言葉を指す。 踊り手は「みんなで楽しく踊りましょうよ はまらいんや 年に一度のお祭りだから、時を忘れて声を枯らそうよう、さあ、さあ、大きな声で(みんなで共に)、それそれそーれ、それそれそーれ、どんとなどんとなどんとな すってんばってん 流行の袢纏 すってんばってん 流行の袢纏 すってんばってん 流行の袢纏」と、掛け声をかけそれぞれが趣向を凝らしたオリジナルの踊りを披露する。 ノンスタイルな振付を、一層引き立てるのは生のバンド演奏だ。 地元出身のバイソン片山が率いるバイソンバンドが、踊り手と観客を盛り上げる。 約3時間の踊りが終わる頃には心地よい疲れと共に、今年の夏が終わりに近づいていることを感じさせる。 さて、次の楽しみは秋刀魚の便りだろうか・・・ (2012.08.12 医療法人社団湖聖会 通所リハ 熊谷洋輔) |