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こちらは、東京・新宿にある乳児院と保育園を中心に調布、小平に児童養護施設、保育園を持つ社会福祉法人二葉保育園のいまを伝えるブログです。創業110年以上(創業1900年)の歴史を持つ草分け的な子ども福祉一筋の二葉。この二葉のいま、そしてこれからを余すところなく、たのしくお伝えしていきます!
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二葉の今・昔 − 後編 [2016年02月08日(Mon)]
 私立二葉幼稚園報告は明治33年から毎年作成されていますが、毎回必ず、「保姆」の項目があります。第2回の報告には平野保姆の様子が概略以下の様に記されています。

 平野保姆は4月頃(明治34年)より病気がちでしたが、開設後人数が増えて転居したために、更に人数が増えてきたので、助手を探して採用したのでしたが、採用して4,5日後、まだ幼稚園のなんたるかもわからない時、無理を重ねていた平野氏がとうとう倒れてしまいました。急遽子どもは家に帰しましたが、平野氏の熱も下がらず、助手も勝ってもわかりませので、どうすることもできず、とうとう休園することにしました。
 急遽適当な人を探しましたが見つからず、休園は3週間になってしまいました。平野氏の回復も進まず、代わりの者も見つからず、苦境にありましたが、この状況を見るに見かねて、四谷頌栄幼稚園の方が2名来てくださり、6月中旬より、7月中旬までご尽力いただき、開園することができました。しかし、子どもにしてみれば慣れ親しんだ平野先生ではなく、見知らない先生で戸惑いもあったようですが、幼稚園に来ることができることはこの上ない喜びのようでした。

 各回の報告書には、保育者への様々な模様が報告されています。夏の保育をするようになったので、夏の2か月間は別に人を雇って保育者には休んでもらうようにする、とか、待遇は一人の質素なる衣食にもこと足りぬほどの有様なのに、大変熱心に働いてくださるので、感謝していることなど、書き記されています。

 今日も社会福祉の世界では、人手不足は深刻な問題です。二葉の初年度の出来事は共感を持って受け止めることができます。
 現在も保育や社会的養護のニーズは高いものがありますが、それらを担う人の質・量ともに不足しているのです。これは単に労働力不足から来る問題ではなく、根底にはこの種の労働に高い評価を与えない社会的背景から来る問題であると思います。
 明治期はまだまだ職員養成ができていなかったので、安定的に職員を確保することは大変なことであったと想像しますが、今日のように、潜在的に多くの保育者がおり、社会福祉教育を受けたもの達が多数いるのですから、何らかの方法で解決しなければならないと思うのです。

 社会福祉法人二葉保育園は、職員を大切にする集団でありたいと強く思いながら歩んでいます。今日の社会福祉制度の制約の中で、職員は必ずしも十分な労働環境と労働条件ではありませんが、職員の志を涵養し、自立性と自発性を促しながら、専門性の高いサービスを提供できる集団として成長していきたいと願っています。
 そうしなければ二葉の歴史の継承者としての役割を果たし得ないと考えるからです。

Posted by 社会福祉法人二葉保育園 at 12:20
二葉の今・昔 [2016年01月29日(Fri)]
二葉の今・昔

二葉の職員

 現在、社会福祉法人二葉保育園は280余名の職員が業務にあたっています。職種は児童指導員、保育士、看護師、栄養士、心理士、調理員、事務員等多様です。
 これらの職種はそれぞれ各事業をするにあたって、様々な法律、規則等で設置が義務づけられています。
 これら専門職の職員とともに、その人々を助ける働きをする者達もいます。また、子ども達の勉強を見て下さる方や植栽をして下さる方等、ご自分のやれることで関わってくださるボランテイの方等、本当にさまざまな方々によって二葉の日々はまわっています。

 かつて二葉幼稚園が設立されたときは、平野まちさん お一人が専任の保母として子どもの保育をしていました。
 創設者の野口先生と森島先生は華族女学校付属幼稚園の先生でしたから、公務を終えてから、隔日に二葉幼稚園に来て大切な事務をしたり、保育の様子を監督したりしていました。
 子どもは朝9時に来て、3時に帰ることになっていましたが、子ども達は朝食を終えるとすぐにでも幼稚園に行きたがり、朝の7時、8時から来てしまいます。また、土曜日、日曜日にも開園したと考えていますが一人の保母では如何ともしがたいものでした。
 子どもが日曜日に来て外から幼稚園を窺い見てさみしそうに立ち去る姿がある、と記されています。(明治33年7月、私立二葉幼稚園第1回報告より)

 社会福祉法人二葉保育園は今年で、116年目を迎えました。

 創設者の野口幽香先生、森島みね先生の高い志と、多くの支援者によって設立されて以来、この事業の働き人はどのくらいの人数になるか、計り知れないことです。
 しかし、二葉の事業はこの方々によって維持され、継承されてきました。この方々の熱意と献身によって今日のあることを肝に銘じなければなりません。

次号につづきます。
Posted by 社会福祉法人二葉保育園 at 11:41
クリスマスおめでとうございます - 後編 [2015年12月24日(Thu)]
雪クリスマスおめでとうございます。 ー 後編 ー 

◆2015年のクリスマスクリスマス
思いっきり飛んで今年のクリスマスの様子をご紹介します。今年のクリスマスは、12月13日二葉学園のクリスマスから始まりました。当日二葉学園の子どもたちは各グループホームから三々五々府中のルミエールに集まりました。始めに、二葉学園の子どもたちと職員達が参加して、東中野教会の鈴木牧師の司式によってクリスマス礼拝が捧げられました。クリスマスの物語を教えていただき、クリスマスは大きな喜びを分け与える時である。だからお互いに贈り物をして喜び合いましょう、というメッセージが語られました。

引き続いて、職員始め二葉学園の運営に重要な役割を担っている方々、ボランテイアの皆さん、法人の他の施設の職員など多くの大人の方も一緒に素晴らしい会食会がありました。美味しいものをたくさんいただき、子ども達や職員の楽しいパフォーマンスもあり、本当に楽しいひと時を過ごしました。子どもたちはお洒落をして出席していました。年々背丈も伸びて大きくなる子どもたちがたくましく感じるひと時でもあります。

12月18日は二葉くすのき保育園のクリスマス会でした。この日は保育園の3歳、4歳、5歳のクラスの子どもたちだけで、楽しい会を催しました。お客さんは理事長だけでした。くわがたさん(5歳児クラス)が、わらべ歌遊びを見せてくれました。次々と場面の変わるわらべ歌の楽しい動きは飽きることがありません。その後、クリスマスのベージェント(イエス様の誕生物語)を見せてくれました。水疱瘡が流行って、配役が急遽変わったりしましたが、とてもそうとは思えない出来栄えでした。お昼食は各テーブルにロウソクを立ててクリスマスの御馳走が並んだ楽しいお食事会でした。

二葉くすのき保育園の子どもたちはこの日、保育園から心のこもったプレゼントをいただきました。乳児のために、先生方は毎年アイデアを出し合いながら手作りのプレゼントを用意します。手袋のお人形は不思議にプレゼントする子どもの顔に似ていました。一人ひとりのマークが入った袋、おままごとのエプロンやスカートなど、毎年違うプレゼントをつくっています。これをもらっときの子どもの嬉しそうな様子や親たちの喜ぶ姿を想像すると心が熱くなります。幼児には人気のある絵本がプレゼントされました。

12月19日、二葉南元保育園のクリスマスは改築なった3階ホールで立錐の余地もないほどの保護者のご参加で始まりました。この保育園の行事は伝統が重んじられており、はじめにキャンドルサービスが行われました。年長児が一人ひとりペンライトをもって壇上に上がり、聖書の言葉を聞き、東中野教会鈴木牧師のお祈がありました。そのお祈りは、子どもや参加者にもよくわかるように、神様の大きな愛のしるしとしてのクリスマスの喜びと私たちの目指す日々の歩みを指し示すものでした。

今年から3歳児以上の子どもたちが中心で行われたキリストの降誕劇も長年引き継がれたシナリオで進められています。三人の博士にもそれぞれお名前がありました。降誕劇の前に1歳児や2歳児がかわいらしいパフォーマンスを見せてくれました。南元保育園はこれまでの倍の定員になりましたので、参加する保護者も多く、二葉のクリスが初めての方も多かったと思います。
同じ日に二葉乳児院のクリスマス会も盛大に行われました。乳児院のクリスマスは職員、ボランテアが一丸となって行われました。職員によるキャンドルサービスは黒いガウンを着て、ローソクを持って行われます。東中野教会の鈴木牧師の点火によって始まられ、聖書朗読、お祈りがあって讃美歌の合唱があり、落ち着いた雰囲気に包まれていました。

第二部では子どもたちの参加で、降誕劇が行われますが、かろうじて、マリアさんとヨセフさんは歩けますが、他はほとんどがよちよち歩きか、歩けない赤ちゃんたちですので、子ども一人に職員が一人ついているといういでたちです。乳児院の降誕劇の特徴はボイランテアさんが作ってくださる衣装が素晴らしいのです。羊になる子はぬいぐるみのような羊の衣装を着て職員に抱かれていますし、天使になる子は白い天使の衣装を着て、頭には白い飾りをつけて着飾っています。総勢20名くらいの赤ちゃんたちで作り出す降誕劇はイエスの誕生そのものを想像することもなります。終わりは大きな拍手に包まれました。熱のこもった職員の楽しいパフォーマンスもありました。前日から準備されたクリスマス会食は豪華なものでした。乳児院の定員は35名ですが、今年は11組のご家族が子どもたちと一緒にクリスマスをお祝いすることができました。

◆目に見えない力に支えられてクリスマス
クリスマスは神の一人子、イエスの誕生を記念する日です。私たちは長い歩みの中で、この日を子どもたちを大切に考え、子どもたちを喜ばせる日として祝ってきました。二葉の歴史の中からもそのことがはっきりとわかります。社会福祉法人二葉保育園は今年もクリスマスの出来事を通して、子ども達のかけがいのない命と生活を守り、未来の夢を育み、自立した人格を確立するための支援を惜しみなく進めていく集団として歩み続ける思いを新たにしました。これからも子ども達が生きやすい社会、即ち平和な社会をつくっていく使命と責任があることを肝に銘じて歩んでいきます。この歩みは平坦なものではないと思われます。子どもに関わる者同士学び合い、信頼し合い、支え合っていかなければならないと思います。多くの方々の祈りとお支えを祈念します。
Posted by 社会福祉法人二葉保育園 at 15:29
クリスマスおめでとうございます。ー 前篇 [2015年12月22日(Tue)]
クリスマスクリスマスおめでとうございます。

 社会福祉法人二葉保育園は長い歴史を歩んでいます。この歩みはこの日本の、特に東京の貧しい人々が暮らす地域での活動に始まります。今では想像もできない人々の暮らしや、事業を続けていく上での様々な困難等、私たちの先達がそれらとどのように向き合い、乗り越えて今日を迎えているかを書き記して共有していきたいと考え、「二葉の今・昔」を書き始めることにしました。私たちはキリストの愛の精神に基づいて日々の実践を担っていますので、キリスト・イエスの誕生を祝うクリスマスから始めようと思います。
 二葉は今から115年前、二人のキリスト者とその二人を支えた多くの方々の祈りと献身によって生まれた児童福祉施設です。設立趣意書にありますように、「二葉をして愈々茂り益々栄えしめ、幾多の貧児がこの影に世の風雨を避けて、安らかに生いたつを得しむ・・・」との熱い思いで創設されました。
 この長い年月、お二人の志は沢山の枝と緑の葉に覆われた大きな木のように成長し、たくさんの実を付け、落ち葉を落とし、暖かな、心地よい憩いの場をつくってきました。そして、この場で幼い命を守り、家族を守り、たくましく子どもたちを育ててきました。この活動を支えてきたのは多くの職員の子どもを愛する気持ちと献身、そしてたえず学びながらも試行錯誤しながら鍛え上げてきた確かな専門性であったと思います。なんと多くの人々がこの二葉の木の幹に手を触れ、落ち葉を身に受け、実りをいただき、社会の厳しい波風を防ぐ場としてたたずんだことでしょう。それでは二葉のはじめてのクリスマスからご紹介します。

◆115年前のクリスマス
 明治33(1900)年1月16日に16名で開設した貧民幼稚園のクリスマスを紹介します。
私立二葉幼稚園第二回報告(自明治三十三年七月、至明治三十四年六月)より
「クリスマス 昨年末に致しました。兼ねてよりこの催しあるをきいて、そのために寄付されたる方もありまして、男児には紙鳶(注:凧のこと)、女児には羽子板に羽根、その他菓子、羽織紐など、いろいろ一かたまりにして興えました。新年になりても人並みに羽根もつかれぬものが、此贈物をうけての喜びは、子供心に包まれれぬ事ならんと、私共迄嬉しくてたまりませんでした。此時には学校へ行きたるものも、呼んでやりました。・・」
 これが二葉の始めてのクリスマスでした。次の年にはミスウエストンのところで開かれる女子手芸慈善会の招待を受け、幼稚園でのクリスマスの後、平河町のウエストン宅へ行きました。その時の様子を報告書には次の様に記してあります。
 「子供になって考えて見ますと、未だもって見たこともない様な美麗な家で、玄関から一人ひとりあげられて奥の座敷へ通ります。もうそれだけで子供は魂消えて声も何も出ませんのに、花かと思う様に美しい人々がやさしい声をしてなにかと世話をして下さる。やがて雨戸がしますかと思へは、今迄とは打って変わって、クリスマスツリーに輝ける蝋燭の火、ランプの照り渡って居る様子はいよいよ別世界、其の美しい間には面白い話もあり、面白い歌がきこえるかと思へは、美しい手に引かれて珍しい遊戯させて頂く。それが済むと銀紙に包んだシャボンの様な物を下さる。きけはこれはお菓子じゃそうな。銘々に新しい前掛けをかけて下さって、何ということやら恰も夢の様で、唯茫然として騒ぐ者もなければ、声を出すものもない。勿論泣く子供など一人もいなかった。
 かかる有様で子供の喜と驚きは到底私共の想像の出来る様なものでなく、私共がいかなる目にあってもこれ程に感ずることは此の世ではなかろうと話しました位、子供の平常をよく知っている小使は此の様子を見て、親にこれを見せたらば何というだろうと続けました。この様によそへお客に行った時でも、勿論子供は平常着の儘、破れたるものも汚れたるものもあり、それを汚いとも思わずに快く手を取り頭を撫で、遊ばせて下さる、何という清い高い会かと見て居る私共は泣かずには居られませぬ。わけて此の憐れなる境遇にありながら、其の不幸を知らず、貴きを羨まず、心の底より喜んで、数刻の後は又もとの破屋に帰るのを、憐れと思うは傍人の感じで、当人は喜より外何もない、其の清らかな無邪気の状が又一段と私共を感ぜしました。―後略―」
(私立二葉幼稚園第三回報告 自明治三十四年七月、至明治三十五年六月より)
―二葉保育園八十五年史よりー

後編につづくクリスマス
Posted by 社会福祉法人二葉保育園 at 15:08
社会福祉法人二葉保育園の職員新年会を行いました! [2015年03月02日(Mon)]
おかげさまで新築された二葉南元保育園で、社会福祉法人二葉保育園傘下の5施設の職員70名余りが集まって、毎年恒例の新年会を行いました。当法人では、24時間365日体制で、0から2歳子どもたちを看る乳児院や3歳から18歳までの子どもたちが生活をする児童養護施設、そして保育所を運営しています。本当ならば、この5施設の全職員が年1回集まって、自らの仕事の意味や仲間の意識作りを深められればよいのですが、子どもたちをそれぞれの場所で世話し、見守っていますので、全員参加はなかなかむずかしいものです。しかし、10年ほど前から同法人で働いている職員同士がお互い顔馴染になって、一つの施設にとどまらず、横のつながりを築き合おうということでこの取り組みが始められてから、年々少しずつ参加者の数も増えています。


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新年会では毎年恒例で次のようなことを行います。理事長の新年のあいさつ、永年勤続者の表彰、そしてミニゲームやレクリエーション。最近ではプレゼント交換も。また、皆さんがとても楽しみにしているのが、二葉むさしが丘学園の調理師が中心に用意して下さる豪華な食事を頂く会食です。今年もとても有意義な会になりました。残念ながらカメラワークが悪くて、今年の食事を撮りそびれてしまいましたが、今年のメニューはケータリングの他、口の中でとろけるようなローストポーク、新年の華やかさが巻き上げられたのり巻き寿司、おしゃれなカルパッチョやフルーツの盛り合わせなどがいっぱい!たくさんのご馳走を頂きながら、今年は生まれた干支が同じ人同士で新年会のテーブルを囲みました。


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理事長のあいさつで、どうしてキリスト教の愛の精神がベースとなっている当法人で、クリスマス会ではなく、新年会を行うのかについて触れられました。1900年、今から115年も前の話ですが、この法人の前身である「二葉幼稚園」を創始された野口幽香・森島峰が事業を開始されたのが、115年前の1月だったからというのが理由です。創始の志、法人の理念にもなっている「すべての子どもたちの幸福のために」という想いを記念すべき月に毎年職員全員で覚えましょうというのが、新年会を行う趣旨だそうです。こうした場で理事長が職員一人ひとりに改めて二葉のめざすべきことを伝えるという機会は、日頃目の前の仕事に追われがちな職員一人ひとりにとって、大切なことを再認識できるのではないかと感じました。時代が変わり、変わるべき事、変えるべき事はあっても、変わらずに大切にすべき理念が私たちの仕事の柱になるのではないでしょうか。


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その意味で、新年会で行う永年勤続者表彰は大切な儀式だと私は思っています。今年は、35年も乳児院に勤続された方の表彰がありましたが、同じ仕事を35年というのは並々ならぬことです。そして、二葉のような職場では、子どもたちにとって乳児院や養護施設は実家となる場所であり、彼ら・彼女らが大人になってそこを訪れた際に、自分が幼かった時の事を知る人が居ることで、どれほど安心できることでしょうか。もちろん色々な事情で離職される方はいますが、長く勤められて子どもたちが帰れる場所を支えて下さる職員が毎年このように表彰を受ける慣わしは、今後も続けていかれればと思っています。


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Posted by 社会福祉法人二葉保育園 at 11:41
二葉の大ベテランが役員をご退任されました [2014年07月02日(Wed)]
政府が集団的自衛権行使容認を閣議決定した暴挙が各マスコミで報じられています。多くの市民が首相官邸前に集まり、かつてないほどの勢いでのデモが行われています。この時代、子どもたちの未来のために私たちは何ができるのか、子どもたちが育つ場である保育園や児童養護施設、まだ赤ちゃんが暮らす乳児院やそれに併設する子育てひろばに来所する親子を見つめながら、私がここで仕事をする意味を見つめ直す日々です。

さて、表題の通り5月の決算理事会で二葉の大ベテランの役員がご退任されました。元二葉くすのき保育園園長の堀越信子先生です。二葉での仕事を長らく勤められ、それ以前は保母会という保育士の前身である保母の方々の協議会の書記を務められた本当に聡明な先生です。ご退任に際し、理事会の後で小さな会でしたが堀越先生の労をねぎらいながら、先生が活躍されてきた時代の足跡を垣間見るようなお話を役員の皆さんで伺いました。

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いろいろなお話を伺うことができましたが、評議員を務められていた堀越先生が理事会にいらっしゃる際に手土産として人数分の上品なお菓子とともに私たち職員分まで携えていらっしゃることがよくありました。勤め始めた頃の私には心優しい方なんだなぁという印象を持っているだけでしたが、それには実はこんな話があったということを知りました。

二葉保育園の創設者野口幽香(のぐちゆか)先生、森島峰(もりしまみね)先生らの後を引き継いだのが、中興の祖とも言うべき徳永如(とくながゆき)先生だったのですが、この徳永先生が昭和の頃、まだ保母の労働環境も悪く、社会的地位も低かった時に、いろいろな要求を官庁等にデモをして歩いていたそうです。そのために、子どもたちの世話を終え、仕事帰りの保母たちが当時から新宿の信濃町にあった二葉の園舎に集まっては、話し合いをしていたそうです。話し合いがあると、そこへ決まって麹町泉屋のクッキーのくずれた物をどこかで手に入れてきた徳永先生がお皿にこんもりと盛っては「召し上がれ」と持ってきて、また自室に戻っていく。そんなやり取りがあったのだそうです。堀越先生はその時のエピソードをとても印象深く語られて、お話を伺っていた私の胸にもお菓子のエピソードがとても温かく伝わってくるものがありました。

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福祉の勉強をしてきたわけでもない私が縁あってこちらにお世話になっていますが、子どもたちが育つ場で大切にしなければならないことは、多分平たく言えば打算的にならないことなのかもしれないと感じます。目的がなんなのかはっきりしなくても、子どもたちがいろいろな意味でゆたかに幅広く育っていくためには、関わる私たちの側が誰にでも心広く、優しく、余裕をもって接することが大切であるのだと感じます。命を育み、命が大きく豊かに育っていく現場であらためて何を大切にしていったらよいのかを、堀越先生のこのお話からも、また日々子どもたちのために仕事をする職員の姿にも教えてもらったような気がします。

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いよいよ二葉南元保育園・法人本部の園舎も外構工事間際です。皆様からのご支援のおかげで、子どもたちのための施設がまた一つ立ち上がります。子どもたちが大人になった時に戦争に行かなくてはならないような国にしないためにも、今ここで、この時代に子どもたちの未来のためにできることを、皆様とともに実践していきたいと思っています。
Posted by 社会福祉法人二葉保育園 at 11:20
新年度を迎えまして、二葉にもフレッシャーズが入職しました! [2014年04月04日(Fri)]
4月1日。桜も満開で快晴にも恵まれたなか、平成26年度新任職員等辞令交付式を行いました。総勢22名の方々が入職され、昨年度は非常勤であったけれど今年度から常勤となった職員も合わせ30名以上の方々がそれぞれの辞令交付を受けました(写真は辞令交付式トップバッターの様子)。理事長挨拶、常務理事訓示では近年大きな課題でもある施設内虐待や施設内での事故の防止のためにも、誇りと責任をもった働きが要求されること、また何よりチームワークで取り組むことが大切であり、自分の心身の健康にも十分に留意して働いてもらいたいとのお話がありました。参加者の皆さんは緊張した面持ちながらも時々メモを取るなどし、「初心忘るべからず」というような気持ちであった様子でした。

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その後、各園の新任職員の代表者からユニークな挨拶があり、各施設長からこれまたそれぞれ特色のある激励のことばがありました。二葉くすのき保育園の八木澤園長からは、「子どもたちはそれぞれ育っていく力を持っているので、寄り添う私たちはその子どもたちがのびのびと安心して育つことができるように、愛をもって関わることがたいせつだと思います」というお話がありました。私も聴きながらもっとも大事な点かと思いながら、それは具体的にはどういうことなのだろうと思いつつ、印象に残ったことばとなりました。式が終わったあと、フレッシャーズと参加者全員で集合写真を撮りました。皆さんとても良い顔をしています(写真)。

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辞令交付式の後、新任職員等研修と位置づけて、二葉がめざす福祉について、その歴史や求められる人材像、そして私たちの団体のベースにあるキリスト教の愛の精神について遠藤理事長より講話が持たれました。日頃なかなか忙しい仕事のなかでは意識しきれない理念的なお話を聞きましたが、参加者のなかにはこれまで漠然としかイメージがわかなかったキリスト教について、また隣人愛について、二葉がどうしてその精神を大事にしているかを理解することができた、という感想がありました。着任した日にあらためて、ここ二葉が115年の間、何を大切にしていきたのか、とりわけ貧しい子どもとその家族のためにどうしてこの地で必要とされた仕事を重ねてきたのか、新任職員だからこそ学んで頂きたいことが少しは伝わった様子でした(写真は理事長がそれぞれの席を回って話しかけている様子)。

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研修の後半では児童福祉施設におけるマナーとコミュニケーションについて、もう3年も私たちの団体の講師をして下さっているクロッシングフォーラムの盛先生が、毎年度にも増して新任職員にここは知っておいて頂きたいポイントに沿って講義をしてくださいました。講義を聴くだけでなく、立ち上がったり座ったりしてワークを織り交ぜながら進めて下さいましたので、2時間みっちりでしたが、いつもにも増して盛り上がっていたように思います。こうした研修を通して、各園の職員が各園の垣根を越えて同期としてつながり合う機会が持てることも集合研修の大きな意味合いだったと思っていますので、和気あいあいと学びながら今後の仕事のなかで活かせる何かを得られたならばうれしい限りです(写真は“初めてのあいさつ”のコーナーの様子)。

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また新年度が始まりました。大変なこともたくさんありますが、子どもたちのため、そしてその家族のためにも新任職員の皆様とも力を合わせて二葉で取り組むべきことにチャレンジしていきたいと思います。おかげさまで二葉南元保育園は2階まで立ち上がりました。完成まで残すところ4か月です。

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Posted by 社会福祉法人二葉保育園 at 11:55
平成25年度第4回理事会・評議員会を終えて [2014年02月13日(Thu)]
1月27日(月)に平成25年度第4回理事会と理事会の前に開催する今年度3回目の評議員会を二葉乳児院2階の地域子育て支援センター二葉のホールで行いました。社会福祉法人にとって、その運営や基盤整備のための組織内の最高決定機関がこの理事会です。そして、理事会の決定について多角的な見地から諮問する機関が評議員会であり、二葉では年4回(慣例では、毎年度5月、10月、1月、3月)の会を開催することになっています。このほかにも特別な審議事項を協議する理事会や評議員会も開催されます。国や地方自治体からの措置費や補助金などが運営費の大半を占める社会福祉法人にとって、社会福祉法や児童福祉法などの関連諸法に沿って運営していくのは当然のことですが、その判断をしていく指針が定款(ていかん)になります。定款以外にも、より細かな手続きを定めた定款細則や諸規程(たとえば就業規則や経理規程)があり、職員の勤務や経理事務の徹底をはかっています。こうした規程の改定を承認するのも理事会や評議員会の役割です。公金を用いてどのように地域的課題に効果的に取り組むのか、それを常に考えて運営していく必要性が求められています。

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日々、二葉の現場で子どもやその家族にかかわる職員にとって、自分が働いている場所のさまざまな取り組みやルール、そして予算がどこで決められているのかを想像することはほとんどないと思います。一日、ずっと子どもの世話をし、子どもの世界に触れながら子どもたちの喜怒哀楽に寄り添うことと、施設運営や法人運営をすることを同じ人がすることは、それは無理なことだと思います。子どもが好きで子どもが育つ場で働きたいとか、措置されてくる子どもたちの背景にある家庭の貧困や虐待、親が背負う問題を何とかしたいという想いから児童養護施設や乳児院で働くことを望む人たちもあります。これまではそういう想いのもとに、息長く仕事をして、子どもが育つ場また帰ってくる場であることでよかったのかもしれません。しかし、時代が移ろうなかで制度も代わり、特に保育の分野では規制緩和がなされて保育の量やサービスが問われる時代になってきした。その中でどんな保育園を作るのかという課題と共に、どのように法人全体のことを整備していくのか、資金繰りをどうするのか、どんなことをしたら展望を持って二葉で働き続けられるのか、そういうことを考えていくために、園長という管理職の立場ではない一職員が、今後は評議員会へ参加することがあってもよいのかもしれないと、個人的には感じています。

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最後におかげさまで基礎工事が完了しつつある二葉南元保育園の改築工事写真を掲載いたします。この保育園の改築には1億円超えの借入をし、補助金をもらいながら皆様お一人おひとりに寄附金を呼びかけてお願いをしています。一人でも多くの保育を必要としている子どもたちが、新宿のこの地域で安全に安心できる保育環境のなかで過ごすことができるように、新宿区からの定員増要請を受けて改築するに至りました。そこに必要なのはこれから新しい園でゆたかな保育を切り開いていこうという職員一人ひとりの志であるようにも感じます。法人本部もこの建物が立ち上がるまで、全力をかけて支えていきたいと思っています。
Posted by 社会福祉法人二葉保育園 at 17:03