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あたし分け言葉あそびて日も暮れて [2018年08月31日(Fri)]

fumihouse-2018-08-31T17_13_59-1-thumbnail2.jpgあたし ねっ きょうはうんと忙しいよ でもね
あした 土曜日 おやすみ スニーカー洗濯する
たあし 使って 奥までズクズク あらう
たしあげたら 下駄箱に 靴がいっぱいだよ 終わったら
しあた 見にいくよ 上映中では何がおすすめ?
したあ きらめく映画でも見て リフレッシュしよ

(あたしの気持ちみたいに清清しいね。芙蓉の白い花)
秋来ぬとほっとひと息いつのこと [2018年08月30日(Thu)]

fumihouse-2018-08-30T18_31_10-1-thumbnail2.jpgいま時分、特にこの夏はあいさつがパターン化しています。

暑いですね。熱中症こそかかっていないけど、夏バテ気味ですよ。それにしても雨降りませんね。出雲ではパラパラが二三度ありましたが、地面がカラカラです。畑の作物は期待できません。庭木だって水をザンザとまいてやらなくちゃ、枯れそうですわ。いつもの暑さに比べたら湿度は多少低めですか? 頭が沸騰しそうな感じはないですが、まっ、超のつく猛暑であることは間違いないですよ。台風がきて、入道雲の大きいのがあちこちで見えて、いまにも降りそうなときはあるんですがね。とんと降りません。天を呪ってやりたくなります。天に唾を飛ばしても我が身に降りかかるばかり。いいことないですわ。ジッと耐えて、ジリジリと照りつける太陽を避けるしかないんですよ。明日の雨予報はどうなんでしょう。また不発かもしれませんよ? 明後日から9月だというのに、どうしたもんでしょうね。それでも朝夕は少しだけましになったでしょうか。明けない夜はないというとおり、来ない秋はないと信じましょう。秋の虫の声がしてますよ。鈴虫、松虫、興梠の音を楽しむとしましょうか。
そこのけやマッチョの国が世界席巻 [2018年08月29日(Wed)]

fumihouse-2018-08-29T19_00_34-1-thumbnail2.jpgそこのけそこのけお馬が通る。アメリカさんのお通りだい。アメリカはもともとマッチョの国。北米原住民を馬と銃で蹴散らし、第二次大戦でナチスを叩きつぶし、日本を禁忌の原爆でこらしめた(つもりの悪逆非道・悪魔的行為)。これぞマッチョの真骨頂。レディファーストとは仮そめで、マッチョの男が肩で風を切ってふんぞり返る。わたしの正義は世界標準ですよっと・・。

マッチョの代表格、トランプ大統領は向かうところ敵なしとは言わないけれど、批判者を国民の敵だと声高に、非難の数々をツイッターでいなして反論する。根拠を問われれば「大統領自身がこう言っているから」と猛々しい。

先日アメリカの何百もの新聞が一斉に歩調をあわせた。大統領が一部報道機関を「米国民の敵」と呼ばわることを批判した。トランプの主張は唯我独尊でアメリカの将来を抹殺するに等しい。報道が暴走して弱者を虐げるのは許されないが、報道の自由を正面きって縛りつける権力は愚かである。

自分さえ良ければいいという発想は巡りめぐって自分の首を絞める。アメリカだけでなく、世界のあちこちで一国主義が定着しそうで恐ろしい。ポスト・トゥルース(客観的事実よりも好き嫌いで判断)が広がればデマ、フェイクニュースが大手をふって歩きまわる。有害な新時代は意外と近くにあるものだ。

マッチョな短絡的発想が広がることを憂う。一触即発で世界戦争となる愚を犯さないためにも、報道との適切な距離を保ってほしいものだ。

(行き過ぎたマッチョを愛でるな。ローズマリーを静かに愛でよ)
蝉の音に胸に手をあて玉の汗 [2018年08月28日(Tue)]

fumihouse-2018-08-28T20_33_36-1-thumbnail2.jpgミンミンゼミは人間に似ている。姿形ではない。息をつぐようすが似ている。むろん蝉に声はない。胴体の空隙を震わせているのだが、どこかしら声を張り上げて歌う人間に似ている。

 ミ〜ン・ミンミンミンミン・ミ〜〜ン

ミンは個体や場合によって回数がちがうが、終わりのミーンを長く延ばして、しばしここで大きく息をつぐような間がある。ふたたび、ミ〜ン・ミンミンミンミン・ミ〜〜ン。群れずに孤高に鳴くミンミンミンミンが好きだ。近くで鳴きあっていたとしても、ヒグラシのように同調することはない。勝手に鳴き続ける。

蝉のなかで長生きなのがアブラゼミ。個体では一週間と言われるが、セミ群としては夏の始めから終わりまでずっと鳴いている。ある時は、ジンジンジンジン・・・と小間切れに鳴く。またある時は、ジュワンジュワン・・と大音響で鳴く。今でこそクマゼミにうるさい座を譲ったが、前はやかましくてかなわなかった。

またある時は、ジージージージージー・・と異生物のように鳴く。まるでスペシウム光線を跳ね返してウルトラマンを倒すバルタン星人に思えてくる。バルタン星人は蝉がモデルだ。怪獣がはく殺人光線の電子音に聞こえてくるから面白い。

蝉の音は聞いてて飽きない。だから秋が深まると、私は胸にぽっかりと穴があく。

(よく見ればバルタン星人とは似ても似つかないアブラゼミ。しかし蝉はおもしろい造形だ)
あいうえおああ新学期まだ暑い [2018年08月27日(Mon)]

fumihouse-2018-08-27T17_58_46-1-thumbnail2.jpg朝から学校はにぎやかだ
暑いけれども生徒はハツラツし
会うとこちらまで元気になる
あと1ヶ月ほどで文化祭と体育祭
焦ることもないのだけど
ああ大変、と三年生たちは準備に余念なし
アイ・シンク、貴社への志望エントリーシート
AO入試で補習の授業
明るい進路をきりひらけ

頭に「あ」を連ねてみたよ
韻を踏むほど高級感はない
うんと頭をしぼって
え〜となんだっけ
お疲れさんの一日が終わるのです

(桔梗は涼しげに7月には咲いている。しかし秋のイメージで季語も秋。暑い盛りに耐えている)
おめざでも背筋が伸びて凛凛しくも [2018年08月26日(Sun)]

fumihouse-2018-08-26T08_27_53-1-thumbnail2.jpg浅田次郎が書いている(「目だけ美人」の氾濫,集英社文庫『まいっか』)。

(美人に共通するのは)≪「口元」にちがいないとようやく気付いた。(中略)口元に緊張感がなく、いつも唇を半開きにしている女性が多い。いや、女ばかりではなく男もまた然りである。(中略)透明の食物をくわえているように、だらしなく口をあけている≫

髪がどんなに艶々で素敵な服に身を包み上等の靴を履いたとて、振り返って見ると残念な思いを味わう。

そして、背筋。キリッと伸びた背のラインであってほしい。猫背では台無しだ。男もまた同じ。口元が締まり、立ち姿と歩く姿に軸が通るかどうかにかかっている。

(紅葉葵 (もみじあおい)が日照り続きのいま咲いている。花も葉も茎も雌しべも凛と伸びて凛凛しい)
台風の順序に第をつけるのか [2018年08月25日(Sat)]

fumihouse-2018-08-25T22_21_40-1-thumbnail2.jpgNHK松江局のアナウンサーが「台風第20号」と発声しており違和感を感じた。ふつうは「台風20号」と言う。放送や報道では正式名称を使うのが一般的だ。気象庁のホームページでも台風第○号と表記しているから、台風第20号とどこも読みそうなものだが、ならわしとして台風20号と言っているようだ。

接頭語【第】は順序をあらわす。第一回、第二陣、第3レーンなど。1月1日以降発生した順に番号がふられていくわけだから、台風第○号の表現するのが正しいのだろうが、「第」を省略するのは、簡便にしたいのと、第は「大」に通じてしまって巨大で強い台風になってほしくない、そんな言霊を感じる。いかがだろうか。

2000年からアジア名を使うことになっており、各国から提供された名前が順にふられていくのだが、定着する気配はない。番号でやれば、順番がわかる、今年は例年に比べて多い少ないがわかる。「第」も省略してかまわない。

(カボチャの花に雨粒を。力を与えてやりたい日照り続き)
鳴動し乾坤一擲雨よ降れ [2018年08月24日(Fri)]

fumihouse-2018-08-24T08_06_49-1-thumbnail2.jpg大山鳴動してネズミ一匹とはこのことだ。暴風大雨警報鳴動すれども、雨は一滴も降らず。台風20号にまつわる待望の雨は降らなかった。大地を潤す干天の慈雨の期待ははずれた。

一方で近畿、北陸方面は土砂災害が心配される。和歌山では氾濫した川もある。19号台風から降り続ける雨の影響もあり、招かざる大雨が太平洋側を襲う。

先週水曜日にパラパラ、木曜に20ミリ降った。その前の木曜未明に10ミリ。7月冒頭の豪雨以来日照りの続いた大地を潤す雨が欲しい。

なぜもこう苛烈な気候を招くのか。仮説でしかないが結論は見えている。トランプの言うようにウソっぱちではない。地球温暖化を止めるしかないのだ。
新元号古事記や書紀が選ばれて [2018年08月23日(Thu)]

fumihouse-2018-08-23T18_41_25-1-thumbnail2.jpg新天皇即位による改元が来年の5月1日。元号は中国古典から採用するのが決まりだったが、日本のものも選択肢に入れて中央政府は検討しているという。古事記や日本書紀が候補になると、どんな言葉が選ばれるのか。楽しみな選定だ。

葦原中国(あしわらのなかつくに)を縮めて、「葦中」。天上の高天原と地下の黄泉との中間。すなわちこの地上世界は日本の国土が葦中。いいじゃないか(画数が多いけど)。イニシャルはAで、明治・大正・昭和・平成にかぶらない。

天磐船(あまのいわふね)から「天船」。日本神話の神々が乗る船、高天原からの定期便からとって天船。これも悪くない。

序にある言葉が「稽古照今」(古を稽(かんが)えて今に照らす/稽古とはいにしえを考察することなのか!)。略して「古照」、イニシャルはK。

天照大神が引きこもって太陽が消えた天岩屋戸(あまのいわやと)から名付けてもよい。岩戸としたら岩戸景気と紛らわしいから「天岩」。

日本の国土を創った天地開闢(てんちかいびゃく)。混沌とした世界が天と地に分離して落ち着く。読み方は天地(あめつち)だ。終わりのないノスタルジア、山陰デスティネーションキャンペーンの追い風にしたいとは、我田引水過ぎるのか。

ともあれ新元号まで残すところ8月。システム面や心理面でうまいこと馴染んでくれるといいのだが……。

(きのう見つけた朝顔。ゴーヤに日除けの座を奪われて朝顔はとんと少なくなった)
少くて欲は足りたか夢を見る [2018年08月22日(Wed)]

fumihouse-2018-08-22T18_44_20-1-thumbnail2.jpg欲には際限がない。森鷗外は『高瀬舟』であらわした。

≪人は身に病があると、この病がなかったらと思う。その日その日の食がないと、食って行かれたらと思う。万一の時に備える蓄がないと、少しでも蓄があったらと思う。蓄があっても、またその蓄がもっと多かったらと思う。かくのごとくに先から先へと考えてみれば、人はどこまで往って踏み止まることが出来るものやら分からない≫ 

高瀬舟は安楽死をテーマとしている。病気で働けなくなった弟が先をはかなんで喉笛を切ったが死に切れなかった。虫の息で、帰ってきた兄に楽にしてと頼んだ。兄はやむなく喉の奥に刺さった剃刀を引いてとどめをさした……。そのことばかり印象に残っていたが、よく読むと冒頭のように人間の欲についても扱っている。

少欲知足。欲を少なく足ることを知る。贅沢を戒めた言葉であるが、人間の欲には限りがない。不埒な欲は醜い。独善の欲はひとを不幸にする。しかし、欲があるからこそ、ひとは前へ進める。夢を見るひとは欲を忘れずに生きているのだ。

(稲穂の実る秋は近い。米だって最高の稔りを迎えたいと思っているかもしれない)
こじ開けて時を生み出す魔法かな [2018年08月21日(Tue)]

fumihouse-2018-08-21T17_40_24-1-thumbnail2.jpg「時間をこじ開ける」という表現がある。忙しいひとが、何かをやるためにスケジュールをやりくりして調整することだ。金庫をこじ開けると言えば悪事だが、時間をこじ開けるのはプラスイメージとなる。

1日は24時間。それをこじ開けることで1日は24時間12分になる、てなことはない。

時間の経過という本来一瞬の隙もない物理的存在に挑戦して、強引に自分だけの時間が獲得できたとしたらどんなにかうれしいことだろう。現実には無理だが、同じ時間経過であっても、質の高い低いがある。密度の濃い時を過ごしていくことで、まさに時間をこじ開けるのだ。

(おじぎ草の花。葉に触れると葉が閉じて垂れ下がる。葉をこじ開けるとおじぎ草は嫌がるだろうな)
越えていけ白河の関決勝だ [2018年08月20日(Mon)]

fumihouse-2018-08-20T22_16_52-1-thumbnail2.jpgあしたは決勝。夏の甲子園100回大会で、きょう済美(愛媛)を下した大阪桐蔭が、日大三(西東京)を破った金足農業と対戦する。

大阪桐蔭は史上初となる2度目の春夏連覇を目指す。片や金足農業は、秋田県勢として初の優勝を目指すばかりか、優勝旗が白河の関を始めて越す。大震災で被災した方々の気持ちを揺さぶるだろう。農業高校としても優勝は初めてのこと。農業関係者は意気上がる。公立高校が勝ち上がるのも久しぶりで嬉しい。

どちらが勝つかはわからない。しかし、どちらに勝ってほしいか。もう言うまでもない。
生きている暑さ惜しむか蝉の声 [2018年08月19日(Sun)]

fumihouse-2018-08-19T15_16_38-1-thumbnail2.jpgファーブルは蝉の声について書いている。

≪この世界にうまれたうれしさと、自分がこうして生きていることのたのしさを表すために、うたっているような気がするのだ≫ (『ファーブル昆虫記』セミの歌のひみつ/奥本大三郎訳)。

ファーブルの考察では、オスがメスを呼ぶために鳴くと決めつけないことが素晴らしい。ギャンギャンジャンジャンやかましく鳴くと言わずに、ファーブルは「歌う」という(訳の妙とも言えるが)。対象を徹底的に観察して対象に入り込んで、あるのかないのか知らないが、対象の気持ちになって考える。すごい科学者である。そして蝉は夏の芸術であると思う。

夏はまだ続く。ツクツクボウシよ、クマゼミよ、アブラゼミ、ミンミンゼミたちよ。鳴けや鳴け。歌えや歌え!

(敦煌石窟にある敦煌のモナリザが歌っているかも。「東京藝術大学クローン文化財展〜甦る世界の文化財」にて)
思いやり聖域だけじゃありません [2018年08月18日(Sat)]

fumihouse-2018-08-18T20_21_46-1-thumbnail2.jpg『ザ・スクエア 思いやりの聖域』は昨年のカンヌ映画祭パルムドールを受賞したという逸品である。四角の中では誰もが平等、そして助け合おうと現代美術館チーフ・キュレーターのクリスティアンは企画展示で訴えた。展示には、「ここは信頼と思いやりの聖域。その中では皆平等な権利と義務を有している」と掲示してあった。美術館の枠にとどまらず、世の中そうありたい、そうすべきと考えたのだろう。

現実は違った。クリスティアンは美術館の運営にはカネが一番の課題だと本音を吐露する。家庭という正方形には安定といつくしみが必要だと思いつつもインタビュアーとの浮気に走る。通りにたくさんいる物乞いに情けをかけることもない。

罪滅ぼしのつもりだったのか、「殺される!」と叫び逃げる女を助けたのだが、携帯電話と財布を盗まれる窃盗の被害者となった。最終的には無傷で返ってきたのだが、あれこれ画策したことで多くの人を傷つける。

クリスティアンは高級アパートに住むエリートだ。しかもカッコいい中年だし女にはモテる。体面を保とうと逃げと言い訳に終始していたのがやがて破綻する。そこではじめて「思いやり」の心を取り戻して懸命に巻き返しをはかる……ブラックユーモアも交えて、貧富や建前本音、人間の醜さを描いている。ただ私にはエログロが過ぎたかなあ……。

(日の出のひまわりにエロティクもグロテスクもない。ひたすら素直に太陽を求める)
涼しさや今年が終わる虫の声 [2018年08月17日(Fri)]

fumihouse-2018-08-17T21_06_53-1-thumbnail2.jpg暗くなるころに帰宅した。日が落ちるのが早くなったものだ。そして今日は涼しかったこと。うれしい。いよいよ秋がやってくる。なんて言ってばかりいたら、来週から暑くなって後悔するかもしれないから止めておく。

でもやっぱり書く。積雲がぷかぷか浮いている。綿菓子のように柔らかく浮いている。形を変えながら秋を主張している。別名は綿雲。昼間は底の平べったい、いかにも秋らしい綿雲が目を楽しませてくれた。

ヒグラシの声がいつの間にか消えていた。夕方はもっぱらツクツクボウシが賑やかだ。秋の虫もかまびすしい。マツムシやスズムシがいい音色。夜になるとクツワムシはガチャガチャと回転軸を感じさせる金属音。

季節は往く。ひとは季節とともに歩む。今年の終盤戦に向けてひとは進む。悪戦苦闘しながら楽しもう。
雨ふって功罪半ばの人の世に [2018年08月16日(Thu)]

fumihouse-2018-08-16T21_41_04-1-thumbnail2.jpg雨は酷い 財産を破壊し人を無惨に流す
 雨は甘露 深くしっぽり地面を濡らす
雨は風とともになぎ倒す 傘を破り木を揺らす
 雨は乾いた地面を雨色に染みとおる
雨は水面を乱高下させ 堤防を溢れさす
 雨は同心円の輪を幾重にも広げ花火のよう
雨は生活を乱しドドドドンと恐怖をもたらす
 雨はトントントン 音で素敵なリズム感
雨は台風の影響で東北・北陸に災害級の懸念
 雨は作物に恵みとなり涼しさをもたらす
雨は魔物 雨こそサタン
 雨は安らぎ 雨こそいのち
やわらかな雨よ わたしたちをつつんでおくれ
平和こそわたしの思う結論だ [2018年08月15日(Wed)]

fumihouse-2018-08-15T20_00_36-1-thumbnail2.jpgガンジーはこう言っている。≪平和への道はない≫と。えっ? かのガンジーがこんなことを。非暴力の平和主義でインドを独立に導き、対立するヒンズー教徒とイスラム教徒の融和に身を呈した偉人。平和への道はない、だなんて諦観したとは信じられない。

実は続きがある。≪平和こそが道なのだ≫と。平和そのものであれ! あなたも私も平和を周囲につくりだし平安の根を広げよ。そもそも平和への道は一筋ではなく、構成員すべてが平和の行動を起こし、平和を守る要塞であれ! 道の先に平和はいつかやってくると考えるな! そんな意味なのだ。要は諦めてはならない、とガンジーは言っている。

(夏の砂浜に生える蔓荊(はまごう)。浜香とも書き、丸々とした葉っぱを燃やすと香煙が出たところから、仏前に供えたとか)
雨傘と日傘の違いふむふむと [2018年08月14日(Tue)]

fumihouse-2018-08-14T21_35_19-1-thumbnail2.jpg雨が降ると傘をさします。柄を体に近づけて肩や袖が濡れないようにします。風があれば吹いてくる方向に傘を傾けます。雨と風は一体化しているからです。もちろん風が巻いていれば向きは定まりません。強風となれば傘は役に立たず、壊れてしまうかもしれません。

それにしても出雲では傘が必要なほどの雨が、もう5週間も降っていません。台風15号による雨を期待しています。もちろん適度な雨ですよ。

さて、日傘は雨傘と違うことに気がつきました。太陽をさえぎるためにそっちに向かせても、風が正反対から吹くことだってあります。日が射す方に向けると、傘が浮き上がったり、思わぬ風の抵抗を受けて調子が狂うのです。風に翻弄されながら日射を避けて日傘男子をやっています。

(JR西日本のキャンペーン列車・天地(あめつち)から貴婦人が降りたつと絵になるだろう。きっと、ひと足早い初秋の装いで小ぶりの黒い傘をさしている)
食べ過ぎて甘い自分に別腹と [2018年08月13日(Mon)]

fumihouse-2018-08-13T17_51_21-1-thumbnail2.jpg満腹、もう食えないと思っても、甘いものが目の前にあると食欲がわきます。消化器としての胃は二つあります。ふつうの胃と分割胃(別名を別腹)です。空腹状態だと、内視鏡にも別腹は写ってきません。ところが満腹後に甘い物を見るとまもなく、食道が分離して別腹が忽然とあわられる……んなわけはない。

食欲中枢は大脳辺縁系にあります。おなか減った、はやく食べたい!と感じる摂食中枢と、十分食べた、もういらない!と指令する満腹中枢の2種があるのですが、血糖値が上がって咀嚼回数がある程度重なると、満腹になって食欲が抑えられます。

ケーキや果物を目にすると視覚や嗅覚が刺激されます。経験値から甘味とまろやかな口当たりを思い出して食欲が増す。胃の残空間が減っていたとしても、食欲中枢がふたたび活発になるのです。デザートやスイーツと言うと特別感があるでしょ? すると別腹感は増していくのです。甘い物は幸せ感を高めるのです。昨夜はわたしは別腹でスイカをたんまり食べました。おとといも食べました。際限なく(あるだけですが)食べてしまったのです。

(入道雲と羽ペンのような筋雲、夏と秋が同居している。早く食欲の秋来い!)
無駄球を投げて一球消耗す [2018年08月12日(Sun)]

fumihouse-2018-08-12T19_38_02-1-thumbnail2.jpg夏の甲子園、第100回大会が目下開催中。この熱波でゲーム途中に足がつる選手を散見します。灼熱のグランドにいる時間は少しでも短いほうがいいでしょう。

小説『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(岩崎夏海著,略称は“もしドラ” )で主人公みなみは、チームのイノベーションに取り組みました。その一つがノーボール作戦。投手のスタミナを消耗しないために遊び球は投げません。さまざまなイノベーションをやり遂げて、程高野球部は甲子園への切符をつかんだのです。

遊び球はバッターの目をそらし、次の球を狙い打ちされない工夫で、心理戦の要素があります。英語ではウエストピッチ (Waste pitch) 。捨て球ともいいます。要はムダ球です。

一球一球、ピッチャーは渾身の力を込めて投げます。他の野手も神経を研ぎ澄まして消耗していきます。次のゲームのことを考えたら消耗戦は最小限に抑えたい。が、負けてしまっては元も子もない。だからこそ高校野球は感動を呼ぶのですが、難しい選択ですね。

(10日ほど前の大阪。乳白色の雲かわ夕陽にきらめく)
まじないに流星群や旱星 [2018年08月11日(Sat)]

fumihouse-2018-08-11T21_18_40-1-thumbnail2.jpg旱星(ひでりぼし)は季語。日照りを象徴する星のことです。猛暑の毎日、陽炎ゆらめく昼が終わって少し涼しい風が吹いてくる頃になると、宵の明星・金星が西空に姿をあらわします。さらに木星が南にあらわれ、南東では火星が燃えるように赤くなっています。

旱星は特に赤い星のことを指すようですから、火星ですね。さらに木星と土星の間にあるさそり座のアンタレス。アンチ・ターレスとは火星に対抗する星という意味ですから、アンタレスも旱星に加えましょう。

明日未明から二日間、ペルセウス座流星群が見えるようです。ちょうど新月ですから観測条件はよい。でも天気はいま一つかもしれません。一時間で40個ばかり見える可能性があるとのこと。お盆休みのひとは夜更かしするか、早朝に起きてみるのもよいでしょう。日照りを和らげるおまじないになるかもしれませんよ。

(日照り続きでゴーヤの花も元気がない)
丹念に話を聞けや君と僕 [2018年08月10日(Fri)]

fumihouse-2018-08-10T19_40_58-1-thumbnail2.jpg人の縁を、庭の大木が織りなすファンタジーであらわしたのが、映画『未来のミライ』。細田守監督の最新作。実存した過去、実在するかもしれない未来……赤ちゃん返りした甘えっ子「くんチャン」が、異次元で血縁者と接しながら成長する物語である。

血縁だけではない。地縁、仕事縁、いろんな縁がある。加えて日本に暮らし、この地球に棲むという縁も大切にしたいとする見方がある。横浜を遠くから俯瞰して、現在と過去、さらに未来をも描いた。

子供の感情は大きく振れる。あれはイヤ、それならこれだぞ、と諭せばこれもイヤ。「好きくない!」とくんチャンは大騒ぎしてばかりだ。そんなくんチャンが、超未来の東京駅で迷子になった。もちろん時空の旅先での話。

遺失物受付センターのAIロボットはくんチャンを認識してくれない。お名前は?「くんチャン」。お母さんの名前は?「おかあさん」。お父さんは?「おとうさん」。

固有名詞がない。住所だって覚えていないのだ。彼を彼たらしめる情報がない。妹が近くでハイハイしていた。「未来ちゃん、妹の未来ちゃん」。彼女のおかげで、彼のアイデンティティが定まった。自分を自分と規定するものって何だろう? ずしりと心に残る。

谷川俊太郎の詩『かなしみ』を思い出した。

 あの青い空の波の音が聞こえるあたりに
 何かとんでもないおとし物を
 僕はしてきてしまったらしい
 透明な過去の駅で
 遺失物係の前に立ったら
 僕は余計に悲しくなってしまった

くんチャンは悲しくなりはしたが、幸いに困難を乗り越えて生きていくことができそうだ。福山雅治演ずる曾祖父に、怖い時こそ前を向けと教えられたから…。続いて彼の成長ぶりを見てみたい気がする。

だがファンタジー。先祖や父母の追体験はできない。手に取るように気持ちがわかるわけはない。だからこそ、大切な人と丹念に誠実に対話を繰り返していくしかないのだ。

(オニユリを題材にしたら奇想天外なファンタジーができるかもしれない)
手洗いを信じていいのか不潔なり [2018年08月09日(Thu)]

fumihouse-2018-08-09T18_12_14-1-thumbnail2.jpgデスクは便座よりずっと汚いそうです。細菌感染に気をつけましょう。英国・プリンターランド社の調査によると、事務用デスクの上にはトイレ便座の数百倍の細菌がいるそうです。清潔にしないと、ピロリ菌や黄色ブドウ球菌、大腸菌、緑膿菌が増えます。繁殖したら大変です。

プリンターランド社が千人のデスクを調べ、トイレ便座と比較したところ、デスクの表面には400倍以上、電話機は500倍以上の細菌がいたのです。トイレはキレイなんですね。

電話機は週1回、デスクは週2回清掃したら細菌繁殖を防げるそうです。 早速タオルを濡らして掃除してみました。もちろん細菌は見えませんが、埃が消えて汚れが落ち、気分がスッキリしました。

(未明に10ミリほどの雨。雨のピチャッと落ちる音で目が覚めました。雨に濡れたムクゲがみずみずしい)
ズキンズキンうとうとのあと水を飲む [2018年08月08日(Wed)]

fumihouse-2018-08-08T18_26_00-1-thumbnail2.jpgきのうから涼しくなった。日中の最高気温が31℃か32℃。真夏日にはちがいないが猛暑日ではない。蒸す度合いも少ない。ホッとしている。

ところが昨夕食後ひと眠りして起きようとすると足がつった。膝の下、脛骨と腓骨の間の筋がムキムキして動いている。小さなエイリアンがいるかのように。足指が緊張して徐々にもち上がる。大事にいたらないうちに軽くマッサージして難を逃れる。

軽い脱水症状だろう。水分をたっぷりとって風呂に入った。無理をしてはいけない。暑さにたたられて疲れが出てくるのはこれからだ。熱中症の危険も高まる。

夕方散髪をした。頭が軽くなる。風が涼しい。気持ちがよい。そういえばきのうは立秋だった。週末には猛暑がぶり返すというからうんざりするが、秋はそこにあると期待しよう。でも暑さへの警戒は続けなければならない。油断は禁物。

(大阪城の石垣にへばり付くように咲く夾竹桃)
うとうとと暑さただよう蝉の声 [2018年08月07日(Tue)]

fumihouse-2018-08-07T17_57_01-1-thumbnail2.jpg蝉の声が聞こえなくなるとき、あまりの静寂に心安らぐ。夏に通奏低音(高音か?)をひたすら奏でた蝉が忽然とこの世から消えて無くなる。

セミ=灼熱。このイメージが定着しているがゆえ、気が抜け放心してしまいそうになる。毎年続く猛暑によって私たちはかなり緊張を強いられているのだ。秋の涼しさと静けさを満喫したいと思う。そうなるのはひと月以上も先のことだが。

きょうも猛暑は続いた。蝉は騒ぎ日ざしが肌を焼く。それでも朝夕の風が体を冷やしてくれるようになった。昼間も影に入れば先週に比べ過ごしやすい。蝉が名残惜しくなるほどに、この夏は声を楽しむことにしようかな。

(濃いピンクの百日紅。心なしか暑さに負けて、鮮やかさが足りない感じ)
事務屋さん言われてなんと応えるか [2018年08月06日(Mon)]

fumihouse-2018-08-06T18_24_18-1-thumbnail2.jpg【事務屋】を辞書でひくと、思いがけなく揶揄(やゆ)されていることに驚く(Weblio辞書)。

≪@ 事務をとることを専門にしている人。また、事務能力にすぐれている人。事務家。≫

公務職場にいる事務吏員の場合、一般的に@で自分を規定していると思う。単にデスクワークだけではなく、外に出て現場を見て、関係機関と調整の労をとる。プライベートも含めて見聞を広げ、視野を高めるために努力する。旧習にとらわれることなく、法令の趣旨を踏まえながらも、新機軸を打ち出していく。誇りをもった公務員でありたい、それを謙遜して「事務屋」と自身を呼ぶこともある。

Aの定義は揶揄そのものだ。

≪A 事務上の形式や数字にこだわり、政治的手腕や配慮、自由な発想などに乏しい人をたとえていう。≫

蛸壺化した世界で仕事を視野が狭い。既成概念にとらわれて表面的にしか物事を見ることができない。偏狭さをもあわせ持ち、社会的に恵まれた立場からそうでない人の気持ちをおもんぱかることすらできない。そうであってはならないのだ。

(清涼感のある透けた白い百日紅のように懐深くありたい)
日の光夕景にあり終わりあり [2018年08月05日(Sun)]

fumihouse-2018-08-05T17_03_15-1-thumbnail2.jpg晴天が続く
日没の光景にでくわす
一日のお仕舞い
役割を終えて沈む夕日
ところが太陽は沈まない
太陽系の絶対的中心として確たる存在だ
わたしの錯覚にすぎない
地球が自転しているのだから
一日の終わりでもない
照明でもって人間の営みは続くのだから
一晩中眠らずに働く人も多い
それでも日没は一日の終わりを想起させる
蒸した空気をおびていまは夕焼けもきれい
夕景は季節にしたがって変化する
季節の代わりは人生の転機を想像させる
死のイメージすらもささやく
日蝕を知らない原始人は世界の終わりと恐れた
太陽が死ねば我が身も終わるから
太陽が巨星となって地球を滅ぼすのは50億年後
それまでは今日も明日も生きようぞ
日中に傘をさしさし銀行員 [2018年08月04日(Sat)]

fumihouse-2018-08-04T15_23_35-1-thumbnail2.jpg「銀行員の日傘」で検索する。たくさん出てくる。長い猛暑で需要が増えたこともあるが、東京の洋傘メーカーが15年前に男性用を売り出した。表をアルミコーティングで遮熱、紫外線を断ち、黒い裏地で照り返しが減る。初めは売れなかったが、日傘男子は流行語ともなり男性ユーザーは増えた。

わたしもその一人。強い日差しを遮って体感温度が下がる。視界が狭くなる欠点はあるが、眩しさが和らぐ。なかなかのものだ。

この暑さで命が危ないという認識が広まっていない。その証拠に熱中症による救急搬送は記録を更新する。日傘は女性のもの、男が傘をさすなんてヤワいという意識を改めるのに、日傘男子を目の当たりにするのは効果がある。

さて、大阪で感じたこと。女性でも日傘をさす人が少ない。ビルからビルへ渡り歩けば日陰もあるし、冷房にも当たれるからか? 日傘男子皆無というのは発見だった。めんどいやろー、男が傘なんて恥ずかしいやないか、なんていう本音か。大阪の人、意見求む・・。

追伸 さきほど大阪・梅田で日傘男子を見た。大きなこうもり傘だ。片手に荷物を持っており落ちそうになった。手がふさがって大変やろ? 忘れ物するかもしれへんで! まっ暑いけど何とかなるやろ・・・・
アブラゼミ慎ましいかなクマゼミ強し [2018年08月03日(Fri)]

fumihouse-2018-08-03T23_53_34-1-thumbnail2.jpg出雲のミンミンゼミの初日は7月31日にやってきた。ようやく来たか、7月のうちに。ようこそサマー・オブ・キング。出雲工業高校でも、翌8月1日に聞こえた。うれしいもんだ。

8月2日にはツクツクボウシがやってきた。ウィーウィーウィーウィー ツクツクボウシツクツクボウシツクツクボウシ ウィーヨウィーヨウィーヨ グジュグジュ………あの三段もしくは四段と言える多重奏を独り奏でる、ういヤツだ。

そして今朝8月3日は大阪城公園にてクマゼミの蝉時雨を聞いた。クマゼミは単独ならばジュワジュワジュワジーと聞こえるが、集団になるとシャーシャーシャーシャー……と聞こえる。一見爽やかそうだが、さにあらず。耳をつんざく大音響。人の声をかき消して辺りの主と成り果てた。あまりに強く鳴き過ぎて、午後にはお休み、静かなる。代わりにアブラゼミが慎ましい。

(大阪府庁から大阪城を望む。夏の灼熱、クマゼミの嵐。今年の夏は暮れていく。ホントか?)
ぬちゅぬちゅと暑さがまとわりついてくる [2018年08月02日(Thu)]

fumihouse-2018-08-02T22_24_10-1-thumbnail2.jpg雨のオノマトペとわたしの新イメージを前に紹介した。従来の概念にない降りようと、土石流や地滑りを含めて、ゾガガガッゾガーン バグズズンゴグズドン などと表現してみた。

あれから4週間、次は照り続けて私たちを苦しめる太陽をどう表現したものやらと考えている。

きらきら ぽかぽか ぴかぴか ぎらぎら さんさん これは当たり前、ふだんの日の光。むんむん むらむら めらめら とすると太陽の熱さに近づいてくる。かんかん じりじり かっかっ というのもそれなりだが、すでに錆び付いた表現だ。

がんがん きーん ぎゃーぎゃー ぎゃんぎゃん ぎしりぎしり ぎんぎん としてもよいが、妬ましいほどに太陽と大気が共同戦線をはって人間を襲っている様子は表しきれない。

この太陽。いらいらして、かりかりと心を乱し、おたおたと熱中症を恐れ、その時がきたらがくがくと、がらんがらんと落ちていく。もう尋常ではない。

ぐでぐで じんじん だらだら だらんだらん どすどす にゅぷにゅぷ ぬちゅぬちゅ ぬらぬら。得体の知れないこの暑さは、こんなふうに従来にはあり得ない意味不明な感覚がよろしかろう。

(大阪・大川の中之島を望む。涼しげな夕景だが、外に出ると灼熱)
計画は現場を知って第一歩 [2018年08月01日(Wed)]

fumihouse-2018-08-01T18_20_27-1-thumbnail2.jpg「帷幕(いばく)の内に謀(はかりごと)をめぐらす」

知謀に優れた軍師は帷幕(本営)にあって報告をきくだけで戦況を知り、敵の動きを見破って勝利する……賢人はともかく、凡人であるならば現場を知らずして頭だけで考えて手を打つのは愚かだという意味で、この言葉を使ったのですが、記憶違いでした。正確には次のとおり。意味はだいたいそんなところです。

「謀を帷幄(いあく)の中にめぐらし、勝つことを千里の外に決す」

二千年以上も前に、漢の高祖・劉邦が軍師の張良を讃えたときの表現だそうです。天才にだけ与えられる言葉であり、凡夫には手が届きません。自分は優れていると傲る者は、帷幄で勝てると錯覚し、現場を忘れるのではないでしょうか。

「事件は会議室で起きてるんじゃない! 現場で起きてるんだ!」

『踊る大捜査線』で青島が言う有名なセリフですよね。凡人ならば的確に処するために、まずは現場に足を運び、物事を人に尋ねて、思索をめぐらすことが大事ではないでしょうか。

吉川英治は小説『宮本武蔵』をこう結びます。能力を過信すると、きっと雑魚と言われてしまいます。

≪波にまかせて、泳ぎ上手に、雑魚は歌い雑魚は踊る。けれど、誰か知ろう、百尺下の水の心を。水の深さを≫