林道から登山道を30分ほど下ると清五郎谷に出ます。
谷の左側は上流の第三の滝。右側は7分ほどで第二の滝に到着します。
第三の滝に行くには10分ほど川沿いを歩きます。
そこにはたくさん危険が潜みます。
まず川原なんですが、水が当たらない場所は石に苔がついており、濡れたりする凍ってなくてもツルツルになります。
白い石の方を選んで歩くように。
もし雪が積もっているような時には、苔がわかりませんので危険です。
一度ツアーで女性が滑って石と石の間に足を突っ込み少し怪我をした事がありました。
それからは引率する私とまったく同じ場所を歩くようにしてもらうようにしております。
そんな川原を抜けると、凍りついたこんな岩場を抜けます。
山から水が滴り落ち、岩場を凍らせているのです。
土嚢を置いて対処してます。
この時期は土嚢も凍りつき岩のようになっていますね。それでも危険な場合はシューズにスパイクを付けます。
ここからもまた歩きにくいですが、途中の水際ではゆかいなツララたちが出迎えてくれたりします。
大野君の鼻たれのようなツララもあります(笑)。
はい。流れてきた大きな岩が行きてをふさぐので、ロープをつかみよっこらしょ〜と上ったりします。
そこを抜けるといよいよ第三の滝が現れてきますね。
はい。今回はこんな滝でした。ゴーゴー音がしてました(笑)。
西尾君が向こう岸に渡れるように石を置き流木を架けてくれた場所。先の雨でも流されずにすみましたが…。
なんとした事か、流木は凍っておりツララが垂れておりました。
滑って足乗せれん〜でした(笑)。
この日は下界は暖かくても滝の前では0℃でした。
あちらこちらで、濡れてるだけやな〜と見えるのですが、ちゃいます全部ツルツルでした。
そんな中で、まりちゃんの作ったちべたいオニギリを食べる私。
2時は過ぎてたねぇ。
腹減りのまりちゃんは、先にオニギリ食べてしまってた(笑)。
ともかく、異様に優しいまりちゃんやったな。
お茶やら、味噌汁やら出してくれた。
まあ、私を子供扱いしてるようにしか思えんだけどね(笑)。
帰り道ではもちろん林道の落石あらけ…。これがくじける…。先週、きれ〜にあらけた林道にまたいっぱい落石がある。雨があったしね。この栃山林道の落石は高い位置からの落石ではないので、極度な危険性はないけど、峠まで舗装された林道での落石はアスファルトに当り割れるから、パンクする。だから厄介なのだ。まりちゃんとせっせと落石あらけをして早めにキャンプインに帰ったのは5時やったな。
なにはともあれ、清五郎滝ツアーまでいよいよ一週間。
雨なく冷え込んでほしい。
今週木曜日には、大野君、西尾君で下見をしてくれるとの事。
またここでも紹介させていただきますね〜(^o^)/。
追伸。清五郎滝への想い…。
この冬の清五郎滝氷瀑ツアーを始めたのは県がおこなった平成11年の東紀州体験フェスタぐらいから。
当時海山町役場は「海山で遊食・遊びの達人」と言うチームをつくり、行政は自然遊びを知る人を集めた。私も遊びの達人の一人として様々な遊びを提案させていただいた。
その中では、キャンプインの堰堤上でのカナディアンカヌー遊び、船津川カナディアンカヌーツーリングと、清五郎滝冬のツアーもその一つと言ってよいだろう。
清五郎滝では、当時私には案内人は無理だったので、吉田さんが案内人をした。
私は吉田さんのサポートとして横で吉田さんを見ていた。
吉田さんの生きた時代は、私にはびっくりな事ばかりだけど、想いは大切に感じとれた。
そんな吉田さんの跡を継ぎ、現在私が案内人となっているが、吉田さんもそうしたように後継者をつくらなくてはならない。
こんな事情から始まった清五郎滝ツアーだから、私はもっと役場に協力体制をお願いしてもよいのだが、しない。
なぜかと言うと、当時役場はインストラクターが一つの観光を担うよう自立型を目指したから。その方向に私も賛同したが、インストラクターと言うのは不安定でなかなか本職にはできない現状を見た。でもいつまでも役場と一緒の活動では役場は大変だから、私は自立型を目指し続け現在に至っている。
役場は手伝って当たり前!と言う人もいるが、私はそうは思わない。町づくりにおいてなぜこの地がこれまで大きな事をなし得て来れなかったか!?。私は行政と民間の関係にあるのでは!?とも思っている。
成功事例を聞いていると、成功した人は行政をあてになんかしていない。行政を悪く言ってる訳ではなく、厳しい世界があるよ!と言う事。あんたらなまっちょろいよ〜とは言葉に出さないけど、私には成功事例を聞くたびにそう聞こえる(笑)。
ええと、清五郎滝ツアーでは、まずネックになるのが林道の状態。この一面では、私らにはできない部分を役場にお願いしたりしているが、なにせきちんと作られていない林道だから、もっと落石防止柵やガードレールをつけるべきで、そうしない限り誰でも行ける観光の一つとはできないし、したくない。
この課題は次の世代にお願いしようか。清五郎滝周辺はとても魅力的だからね。大台ケ原へ続く尾鷲道と言う登山道も整備したら歩けるだろうし、ちょっとしたゲレンデなんかも作れる可能性のある場所やね。スキーができるようなゲレンデではなく、雪が珍しいこの地の人がちょっとした雪遊びができるような空間である。なぜそんな事を考えるかと言うと、この地を好きになる地元人を増やしたいから。郷土愛を育てる事はとても大切な事だと考え続けてる。
現在は、紀北町となり、観光協会では素晴らしい若手が頑張っている。そんな観光協会と一緒に活動できるのは本当に嬉しい事で大切な事。
はい。長くなりましたね(笑)。
by 理事長