おはようございます。
日本財団、千葉です。
今、プノンペンです。
昨日は、
カンボジア盲人協会会長ブンマオ氏に連れられ、地方のコミュニティー活動を見学してきました。
カンボジア盲人協会(Association of the Blind in Cambodia:以下ABC)では、地域の盲人を支えるため国内9県でProvincial Development Program (PDP)を実施しています。
<Prey Veng県に向かう途中の田園風景。この後、メコン川をフェリーで横断。>
PDPでは
マイクロクレジット(小額融資)を使った盲人の就労支援。例えば、50ドルを融資し、鶏の雛を何匹か購入。それを育て卵や肉を売る。または雛を増やす。売上げで生計を支えるとともに、返済してもらう。という事業を実施しています。
<魚の養殖で生計を立ててるマオさん。奥さんと3人の子供の生活を支えています>
しかも最初の50ドルで成功した人には、翌年融資額を増やし牛の購入費に充てる、など事業の発展性も見られ、視覚障害者が農村でも十分に家族を養い生活してる様子が見て取れました。
また他に、目に病気を患った子供や老人を地方のクリニックに連れて行ったり。視力回復があまり望めない児童には盲学校もしくは統合教育校を紹介したり、まさに子供から大人まで地域に根ずいた支援活動を実施しています。
<点字を勉強する小学生。夏休みで帰省中。普段は盲学校に近いホストファミリーにお世話になっている。>
地方活動を支えるのは、各県に一人づつ配置された
コーディネーターと呼ばれる人たちです。彼らは毎日村落をバイクで回り、視覚障害の発見、マイクロクレジットの提供、クリニックや学校の紹介、まさに視覚障害者の相談役として日夜田舎を飛び回っています。特に印象的だったのは、コーディネーターが地方の視覚障害者や家族にとても信頼されていることです。どこに行っても皆さん笑顔で、暖かく我々を迎えてくれて、牛のこと、鶏のこと、家族のことなど何でも話してくれました。
「コーディネーターの役割が非常に大切なんだ」、と誇らしげにいうブンマオ会長。
ABCの活動が今後も上手くいくよう祈っています!
<新しいバイクでニッコリ。コーディネーターのダラさん
。彼女にいろいろ案内してもらいました。日本財団マークがバイクとヘルメットにちゃんと・・・!>