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ハマっ子先生気まぐれ綴り

無理難題、魑魅魍魎、言った者勝ちがまかり通る現場・・・そんな中、ひと時の安らぎを得るために、気がむいた時、思いついた時、かなり気まぐれに綴っていきたいと思っています。今後とも、よろしくお願いいたします。


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教育ソリューションフェア2007(U) [2007年07月31日(Tue)]
 『教育ソリューション会議2007』の二日め。
この日も4/6のセミナーに参加しました。

 「全国学力・学習状況調査を今後の授業に生かす」というテーマのセミナーでは、慶応大学の教授である金子先生からお話を伺いました。

このテストの実施についてはマスコミでも取り上げられ、また、実施後には、自分の学校の成績を上げるために不正な成績処理などがなされるなど、社会問題となっています。

 過当な競争になる原因は、平均点のみを出すからであり、データーの処理方法とその活用方法によっては、たいへん有意義なものになるという内容のお話でした。

 @比較は広域、特徴抽出は小さい単位で。
    結果を児童・生徒の個人の改善に生かす。

 A調査結果を個別指導に生かす。
   ・全体の平均値だけで議論しない
   ・一人ひとりの児童・生徒の状況に応じた指導を実現する
   ・一人ひとりの教員、ひとつひとつの学校の改善を実現する
 B生活状況調査をクロス分析市、生活面との関連性を知る。
 C地域・コミュニティの全体の問題として捉える。
    ※遊び場がない。地域の行事もない。友だちもいない。
         ↓
    ※テレビを長時間見る。
         ↓
    ※学習の習慣がなく、成績が悪い

    ※子どもだけの問題だろうか…

 といったような内容のセミナーでした。

 また、「小学校英語導入の心構えを考える」というセミナーでは、未だに文法・文型等のスキル学習をねらいとしている授業が行われている実態を紹介し、
「国際コミュニケーションの素地つくり」を重視することの大切さを改めて確認していました。

 小学校の英語活動は、英語によるコミュニケーション活動であり、英語の学習活動(文法・文型等のスキル学習)ではないということです。
Posted by bravebees at 23:50 | 教育 | この記事のURL
教育ソリューションフェア2007(T) [2007年07月26日(Thu)]
 今日は日本教育新聞社が主催する「教育ソリューションフェア2007」が秋葉原で行われ、朝から一日そちらへ参加してきました。

 学校の授業のように、1時間めから6時間めまであり、それぞれ60分単位でセミナーが行われ、私は、4/6のセミナーに出席しました。

 1時間めの基調講演は、「カバゴンからの提言!教師が左右するこれからの学校」でした。
私くらいの年代の人にはたいへん懐かしい‘カバゴン’こと阿部 進氏(教育評論家)は今年77才。
久しぶりにお顔を拝見しましたが、たいへんお元気で、現在も横浜市の小・中学校を中心に教育に関する研究を実践なさっているそうです。

 わずか1時間の講演でしたが、もっとお話を聞きたいと思ったくらい、興味深くエネルギッシュな講演でした。

 みんなが「へぇ〜っ」と思う話題ということで紹介されたのですが、みなさん、次の問題の答えがわかりますか?

 @すべてのゴリラの血液型は・・・型である。
 Aすべてのオランウータン・チンパンジーの血液型は・・・型である。
 Bニホンザルの多くの血液型は・・・型である。

 答えは最後にお教えしますが、確かに「へぇ〜〜っ」です。
そして、動物園に行って、実際にそれぞれの行動を観察したくなります。学習には、こういう意外性があれば興味がどんどん湧いてくるというお話の例えでした。

ちなみに私はゴリラです・・・ウインク

 最後に阿部先生は 「私に授業をやらせてみてほしい。1年から6年まで何年生でもかまわないし、全学年でもかまわない。120人くらいまでならだいじょうぶ。教科は、とりあえず国語、社会、算数、理科。私の身体の動くうちに、多くの教師に自分の技を受けついでほしい」 と熱弁なさっていました。

 2時間めは「命の教育〜AEDを含めた心肺蘇生法をどう教えるか〜」という内容でした。

 私もAEDの講習は受けたことがあるのですが、そのときに使った人形は数十万もして、学校などで準備するには高額すぎます。
しかし今日使った人形は、数千円で購入でき、空気を吹き込んで使用する簡易型のものです。これなら学校でもいくつか準備でき、しかも教室でもできるいい方法だなと感心しました。

 最近、駅や公的機関にはAEDが備え付けられていますが、今日の講師である国士舘大学の先生は、小学生から命の教育の重要性を唱えておられました。

 実際に、今年の2月に行われた東京マラソンでは、小学生の男の子が心肺蘇生に協力し、一人の男性の命が救われたそうです。

 私も、これは絶対に学校で行う必要があるなと実感しました。

興味のある方は国士舘大学のHPをご覧になり、ウェルネス・リサーチセンターをクリックしてみてください。

 この「教育ソリューションフェア2007」には、明日も参加してきます。

(問題の答え)
 @B型  AO型  BA型
Posted by bravebees at 20:49 | 教育 | この記事のURL
「Heart of Africa」 [2007年07月24日(Tue)]
マラウィは国家としての紛争の経験があまりなく、穏やかな国民性で知られています。

実際、見ず知らずの我々が声を掛けたり手を振ったりしても、屈託のない笑顔で挨拶を返したり、手を振り返してくれます。

 まさに 「Heart of Africa」 です。

 マラウィ滞在3日めに、クルーザーボートに乗船し、シレ川からマラウィ湖を北上しました。(7時間の船旅です)
その途中、カヌーに乗って漁をしている人や、湖岸に村人たちがいたりするのですが、どんなに遠くからであっても我々が手を振ると振り返してくれますし、子どもたちは我々の船を見ると、いっせいに水際まで走って来て、手を振りながら大きな声で叫んでいます。
(雰囲気としては「オォ〜〜イ」と言ってそうな…)

 余談ですが、この船旅では、リウォンデ・ナショナル・パークを右横に見ながら進んでいったのですが、途中、カバが大あくびをして迎えてくれたり、遠くに象が見えたりと、アフリカの野生動物を少し楽しむことができました。

 6月16日、我々は、7日間(6/9〜15)滞在したマラウィを後にし、リロングウェ空港から、経由地である南アフリカのヨハネスブルグへ、再度飛び立ちました飛行機


<ワールドカップを控え建設ラッッシュの南アフリカ>


 このヨハネスブルグは、アフリカの洗礼を浴びた最初の地。
私としては、気持ちを引き締めていったつもりが、この空港で大きな失敗をやらかしてしまいました。

 現地のシスターや学校へのお土産として、薬・食料・文房具・サッカーボールなどを。また、我々の緊急用の食料・無線機・蚊取り線香・寝袋・蚊帳などを段ボール箱に詰めて、16箱(そのうちの1個は、マラウィChileka空港で行方不明)日本から持っていったのですが、私がその数を勘違いして、ヨハネスブルグ空港で、ひとつ受け取り忘れてしまったのです汗
 
「お客さん、もう1個同じ箱がありますけど。」と教えてくれるのは日本。
でもそこは…南アフリカでした…残念…悲しい
 
 訪問先でお土産を渡して残りの荷物をまとめたり、先に何個か車で運んでもらったりと、途中出し入れがあって、ダンボール箱の数が変わったのも混乱した原因なのですが、きちんとメモをし、確認しながら受け取ればそんなことにはならなかったのに…

 人間の記憶というものは、いかにあいまいなものか…
今回ほど痛感したことはありません。さすがにこの時は凹み悲しい、そして自分に腹が立ちました怒り

 受け取り忘れたダンボール箱には、よりによって、マダガスカルで絶対に必要であろう、携帯用アーミースコップと無線機などが入っていました。悪いときには悪いことが重なるものです。
そして、さらに、忘れたことに気がついたのは、翌日、マダガスカルのアンタナナリボ空港に飛ぶために、ヨハネスブルグ空港で荷物をチェックインする寸前・・・汗

 仕方がないので、現地の旅行業者に調べてもらうよう頼み、暗い気持ちでマダガスカルへ飛び立ちました。

 機内から見たマダガスカルも赤い大地でした…


<機内からの風景>
JICAの活動…マラウィ(4) [2007年07月23日(Mon)]
 アフリカを訪れて考えさせられたことはいくつもありますが、今まで紹介したJICAの活動を見ていただければわかるように、『日本人の国際貢献』にはとても感心しました。

自分のことしか考えない人間が多くなっている今、自分とはなんら係わり合いのない、しかも、言葉も生活習慣もまったく異なる外国へ危険覚悟で出向き、その国の人々のために開発支援活動に従事する…なかなかできることではありません。

 今、この瞬間にも、現地の人たちと協力しながら汗を流して奮闘している人たちに、大いなるエールを送りたいと思います。

 他にも、シニアボランティア隊員として、定年退職後に海外での支援活動に携わっている男性や、HIV/AIDSで親を亡くした子どもたちの施設で幼稚園教諭として活躍する女性、NTTから青年海外協力隊員としてコンピューター技術を指導している男性など、多数の日本人が活躍しています。


<太陽光発電建設の説明をするシニア隊員>



<エイズ孤児施設の日本人幼稚園教諭>


<コンピューターを指導する日本人男性とコミュニティの神父様>

 知らず知らずのうちに、将来の日本に「夢」を見出せなくなっていた自分ですが、そういう人たちの姿を見て、日本人もまだまだ捨てたもんじゃないと勇気をもらって帰ってきました。
 
 がんばらなきゃ・・びっくり

 話は変わって、7月20日(金)前後で、ほとんどの小中学校は夏休みに入ります。

 先生たちは、長期休業前の目の回るような慌しさから少し開放され、一瞬ではあるけれど、虚脱感に襲われている人もいるかもしれません。
最近話題になっている、保護者からのクレームに対応がたいへんな先生たちもいることでしょう…。(この件については、後日、自分の考えを述べてみたいと思います。)

 夏休みといえば、ほとんどの運動部活動では3年生最後の大会が始まります。

もう大会が終了してしまった(負けた)人も多いでしょうが、今まで一生懸命取り組んできた時間と経験は、何ものにも代え難い人生の宝物になります。

結果にとらわれず、また結果も今後の糧とし、次の目標を設定して、さらなる歩み走るを進めてください。

これからもがんばる君たちに大きな拍手を送ります拍手
(大人なら乾杯ですが・・・)
JICAの活動…マラウィ(3) [2007年07月19日(Thu)]
 マラウィのJICAの活動で忘れてはならないのが
「サイエンスマン」です。

2006年1月、マラウィであるテレビ番組がスタートしました。
タイトルは「サイエンスマン」

 “飛行機はどうして飛ぶの?”などといった疑問や科学の原理をわかりやすく解明したり、科学を活用して便利な機器を作ってみたり、今までにない新しいタイプの教育番組に、子どもから大人まで多くの視聴者が夢中になって見ている番組です。

 「サイエンスマン」の正体は、青年海外協力隊の長谷宏司さん。

番組は15分。再放送も含め、週に3回放映されます。
企画はすべて長谷さんが考え、TVマラウィに配属されている葵生川(きぶかわ)隊員のサポートのもと、マラウィ人スタッフが撮影・編集します。

 もともと長谷さんは、2003年に青年海外協力隊シニア隊員(理数科教師)としてフィリンピンに配属。その後、2005年からマラウィで活躍している方です。
 
 長谷さんは、“マラウィも含め途上国では、先生が一方的に知識を詰め込む教育が多く、子どもの独創性や考える力が養われていない。素朴な疑問を黙殺せず、科学に対する探究心や創意工夫を促すきっかけを大人が与えるのが重要。”という考えを持っていました。
そこで、生徒が科学を楽しみながら創意工夫を競い合う「科学競技大会」を企画・運営し、その様子を見たTVマラウィのプロデューサーが番組の共同制作を持ちかけ、それが「サイエンスマン」の誕生につながったそうです。

 我々一行は、JICA関係者とJICA所長の水谷さんの公邸で会食する機会がありましたが、そこで長谷さんにもお会いし、もうすぐ最終回が放映され、自分も任期を終えて日本に帰国するというお話を聞きました。

 最終回、「サイエンスマン」は子どもをかばい、壊れてしまいます。
そうです。みんなが、人間だと思っていた「サイエンスマン」は、実はロボットだったのです。
悲しんだ子どもたちは、それを修理するために一生懸命科学を勉強するという、未来のマラウィの科学振興を子どもたちに託したストーリーで終了しています。

 すでに帰国されている長谷さんの次の目標は、医者になることと、小型飛行機の免許をとることだそうです。(彼の年齢は、現在40歳前半です)
もともと、青年海外協力隊への応募は、医者になって途上国の人の命を助けたいという思いからでした。

 様々な職業を経験し、同時に多くの挫折を味わってきた長谷さんですが、彼の中では絶対に‘あきらめる’という文字はなかったそうです。

彼の生き様を見ていると、‘夢’を持つことの大切さ、その実現に向けて努力することの尊さなど、たくさんのことを学ぶことができます。

 子どもに対して、口先だけで言うのではなく、まず大人が夢を持ってチャレンジする。
そういう姿勢が大切なのですね。

 
JICAの活動…マラウィ(2) [2007年07月18日(Wed)]
 昨日アップした写真に、小規模灌漑開発プロジェクトと、学校の様子が抜けていたので、今日改めて紹介します。

 アフリカにおいて水の確保はとても重要です(どの国もそうなんですが…)。

 マラウィでは国民の大多数を占める小規模農民が、メイズ栽培を中心とする天水依存型自給自足型農業で生計を立てているものの、その生産性は低く、自然災害や旱魃(かんばつ)に対して脆弱(ぜいじゃく)であるなど、様々な問題を抱えています。
 簡単にいうならば、ほとんどが雨水でしか作物に水を補給することしか知らず、乾期に入ってしまうと食物が取れないという状況に陥り、最後には食べるものがなくなってしまうということです。

 このような状況を受けてJICAでは、小規模灌漑を導入して農業生産性を上げ、農家の収入向上を支援するため「小規模灌漑開発技術力向上計画調査」を実施し、現地の人たちの手で灌漑が作られるようになりました。

 JICAからお借りした長靴を履き(実は私の長靴は穴が開いており、靴下がびしょぬれになったのですが)、川をさかのぼりながら岩場を歩いていくと、川の流れをせき止めるための木や竹で造られた堰がありました。
材料も簡単に手に入る木、竹、草、ビニールシートなどで、簡単に補修もできます。
 それにより、川から水路を引き、畑に水を行き渡らせることができるようになりました。

 しかし、これがひとたび雨期になると、造った堰をそのままにしておくと、川の水が増量し、見事に流されてしまいます。
 したがって、その堰は、雨期に入る直前に片付け、また乾期が始まる頃に組み立てられることになります。
 アフリカの気候はこういうところにも試練を与えます。


<完成した小規模灌漑>


 また、ChitedzeのSecondary schoolを訪れました。
この学校は、マラウィが1994年、初等教育を無料化にしたことに続き、増加する中等教育対象者を収容すべく、1998年、それまでの通信教育センターであった施設を、地域における教育施設として位置づけ、公立中高等学校への格上げを行なった際、対象となった男女共学の学校です。
Form1からForm4までの4学年があり、各学年150〜200名くらいの生徒数です。
 
 この学校には、青年海外協力隊より理数科教師隊員が3代派遣されてきており、昨日の写真の方は栃木県出身の方です。
 教師の経験もなく、ここでは英語で授業をしているとのことで、かなり苦労していると話していらっしゃいました。
 任期は今年の7月までということでしたが、もう帰国されたでしょうか・・・

 昨日の写真を見ていただければわかるように、教室には机もいすもなく、生徒は肩が触れるくらいびっしりと詰め込まれ、床に直接座っています。
(学年が上になると机・いすはあるようです)
 そんな環境の中で、生徒たちは一生懸命に先生の話を聞いてノートを取っていました。
本当にえらいものです…というか日本が異常なのか・・・

 この学校の校長先生は女性です。
通訳を介して話を聞くと、この学校に限らず、また、この国に限らず、先生になる人を誰が指導するかが重要課題のようです。
それから、ご多分に漏れず、先生の給料は安いとか・・・


<先生たちと記念写真>



<写真撮影はどこも大騒ぎです>

 
 義務教育(プライマリースクール)無料化に伴い、多くの子どもたちが学校に来るようになったけれど、その上のセカンダリースクールは費用がかかるので、 せっかく学校で学んだ子どもたちが、貧しい家庭が多いために進学しないそうで、残念がっていました。
 
 最後に、日本から持参したサッカーボールをプレゼントすると、大喜びで男子はサッカー、女子はバレーボールを始めました。



<男子はサッカー、女子はバレーボール>


 なんとこの日は学校は休日だったのですが、我々が来校するからと、急遽、登校日になったのだそうです。

 この後も、アフリカを実際に目で見、そして話を聞き、私の中で教育の問題はそれぞれの国に大きくのしかかっているなと強く感じることになります。

(お知らせ)
 新潟県中越沖地震の被害が日に日に大きく報道されています。
日本財団公益ボランティア支援グループは、今日から3名が柏崎市に入り、ボランティア活動をおこなっています。
現地に入ってボランティア活動を行なっているグループ長の黒澤さんのブログを紹介します。
 
雨ニモマケズ 風ニモマケズ  災害系ボランティア情報ブログ

現地の生々しい情報や、災害の際に役立つ話題が満載です。
とても勉強になり、考えさせられるブログです。

ぜひご覧ください。
JICAの活動…マラウィ(1) [2007年07月17日(Tue)]
先週は現場体験研修で、武蔵野線 新秋津駅までの通勤でしたが、今日からまた虎ノ門までの通勤です。
今日の銀座線は超満員状態で、溜池山王から虎ノ門までは体が斜めに倒れたまま汗
かなりきつい体勢でした。
こういうときは溜池で下車したほうが賢明と学んだ次第です。
実際、日本財団は溜池山王駅と虎ノ門駅のほぼ中間点にあります。

 さて、だいぶ滞っていたアフリカ実情調査の報告を再開します。

 マラウィ共和国での我々の実情調査は、JICAの事業見学が主でした。
JICAといってもなかなか馴染みのない方もいらっしゃるかと思いますので、少しJICAについて紹介したいと思います。

 JICAとは、apan International Cooperation Agency’の略で、
正式名称は、「独立法人 国際協力機構」(2003年までは国際協力事業団)といいます。
理事長は、国連難民高等弁務官(UNHCR)として活躍した緒方貞子さんです。

 JICA「ODA」を実施している組織の一つです。
「ODA」とは政府開発援助(Official Development Assistance)のことで、政府が開発途上国に行なう技術協力や資金援助の総称です。世界には150を超える途上国が存在し、世界の人口の約8割がそれらの国に住んでいます。
そして途上国は、「紛争」「貧困」「環境悪化」「食糧不足」「教育格差」「ジェンダー(社会的性差)」など、さまざまな問題を抱えており、JICAは「技術協力」を担う中核的実施機関として、地球規模の課題に取り組んでいる組織です。

 JICAのキーワードとして「人を通じた国際協力」があり、日本が途上国の問題に直接タッチするのでなく、その国の人たちが自分たちの手で問題解決を図れるよう人材育成などを行ないます。

 ちなみに、青年海外協力隊初代隊員7名が、マラウィに赴任したのが1971年8月。
紛争もない穏やかなこの国への派遣は、現在まで約1300人ほどになるそうです。

 マラウィでのJICAの事業はたくさんありますが、我々が視察した主な内容は
 

大(小)規模灌漑(かんがい)プログラム ・・・水資源有効活用



水資源開発プログラム ・・・深井戸建設


(初)中等教育質向上プログラム ・・・理数科教師の派遣


産業振興プログラム ・・・一村一品プロジェクト



経済インフラ整備プログラム ・・・道路、橋梁建設

 などでした。

重症心身障害児施設(5) [2007年07月14日(Sat)]
 秋津療育園には175人の園生が入所していますが、その多くの方がおむつを使用しています。
 そして、そのおむつは紙おむつではなく布おむつで、1日に8回おむつ替えをしています。

一日のおむつ使用枚数は、概算で
 175人×8回×6枚(1回に)=8400枚
膨大な数のおむつです。

 布おむつを使用している理由は
@重症児の快・不快の感情を大切にしたい   
   紙おむつだと不快感がない。おむつ替え前の不快さや
   おむつ替え後の快よさを感じてもらいたい
A健康のバロメーターである便の観察がしやすい
   ことばのない園生さんたち。便の色、匂い、形等で
   健康状態がすぐにわかる
B環境問題
   紙おむつは大量の医療産業廃棄物になる
C社会とのつながりを大切にしたい
   おむつたたみなどによるボランティア活動
   地域に支えられる社会福祉  
   
   ・・・などです。

 理事長は‘原点の追求’とおっしゃっていました。

 研修初日の午後、おむつたたみを経験しました。
洗濯室前の部屋にうず高く積み上げられたおむつの山…
軽く数万枚はあるだろう大量のおむつを、1時間半ほどたたんでみたのですが、一向に減る様子もありません。単純な作業ですが、単純ゆえに忍耐の要る作業です。
これを地域の方々が、時間の都合をつけて手伝いに来てくださっているとのこと。

 学校でも地域との交流は大切ですが、ここ秋津療育園でも地域に根付いた社会福祉が行われていることが、このことでも十分理解できます。

 研修最終日に理事長とお話しする時間がありました。
その中で印象に残ったことばをいくつか紹介します。
 
 『社会福祉は生産業ではない。高度な人間性を要求される世界である。現在はなんでも 能率性とか効率性を要求されるが、手がかかり時間がかかるものである。』

 『科学的な社会・進んだ社会になって、人間のことは何でもわかっているような気になっているが、実は人間のことは何もわかっていない。』

 『入浴回数や食事のカロリーなど、満たされていればよいのではない。野菜じゃあるまいし、機械でジャブジャブと人を洗って…。どんな入浴の仕方をしているかが大切。要は、食事や入浴など、障害者の生活が楽しいかどうかだ。』
 
 『今はさまざまな部分での価値観が崩れている。何を大事にして生きていくか、何を大事に仕事をしていくのか、原点を大切にする。』

 『命の価値観は同じである』

 『障害は持っていたけど楽しい人生だったねといえる人生を送らせてあげたい。』

 『人間はどんな人でもきれいな部分と汚い部分がある。そのことを教えなければいけない。なのに今の時代は、汚い部分を排除しようとしている。清濁併せ呑むという考えがなくなってしまっている。』


 5日間の研修で、「笑顔とまごころで、園生さんたちに接する」ことを心がけたつもりでしたが、実際に園生さんたちにはどう映ったでしょうか?
 観察眼が鋭く、とても敏感な方々ばかりで、こちらがとまどったりいやいや接したりしていると、すぐに感じとってしまいます。

 言葉のない方々がほとんどなので、初めはコミュニケーションがとれずオロオロしていましたが、慣れてくると、身振り手振り、身体全身で何かを伝えようとしている方もいますし、弾けるような笑顔を見せてくれる方もいます。演歌が大好きな方、将棋が強い方、などそれぞれの個性がわかるようになってきました。
 また、食事介護の際も、口の中に食物が入っていると絶対に口をあけてくれませんが、好きなものだったり美味しかったりすると、精一杯うれしい表現をしてくれます。
 
 障害を持った方々と接することへの不安が大きかったのが、そんな中でも何日か後に、相手の反応に喜びを感じている自分に気がついたとき、この研修に来てよかったなという気持ちになりました。

 秋津療育園の職員ならびに園生の皆様、お忙しい中いろいろとご指導いただき、ありがとうございました。
今後の自分の生き様に大きな影響を与えてくれた研修になりました。
今回学んだことを、さまざまな場面で役立てていきたいと思っております。
 
 また、日々、一生懸命に努力しながら生活している障害者の方々と、それを支えている
方々の存在とアガペーの愛を、可能な限り発信していきたいと思っております。
 
本当にありがとうございました。
お体に気をつけてこれからもご活躍ください。

 
重症心身障害児施設(4) [2007年07月12日(Thu)]
 今日から第一棟での研修です。

 昨日までの第3棟の園生さんたちは、おむつをしている方も少なく、自分で歯磨きをする方がいたり、食事も自分で食べることができる方もいましたが、第1棟は、全員がおむつをし、食事も全面介護です。

 秋津療育園では一日におむつ替えを8回行います。
しかも紙おむつではなく、布おむつです。

 なぜ布おむつなのか・・・

そこに秋津療育園の看護理念が存在しています。

詳細はあすにつづく・・・

重症心身障害児施設(3) [2007年07月11日(Wed)]
 現場体験3日目の今日は東京都立小平養護学校 秋津療育園施設内訪問学級(通称 こぶし学級)の見学を午前中に行いました。


(秋津療育園 正門から)

 『こぶし学級』は、秋津療育園で生活している児童・生徒の通う施設内訪問学級です。
現在、小5・・2名、高1・・2名、高2・・3名、高3・・2名の9名が在籍しており、体調に合わせて教室、病室、ベッドサイドで授業を行っています。

 教員は、小平養護学校から訪問する小学部1名、高等部4名の先生たちで、一人につき1回2時間、週4回、8時間の授業となります。

 今日は、リラックスする音楽を流しながらの体操(全身のボディイメージ作りとリラクゼーション)を行いました。

ゆったりした音楽をBGMに、1対1で、先生が「○△くん、ここが腕の始まりだよ〜」と声を掛けながら、鎖骨辺りに手の平を置き、ゆっくりとマッサージします。園生さんはとても気持ちよさそうな顔をして、ついうとうとして今にも寝てしまいそうです。
 また、一方では、身体を伸ばす運動や背中を軽く叩いたりと、一人ひとりの障害や身体の様子に合わせて、それぞれが約30分ほどの時間をすごします。
 そして身体が少しほぐれたら、みんなで歌を歌って、朝の会が始まります。
 今日はプール開きだったのですが、雨のため残念ながら中止。
室内でゲームをすることになりました。

 先生方の声が、園生さんたちに届いているかは疑問です。
しかし、先生方の、相手を思いやり、なんとか楽しい時間を過ごしてもらいたい、人との関わりが楽しいものだと感じてもらいたいという気持ちが伝わってきて、本当に頭の下がる思いがしました。

 その後、療育部長の富永さんから、重症児看護についてのレクチャーを受けました。

・療育とは人対人で行われるものであり、たとえ会話ができなくても、きちんと互いに向き合っていけば、必ず気持ちが理解できる。

・重症児の福祉は本音で、療育は人の手、心で。

 他にも、感動的な話ばかりで、秋津療育園の理念が十分に伝わってきました。
 
 また、園生さんたちへの人権尊重の意識は徹底しており、接し方・呼称・禁句・同姓介護・髪型など、十分に配慮されています。
 ちなみに、禁句の代表的なものは、{バカ、ダメ、早くしなさい}だそうで、私などは反省と懺悔するしかありません…

 明日から、医療を常時必要とする病弱者で、運動障害、知的障害がともに重度な園生さんたちの病棟である第1棟での体験研修となります。


(秋津療育園にある日本財団助成の福祉車両)
 
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