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こちらは、東京・新宿にある乳児院と保育園を中心に調布、小平に児童養護施設、保育園を持つ社会福祉法人二葉保育園のいまを伝えるブログです。創業110年以上(創業1900年)の歴史を持つ草分け的な子ども福祉一筋の二葉。この二葉のいま、そしてこれからを余すところなく、たのしくお伝えしていきます!
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クリスマスおめでとうございます - 後編 [2015年12月24日(Thu)]
雪クリスマスおめでとうございます。 ー 後編 ー 

◆2015年のクリスマスクリスマス
思いっきり飛んで今年のクリスマスの様子をご紹介します。今年のクリスマスは、12月13日二葉学園のクリスマスから始まりました。当日二葉学園の子どもたちは各グループホームから三々五々府中のルミエールに集まりました。始めに、二葉学園の子どもたちと職員達が参加して、東中野教会の鈴木牧師の司式によってクリスマス礼拝が捧げられました。クリスマスの物語を教えていただき、クリスマスは大きな喜びを分け与える時である。だからお互いに贈り物をして喜び合いましょう、というメッセージが語られました。

引き続いて、職員始め二葉学園の運営に重要な役割を担っている方々、ボランテイアの皆さん、法人の他の施設の職員など多くの大人の方も一緒に素晴らしい会食会がありました。美味しいものをたくさんいただき、子ども達や職員の楽しいパフォーマンスもあり、本当に楽しいひと時を過ごしました。子どもたちはお洒落をして出席していました。年々背丈も伸びて大きくなる子どもたちがたくましく感じるひと時でもあります。

12月18日は二葉くすのき保育園のクリスマス会でした。この日は保育園の3歳、4歳、5歳のクラスの子どもたちだけで、楽しい会を催しました。お客さんは理事長だけでした。くわがたさん(5歳児クラス)が、わらべ歌遊びを見せてくれました。次々と場面の変わるわらべ歌の楽しい動きは飽きることがありません。その後、クリスマスのベージェント(イエス様の誕生物語)を見せてくれました。水疱瘡が流行って、配役が急遽変わったりしましたが、とてもそうとは思えない出来栄えでした。お昼食は各テーブルにロウソクを立ててクリスマスの御馳走が並んだ楽しいお食事会でした。

二葉くすのき保育園の子どもたちはこの日、保育園から心のこもったプレゼントをいただきました。乳児のために、先生方は毎年アイデアを出し合いながら手作りのプレゼントを用意します。手袋のお人形は不思議にプレゼントする子どもの顔に似ていました。一人ひとりのマークが入った袋、おままごとのエプロンやスカートなど、毎年違うプレゼントをつくっています。これをもらっときの子どもの嬉しそうな様子や親たちの喜ぶ姿を想像すると心が熱くなります。幼児には人気のある絵本がプレゼントされました。

12月19日、二葉南元保育園のクリスマスは改築なった3階ホールで立錐の余地もないほどの保護者のご参加で始まりました。この保育園の行事は伝統が重んじられており、はじめにキャンドルサービスが行われました。年長児が一人ひとりペンライトをもって壇上に上がり、聖書の言葉を聞き、東中野教会鈴木牧師のお祈がありました。そのお祈りは、子どもや参加者にもよくわかるように、神様の大きな愛のしるしとしてのクリスマスの喜びと私たちの目指す日々の歩みを指し示すものでした。

今年から3歳児以上の子どもたちが中心で行われたキリストの降誕劇も長年引き継がれたシナリオで進められています。三人の博士にもそれぞれお名前がありました。降誕劇の前に1歳児や2歳児がかわいらしいパフォーマンスを見せてくれました。南元保育園はこれまでの倍の定員になりましたので、参加する保護者も多く、二葉のクリスが初めての方も多かったと思います。
同じ日に二葉乳児院のクリスマス会も盛大に行われました。乳児院のクリスマスは職員、ボランテアが一丸となって行われました。職員によるキャンドルサービスは黒いガウンを着て、ローソクを持って行われます。東中野教会の鈴木牧師の点火によって始まられ、聖書朗読、お祈りがあって讃美歌の合唱があり、落ち着いた雰囲気に包まれていました。

第二部では子どもたちの参加で、降誕劇が行われますが、かろうじて、マリアさんとヨセフさんは歩けますが、他はほとんどがよちよち歩きか、歩けない赤ちゃんたちですので、子ども一人に職員が一人ついているといういでたちです。乳児院の降誕劇の特徴はボイランテアさんが作ってくださる衣装が素晴らしいのです。羊になる子はぬいぐるみのような羊の衣装を着て職員に抱かれていますし、天使になる子は白い天使の衣装を着て、頭には白い飾りをつけて着飾っています。総勢20名くらいの赤ちゃんたちで作り出す降誕劇はイエスの誕生そのものを想像することもなります。終わりは大きな拍手に包まれました。熱のこもった職員の楽しいパフォーマンスもありました。前日から準備されたクリスマス会食は豪華なものでした。乳児院の定員は35名ですが、今年は11組のご家族が子どもたちと一緒にクリスマスをお祝いすることができました。

◆目に見えない力に支えられてクリスマス
クリスマスは神の一人子、イエスの誕生を記念する日です。私たちは長い歩みの中で、この日を子どもたちを大切に考え、子どもたちを喜ばせる日として祝ってきました。二葉の歴史の中からもそのことがはっきりとわかります。社会福祉法人二葉保育園は今年もクリスマスの出来事を通して、子ども達のかけがいのない命と生活を守り、未来の夢を育み、自立した人格を確立するための支援を惜しみなく進めていく集団として歩み続ける思いを新たにしました。これからも子ども達が生きやすい社会、即ち平和な社会をつくっていく使命と責任があることを肝に銘じて歩んでいきます。この歩みは平坦なものではないと思われます。子どもに関わる者同士学び合い、信頼し合い、支え合っていかなければならないと思います。多くの方々の祈りとお支えを祈念します。
Posted by 社会福祉法人二葉保育園 at 15:29
クリスマスおめでとうございます。ー 前篇 [2015年12月22日(Tue)]
クリスマスクリスマスおめでとうございます。

 社会福祉法人二葉保育園は長い歴史を歩んでいます。この歩みはこの日本の、特に東京の貧しい人々が暮らす地域での活動に始まります。今では想像もできない人々の暮らしや、事業を続けていく上での様々な困難等、私たちの先達がそれらとどのように向き合い、乗り越えて今日を迎えているかを書き記して共有していきたいと考え、「二葉の今・昔」を書き始めることにしました。私たちはキリストの愛の精神に基づいて日々の実践を担っていますので、キリスト・イエスの誕生を祝うクリスマスから始めようと思います。
 二葉は今から115年前、二人のキリスト者とその二人を支えた多くの方々の祈りと献身によって生まれた児童福祉施設です。設立趣意書にありますように、「二葉をして愈々茂り益々栄えしめ、幾多の貧児がこの影に世の風雨を避けて、安らかに生いたつを得しむ・・・」との熱い思いで創設されました。
 この長い年月、お二人の志は沢山の枝と緑の葉に覆われた大きな木のように成長し、たくさんの実を付け、落ち葉を落とし、暖かな、心地よい憩いの場をつくってきました。そして、この場で幼い命を守り、家族を守り、たくましく子どもたちを育ててきました。この活動を支えてきたのは多くの職員の子どもを愛する気持ちと献身、そしてたえず学びながらも試行錯誤しながら鍛え上げてきた確かな専門性であったと思います。なんと多くの人々がこの二葉の木の幹に手を触れ、落ち葉を身に受け、実りをいただき、社会の厳しい波風を防ぐ場としてたたずんだことでしょう。それでは二葉のはじめてのクリスマスからご紹介します。

◆115年前のクリスマス
 明治33(1900)年1月16日に16名で開設した貧民幼稚園のクリスマスを紹介します。
私立二葉幼稚園第二回報告(自明治三十三年七月、至明治三十四年六月)より
「クリスマス 昨年末に致しました。兼ねてよりこの催しあるをきいて、そのために寄付されたる方もありまして、男児には紙鳶(注:凧のこと)、女児には羽子板に羽根、その他菓子、羽織紐など、いろいろ一かたまりにして興えました。新年になりても人並みに羽根もつかれぬものが、此贈物をうけての喜びは、子供心に包まれれぬ事ならんと、私共迄嬉しくてたまりませんでした。此時には学校へ行きたるものも、呼んでやりました。・・」
 これが二葉の始めてのクリスマスでした。次の年にはミスウエストンのところで開かれる女子手芸慈善会の招待を受け、幼稚園でのクリスマスの後、平河町のウエストン宅へ行きました。その時の様子を報告書には次の様に記してあります。
 「子供になって考えて見ますと、未だもって見たこともない様な美麗な家で、玄関から一人ひとりあげられて奥の座敷へ通ります。もうそれだけで子供は魂消えて声も何も出ませんのに、花かと思う様に美しい人々がやさしい声をしてなにかと世話をして下さる。やがて雨戸がしますかと思へは、今迄とは打って変わって、クリスマスツリーに輝ける蝋燭の火、ランプの照り渡って居る様子はいよいよ別世界、其の美しい間には面白い話もあり、面白い歌がきこえるかと思へは、美しい手に引かれて珍しい遊戯させて頂く。それが済むと銀紙に包んだシャボンの様な物を下さる。きけはこれはお菓子じゃそうな。銘々に新しい前掛けをかけて下さって、何ということやら恰も夢の様で、唯茫然として騒ぐ者もなければ、声を出すものもない。勿論泣く子供など一人もいなかった。
 かかる有様で子供の喜と驚きは到底私共の想像の出来る様なものでなく、私共がいかなる目にあってもこれ程に感ずることは此の世ではなかろうと話しました位、子供の平常をよく知っている小使は此の様子を見て、親にこれを見せたらば何というだろうと続けました。この様によそへお客に行った時でも、勿論子供は平常着の儘、破れたるものも汚れたるものもあり、それを汚いとも思わずに快く手を取り頭を撫で、遊ばせて下さる、何という清い高い会かと見て居る私共は泣かずには居られませぬ。わけて此の憐れなる境遇にありながら、其の不幸を知らず、貴きを羨まず、心の底より喜んで、数刻の後は又もとの破屋に帰るのを、憐れと思うは傍人の感じで、当人は喜より外何もない、其の清らかな無邪気の状が又一段と私共を感ぜしました。―後略―」
(私立二葉幼稚園第三回報告 自明治三十四年七月、至明治三十五年六月より)
―二葉保育園八十五年史よりー

後編につづくクリスマス
Posted by 社会福祉法人二葉保育園 at 15:08