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河戸
起業の学校9期 第12講 (01/06)
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起業の学校第13期 第2講(6/3)[2017年06月23日(Fri)]
戸上です。起業の学校2日目の報告をします。

先回第1回目では、理念形成を行ったわけですが、あれはどちらかといえば、作成手順の練習でした。情報編集技術の粋を集めた(と言いたくなる ^^; )ワークシートを使うのですが、初めて使う場合は、理念の中身を作ることと、手順を覚えることの両方を一遍にしないといけないので、どうしても熟考した結果になりにくいところがあります。
ですので、授業では手順を覚えてもらって、熟考するのは宿題としたわけですが、この日はまず、その宿題を発表し合いました。

IMG_0946.JPG

世の中には、いろんな企業や団体さんが「理念」を掲げていますよね。「理念とはこういうもの」という決まりが特にあるわけではないので、各社いろんな価値観に基づいて表現されています。なので、私たちが「理念とはこういうもの」と示しても、そうじゃない事例が山のようにあるので、なかなか説明するのが難しい面があります。
私たちは理念を「究極の目的」と説明することがありますが、これとて「それ、手段じゃない?目的になってないよ」と思って、生徒さんに問い質したとしても、その人にそれ以上の目的が出てこなければ、それがその人にとっての「究極の目的」になってしまいます(本当はまだその奥には目的があることが多いのですが、この時点では言語化できていない、というのかな)。結局は、その人が現時点で一番納得する理念を作ってもらうことを大切にしています。
宿題とはその「現時点」で一番納得する理念を作ってきてもらうことだったわけです。

ですので、今後授業を進める中で、理念ワークをもう一度したくなったと思ったら、ぜひ積極的に行ってください。その時点その時点での最高に納得感の理念から常に出発してください。
(時々言っていますが、理念は考え始めてから固まるまでに、おおよそ10年かかるそうです。)


宿題発表を終え、今日の午前の授業は、事例研究です。
今年も、株式会社コミュニティタクシー(岐阜県多治見市)を事例に使わせていただきました。

IMG_0956.JPG

その企業が、どんな理念から始まり、どんな課題・顧客・ニーズに対し、どんな商品・サービスを提供し、そのことでどんな価値と社会的意義を生み出したのか、といったことを、事例から紐解いていきます。
事業計画書にも似たような項目を整理していくわけですが、事例研究の良いところは、既に成果が見えるところ。起業志望者にとっては、事業計画と事例研究の違いは、それが未来形か過去形かの違いでしかない、とも言えます。つまり、事例研究をしながら、実は事業計画の仕方を学んでいることになるのですが、そのことに生徒さん達が気づくのはまた当分先だったりします(^^)

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午後は講義から。
「未来デザイン」という、起業の学校がベースにしている思考プロセス技法を説明しました。「理念」は作りましたが、「次は何するの?」と不安に思っている生徒さんもいたことでしょう。プロセスの説明を通して、今後の見通しを説明することにしました。
(これも面白いもので、見通しを見せられなくても目の前に出された課題を黙々とこなせる人と、目の前の課題をした後は何をしてその次は…、というように先々の見通しがあることで力を発揮する人といます。ここの講義は、見通しがあった方がよい人のためにも必要な講義 ^^ )

IMG_0982.JPG

しかも、主観と客観をはき違えることが多数発生し(現状というのは「客観」です)、そうすると、現状把握の質が恐ろしく下がることになります(「思い込み」や「決めつけ」が入ってしまうと現状を見誤ることに繋がります)。

ただし、ここの質は技術的に向上させることができるもの。いくつもの注意点を伝え、授業中に練習も行ったした上で、「現状把握」を宿題にし、この日の授業を全て終えました。

皆さん、一日お疲れさまでした。IMG_0958.JPG

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