CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
こちらは、東京・新宿にある乳児院と保育園を中心に調布、小平に児童養護施設、保育園を持つ社会福祉法人二葉保育園のいまを伝えるブログです。創業110年以上(創業1900年)の歴史を持つ草分け的な子ども福祉一筋の二葉。この二葉のいま、そしてこれからを余すところなく、たのしくお伝えしていきます!
<< 2016年07月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
最新記事
検索
検索語句
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
プロフィール

二葉保育園さんの画像
日別アーカイブ
http://blog.canpan.info/futaba1900/index1_0.rdf
http://blog.canpan.info/futaba1900/index2_0.xml
自立援助ホームトリノスの公式ホームページがオープンしました! [2016年07月28日(Thu)]
長らく更新をしていませんでしたが、おかげさまで4月に開設した自立援助ホームトリノスもいろいろありながらも順調に運営を進めてきています。

そのトリノスの公式ホームページがオープンしました。
ぜひ一度ご覧になってみてください。

http://www.futaba-yuka.or.jp/torinos/


また、11月26日(土)に西武新宿線小平駅から徒歩すぐの小平市民文化会館「ルネこだいら」にて、当法人の運営する小平の児童養護施設二葉むさしが丘学園の改築費用と、このトリノスの運営費へのご協力をお願いするチャリティコンサートを開催します。

詳細はブログでまた書きますが、以下に特設ページを載せます。
こちらもぜひ足を運んでみてください。

http://www.futaba-yuka.or.jp/charity2016/


「関東は梅雨明け」と今朝の天気予報で言っていました。本格的な夏になりますね。
二葉南元保育園の屋上の米ナスがごそごそ生り始めました。

eggplants.JPG
Posted by 社会福祉法人二葉保育園 at 09:24
寄付物品のお願い★ [2016年02月20日(Sat)]
自立援助ホームスタッフのスミヒト(宮崎)です。
昨日の小春日和が嘘のような鉛色の空ですね。

さて、先日お伝えしていた寄付の依頼リストを掲載します。
現在、自立援助ホーム開設に向けて着々と準備を進めているところです。
皆様からのあたたかいご支援をよろしくお願いいたします!

http://www.futaba-yuka.or.jp/pdf/torinos_donation.pdf

トリノス外観.JPG
Posted by 社会福祉法人二葉保育園 at 10:15
トリノスのスタッフから [2016年02月18日(Thu)]
こんにちは。

トリノス児童指導員の淳子(三浦)です。

今後、トリノスの様子をマメに載せてまいります。
このブログでも、トリノスに興味を持たれて入居してみたいな〜と思っていただけたり、入居する方々への支えを私達と一緒に協力してみたいと思っていただけたりと、みなさまと繋がらせていただけるキッカケになれたらいいなと思っております。

さて、トリノスの近況報告ですが、家に電気と水道とガスが通りました。4月スタートに向けて、スタッフも玄関直ぐの一室でミーティングをしたりしております。
とても、とても、静かな環境です。

初めて 鍵を開けて家の中に入った日、とても小さなゴキブリの足を発見しました。キャー!と叫んだ私の声が、多分、近隣の何方かに聞こえたかも知れません。お騒がせ致しまして申し訳ございません。

しかしながら家具の無い家の中というものは、声も良く響きますね。私の声に驚いたナベさん(渡辺)とスミヒトさん(宮崎)も目を丸くしておりました。開所式前に騒音での苦情が入らならないように気をつけます。

そして、 何も無いトリノスに、静かに寄付物品が届き始めました。

新品の食器、
フェイスタオル、

towel.jpg

シーツ、
ゲーム、
ペン、
などの小物類。

カラーボックス
整理箪笥
クリアボックス
台車
などの大きな家具類。
他に、自転車、
チーズフォンデュセット、
たこ焼き機、輪ゴムなどの寄付もいただきました。

早々のご寄付に感謝申し上げます。大切に使わせていただきます。

一般の方々への寄付のお願いを16日以降に載せさせていただきますので、ご協力いただける方はよろしくお願いいたします。

問い合わせ先、物品のお届け場所、時間帯などの詳細を載せさせていただきますので、16日以降のブログまでお待ちくださいませ。

インフルエンザが猛威をふるっております。どうかご自愛くださいませ。


トリノス 淳子

Posted by 社会福祉法人二葉保育園 at 14:00
二葉の今・昔 − 後編 [2016年02月08日(Mon)]
 私立二葉幼稚園報告は明治33年から毎年作成されていますが、毎回必ず、「保姆」の項目があります。第2回の報告には平野保姆の様子が概略以下の様に記されています。

 平野保姆は4月頃(明治34年)より病気がちでしたが、開設後人数が増えて転居したために、更に人数が増えてきたので、助手を探して採用したのでしたが、採用して4,5日後、まだ幼稚園のなんたるかもわからない時、無理を重ねていた平野氏がとうとう倒れてしまいました。急遽子どもは家に帰しましたが、平野氏の熱も下がらず、助手も勝ってもわかりませので、どうすることもできず、とうとう休園することにしました。
 急遽適当な人を探しましたが見つからず、休園は3週間になってしまいました。平野氏の回復も進まず、代わりの者も見つからず、苦境にありましたが、この状況を見るに見かねて、四谷頌栄幼稚園の方が2名来てくださり、6月中旬より、7月中旬までご尽力いただき、開園することができました。しかし、子どもにしてみれば慣れ親しんだ平野先生ではなく、見知らない先生で戸惑いもあったようですが、幼稚園に来ることができることはこの上ない喜びのようでした。

 各回の報告書には、保育者への様々な模様が報告されています。夏の保育をするようになったので、夏の2か月間は別に人を雇って保育者には休んでもらうようにする、とか、待遇は一人の質素なる衣食にもこと足りぬほどの有様なのに、大変熱心に働いてくださるので、感謝していることなど、書き記されています。

 今日も社会福祉の世界では、人手不足は深刻な問題です。二葉の初年度の出来事は共感を持って受け止めることができます。
 現在も保育や社会的養護のニーズは高いものがありますが、それらを担う人の質・量ともに不足しているのです。これは単に労働力不足から来る問題ではなく、根底にはこの種の労働に高い評価を与えない社会的背景から来る問題であると思います。
 明治期はまだまだ職員養成ができていなかったので、安定的に職員を確保することは大変なことであったと想像しますが、今日のように、潜在的に多くの保育者がおり、社会福祉教育を受けたもの達が多数いるのですから、何らかの方法で解決しなければならないと思うのです。

 社会福祉法人二葉保育園は、職員を大切にする集団でありたいと強く思いながら歩んでいます。今日の社会福祉制度の制約の中で、職員は必ずしも十分な労働環境と労働条件ではありませんが、職員の志を涵養し、自立性と自発性を促しながら、専門性の高いサービスを提供できる集団として成長していきたいと願っています。
 そうしなければ二葉の歴史の継承者としての役割を果たし得ないと考えるからです。

Posted by 社会福祉法人二葉保育園 at 12:20
二葉の今・昔 [2016年01月29日(Fri)]
二葉の今・昔

二葉の職員

 現在、社会福祉法人二葉保育園は280余名の職員が業務にあたっています。職種は児童指導員、保育士、看護師、栄養士、心理士、調理員、事務員等多様です。
 これらの職種はそれぞれ各事業をするにあたって、様々な法律、規則等で設置が義務づけられています。
 これら専門職の職員とともに、その人々を助ける働きをする者達もいます。また、子ども達の勉強を見て下さる方や植栽をして下さる方等、ご自分のやれることで関わってくださるボランテイの方等、本当にさまざまな方々によって二葉の日々はまわっています。

 かつて二葉幼稚園が設立されたときは、平野まちさん お一人が専任の保母として子どもの保育をしていました。
 創設者の野口先生と森島先生は華族女学校付属幼稚園の先生でしたから、公務を終えてから、隔日に二葉幼稚園に来て大切な事務をしたり、保育の様子を監督したりしていました。
 子どもは朝9時に来て、3時に帰ることになっていましたが、子ども達は朝食を終えるとすぐにでも幼稚園に行きたがり、朝の7時、8時から来てしまいます。また、土曜日、日曜日にも開園したと考えていますが一人の保母では如何ともしがたいものでした。
 子どもが日曜日に来て外から幼稚園を窺い見てさみしそうに立ち去る姿がある、と記されています。(明治33年7月、私立二葉幼稚園第1回報告より)

 社会福祉法人二葉保育園は今年で、116年目を迎えました。

 創設者の野口幽香先生、森島みね先生の高い志と、多くの支援者によって設立されて以来、この事業の働き人はどのくらいの人数になるか、計り知れないことです。
 しかし、二葉の事業はこの方々によって維持され、継承されてきました。この方々の熱意と献身によって今日のあることを肝に銘じなければなりません。

次号につづきます。
Posted by 社会福祉法人二葉保育園 at 11:41
自立援助ホーム トリノス 開設準備中 [2016年01月27日(Wed)]
皆様、初めまして。
自立援助ホームトリノス スタッフの渡辺です。

トリノスの準備の近況について、ご報告させていただきます。
既に、たくさんの方から寄付をいただいているのにも関わらず、
こちらの情報をお伝えできておらず申し訳ありません。

今後は、随時スタッフの活動状況について、こちらでお伝えしたいと思っています。
新年は二葉保育園創立者である野口幽香先生のお墓参りからスタートしました。

トリノス墓参り.JPG

野口先生の遺志を継いでトリノスも、多くの子どもに寄り添った支援をしていきたいと 思います。

トリノスは、現在リフォームを行うために関係機関との調整を行っています。
実際の工事はまだ始まっていないので、中は何もありません。4月開設(予定)にむけて、急ピッチで準備をすすめていきます。

トリノス2階和室.JPG

トリノスは、万願寺の浄水センターの側に立地しており、とても静かな環境にあります。
ホームの掃除などしていても、ほとんど人の声は聞こえません。
そんな静かなホームの中で、これから始まるにぎやかな生活に期待を膨らませて
支援の内容を3人で話し合っているところです。

トリノス2階リビング窓から.JPG

今日はホームのすぐ近くにある、土方歳三さんのお墓があることで有名な石田寺で
おみくじをひきました。
結果は、大吉。物事はすべてうまくいく、とのこと。
願わくば、トリノスの未来がそのようなものであってほしいと思います。

 今後とも皆様のあたたかいご支援をよろしくお願いいたします。
Posted by 社会福祉法人二葉保育園 at 15:26
クリスマスおめでとうございます - 後編 [2015年12月24日(Thu)]
雪クリスマスおめでとうございます。 ー 後編 ー 

◆2015年のクリスマスクリスマス
思いっきり飛んで今年のクリスマスの様子をご紹介します。今年のクリスマスは、12月13日二葉学園のクリスマスから始まりました。当日二葉学園の子どもたちは各グループホームから三々五々府中のルミエールに集まりました。始めに、二葉学園の子どもたちと職員達が参加して、東中野教会の鈴木牧師の司式によってクリスマス礼拝が捧げられました。クリスマスの物語を教えていただき、クリスマスは大きな喜びを分け与える時である。だからお互いに贈り物をして喜び合いましょう、というメッセージが語られました。

引き続いて、職員始め二葉学園の運営に重要な役割を担っている方々、ボランテイアの皆さん、法人の他の施設の職員など多くの大人の方も一緒に素晴らしい会食会がありました。美味しいものをたくさんいただき、子ども達や職員の楽しいパフォーマンスもあり、本当に楽しいひと時を過ごしました。子どもたちはお洒落をして出席していました。年々背丈も伸びて大きくなる子どもたちがたくましく感じるひと時でもあります。

12月18日は二葉くすのき保育園のクリスマス会でした。この日は保育園の3歳、4歳、5歳のクラスの子どもたちだけで、楽しい会を催しました。お客さんは理事長だけでした。くわがたさん(5歳児クラス)が、わらべ歌遊びを見せてくれました。次々と場面の変わるわらべ歌の楽しい動きは飽きることがありません。その後、クリスマスのベージェント(イエス様の誕生物語)を見せてくれました。水疱瘡が流行って、配役が急遽変わったりしましたが、とてもそうとは思えない出来栄えでした。お昼食は各テーブルにロウソクを立ててクリスマスの御馳走が並んだ楽しいお食事会でした。

二葉くすのき保育園の子どもたちはこの日、保育園から心のこもったプレゼントをいただきました。乳児のために、先生方は毎年アイデアを出し合いながら手作りのプレゼントを用意します。手袋のお人形は不思議にプレゼントする子どもの顔に似ていました。一人ひとりのマークが入った袋、おままごとのエプロンやスカートなど、毎年違うプレゼントをつくっています。これをもらっときの子どもの嬉しそうな様子や親たちの喜ぶ姿を想像すると心が熱くなります。幼児には人気のある絵本がプレゼントされました。

12月19日、二葉南元保育園のクリスマスは改築なった3階ホールで立錐の余地もないほどの保護者のご参加で始まりました。この保育園の行事は伝統が重んじられており、はじめにキャンドルサービスが行われました。年長児が一人ひとりペンライトをもって壇上に上がり、聖書の言葉を聞き、東中野教会鈴木牧師のお祈がありました。そのお祈りは、子どもや参加者にもよくわかるように、神様の大きな愛のしるしとしてのクリスマスの喜びと私たちの目指す日々の歩みを指し示すものでした。

今年から3歳児以上の子どもたちが中心で行われたキリストの降誕劇も長年引き継がれたシナリオで進められています。三人の博士にもそれぞれお名前がありました。降誕劇の前に1歳児や2歳児がかわいらしいパフォーマンスを見せてくれました。南元保育園はこれまでの倍の定員になりましたので、参加する保護者も多く、二葉のクリスが初めての方も多かったと思います。
同じ日に二葉乳児院のクリスマス会も盛大に行われました。乳児院のクリスマスは職員、ボランテアが一丸となって行われました。職員によるキャンドルサービスは黒いガウンを着て、ローソクを持って行われます。東中野教会の鈴木牧師の点火によって始まられ、聖書朗読、お祈りがあって讃美歌の合唱があり、落ち着いた雰囲気に包まれていました。

第二部では子どもたちの参加で、降誕劇が行われますが、かろうじて、マリアさんとヨセフさんは歩けますが、他はほとんどがよちよち歩きか、歩けない赤ちゃんたちですので、子ども一人に職員が一人ついているといういでたちです。乳児院の降誕劇の特徴はボイランテアさんが作ってくださる衣装が素晴らしいのです。羊になる子はぬいぐるみのような羊の衣装を着て職員に抱かれていますし、天使になる子は白い天使の衣装を着て、頭には白い飾りをつけて着飾っています。総勢20名くらいの赤ちゃんたちで作り出す降誕劇はイエスの誕生そのものを想像することもなります。終わりは大きな拍手に包まれました。熱のこもった職員の楽しいパフォーマンスもありました。前日から準備されたクリスマス会食は豪華なものでした。乳児院の定員は35名ですが、今年は11組のご家族が子どもたちと一緒にクリスマスをお祝いすることができました。

◆目に見えない力に支えられてクリスマス
クリスマスは神の一人子、イエスの誕生を記念する日です。私たちは長い歩みの中で、この日を子どもたちを大切に考え、子どもたちを喜ばせる日として祝ってきました。二葉の歴史の中からもそのことがはっきりとわかります。社会福祉法人二葉保育園は今年もクリスマスの出来事を通して、子ども達のかけがいのない命と生活を守り、未来の夢を育み、自立した人格を確立するための支援を惜しみなく進めていく集団として歩み続ける思いを新たにしました。これからも子ども達が生きやすい社会、即ち平和な社会をつくっていく使命と責任があることを肝に銘じて歩んでいきます。この歩みは平坦なものではないと思われます。子どもに関わる者同士学び合い、信頼し合い、支え合っていかなければならないと思います。多くの方々の祈りとお支えを祈念します。
Posted by 社会福祉法人二葉保育園 at 15:29
クリスマスおめでとうございます。ー 前篇 [2015年12月22日(Tue)]
クリスマスクリスマスおめでとうございます。

 社会福祉法人二葉保育園は長い歴史を歩んでいます。この歩みはこの日本の、特に東京の貧しい人々が暮らす地域での活動に始まります。今では想像もできない人々の暮らしや、事業を続けていく上での様々な困難等、私たちの先達がそれらとどのように向き合い、乗り越えて今日を迎えているかを書き記して共有していきたいと考え、「二葉の今・昔」を書き始めることにしました。私たちはキリストの愛の精神に基づいて日々の実践を担っていますので、キリスト・イエスの誕生を祝うクリスマスから始めようと思います。
 二葉は今から115年前、二人のキリスト者とその二人を支えた多くの方々の祈りと献身によって生まれた児童福祉施設です。設立趣意書にありますように、「二葉をして愈々茂り益々栄えしめ、幾多の貧児がこの影に世の風雨を避けて、安らかに生いたつを得しむ・・・」との熱い思いで創設されました。
 この長い年月、お二人の志は沢山の枝と緑の葉に覆われた大きな木のように成長し、たくさんの実を付け、落ち葉を落とし、暖かな、心地よい憩いの場をつくってきました。そして、この場で幼い命を守り、家族を守り、たくましく子どもたちを育ててきました。この活動を支えてきたのは多くの職員の子どもを愛する気持ちと献身、そしてたえず学びながらも試行錯誤しながら鍛え上げてきた確かな専門性であったと思います。なんと多くの人々がこの二葉の木の幹に手を触れ、落ち葉を身に受け、実りをいただき、社会の厳しい波風を防ぐ場としてたたずんだことでしょう。それでは二葉のはじめてのクリスマスからご紹介します。

◆115年前のクリスマス
 明治33(1900)年1月16日に16名で開設した貧民幼稚園のクリスマスを紹介します。
私立二葉幼稚園第二回報告(自明治三十三年七月、至明治三十四年六月)より
「クリスマス 昨年末に致しました。兼ねてよりこの催しあるをきいて、そのために寄付されたる方もありまして、男児には紙鳶(注:凧のこと)、女児には羽子板に羽根、その他菓子、羽織紐など、いろいろ一かたまりにして興えました。新年になりても人並みに羽根もつかれぬものが、此贈物をうけての喜びは、子供心に包まれれぬ事ならんと、私共迄嬉しくてたまりませんでした。此時には学校へ行きたるものも、呼んでやりました。・・」
 これが二葉の始めてのクリスマスでした。次の年にはミスウエストンのところで開かれる女子手芸慈善会の招待を受け、幼稚園でのクリスマスの後、平河町のウエストン宅へ行きました。その時の様子を報告書には次の様に記してあります。
 「子供になって考えて見ますと、未だもって見たこともない様な美麗な家で、玄関から一人ひとりあげられて奥の座敷へ通ります。もうそれだけで子供は魂消えて声も何も出ませんのに、花かと思う様に美しい人々がやさしい声をしてなにかと世話をして下さる。やがて雨戸がしますかと思へは、今迄とは打って変わって、クリスマスツリーに輝ける蝋燭の火、ランプの照り渡って居る様子はいよいよ別世界、其の美しい間には面白い話もあり、面白い歌がきこえるかと思へは、美しい手に引かれて珍しい遊戯させて頂く。それが済むと銀紙に包んだシャボンの様な物を下さる。きけはこれはお菓子じゃそうな。銘々に新しい前掛けをかけて下さって、何ということやら恰も夢の様で、唯茫然として騒ぐ者もなければ、声を出すものもない。勿論泣く子供など一人もいなかった。
 かかる有様で子供の喜と驚きは到底私共の想像の出来る様なものでなく、私共がいかなる目にあってもこれ程に感ずることは此の世ではなかろうと話しました位、子供の平常をよく知っている小使は此の様子を見て、親にこれを見せたらば何というだろうと続けました。この様によそへお客に行った時でも、勿論子供は平常着の儘、破れたるものも汚れたるものもあり、それを汚いとも思わずに快く手を取り頭を撫で、遊ばせて下さる、何という清い高い会かと見て居る私共は泣かずには居られませぬ。わけて此の憐れなる境遇にありながら、其の不幸を知らず、貴きを羨まず、心の底より喜んで、数刻の後は又もとの破屋に帰るのを、憐れと思うは傍人の感じで、当人は喜より外何もない、其の清らかな無邪気の状が又一段と私共を感ぜしました。―後略―」
(私立二葉幼稚園第三回報告 自明治三十四年七月、至明治三十五年六月より)
―二葉保育園八十五年史よりー

後編につづくクリスマス
Posted by 社会福祉法人二葉保育園 at 15:08
社会福祉法人二葉保育園の職員新年会を行いました! [2015年03月02日(Mon)]
おかげさまで新築された二葉南元保育園で、社会福祉法人二葉保育園傘下の5施設の職員70名余りが集まって、毎年恒例の新年会を行いました。当法人では、24時間365日体制で、0から2歳子どもたちを看る乳児院や3歳から18歳までの子どもたちが生活をする児童養護施設、そして保育所を運営しています。本当ならば、この5施設の全職員が年1回集まって、自らの仕事の意味や仲間の意識作りを深められればよいのですが、子どもたちをそれぞれの場所で世話し、見守っていますので、全員参加はなかなかむずかしいものです。しかし、10年ほど前から同法人で働いている職員同士がお互い顔馴染になって、一つの施設にとどまらず、横のつながりを築き合おうということでこの取り組みが始められてから、年々少しずつ参加者の数も増えています。


IMG_1924.JPG


新年会では毎年恒例で次のようなことを行います。理事長の新年のあいさつ、永年勤続者の表彰、そしてミニゲームやレクリエーション。最近ではプレゼント交換も。また、皆さんがとても楽しみにしているのが、二葉むさしが丘学園の調理師が中心に用意して下さる豪華な食事を頂く会食です。今年もとても有意義な会になりました。残念ながらカメラワークが悪くて、今年の食事を撮りそびれてしまいましたが、今年のメニューはケータリングの他、口の中でとろけるようなローストポーク、新年の華やかさが巻き上げられたのり巻き寿司、おしゃれなカルパッチョやフルーツの盛り合わせなどがいっぱい!たくさんのご馳走を頂きながら、今年は生まれた干支が同じ人同士で新年会のテーブルを囲みました。


IMG_1931.JPG

IMG_1922.JPG


理事長のあいさつで、どうしてキリスト教の愛の精神がベースとなっている当法人で、クリスマス会ではなく、新年会を行うのかについて触れられました。1900年、今から115年も前の話ですが、この法人の前身である「二葉幼稚園」を創始された野口幽香・森島峰が事業を開始されたのが、115年前の1月だったからというのが理由です。創始の志、法人の理念にもなっている「すべての子どもたちの幸福のために」という想いを記念すべき月に毎年職員全員で覚えましょうというのが、新年会を行う趣旨だそうです。こうした場で理事長が職員一人ひとりに改めて二葉のめざすべきことを伝えるという機会は、日頃目の前の仕事に追われがちな職員一人ひとりにとって、大切なことを再認識できるのではないかと感じました。時代が変わり、変わるべき事、変えるべき事はあっても、変わらずに大切にすべき理念が私たちの仕事の柱になるのではないでしょうか。


IMG_1932.JPG


その意味で、新年会で行う永年勤続者表彰は大切な儀式だと私は思っています。今年は、35年も乳児院に勤続された方の表彰がありましたが、同じ仕事を35年というのは並々ならぬことです。そして、二葉のような職場では、子どもたちにとって乳児院や養護施設は実家となる場所であり、彼ら・彼女らが大人になってそこを訪れた際に、自分が幼かった時の事を知る人が居ることで、どれほど安心できることでしょうか。もちろん色々な事情で離職される方はいますが、長く勤められて子どもたちが帰れる場所を支えて下さる職員が毎年このように表彰を受ける慣わしは、今後も続けていかれればと思っています。


IMG_1927.JPG
Posted by 社会福祉法人二葉保育園 at 11:41
感動の拍手と共にチャリティコンサートは大盛況でした! [2014年12月28日(Sun)]
11月29日(土)、この春から本格的に準備を進めてきた綾戸智恵さんを迎えての施設改築のためのチャリティコンサート「Save Your Smile〜子どもたちの未来のために」は大盛況のうちに催すことができました。今年度は社会福祉法人二葉保育園の各園の広報委員が中心となり実行委員会を立ち上げ、企画準備から資金調達、広告協賛、当日の各係に至るまで、約15名の職員が中心となって、開催を下支えしてきました。当日は850名のお客様をお迎えすることができ、場内は凄まじい熱気に包まれていたというのが一同の感想です。

IMG_1811.JPG


IMG_1805.JPG


当日は朝9時から舞台設営をはじめ裏方の仕事、ロビーの飾りつけや物販の準備等まですべて社会福祉法人二葉保育園の職員が担いました。ロビーには、乳児院・児童養護施設・保育所のそれぞれの事業所のさまざまな取り組みが工夫をした装飾を交えて展示され、わたしたちがどのような想いをもって日頃地域のなかで子どもやその家族に寄り添っているのかが伝わる内容であったようです。来場者からも「コンサートだけじゃなくて、こういう活動のために収益が使われるんだということがすごく伝わってきた」という声も頂き、嬉しかったです。

IMG_1803.JPG


14時の開場と同時にチケットをお持ちの方々が続々と入場されました。昨年のチャリティコンサートでも販売した福祉作業所で焼かれたパンやクッキー、二葉オリジナルTシャツや綾戸智恵さんのCDをお買い求めになられる方などですぐにロビーはいっぱいに埋まりました。14時半のホール開場後は、多くのお客様で会場の座席が埋められていきます。夏の暑い日、ポスターやチラシを地域の様々な場所に掲示依頼をしに出向き、1枚、1枚子どもたちの施設改築に協力したいという趣旨でチケットを買って頂いたこの日までの軌跡を思い返しながら、こんなにも多くの方々をお迎えできたことに深い感動を覚えました。

DSC_0522.JPG


15時の開演すぐ、綾戸智恵さんの軽快なトークにお客様の笑い声がこぼれ、ぐっとひきこまれる歌声に、魅了されているのが伝わってきました。綾戸さんの歌声は、ここちよいだけでなく、腹に響いてくる力強さがありました。また、綾戸さんご自身がどれほど音楽を愛しているのかが伝わり、私たちも自然と体がのってしまいました。

DSC_0537.JPG


MCでは、家族にまつわるエピソードを多く話してくださいました。息子さんがまだ幼かった頃の面白いエピソードには、会場がどっと笑いに包まれました。一方で、17歳の綾戸さんがNYへ旅立った日、「いってらっしゃい」と背中を押してれくれたお母さんが、後に認知症になってからその当時のことを思い出し「さみしい」「いかないで」と言うようになり、本当は行ってほしくなかったのだと気付いたというエピソードもお話し下さいました。

DSC_0564.JPG


そしてもう一つ印象に残った話があります。それは会ったことがない綾戸さんご自身のお父さんとのエピソード。やっと見つけた、たった一枚のお父さんとの写真。その写真にお父さんの顔は写っておらず、写っていたのはちいさな綾戸さんを“たかいたかい”するお父さんの背中だったけれど、その写真を撮った一瞬は、きっとお父さんが綾戸さんのことだけを考え、愛しく見つめ、微笑んでいたに違いないと思えたこと。そう思ったとき、お父さんの顔がわからなくてももう悩むことはなくなった、というお話でした。綾戸さんのお話は、楽しいだけでなく、どれも人としての温かさや切なさ、悲しみも包み込むような深い愛情に溢れていたように思います。

DSC_0510.JPG


そしてそれは、わたしたちが携わるこの仕事と重なるように感じました。いつかはわたしたちの元を離れ、自立し、大切な人と暮らしてゆくのであろう子どもたち。わたしたちにできることは、本当にささやかなことの積み重なりではないかと感じます。子どもたちが、時には足踏みすることがあっても、自分や周りの人々を信じて前を向いて歩んでいけるよう、応援し共に笑い、共に泣き、時には共に怒りぶつかり合う。お互いをまるごと受け止め、認め、それでいいんだよと伝え合う日々。そこには、どっしりと根を下ろした愛情が横たわっていてほしいと信じています。

DSC_0577.JPG


今回のコンサートもわたしたちの願いに、多くの方が賛同してくださり、それを受けて何度も話し合い創り上げ、当日は綾戸智恵さんがすてきな空間と音色を下さいました。これもまた、わたしたち関係者だけでは成しえなかったことです。二葉として2回目のチャリティコンサート「Save Your Smile〜子どもたちの未来のために」は鳴りやまない拍手のなかで大盛況のうちに幕を閉じました。

DSC_0578.JPG


このチャリティコンサートでは、開催経費を除く収益が522,514円集まりました。こちらの収益は全額、共催団体である二葉支援の会を通じて二葉改築プロジェクト募金に寄付されます。また、当日は書き損じはがきや未使用切手を集める「もったいない寄付」の呼びかけも行いました。後日、はがきや切手が続々と寄せられています。こちらの寄付も2015年3月31日まで続いておりますので、終了次第、換金をしてすべて二葉改築プロジェクト募金へ寄付致します。

DSC_0498.JPG


あらためまして、当日ご来場いただいたお客様、後援・協賛・協力団体をはじめ、広報等でご協力をいただきました皆様、そして綾戸智恵さんをはじめ今回のコンサート開催にあたりお世話に名なりましたプロダクションの皆様に心から御礼を申し上げ、実施報告とさせて頂きます。誠にありがとうございました!
Posted by 社会福祉法人二葉保育園 at 11:03
| 次へ