私には詳しくはわかりかねますが、大台ケ原へ続く尾鷲道と言うのは、もしかしたら、熊野古道に匹敵するぐらいの道ではないかと思います。
熊野古道が表街道なら、尾鷲道は抜け道&裏街道だったりしてね(笑)。
近年、大台ケ原の向こう側にある川上村さんと少しお付き合いさせていただいておりますが、川上村さん周辺には神武天皇伝説が色濃く残っております。
まあ、神武天皇は神話の天皇であれ架空の天皇であれ、なにかがあった事には違いないと思ってる私です。
大台ケ原の牛石ケ原と言う場所には、昭和初期に神武天皇像が建てられております。ヤタガラスも同行してます(笑)。
余談ですがヤタガラスの「ヤタ」。この発音も古代語のようで深い意味があるような気がする私。
はい。神武天皇像は3メートル程の像ですが、その像が作られたある土地から尾鷲湾に船で運ばれ、北川を遡り、北山索道や尾鷲道から上げたと聞いておりますが、なんせその当時、像とは言え神武天皇像ですから、もとからあった道を広げ整備してから上げたとか聞いております。
牛石ケ原にある神武天皇像は、紀伊半島に上陸した方角を向いているのだとか?。
ともかく、尾鷲道はそんな歴史ある素晴らしい道なのですが、今は大台ケ原登山コースから外れ廃道同然なので、なめてはかかれませんよ。クマ出没要注意場所&自己責任で。
そんな場所に一度は行ったとは言え、うろ覚えの私が行ったのでしたから、だいたい想像できますよね(笑)。
私には、山の案内人である、ぜんちゃんに、こっぴどく言われてる事は「ちぇってもらってるばかりでは、道はよう覚えん、一人で行って来い!」ってね。
はい。分岐点の尾鷲辻から尾鷲道へと恐る恐る歩き出した二人。道とは言え廃道なので、振り返りますと、今歩いて来た場所すらわかなくなる所が多々あります。そんな場所では、すぐに戻って目印してからまた進むと言う繰り返し。
ともかく自然を痛めないよう尾鷲道を探しながら歩きました。
すると、確かここを左折で堂倉山や〜と言う場所が現れたのでしたが、すぐに迷子になる私…。
するとまりちゃんは、ちょっと前に来てるのに、まー忘れたったんかい!理事長が重症な方向音痴なの〜を忘れとったよー!と、人が気にしてる事をストレートに言い放してくれましてね…。
でも、そこではなんも反撃できんだ私やったな(笑)。
はい。また来た道に戻り左折場所から尾鷲道を直進しました。
すると今度は、暗〜い森の中が現れました。こんなとこ前回歩いた記憶ないじょー!と言う私。まーわからん!まー帰ろかー!と言いたい気持ちをグッと押さえ、もう一回戻ってまた探そかーと言う私でしたね(笑)。
と言うのも、暗い森の中にさしかかる時、森の中から濃い霧が立ち込めてきましてね。クマさんが向こうから歩いて来そうで、それはそれは怖かったですよ。
するとまりちゃんは、もうちょっと行ってみよや〜それでもわからんかったらあきらめよ〜とまた言い放してくれましたので、怖わ〜い森の中へ突撃させられた私でしたね(笑)。
すると森がひらけ、見たことある場所が現れ、前回のテープを見つけ雄叫びをあげる私でした(笑)。
はい。銚子川の源流に立つ、まりちゃんの図。
実はこの写真を撮る前に、下の方でバキッと言う重い音かしましてね。クマやじょ〜と構えた私でしたよ。
はい。土がふかふかやり〜と私が言うと、ほんとやね〜ブナも多いね〜と、喜んでくれたまりちゃん。
ちょっとわかりずらいと思いますが、この場所のすぐ横にある尾鷲道がわかるかと思います。
原生林のような大木や苔こそ少ないですが、このような心地よい空間から銚子川は始まっておりますよ。
はい。帰り道のまりちゃんです。
山ガールのようにも見えますが、タオルが山オバチャンを主張しておりました(笑)。
ともかく、今回私一人なら躊躇する事なく、あきらめてたでしょう(笑)。
強〜い怖〜い、まりちゃんに感謝した私でしたね。
まりちゃんは、やっぱり偉大やわ〜(笑)。
はい。尾鷲道…海と山をつないで来た昔からの道。大切にしたい道です。
by 理事長