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2019年02月19日

本を読まなくても参加できる読書会をするわけは 

2月16日(土)10;00〜12:00
参加者:8名

本を読まなくても参加できる読書会、つんどくらぶ「内臓とこころ」でした。

この本で3回目!第3章、最終章を読みました。
3回もやったからこそ、この本が深く読めた、この本の中でたくさん出てくる言葉「内臓思考」「大脳思考」「遠」という意味もわかってくる、理解が積み上がり、最後まで読めたように思います。前回の振り返りとして、前回、前々回参加した人にどんなことが印象に残ってる?どんなことを話した?ということを聞いてお話ししてもらいました。

その中で、読んだのに「あーなんだか全然覚えてない〜アハハ〜」
というコメントもたくさんあったけど、「覚えてないアハハで」いいのではないかと、一番最後に一人で振り返って気づいた。

本を読んだのに何も覚えてないから、読んだ意味がないとか、本を読んだことを覚えているから身になっているとか、買ったのに身になってない・・と考える、損得で考えることがこの本で伝える「大脳思考」であり、面白いと感じる、その人自身の人生や生活につながる実感があり、楽しいという心の動きがあったらそれでいい。それが「内臓思考」
そして読んだこと、感じたことは自分の無意識の世界につながって、何かどこかで意識や視点や行動の変化となっている「かも」。

この本は講演録であり、急に話がぶっ飛んだりするところもあったりして、一人で読むとくじける本で、買ったけどつんどくしていた本だった。人と話しながらだから読めるんだなぁ。

毎回毎回、新しい人が参加してくること、本を読むことを気楽に楽しみ、気楽に話す。
その著者の信者のようになっている人たちの集まりでもなく、知識のある人が優位に立ち、ひけらかすような場でもなく、閉じた仲間のような集まりでもないから、新しい人も、普段本を読まない人も入れる場になっているのだなぁと思う。




なぜ「本を読まなくてもいい読書会」をしようと思ったのか

読書にはたくさんの「ねばならない」こと、本を読むことそのものが何か高尚で難しそうで、自分には縁遠いものと思わされているということが多いから。

読んでない、わかってないとバカにされるとか、話に入れない・・
読んでいる人や知識のある人の方が優位に立つ関係性がある・・。

それもこれも、本を読むことを「義務、苦しい、つまらない、こむつかしい」ことであるかのように刷り込まれててきたことだと思う。

本を最後まで読んでない、つんどくばかり・・それでいけないなんてことはない。
もしも読めなかったら、積ん読になったなら、また話しましょうね〜バイバイーと思っていいのではないかと思う。

「ねばならない」から読むのではなく、自分が楽しいから読む。そんな風に本と付き合えることを願って、つんどくらぶを続けてきたのです。

本を通した対話の場、これからも楽しく続けていきたいと思いました。

2019年02月17日

まちのたね図書館@長善寺

日時:2月9日(土)9:30〜17:30
会場:長善寺(名古屋市・西区)
運営協力:名古屋市山田図書館 参加者:10名

まちのたね図書館を企画したいきさつ

街歩きをした後、図書館の本や資料で調べる・ウィキペディアに記述する・・というウィキペディアタウンを、図書館主催で行うことのお手伝いを一昨年、昨年とさせていただきました。

街歩きを行う、図書館主催で行う大掛かりなウィキペディアタウン、これも楽しくてインパクトがあるけど、もっと小規模の参加者同士がじっくり学び合うようなこと、大掛かりではなくできるような形もやってみたいなぁとぼんやり思っていました。

今回ご協力いただきました山田図書館の司書さんと色々話す中で、
「小規模」
「図書館の主催ではない」
「ワンテーマ」

そんな形も実施できるねぇという話が出て、小規模・ワンテーマウィキペディアタウンをやってみようとなりました。

地域に存在する様々な街の宝物、街の種(地域資源)を一つ一つ拾って集めるようにしていきたいということで「まちのたね図書館」という風に名付けました。

今回の舞台は・・名古屋の西区の長善寺。


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長善寺さんは、にんげん図書館主宰の山本が個人で行うイベントの会場としてお借りしており、地域の人々のコミュニティとしての場をつくっていたり、お寺へのおそなえを、仏さまからのおさがりとして、子どもやひとり親家庭などを支援する団体につなげ、お菓子や果物をおすそわけする「おてらおやつクラブ」という社会貢献活動にも参加するなどの取り組みもしています。

そんな長善寺、私は、今まで歴史に目を向けたことがありませんでした。
1538年に心養坊として建立、その後1647年に長善寺に寺号を改めたということ・・ということは・・400年もの歴史あるお寺だったのですね・・。
そして、江戸時代の茶人の高田太郎庵のお墓や佐々成政との関係があること。

午前中はお寺について理解を深めるため、長善寺さんや、真宗についてのミニ勉強会と、山田図書館さんで集めていただいた資料を紹介してもらいました。

お昼ご飯は、この地域で活動されている、三ツ川タウンさんに、お弁当をつくっていただきました!お味噌汁までつけていただき、とっても美味しかった。


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午後は前住職・蒲池勢至さんにお話いただきました。

漫然とみていた本堂のご本尊や掛け軸の意味を改めて深く知る機会となりました。また、前住職さんは、民俗学の研究者でもあり、今回、資料の準備の過程でも前住職さんが執筆された資料や著書に多く出会いました。


長善寺の歴史を見ていった時、美濃路・起宿の林家とのつながりが見えたり、半田市の小栗家の方がお寺に弟子入りした際に寄進されたという掛け軸(十字名号)があり、地域への広がり、物語を感じ、自分ごととして楽しめる、自分とつながるという感覚を持ちました。


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午後は、調査と記述。
午前・午後の学びを踏まえ、どの項目を書きたい??ということを皆さんとシェア。
1538年に心養坊として建立、その後1647年に長善寺に寺号を改めたという経緯や、寺宝、江戸時代の茶人の高田太郎庵のお墓や佐々成政の菩提寺があること・・
役割分担をして、そんなことを中心に調べて、記述していきました。
太平洋戦争中に資料を消失しており、お寺で保有している資料ではなく、図書館の地域資料をもとに調べて記述しました。
開催場所も和室というのもあってか、とても落ち着く・・。


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記述したのはこちら。ウィキペディアの長善寺のページ



参加者同士のコミュニティづくりへの可能性や取り組みやすさからも、大掛かりなウイキペディアタウンに対しての一つのあり方としてまた実施していきたいなと思いました。小規模になればなるほど、参加者がじっくり学ぶ、ウィキペディアを書くことも習得する時間も余裕も生まれますが、図書館がどう関わるか・・というところは難しくなるようにも思います。
一つのやり方として、小規模なウィキペディアタウンをまた実施したいなと感じました。

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実施にあたってご協力いただいた長善寺や図書館の鈴木さん、実施の費用のカンパをいただいた方、ありがとうございました!

2018年12月23日

【イベントレポート】まちマップ道場@名古屋

日時:12月8日(土)13:15〜17:00
場所:八熊コミュニティセンター 参加者:9名

にんげん図書館では、3月の下旬に、オープンデータソンというイベントの実施を予定しています。オープンデータソンとは誰もが情報の担い手、書き手になり、発信に参加できるウィキペディアや、オープンストリートマップというインターネット上のツールを活用し、地域について知り、調べ、学んだことを参加型で編集するイベントです。

オープンデータ?オープンストリートマップ?ウィキペディア?
なんだか難しそう・・・よくわからない・・・。
そんなイメージを持たれるかもしれません。
そんなわけで、街歩きをして、誰もが編集に参加できる自由な地図、「オープンストリートマップ」の編集体験を行いました。

オープンストリートマップとは・・?
誰もが地図の書き手となり、道一本、街路樹一本から書いていく。フリーの地理情報データを作成することを目的としたプロジェクトです。この地図は、二次利用(チラシ等で掲載して使用することなど)もできます。ここに書いてある地図情報は、一人一人が少しずつ書いたものです。
オープンストリートマップの国内の情報共有サイト
オープンストリートマップ プロジェクト本体のサイト

講師には関西でオープンデータに関するイベントをされている坂ノ下勝幸さんをお招きしました。
今回歩いたエリアは、名古屋市・中川区「尾頭橋」尾頭橋は金山駅の隣の駅、徒歩で行けるところでもあります。

趣旨説明のあと、街歩き・・。
「地図に編集する」という視点で街を歩くので、普段こんなにじっくり見ない!というところまで見てメモメモ。神社の狛犬がここにある・・入り口はここにある・・公園のベンチはここにある・・参加者それぞれが気になる視点で見ていきます。
名古屋の遊郭といえば、中村区の中村遊郭や大須の旭遊郭を思い浮かべる方も多いですが、尾頭橋にもかつて遊郭がありました。そんな名残を感じる建物を発見しながらの街歩きでもありました。
かつては市電が走る街、映画館もあったということ。今は、尾頭橋は行ったことがないという方も多いような気がしますが、かつての姿を想像しながら歩く街歩きでした。

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12月初旬までは暖かったのにこの日はとっても寒い・・・!!
しかし、みんなで歩くから大丈夫に思えます。。


街歩きが終わったらいよいよ編集。
オープンストリートマップの画面に入り書いていきました。
参加者それぞれどんなところを書くかをシェアしていきましたが、その視点も人様々で面白い。

「建物の高さ」が気になって記録していたので、それを書きたいという方もいました。
どんなお店があるか、何があるかだけでなく、そんな視点で街を見てみるのも面白いですね。

オープンストリートマップの画面をみんなで同時編集するので、街の詳細な情報が次々と書き込まれていきます。インターネットの地図の世界が賑やかになっていくのを眺めるのも楽しいです。

特別な技術がいるのかな?と思っていましたが、ブログのようなツールを使っている方ならできると感じるものでした。

最後の振り返りの時間にはオープンストリートマップの活用の事例をお話ししていただき、皆さんで意見交換をして終了しました。

「地図」というのは、スマホでグーグルマップを見るように、普段与えられるものとして使っています。「自分たちの手でつくる」という関わり方ができるということが新鮮な体験でした。
つくる側の視点にたってみることで、見えてくるものがあります。
自分ではない誰かの視点があるからこそ地図の情報は豊かになります。

誰と、どんな場面で地図を使うのか・・そんな風に考えていくと楽しいことがたくさんできそうだな〜!わくわくする時間でした。

ご参加いただいたみなさま、講師の坂ノ下さんありがとうございました!

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2018年12月21日

【イベントレポート】12月1日 つんどくらぶ 内臓とこころ

12月1日(土)9:30〜12:30 お題本「内臓とこころ」
本を読まなくても参加できる読書会「つんどくらぶ」の第17回が行われました。

「読書会」というと、その本について詳しい人、専門的な人が参加するもの。
本をちゃんと読めてない、わからないこともたくさんある・・
こんな自分が参加しても楽しめないのではないか・・
どこかでみんながそう感じているように思います。

様々な暮らし、生き方をしていて、好きなことや見ている世界が違う人が集まるからこそ、その本に違う視点が与えられる。様々な人がいるから理解が進む。

多様性の中でこそ、新しい理解が生まれるような読書会がやりたいと思い、始めたのがつんどくらぶです。毎度毎度、あー面白かった!という気持ちになりますが、出てきた話が様々に広がり記録を書くのがとても難しいのがつんどくらぶ・・。

本の中の主要な部分を決めて、みんなで輪読。
その後、意見交換というシンプルなやり方です。

「声を出して輪読する」というのは、読書会の中では後半の対話のための付随的なことなのに、実はこれがとても心地よい時間でもあると感じます。小学校の国語の時間を思い出しますが、大人になると声に出して本を読むということはしなくなりますし、声に出してみて気づく、よく読むということもあるような気がします。

人それぞれのタイミングや声が様々。それらを感じながら共鳴する、共有する時間がいいなぁと思います。

お題本の「内臓とこころ」(三木成夫)の第2回目。
人は生きていて、「頭で考えること」が重要、原因と結果で結びつけられることが重要・・と思いがちかと思います。頭に対して、見えない部分の内臓の世界。
宇宙のリズム、内臓波動・・そんな得体がしれないものこそ大事。
生きることの根っこを支えているのは、感覚なのであるということを考える本です。

参加者の感想をご紹介します〜。
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●濃い! 時間短い! もっと語っていたい!!(笑)こんなにも気づきと発見がたくさん発掘されるとは・・・宇宙…地球…生命…リズム……ひとりで読書するのがもったいないと思いました。買ってヨカッタ〜(笑) 世間では電子書籍の時代だけど、わたしはやっぱり紙の本がいい! 積ん読(つんどく)することもでし、いっぱい線引けるし! あと、音読するあの心地好い空気がたまらなかったです。『内臓とこころ』ぜひまたみなさまで読みくだきたいです。
 
●人間の内臓が宇宙ならば、人がこうしたいと思った時にそれをして、そういうことにしたがって生きるしかないのだなと思いました。頭で考えることで行動するよりかは、自分の感覚に従って生きるしかないし、その方が病気にもならない。また、目に見えない何かってあるんだなと思いました。
 
●「遠」との共鳴が一部の科学者から発せられるようになってきた−−とありましたが、これは科学でも最後のところはわからないということの証明だと思うとすごく納得する。小宇宙を持つ人間は、どうしてこれだけ個性があるのか。それは遺伝子がそうなるように働いているからだというのは、実に面白い。
 
●『内臓とこころ』とても奥が深い本との出会いを与えて下さって有り難うございます。今日得たことは、「全てのものごとは星の影響をうけている」から文系ロマンチストは科学者と同じように大いばりでいてもいいんじゃないかということです。内臓第一、大脳は第二、神経を整えるのも大事だけど、血管のことを少しだけ優先してリラックスしてみようかなと思いました。皆さんとのお話がとても楽しく、音読もまた良い刺激です。またお邪魔します。有り難うございました。
 
●・ごちゃまぜであると、まよいがち。なんかはずかしい
  → 分ける あきらかにする
・内臓系も体壁系にもともに、入力と出力があり、血管、神経というそれぞれの間をとりもつ仲人がいる。要はバランスで、両方あって成り立つ。図に書いてより分かりたいと思った。
・芸大での話が面白い! 子どもの頃から脳は大人にふりまわされながら、どこか腸は分かっていたし、ガイドしてくれていた!?
・人間は、地球というモチをちぎったようなもの
・芸術は内臓感覚と近く、ガイドとしていいなと思いなおせた。自分フィルターを通した言葉にしたい。
 
●すべての問題は、「大脳思考←→内臓思考」と対比する考え方で分かることが多いなぁと思っている。こうした本質的なことを30年以上も前に出た本が伝えていたというのが新鮮。でも、内臓の感覚、生命のリズムを感じているなどと言うと、アヤシげで非科学的なことと思われてしまいがち。
見えるからいい、根拠があるからいいわけではなく、得体の知れない、見えないところにある真実もあるのだと思った。考える、言葉があるところに人間の苦しみがあるのかもしれないけれど、だからこそ文学や芸術が生まれたのだなとも思った。


2018年11月03日

【イベントレポート】図書館が地域とつくる物語(後半)

図書館が地域とつくる物語前半はこちらからご覧ください。

ゲストの平賀さん、北村さんのお話のあとは、フロアーの参加者同士意見交換。
意見交換は、この人とお話してみたいな〜、初めてお会いするという人同士でグループになっていただきました。

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グループ内で盛り上がった、キーワードになったことを白紙に書いていただき、それを見ながら、ゲスト2人とのトークセッション。




以下一部抜粋です。

・当事者性
地域に住んでいるから当事者性があるわけではない、地域に住んでいなくても当事者性を持つこともある。人として分かち合える、悲しみや喜びなどの感情、共感することも当事者性になる。

・ボランティア滅びて地域滅ぶ?!
人口の規模にもよるけど地域には一人10もの役割を持っている人がいる。
義務としてやらなければならない・・となっていることを一つ一つ棚卸して、整理整頓するお手伝いもしている。でも、どんなに非効率でもあることが大切と思っている思いも大切にしながら一つずつ、少しずつ。(北村さん)

・関わり方、引き出し方をどうつくるか

図書館が地域との関わりしろを考えていく。オープンな場所で、「楽しい」と思うことを切り口にする。「薪ストーブ」のある図書館を考えた時、それなら薪は地域の間伐材を使おう・・というところから地域の人々の持つ力を引き出して、場に編集していった。長野であれば薪ストーブではあるけど、何をネタにするのかは地域ごとのリソースがある。

図書館の中にコミュニティをどうつくる?
 市民が情報をもらうだけの場所から、市民も表現する場所になるには?


図書館員自身がどうしたらこのイベントが楽しくなるか??と考える、アンテナを張ることが大事。文化施設、市民活動センターなどの施設と図書館が一緒に入っているという形態の施設で、
下の階でマルシェなどをしていても、図書館と切り離されているところは多い。
図書館員自身が、これもっとこういう風にすると楽しくなる、こんな人とつなげると楽しくなるなぁ・・と気づく、考えることが大切。そのためには、図書館員がどんどん外に出ていくこと。
そして、出会った人たちと行い、その後、やるか、やらないかさえも決めてもらう。

本のイベントをしても人を集める難しさがある・・どうしたらいい?
 何か素敵、面白いと思えるようなデティールにこだわっていく。本がモノとしてただ存在するのではなく、その本の背景や物語、気持ちが見えると人の感情は動く。

・図書館は地域とどうつながるのか。
平賀さん)図書館は地域とアソシエーション(=その団体、人々が何のためにあるのか)的なことを接着点としてつながっていくことができる。
図書館=読書ではなく、地域の中間支援組織として地域課題の解決というところでつながっていけばいいとわかったがどうつながればいいのか・・(北村さん)
地域の主体の言語を知るのと同じで図書館の言語から入っていくといいかもしれない(平賀さん)

図書館が行ってきた様々な取り組み
これまでやってきたことのコピペはやめよう。(平賀さん)
「何のためにやっているのか」意味が本来のことから離れた取り組みはやめればいい。
「図書館が」ではなく、地域の一員として何ができるか?を考える。
図書館を「自分たちの場所」として取り戻す。


トークセッションのあとは、グラフィックレコーディングの前で自由に意見交換。
そして、単なる議事録としてのグラフィックではなく、集まる一人一人の視点、情報もこの紙の上に追加してみんなで作り上げる紙。ペンを持って、描き込みながら意見交換。

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こんなに描けるなんてすごい〜と眺めるだけでなく皆さんどんどん描き込んでくださいね〜!



図書館を利用しても、図書館にいる人とこんな風に意見をかわすという関わり方を多くの市民はしていないのではないでしょうか。また、図書館員同士は集まることはあっても、その中での議論、問題意識に留まることもあると思います。

図書館と街づくり、図書館と地域連携、図書館とビジネス支援・・大きな言葉でくくって考えるほど、取り組んでいくことは難しいこと、市民の実感から離れていくものなのかもしれません。

こうあらねばならないから離れて、様々な世界で生きている人と話して、考えて、つくっていくときに難しいと思えたことは気がついていたらできていた、難しいと思えたことは楽しかった・・
そんな風に対話から創造が生まれていくといいなと思います。

お越しいただいた平賀さん、北村さん、運営・設営にご協力いただいた皆さん、ご参加いただいた皆さんありがとうございました!

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グラフィック


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グラフィック







2018年10月31日

イベントレポート:図書館が地域とつくる物語(前半)

10月28日 図書館が地域とつくる物語

にんげん図書館の新しいチャレンジとして、図書館と地域の連携を進める企画を行う
「図書館」×「地域」ラボを、今年の10月から来年10月まで取り組みます。

まずは図書館と地域がどんな風につながり、連携できるのかを考えるキックオフイベント。
ゲストとして、県立長野図書館長の平賀研也さんと、NPO法人せき・まちづくりNPOぶうめらん
代表理事の北村隆幸さんにお越しいただきました。

図書館について話そうとするとき、その方が「図書館」についてどんな風に関わっているのか
図書館で働いている、図書館の館長をしている、図書館のボランティア活動をしている
図書館って本を借りる場所、返せないから行かないなぁと思ってる人・・
図書館員の中でさえも考え方も様々。さらに図書館を取り巻く市民となると認識、
持っている情報も様々。

そのような人たちが同じテーブルについても、持っている認識や情報の格差から
フラットに対話をすることは難しいと感じてきました。

「図書館」のあるべき姿から話をスタートするのではなく、図書館員も市民もみんな
一人の生活者として、日々、生きる、働く、暮らしを営む中で出会う、楽しいこと
悲しいこと、つらいこと、わくわくする・・そんなときに出会う人や本や情報ってなんだろう。
個人、地域社会にとって、そうした場や機会はどんな場なんだろう。

みんなが分かち合えるところから対話をし、そしてそれを集まった人それぞれの
現場の中で生かしていくような場にしたいと思い、企画しました。
そんな切り口からの視点をいただける方としてゲストのお二人をお招きしました。

そして、今回のイベント全体で交わされる言葉を模造紙に記録していく、グラフィックレコーディングを脇田麻衣子さんにお願いしました!

最初はゲストお二人からのお話

平賀さんからのお話ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これからの図書館は・・と考えるとき、サードプレイスやら、シビックプライドやら、
ソーシャルキャピタルやら・・様々な言葉が飛び交う。

綺麗な言葉で表現されるほど、それはどんな場であるのかというのがわからないまま、
なんとなく納得してしまう。

ほんとにそれでいいの?それらは何を示しているのか。
人によって異なる受け取り方、意味をすり合わせていくような対話と共通の
体験が必要なのではないか。

今は昔と比べ、格段に情報についての環境、知るプロセスが変わった。
知りたい、学びたいと思ったら得られる環境はある。
情報と情報、情報と人、人と人をどうつないでいくのか。
たくさんの本や情報はあっても「なんにもない」と思う人もいる。

情報を自ら得る、市民が表現する場所として図書館には可能性がある。
「知る」プロセス、環境をみんながつくり、コミュニティとなっていく。
それこそが新しいパブリックではないか?


北村さんからのお話ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

NPO法人せき・まちづくりNPOぶうめらんは、地域のボランティア団体や地縁組織、
NPOを支援する中間支援組織、市民活動センターを運営している。

市民活動センターの役割は単なる場所貸し?印刷をするところ?
そんな風に捉えられていることもあるけど、本来は、地域の課題を地域の人たちが知り、
地域課題の解決と創造を支援する場所。

そんな取り組みの一つとして、地域の問題を地域の人が把握するため、定量的なデータ
(地域ごとの犯罪率など)を示し、地域住民が知る、当事者性を持ち、
どうしたらいいかを考えることをしている。

地域が何かに取り組むとき、現状を把握する問題が何かを把握することが大切なのに、
そこは見落とされがち。地域の課題の解決、支援という目的から、図書館とつながって
いけるのではないかと思う。

IMG_2965 (1).jpgみなさんがどんなところから見ているのかマッピングして、可視化。図書館、教育関係、NPO市民活動の方が多いですね〜。

IMG_2962 (1).jpgグラフィックレコーディング 平賀さん


IMG_2978.jpgグラフィックレコーディング 北村さん

2018年06月19日

守山探検隊と行く!ウィキペディアタウンin守山

日時:6月9日(土)10:00〜17:00
場所:守山図書館

ウィキペディアタウンは、守山の地域の街歩きをした後、地域のスポットについて図書館の資料を活用して調べて、ウィキペディアに編集するというワークショップです。

名古屋市では、昨年度の鶴舞中央、山田、瑞穂に続き、4回目の実施。
継続して参加してくださる方、遠方から参加してくださる図書館、大学関係者・・多様な世代・立場の方が参加しました。
街歩きのガイドには、守山探検隊の皆様、また、運営にあたっては、金城学院大学薬師院ゼミの学生の皆さん、ウィキペディアンのCantaさんご協力いただきました。

午前中は、地元の街歩きガイドボランティア「守山探検隊」のガイドさんご案内の元で、地域を街歩き。今回はかつて守山市役所があった守山図書館を起点とし、瀬戸街道から矢田川の河原、守山城趾、地域のお寺や神社をめぐるというコースです。
「守山台地」の上を歩き、地形の変化を感じながら、古くは江戸から戦後までとても長いスパンで変化を遂げてきた地域の痕跡を見つけていきました。


午後からはグループごとに分かれ、どの項目について書くかを話し合い、それらの内容について図書館の資料で調べます。

ウィキペディアの編集には、基本的なルールがあります。
それは、
検証可能であること(根拠となる資料があること)
独自研究は載せないこと
中立性


そのための情報はどこにあるか?それは図書館の資料にあります。
地域の古い資料に目を通し、世代・立場を超えた方が話し合って、作業を進めていきます。
2時間という短い時間で記述までを完了して、最後はウィキペディアの画面を見せて発表。

発表後はグループごとに振り返りの時間。
ウィキペディアタウンの学び・価値・面白さは何か?についてグループで話し合い、
付箋に書いたことをシェアして終了しました。

一つのテーブルにこんなに多種多様な人が集い、話す機会はなかなかありません!
そんな様々な人との出会い、コミュニケーションもウィキペディアタウンの魅力であるように
思います。
皆様ご協力・ご参加ありがとうございました!

当日の資料リスト、様子は守山図書館のHPにアップされています。

守山図書館HP

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2018年05月24日

東海ウィキペディアタウン交流会

東海地域においてウィキペディアタウンに取り組む図書館関係者、イベントをサポートするウィキペディアン、市民が集い、ノウハウや情報を共有し、ブラッシュアップと新しい展開を生んでいくための場、「東海ウィキペディアタウン交流会」を5月8日に実施しました。

三河・田原地域の図書館員、名古屋市の図書館員10名弱が参加。
食事は持ち寄り、意見交換、交流を図りました。

にんげん図書館からは、名古屋で行った3つの図書館でのウィキペディアタウンの実施について発表し、その後、田原市中央図書館 豊田館長より田原市での取り組みについてお話しいただきました。
実施の様子や実践する中で工夫してきたこと、見えてきた価値や課題を伝え、その後皆さんで意見交換を行いました。

行ったことも、こんなことを感じた、難しかった、こんなことができるのではないか・・
ということも共有するから次に進めるのだと思います。
そして、実践してきた中にあるたくさんの知恵を一つ一つ拾って整理、体系化していくことも
同時にしていきたいと思いました。
そのようにして、図書館がもっと面白い場となっていけばいいな〜と思います。

写真を撮り忘れるくらい、話が面白くて、夢中になりまして、みんなが持ち寄った食べ物の写真しかありません・・


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意見交換で出てきた主な意見

1)ウィキペディアタウンに参加する方には2つの壁がある
 「知る」カベと「アウトプット」(文章を書くこと&技術的なスキル)のカベ
・参加者に調べるスキル・経験値にばらつきがあるため、それを補うのがグループワークの構造化・ワークシート

2)ウィキペディアタウンに必要な参加者集団
ウィキペディアタウンは参加者のスキルと助け合いによって場が成り立ち、調査、記述までを完遂することができる。
調べることや図書館の資料については、図書館員、ウィキペディア記述についてはウィキペディアン、地域の歴史や地形、地理について詳しい多様な市民。集まる人の立場、年代が多様だからこその学びの価値がある。


3)継続するための実施のスキーム
・必ずしも図書館主催でなくてもよい。
・地域団体・NPOが主催、図書館、博物館はサポートする立場でもよい。
・例えば、テーマ「豊川」というテーマで図書館所蔵の資料から豊川に紐つけて情報の再編集、市民が持つ写真資料、流通しない資料を持ち寄るという形のウィキペディアタウンもいいのではないか。図書館としては、パスファインダーとして情報を整理して活用する・・という形にすると図書館としても続ける意義、モチベーションが生まれる。

4)いろいろなコラボレーション 
ウィキペディアタウン=地域、歴史でなくてもよい。
@アートとのコラボ
アート系の人ならではの発想の仕方を取り入れたウィキペディアタウンができる。例えば、マルセル・デュシャンの泉なら、泉に紐つけて書いていこう・・というような違う角度からの発想 
A教育現場とのコラボ
すでに導入が始まっている地域もある。

A街歩き+ウィキペディアの編集・調べるというセットでなくてもよい。
地域にある無数の情報に触れる、体感することと調べる、編集をセットにしてもよい。
例:アート作品の鑑賞×ウィキペディア編集

5)図書館員が地域に飛び出していくモチベーション、理由は? 
  興味があってなのか?飛び出していかざるを得ない、危機的なものがあるのか?

・ウィキペディアタウンは図書館が地域に貢献できる新しい切り口、図書館の活用の仕方であるから。
・ウィキペディアタウンは、地域資料が日の目をみる機会
・これまでの図書館の利用者像は乳幼児と高齢者 
 既存の利用者層ではない層(若い世代、働く世代)が来る・地域の多様な主体との連携が生まれるという点でウィキペディアタウンに希望を見出している図書館関係者は多いのではないか。
・そこに面白いものがあるから・・
 公と私のカベを超えて、面白いものに参加していく図書館員の気質

2017年12月14日

【イベントレポート】ウィキペディアタウン名古屋小田井〜山田の魅力を再発見!〜

イベントレポート ウィキペディアタウン名古屋小田井〜山田の魅力を再発見!〜
11月25日(土) 参加者 23名
場所:西区役所 山田支所4階講堂

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11月25日(土)にウィキペディアタウン名古屋小田井を
主催を名古屋市山田図書館、協力としてにんげん図書館という形で実施しました。

ウィキペディアタウンとは?
ウィキペディアタウンは、web上の百科事典である「ウィキペディア」を
活用したイベントです。
街の文化・歴史についてみんなで調べ、ウィキペディア上の「街」をみんなで
編集するというものです。

今回の小田井エリアは、現在の清須市(下小田井村)を起点とし、岩倉、犬山へと
続く岩倉街道の途中にあります。
大消費地であった、名古屋城下町へと農作物、商品を運んだ道です。
午前中は、中小田井街並み保存地区に


指定されているかつての街道を思わせる街並み、
歴史ある神社やお寺、水害と戦ってきた人々の知恵や工夫が垣間見える住居を巡りました。

当日は「ものづくり文化の道」マイスターの会の皆さんにガイドをしていただきました。

通常は入れない、街道にある古いお米屋さんの中を見学させていただきました。
昔ながらの薪で焚くお風呂、時代劇で見るようなトイレ、お米を計量する古い器具・・
文字に残らないこうした出会い、感動はウィキペディアには書けないのですが、
これもまた、ウィキペディアタウンの魅力であり、地域の大切な文化、情報なのだと思います。

また、途中にあるお寺、東雲寺には、徳川家に槍術を教えた、津田貫流槍術の祖津田信之夫妻のお墓、明治時代の相場師松沢與七のお墓(松沢家の邸宅あとはいまはマンションになっていた!)、織田信長を諫めて自刀し果てたとされる平手政秀の首塚がひっそりとありました。
私はどの方のことも知らなかったし、ここにそんなお墓があったことも知りませんでした。
自分たちが住む地域について、「なんにもない」と、多くの人は言います。
でも、地域にはたくさんの物語があるのだと、そして今の地域の姿があるのだと、思わされます。
そんな町歩きを終え、午後は古い本、分厚い資料をめくり、調べてウィキペディアに記述!
みなさまお疲れさまでした〜!

地域の郷土資料、街歩きのイベントではどうしてもシニア、男性の方の参加が多くなる・・という
傾向があるようですが、前回同様、今回も年代は30代〜70代と幅広く、普段図書館を利用している地域住民の方、遠方から来る方、図書館員と様々な立場、世代の方が集まりました。

今回新規作成されたページは下記の通りです。

中小田井
中小田井
岩倉街道
岩倉街道
願王寺
願王寺
東雲寺
東雲寺_(名古屋市)



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2017年12月07日

【イベントレポート】第2回他職種連携ファシリテーション研修「ニーズを捉える」

12月5日 他職種連携ファシリテーション研修
参加者:8名

12月4日に他職種連携ファシリテーション研修の第2回を行いました。
2回目のテーマはニーズを捉える

今回の研修では、マーケティングゲームというプログラムを行いました。
自分がみんなに聞きたいテーマを1つ設定して、それについて4人の人に1人
7分ずつ聴くというものです。

「マーケティング」
一見するとビジネス用語で、自分のこととは無関係に思えるかもしれません。
自分の知りたいこと、やりたいことを、人に聞いて回るということはマーケティングと
同じなんですよね。

テーマはそれぞれご自身で聞きたいこと、知りたいこと、アイディアがほしいことで
考えていただきました。

イベントにどうしたらたくさんのお客さんに参加してもらえるか
不安・恐怖という感情とどう付き合っていますか?
年末年始の自由な時間、何か楽しみにしている過ごしかたはありますか?
スチームオーブンを世の中の人に知ってもらうにはどうすればいいか?
など、仕事のこと、人間関係や自分の心の持ちかた、時間の過ごし方など、
テーマを見ているだけで楽しいですね〜。

回を重ねるごとに、自分が人に相談したいことについて、人に問うということに
慣れてくる、盛り上がってくる空気を感じます。

1時間ほどかけて4人にインタビューした結果を「簡易情報集約法」という方法を
使って、まとめて発表しました。
この発表では、4人に聞いて集めた情報を網羅的に把握し、その中でも、
自分にとって大切なことは何かと気づくことができる方法です。
4人のインタビューゲームをするうちに、実は自分が知りたかったのは、
違う問いだった・・と気づく方もいました。

人が意見を出し合う場においても、個人対個人のコミュニケーションであっても、
場が活性化する、相手が元気になる、わからないことがわかる、困っていることがわかる・・
その時には、いい「問い」がそこにはあるように思います。

それぞれの「知りたい」ことを起点にして、実践することで、「問い」の大切さを実感する
研修となりました。

次回は2月3日に合意形成です。

人と人が話し合うような会議の場、人との交渉の場、家族や子どもとのコミュニケーション
の場。誰かと何かをするときに必要になる合意形成。
みんなが気持ちよく進んで行くために、どのように合意形成するのか・・?
そんなことについて考えたいと思います。