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2月2日(土)稲葉剛さんの講演会を開催しました [2019年02月04日(Mon)]

2月2日(土)、25年にわたって生活困窮者の支援を続けていらっしゃる稲葉剛さんの講演会
「すべての人の「生」を肯定する〜働けない、生活困窮…支援を問い直す〜」
を開催しました。

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稲葉剛さんの講演を70分、
そのあと生活困窮の経験者・渡邊さんのお話を稲葉さんとの対話形式でお聞きしました。

稲葉さんは冒頭で、当日、朝日新聞の「折々のことば」に掲載されていた
社会福祉学者・岩田正美さんの言葉を紹介されました。

問題は「自立」的であろうとしすぎることであり、それを促す社会の側にある。

まさにそうだ!不登校もひきこもりもホームレスの人たちも!そう思いました。

近年の路上生活者の現状について、リアルなお話をたくさん聴かせていただきました。

自治体はホームレスの人たちをまず施設に入れ、2ヶ月で仕事を探せという。
そういう人たちにはそれぞれいろんな事情があるけれど、
障害や病気を抱えている人もとても多い。
ただ就労を促すだけでうまくいくわけがない。

そして公的なところが用意する住まいはとても少なく、
いっときとても問題になった生活保護を受けている人たちを餌食にする貧困ビジネスが今も変わらず横行している。
役所も知っていながら、必要悪として容認している。
ベッドとレトルトなどの粗末な食事が与えられているだけのひどい環境で、
住居費と食事で月10万円以上を巻き上げられ、手元に渡されるのは1万円ほど。

そんな状況を見ていられない稲葉さんやほかの支援者がつながって、
住居の提供、医療支援、炊き出し、生活保護などの申請手続きの手伝い、
仕事場や居場所の提供などをしている。
でもそこに公的資金は入らず、すべて寄付などで賄われている。

稲葉さんが本も出されている「ハウジングファースト」という考え方。

ホームレスの人は住所不定・無職の状態ですぐにアパートに入るのが難しいので、
公的な施設や劣悪な施設に入ることになるけれど、
やはりそういう場所では精神的に落ち着かないし、人間関係も難しくて続かない。
そんな状態では就労も難しい。

なのでまず住まいが先。まさに文字通りの考え方。
アメリカでの取り組みが成果を揚げているそうです。

渡邊さんもご自身の病気や家庭の事情などから孤立無援となり、
やっと就労したところもブラックだったり、続けられそうなところが倒産してしまったりと不運が続き、
まさにその貧困ビジネスの住まいを転々としたそうです。
なんと40箇所くらいを渡り歩いたとか!

まさに生き証人という感じでした。
生活保護も受けたり抜けたりを繰り返した。

もっとも印象的だったのは「役所は制度を抜けたら無関心。誰も心配してくれない」ということば。
40代後半の渡邊さんは、3年くらい前からやっと稲葉さんやほかの支援者とつながり、
一人暮らしも実現して、働いたり今度は支援の側に回ったりしてるそう。
そこではみんなが心配してくれて「心配してくれる人がいるんだ」っていうのが一番の支えになったそうです。

ものすごく過酷な経験を経ておだやかに笑う渡邊さんに感銘を受けました。
さらに質疑応答では風車の利用者さんたちも頑張って発言されていました。

そのあと、交流会で講師のおふたりと風車のスタッフと利用者、関連団体の人たちでお茶とケーキで
さらにいろいろお話を聴きました。


経験者のリアルなお話はやっぱり何より心に響くし勉強になりました。

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