先週の土曜日の夜は御浜町の志原川の環境を考える団体の「あつまろらい」の代表の清水さんから連絡を頂き、熊野市文化交流センターへ私とまりちゃんで飛びました。
生き物が育つ川づくりとして近自然河川工法の第一人者である
福留脩文先生の講演会を聞くためであります。
いや〜私には福留先生は八年ぶりぐらいの再会でした。以前、海山町時代に福留先生には講演会や河川工法の実践と大変お世話になっていたのです。
近自然河川工法とはコンクリートを使用しない河川工事でありまして、石積み技術により、護岸を守るのはもちろんですか、川本来の持つ自然の力の応用から単調な河川にしないよう計算された素晴らしい石積み技術の河川工事なのです。
あれ〜先生ずっこけとるよ〜!?。ちゃいます。手元にある物を代用して説明してくれてます。私の撮影も傾いていましたね(笑)。ともかく先生は本当に気さくでユニークでとても熱い人であります。
さて、2時間近くの講演でした。久しぶりに説明を聞きましたが、やっぱりワクワクしました。私ども銚子川の将来を考える取り組みの上で、とても魅力ある事だと私は考えています。
さて〜説明のしめは素敵な先生の笑顔でした。北海道での工事後の視察で、娘さんが写してくれたとの説明だったと思いますが、何故先生は最後にこの写真を見せてくれたかと言いますと、左側上の黒い物体!?。
なんと、ヒグマです。遭遇してしまったのでした!!。しかしまあギラギラした熱い先生の事ですから、ヒグマも逃げていきました(笑)。いや笑いごっちゃあありません。先生〜気をつけてくださいよ〜ですね。
さて、講演会を終えた先生と久しぶりの再会でウキウキの私でした。こちら五年前の水害で先生の名刺を無くしてたので、新たに名刺を交換させていただき、熊野のメンバーさんらと記念写真を撮りました。
ま〜あらや〜私がエラソーに真ん中です。しかしまあ私が一番髪が白いですね(笑)。
私の左側はあつまろらいの代表です。おおっ熊野で一番か二番を争う有名人の三石さんも居ます。三石さんは田上〜忙しそうやな〜と昔話しを持ち出し私をイジメ??てきます。私も懐かしね〜あの頃が出会いやったね〜と13年程前に思いを馳せながら、福留先生との再会に感動の私でした。
福留先生の話しを聞いて…。振り返り。
銚子川の将来を考えているところで、私の長〜い独り言にかるかもしれませんがお付き合いくださいね(笑)。
まずこの福留先生の話しは河川に携わる行政の皆さんに絶対に聞いてもらいたいと思いました。
人命財産を守る立場からすれば、本当に川は怖いと思います。近年はゲリラ的集中豪雨ですからなおさらだと思います。コンクリートに頼るのはもちろんかと思いますが、でも水の中はまるで腫れ物にも触れるかのように考えているかと思います。そうではなくて、まず水の動きをよく理解する事が大切だと思います。福留先生の話しにはそんな水と向き合える内容が盛り沢山です。水と言うまるで生き物のような自然の摂理を知る事が、これからの川づくりには大切でしょう。
ええと、私は福留先生との出会いはテレビでした。川づくりにおいて、福留先生とCWニコルさんとの対談でした。最後にニコルさんは福留先生の事をサムライだ!!と涙ためて伝えていたのが強烈な印象となってました。このおっちゃん刀さしとんかいな〜!?なんて言う冗談はともかく、福留先生の精神に触れたニコルさんはそんな表現をしたのでした。
また、福留先生の話しは川好きにもたまらない魅力があるかと思います。なにげに組まれたような川の中にある自然の石たちは、水がきちんと組んでいたのですわ。その話しを聞いた後、銚子川を見てみましたら確かにそうなっていて驚きでした。
また、水が強く当たり壊されそうな場所には上流部分に計算された石組みをする事で当たりを和らげる事もできますし、堆積土砂を吹き飛ばすこともできるのです。水の力を利用して利にかなっており、生き物にも大切な自然に近い河川工法なのです。
銚子川は昭和の中頃のクチスボダムができた事により本来の姿ではなくなったのは事実かと思います。
しかし、変わらず今もそこにあるものは、素晴らしい透明度の水ではないでしょうか。
世界遺産・熊野古道で人気の
馬越峠…。そしてそのふもとに伝わってきた素朴な味…。これこそがほんまもんではないかな!?。派手さではなくて、ほんまもんを大切にしたいものです。
そのくき漬は江戸時代のこの地域の古文書にも記されていると聞いております。また、この地域のくき漬は銚子川流域の便の山地区が発祥の地だとも聞いております。その継続が大切ですね。
私どもNPO法人が、現在、町の施設のキャンプイン海山を指定管理者として運営管理をさせていただいている中で、私らは銚子川流域の魅力づくりを全国に向けやらなければならない使命であると考えております。
話しでかいね(笑)。
by 理事長