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ぎふ犯罪被害者支援センターの活動
 犯罪や交通事故の犠牲者となられた方やご遺族をサポートする民間の団体です。電話・面接相談を通じての精神的ケアや警察署・検察庁・裁判所・病院への付添い、損害賠償請求などの法的アドバイスなど、精神科医・臨床心理士・弁護士と協同して、被害回復を図るための活動を展開しています。
 平成21年12月に「公益社団法人」の認定を受けました。事業活動を通じて、被害者に対する人権啓発や犯罪予防を訴えています。
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犯罪被害者支援講演会の開催[2015年12月25日(Fri)]
 11月26日(木) 大垣市情報工房スインクホールで、犯罪被害者支援講演会を開催し、約190名の方にご参加いただきました。ありがとうございました。
 講師は、フォトジャーナリストの大藪順子さんです。大藪さんは、アメリカで働いているときにご自宅で性暴力被害に遭われました。
 「苦しみには意味があり、その人しか言えない事、見えない事がある。それが人に力を与える」。
 アメリカの支援体制に助けられたご経験を含め約80分ご講演いただきました。
 また、同日別会場にて大藪順子写真展「STAND〜性暴力サバイバー達の素顔」を開催し、多くの方にご来場いただきました。
   1126講演会.JPG 1126写真展.JPG
 ご参加いただいた方からは、
 ○性被害の被害者が抱える問題等について知る良い機会になった。
 ○被害者の心境等が目に見えるような講演だった。勇気づけられた。
 ○写真を見て、より伝わりやすく感じた。パネルを見てよかった。
との感想をいただきました。
 そして、第2部はヴァイオリニスト濱島秀行さん、ピアニスト河村飛鳥さんによるミニコンサートを開催いたしました。アンコールを含め全6曲、楽しいパフォーマンスもあり、優しい音色が会場を包みました。
     1126ミニコンサート.JPG
 
 <講演要旨>
 アメリカの新聞社で働いていたある夜の就寝中、自宅で性被害に遭いました。「助けて!」と叫んだつもりが声にならず、身体が凍りついて、生まれて初めての恐怖体験に死を感じました。私は、死んではいけないと自分の命を守る選択をしました。
被害直後、犯人のDNAがあれば、確実に犯人を捕まえられると、レイプクライシスセンターの看護師さんに繋いでもらえました。そこで「あなたの身の上に起こったことは、本当に大変だった。」「あなたには味方がいるよ。」というメッセージを送ってもらえました。だから私は、どういう状況であっても、被害者は悪くないと断言できます。
 性暴力被害者は一生苦しみます。なんで私がこんな目に合わなければいけないのかという怒り、加害者への怒り、周りが理解してくれない事への怒り。私は、いつまでこの怒りを持ち続けなければいけないのか…。
 うつ状態だった私を救ってくれたのは、一人の神父との出会いでした。神父と話すことがカウンセリングとなり、それまで抱えていた怒りや憎しみを手放すことができました。
 被害後、私は、性暴力被害者が顔を出して実名で語るという写真プロジェクトを開始しました。被害者は、被害前に送っていた普通の生活に戻りたいだけなのです。
 被害に遭ったからこそ、あの苦しかったことがあったからこそ、自分にしか言えないことがあります。支援に携わっている人には、是非被害者の人たちに「あなたのせいで起こったのではないのですよ。」という声掛けをしていただきたいです。
 自分に味方がいるかどうかで、その後の人生は変わっていきます。

Posted by 支援センター事務局 at 09:32 | 成果物 | この記事のURL | コメント(0)
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