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2016年09月21日

ラジオ番組“まちづくり情報館「ひたちなか」”vol.131

不幸にして非行や犯罪を犯してしまった人たちの立ち直り支援を中心に、子育てサロンの開設など心のふれあいを大切にした活動に力を入れている、“ひたちなか市更生保護女性の会”のみなさん。
活動内容や今後の想いをお話ししていただきました。

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■日時 2016年9月8日(木) 12:00〜12:15
■出演 ひたちなか市更生保護女性の会 会長(堀江やいさん)、副会長( 菅原佳江さん、清水栄さん、宮崎恵子さん)


《更生保護女性の会とは?》(堀江さん)
法務省所管で、更生保護事業に協力するいわゆる更生保護のボランティア団体です。
会には、大きく分けて2つ目的があります。1つは「過ちを犯してしまった人たちの立ち直り支援」、もう1つは「青少年健全育成」として、犯罪を起こさせない予防活動をしています。
現在全国に会員が18万人、ひたちなか市内では、37名の会員が活動しています。

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《「立ち直り支援」とは具体的にどんな活動?》(宮崎さん)
ひたちなか市には、少年院や刑務所で刑期を終えた後、一時的に身を寄せる更生保護施設「有光苑」と、主に農業訓練をする「茨城就業支援センター」があります。
その2つの施設で、レクリエーションやイベントなどを通じて励ましたり、彼らの話に耳を傾けたりしています。私たちの支援が、彼らの不足していたコミュニケーション力や、立ち直りに必要な心を取り戻すきっかけになってくれれば…応援している気持ちが、彼らの生きる力になってくれればと願っています。

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《犯罪を起こさせない活動とはどんな活動?》(清水さん)
「子育て支援活動」と「あいさつ運動」を実施しています。
犯罪を起こさないためには、小さいころの子育てが大切。そのために市内2ヵ所で「子育てサロン」を開設しています。そこでは、子育て中の母親の支援を第一に考え、母親に寄り添い、悩みを聞き、子育てのアドバイスをしています。
また「あいさつ運動」では、市内19の小学校で3年前から月に一度、朝の声かけ運動を実施しています。青少年の健全育成として、みんなが挨拶し合える明るい地域づくりを目指しています。

《活動を通じて感じたこと》(菅原さん)
犯罪を犯してしまった方たちが、他人には言いたくないような胸の内を私たちに話してくれるようになったり、また心を開いて話してくれるようになりました。私たちの活動は、更生保護の重要な役割を担っていますので、こういった経験を励みにこれからも頑張っていきたいと思います。

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そして最後に「『犯罪は、地域の中で起こり地域の中で立ち直らせる』と言いますが、なかなか立ち直ることが難しく、約6割の方たちが再犯してしまいます。地域社会の理解と協力が不可欠なので、この更生保護の心を広めていくのが、これからの私たちの役目です」と今後の目標を話してくれた堀江さん。しかしながら近年、会員が減少傾向にあり、会員を増やしていくという課題も…。関心がある方はぜひとも一緒に活動してほしいとのことです。

一人ひとりが人として尊重される社会、だれもが心豊かに生きられる社会を目標に、女性の持つ温かさや細やかさ、また善意の心を生かし活動している更生保護女性の会のみなさん。
趣旨に賛同し、「更生保護ボランティアとして活動したい」と思われるひたちなか市内の女性の方ならどなたでも、ひたちなか市更生保護女性の会に参加できます。興味のある方はぜひ、ひたちなか市市民活動課(電話029-273-0111)までご連絡ください。
(文責:O)

☆げんき-NETひたちなか団体・サークル情報 ひたちなか市更生保護女性の会☆
http://www.genkinet-hitachinaka.jp/katsudoudisp_3.php?dai=3&tyu=6&index=251
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