投資家は今、大きく動けない。
マーケットがまだ、上昇するか下落するか、見当がつかない。
それを見極めようと、注目していた2大中央銀行、日本銀行と米国FRBがまたもや、何も動かなかったいうか動けなかった。
「必要あれば、動く」と匂わしただけ。
気迷いのマーケットは、消化しきれず、とりあえずは利回り追求の動きに終始している。
出遅れの金融株、材料豊富なテクノロジー株、高配当の公共株、高利回りの新興国株と債券、REITといった分野を物色しているだけである。
さらに、多くのアナリストが
(1)世界の主要国の政策当局は、経済の実態が一向に改善しないことに焦りを感じながらも金融緩和を続けていること。
(2)企業収益が改善しないまま、株式市場のPER(株価収益率)が上昇していること。
を投資家は十分に認識する必要があると警告を発している。
その一人が、参考にすべき表現をしているので、紹介しておく。
「Hope(希望), 楽観は人生の中ではいいことだが、株式市場ではよくない。株式は実体価値が第一である。実体価値が良ければ、忍耐すれば高株価がついてくる。
しかし、今のように、資産価格が明らかに高すぎると思われる中では、まだまだ上昇するという希望、楽観はほどほどにすべきである。
つまり、儲け損なうという恐れを抑えることである。
株式と長い債券の比率を抑え、金と現金性資産の比率を増やした保守的なポートフォリオを維持するタイミングである。」
現実には、有り余る資金が世界中を動き回っており、まだまだ資産価格は上昇するかもしれないが、一方では異常な状態とも言える。
上記のコメントは参考になるのではないか。
Y&Yコンサルティングのサイトへ
【10日間で学ぶ個人投資家の国際分散投資の最新記事】