「運用リスク(資産喪失あるいは減少の危険)がつきもので、決して避けることはできない」
ということを、常に念頭に置いておく必要があります。
自分がどのようなリスクを負っているか正確に理解しないで、
資産運用を行ってはいけません。
自分の投資した資産がどのくらい無くなる可能性があるのか、
ある程度把握していないと、それが現実になったときパニックになるのは必定だからです。
運用利回りと運用リスクは通常は正比例します。
自分の投資した資産の減る可能性が高いと予測される場合は、
それに比例した高い利回りが期待できなければ投資してはいけません。
つまり、運用リスクをある程度正確に理解していれば、
それに見合う運用利回りを要求できるし、投資の可否を判断できるようになります。
また、運用リスクをある程度、正確に理解していれば、
その「リスク許容度」に合わせて投資額とか投資期間がおのずから判断できるでしょう。
さらに安心した気持ちで資産運用ができることになります。
これは、とても重要なことです。
運用リスクの種類はいろいろありますが、
代表的なリストを下表にまとめました。
具体的な商品、や投資の提案を受けたときには
この表に照らして、あらゆる角度からリスクを検討し、
投資判断をするように心がけるべきでしょう。

このリストの中で、
見落としがちな運用リスクは「流動性リスク」だと、私は思っています。
何のために資産運用するかといえば、
いずれ必要となる現金をすこしでも増やそうとするためです。
従って、極端に言えば、いざというときに容易に現金に換えられない運用商品は資産と思ってはいけません。
不動産、未上場会社への出資、ヘッジファンドなどがいい例といえるでしょう。
このような流動性の低い商品は期待利回りが高いものです。
つい、それにつられて買ってしまいがちですが、
流動性の低い商品に投資する場合はそれらの商品の換金を考えずに、
当面のキャッシュフローを確保できる範囲内にとどめることが必要です。
個々人の資産規模にもよりますが、
流動性のない商品による資産運用は資産全体の20〜30%に抑えるべきでしょう。
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稲葉 喜一 Y&Yコンサルティング 代表
http://www.yay.co.jp/index.html
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