2012年4月29日、3度目の釜石再訪・・・・ (4/28〜4/30)
ちょうど、1年前のゴールデンウィーク直前に、日本財団募集の「足湯ボランティア」でに岩手・三陸へ。当時は、まだ沿岸部には宿泊できず、遠野を拠点に毎日、沿岸部への移動。
11月には日本アロマ環境協会募集のボランティアで、NGOジョイセフ主催の親子イベント手伝いで釜石へ。1階がまだ営業できる状態ではありませんでしたが、釜石市内のホテルに宿泊。
今回は知人の紹介で、岩手三陸復興の狼煙作戦さんの企画に参加させていただきました。
歯科医師、医師、歯科技工士、看護士、理学療法士、薬剤師、歯科衛生士の皆さんと一緒に仮設住宅を訪問という、他ではなかなかないチームでの活動でした。
釜石のお知り合いの皆さんや菊池議員のご協力があり、今回の仮設住宅への訪問となりました。
4/28 晴天の中、途中花見もしながら、東北自動車道の渋滞もなく移動。
これから一緒に活動する愉快な仲間たち、ハンドリフレメンバー♪
初日は岩手の入り口、東和町にある、
「★とうわボランティアの家」という、ボランティアのための無料宿泊施設で1泊。
久しぶりの小学校!ふとん、暖房完備で、学校なので調理室もあり、自炊もできるようです。
旧成島小学校を利用した地域振興の場であり、2階が宿泊施設となっていました。
ここでチーム全員集合。到着後、全体ミーティングをして、ハンドリフレの最終確認。
先生方に、モデルになっていただきました。
翌日、釜石市内へ向かい、
甲子地区の仮設住宅の交流の場「お茶っこサロン」でハンドリフレ、検診を行いました。
天気のいい祝日で、外に出かけてしまった方も多かったようですが、
仮設住宅の支援員さんや会長、副会長のお声がけで、
ぽつぽつとお集まりいただき、だんだんとにぎやかになりました。
体調が心配な方は、医師に相談。希望者には看護士が血圧測定。
ご自分のお子さんには、「仕方ないことだ」と言ってはいても、
「なんで自分が・・・」「なにも悪いことはしてないのに・・・」という気持ちをどこへも出せず、
「仮設を訪問しにくるボランティアの方々へ愚痴るんだ」と笑顔でおしゃべりにきてくださいました。
私たちに出来ることは、聴くこと。
今までがんばってきた手にご褒美をという気持ちで、少しの間だけくつろいでください。
午前中はお花見でお疲れのところ、会長さんのお声がけで、午後からお茶っこサロンでひと休み。
ボランティアが行くだけでは人は集まらない。
誰も来ないと・・・・と気遣ってくださる支援員や会長さん。
本当にありがとうございます。
北の療法農園さんからいただいた「カモミールティ」をお茶っこサロンでいただきました。
とっても味が濃く、おいしいカモミールティで、釜石の皆さんにも好評でした。
今回は体調や肌のことなどを考慮して、
オイルやクリームを使うトリートメントと、オイルは使用しないタッチングと2タイプを準備。
タッチングは日本てぬぐいを使って肩から手の平全体にさすったり、押したりしました。
昔遊び祭りで台東リサイクルネットワークからいただいた日本てぬぐいが大活躍。
3月の健康フェスタでご協力くださった
★北の療法農園の「カモミールオイル」と、
元赤羽在住の知人でもある
★セントモニカさんが「馬油クリーム」をご寄付くださり、
現地で活用させていただきました。
どちらがよいかは、ご本人に選んでいただきましたが、
肌の様子をみてどちらか適する方を使用することができ、
また、おしゃべりの話題にもなり、とてもよかったです。
仮設の交流場所ということもあり、匂いのしないカモミールオイルは使い勝手がよかったです。
カモミールには炎症を抑えてくれて鎮静作用があるので使いやすいオイル。
馬油は人の皮脂に似た成分なのでなじみやく、しっとり潤う昔ながらのクリーム。
素敵なオイルとクリーム、ありがとうございました。
(左:北の療法農のカモミールオイル、右:セントモニカの馬油)
2日目の宿泊は、釜石大観音の近くにある
★陸中海岸グランドホテル別館。
港にあった本館は被災しまだ復旧工事中ですが、海の見える大浴場の別館は営業しています。
釜石市内のがれきは、きれいに片付いていましたが、
一歩市内を出ると、そのがれきが山積みになって残っていました。
さら地の場所に移動式店舗や仮設店舗も増え、「○△屋、★月に開店!」という看板も見かけられ、
どんどん前進している感じがしました。(右:釜石駅のホーム/快適な釜石線)
2日目の夜、3月に東京でお会いした、釜石最後の現役芸者と呼ばれる84才の伊藤艶子さん(芸名:藤間千雅乃さん)と、お弟子さんの瓦田李子さんに再会。
今回は、地元・釜石唯一の料亭「幸楼(さいわいろう)」で、唄と踊りを披露してくださいました。
艶子さんが唄うとNHKの取材が来るほど・・・・の著名人。
翌朝、地元のNHKニュースで放映されました。
今回は、地元が釜石の方が立ち上げた会主催のボランティアということで、
一般のボランティアとは異なり、現地の方との「絆」が生まれ、本当に素敵な活動でした。
昨年4月の岩手との関わりから、本当に岩手、釜石がさらに身近に感じてきました。
ボランティアにいったのに、逆に釜石の皆さんにおもてなししていただいてしまいました。
ありがとうございました。
帰りの釜石線の中で食べた、紫蘇おにぎりや、茎わかめなどの煮付け、卵焼き、とってもおいしかったです。李子姉さん、ありがとうございました。
私たちに出来ることは小さなことですが、たくさんあるはず。。。。。
ひとりひとりが出来ることを、想うことを、少しずつ実現していきましょう。
そして、旅行でもよいので、ぜひ、被災地へ足を運んでみてください。
現状を受け入れ、そして、元気な皆さんと出会って、素敵な思い出を作ってください。
(追記)
伊藤艶子さんが避難所生活のときに、各地のお仲間が応援にきてくださったそうです。
自分に出来るお返しということで、ご家族に叱られながらも、避難所でお稽古をしたとのこと。
そして、「釜石小唄」を伝授されたそうです。消えることなく引き継がれるようにと・・・・
またお会いして、一緒に唄えますように・・・・
「釜石小唄」
一、奥で名高い釜石浦は ホイヤホイ いつも大漁で繁盛する
二、おらが旦那は沖漁が好きで ホイヤホイ 不景気知らずの大あたり
三、おらが看板朝日に鴎 ホイヤホイ 波に鯨の浮く姿
四、浦人(あま)が苫屋の垣根に咲くは ホイヤホイ 色も香もよい女(め)の子花
五、時化を覚悟の荒灘稼ぎ ホイヤホイ 肌の守りは尾崎様