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雨よ降れ乾いた地面に降れや降れ [2017年05月31日(Wed)]

fumihouse-2017-05-31T18_34_15-1-thumbnail2.jpg雨が降っています。数週間ぶりに雨の匂いが立ちました。ゴールデンウイーク後に強かった生青臭いスダジイと同じ初夏の匂いもあります。栗のこの匂いを押しのける雨の匂いです。埃っぽいアスファルトと地面の匂いです。

畑も道路も乾いていました。黄砂ではないのですが、空まで煙って薄ぼんやりとしていました。やっと降り始めたこの雨が大地を潤します。作物も草木も元気を取り戻すことでしょう。空気がくっきりと澄むことでしょう。雑草もまた元気すくすくというのはいただけませんが、やむを得ないですね。

今はほんの小雨です。それでも丸二日続いたら、まだ雨か!!!、とため息をついてしまいます。あれほど雨を欲しがってきたのに、人間とはわがままなものです(私だけ?)。

(ピラカンサス。ピラニアと名前が似ているが関係ない。秋には小粒の赤い実をたくさんつける)
禁煙デー目的ひとつ禁煙よ [2017年05月30日(Tue)]

fumihouse-2017-05-30T18_21_20-1-thumbnail2.jpg明日5月31日は世界禁煙デー。目的はただ一つ、禁煙です。

「けむり草」と書くと牧歌的ですが、麻薬的常習性のあるれっきとした毒です。喫煙者には自業自得でも、受動喫煙は由々しきことです。ドラマでは煙草をくゆらすシーンが今でもひんぱんに使われます。かっこいいと思わせて未成年者を毒にまみれさせるのも心配です。喫煙率は3割程度といいますが、かくいう私も20代の頃は吸っていたものです。

この禁煙デーでは、たばこの害や禁煙の必要性についての啓発活動を行います。その中で目を引くのが、隠岐保健所のスモーカーライザー体験です。スモーカーライザーとは、呼気中一酸化炭素濃度測定器(COモニター)。煙草の本数と呼気中CO濃度は比例することから、禁煙が順調かどうかを評価する指標となり、禁煙を続ける動機づけとしても有効だということです。

望まないタバコの害、受動喫煙に関しては、健康増進法改正案が自民党議員の反対でなかなか進みません。すべての飲食店内で全面禁煙を目指しましたが、客足が落ちて小規模店の経営に悪影響を及ぼすという反対が強く、最終的に延べ床面積30u以下のバーやスナックなどが除かれました。それ以上の店では屋内禁煙(喫煙室の設置は可)とする案で最終調整に入ったようです。

今でも喫煙者は外で灰皿を囲んで煙を吐いています。この当たり前のシーンを、少数派の悲哀と感じるか、それとも喫煙者たちの麗しい団結と考えるかは人それぞれですが、喫煙者も大人です。十分理解してくれているのではないでしょうか。

(禁煙すれば嗅覚が鋭くなって白薔薇が香しく感じられるだろう)
クールビズ軽やか夏をウォークで [2017年05月29日(Mon)]

fumihouse-2017-05-29T21_14_15-1-thumbnail2.jpgクールビスは定着しました。「ウォークビズ」が次にひかえています。スニーカーなど歩きやすい靴で勤務するよう福島県庁が運動中です。リュックも使って両手を空かせ、バランスよく歩くことで心身の健康につなげるといいます。

私も賛成します。働く者が一日のうちで一番長く過ごすのがビジネスの場ですから、そこが快適でないと苦行になってしまいます。歩きやすくて通気性の良い靴に服装を合わせて仕事をしたいものですね。

5年前の2012年に下関市で始まった市民参加型事業「健康チャレンジ 〜職場のみんなでウォークビズ〜」が先駆けだったのかもしれません。歩くことで健康的な生活習慣を定着させ、職場の活性化も目論んでいました。

横浜市健康福祉局も3年前の夏から事業展開しました。市内の百貨店とポイントで連携して、涼しくかつ軽快な夏を過ごしてもらおうとしたのです。横浜市は、歩くといういちばん手軽なスポーツの効果をうたっています。

カラダの健康/メタボやロコモティブシンドロームの予防。
あたまの健康/血行が良くなり脳が活性化。いいアイデアが生まれ、認知症予防にも。
こころの健康/外の空気を吸い込んでリフレッシュしてストレスが和らぐ。
足の健康/外反母趾や水虫など足のトラブルを減らす。

さらに、音楽やラジオを聴きながら散歩して心も体ももっと豊かになり、カメラ片手に街を記録すれば気づきがあり感性を磨けると。

さあみんな、スニーカーをはいて仕事へいこう! でもなかなか思い切れないんだな、これが。

(歩いてみれば、川べりに生える桑の実に気づいて食べてみたくなる。そんなに甘い実ではないけど)
スタアとは長谷川一夫のことなりき [2017年05月28日(Sun)]

fumihouse-2017-05-28T09_29_13-1-thumbnail2.jpg「大スタア長谷川一夫300本記念作品」と銘打った1963年の映画『雪之丞変化』。長谷川一夫は、両親の復讐を誓う女形・雪之丞と任侠の盗賊・闇太郎の二役を演じた。女形としての舞いはもちろんのこと、格闘シーンでも華麗な立ち回りを楽しませてくれる。映像は歌舞伎か能を演じているかようで、不思議な様式美を堪能した。照明の使い方も素晴らしく、陰翳の美でもって怪しさやおどろおどろしさを市川崑監督は表現した。

しなしなした目使いでなまめかしい雪之丞、ドスがきいた盗賊闇太郎の江戸っ子風情。変化(へんげ)というにふさわしい。長谷川・雪之丞がもっと若くて肌のキメも細かかったならば、もっとゾクゾクきたことだろう。

山本富士子といえば日本美人。富士額美人の典型が山本富士子。そのお初役がきまっていた。気っぷのいい江戸言葉。浪路は若尾文子。今の深田恭子にそっくりだが、消え入るように死んでいくか弱き将軍側室を演じた。霧の立ち回りが心に残る。若き日の勝新太郎や船越英二も出演し、脇役でも楽しむことができた。

(松江イングリッシュガーデンの薔薇が水際に咲く。ローズ・フェスティバル、今日もにぎわうことだろう)
磨きたし見た目も中身も大切に [2017年05月27日(Sat)]

fumihouse-2017-05-27T22_37_58-1-thumbnail2.jpgドラマ春のクールでは『人は見た目が100パーセント』(フジテレビ)を毎週木曜に見ている。そのタイトルを見れば、反語的に見た目だけに頼ってちゃいけない、中身が大事だと思う。一方で、見た目は大事、意識してちゃんとしないと急速に老けて崩れていくものだ。的確に真実をついているとも思う。

ありえない設定だ。城之内さん(桐谷美玲)は研究職の理系女子で究極のマイナス思考。恋の行動を起こそうとしても悪い空想ばかりが駆けめぐって一歩が踏み出せない。自分に一切自信がなくて、ファッションや美しくなるという欲さえも捨てている。見ていてもどかしくて堪らない。でもピカピカに綺麗なんだけど…。まっ物語だからね。

平凡な人はみんな判で押したような生活をしているのだろうか。いや違う。平凡であっても決して同じ人生はない。みんなそれぞれがかけがえのない人生を生きている。かけがえがないとは取り替えがきかないこと、二つとして同じものはないということ。だから大切なんだ。だから見た目も中身も両方を磨いていかなくてはならないんだね。

(松江イングリッシュガーデンでは薔薇祭り。美しい薔薇、匂いたつ薔薇が私たちを楽しませてくれる)
ジュピターとジュノーの愛で絡みつつ [2017年05月26日(Fri)]

fumihouse-2017-05-26T18_06_34-1-thumbnail2.jpg南東の夜空には木星(ジュピター)が明るい。その木星の雲が芸術的に美しいと話題になっている。主にアンモニアからなる大気が対流してたくさんの渦を巻くという。無人探査機ジュノーが撮影した画像(NASAが発表)を見ると、少々うす気味悪いところもあるが、前衛芸術的な趣で宇宙の美を楽しむことができる。

もちろん地上からは見えない。どんなに大きな望遠鏡を使っても地球の大気がじゃまをしてあの美は観測できない。厚さが約千キロの木星の大気には果てしのないロマンが渦巻いている。

ローマ神話の世界でジュノーは最高神ジュピターの妻で、最高の女神。神話界の夫婦が現代によみがえって木星と無人探査機となった。そして最高の美しい模様を創造したのである。

(ビン洗いのブラシにそっくりなブラシの木。ここにも初夏の美がある)
広告に乗車マナーをアピールす [2017年05月25日(Thu)]

fumihouse-2017-05-25T20_32_31-1-thumbnail2.jpgJR西日本の車内広告である。「見つめてみよう あなたの乗車マナー 〜 乗車マナー向上にご協力をお願いいたします」と。イタズラでパロディをつくろうとしたが、今ひとつ。

譲り合い 気配り一つで みな笑顔
→ 譲り合い 空気読み過ぎ 顔凍る

外国人も 見ているあなたの 乗車マナー
→ 外国人から 見せられマナー 赤面す

マイバッグ となりじゃなくて ひざの上
→ マイバッグ となりの人の ひざの上

列車内 あなたの心も マナーモード
→ 列車内 あちらとこちら マナー知らず

車内での ごみのポイ捨て 子がまねる
→ 車内での 大声ポイ捨て 耳ふさぐ

ドア付近 奥につめよう 思いやり
→ 席占領 奥に詰めてる 思いやり

座席かな 座席じゃないよ そこは床
→寄席なのか 寄席ではないよ 迷惑よ

(ホタルブクロ。一週間前の水曜日、わたしにとっての初蛍。源氏ボタルがゆーらゆら)
追記 2017.5.27 この花はホタルブクロの仲間だが、釣鐘草 (つりがねそう)だそうだ。
定時制市民流れて風を呼ぶ [2017年05月24日(Wed)]

fumihouse-2017-05-24T18_02_42-1-thumbnail2.jpg全日制市民と定時制市民という区別があるそうだ。前者は地域に軸足をおく自営業者や専業主婦のこと。知り合いも多くネットワークが広がる。後者はサラリーマン。勤務時間が長いことに加え、通勤も遠いのがふつうだ。

“定時制”、言い得て妙な表現だと思う。毎日通う感じが出ている。日々行って帰って、そのくりかえし。住所はあっても物理的に居る時間が少ないから、どうしてもお客さんになりがちだ。初めはお客でいいではないか。やがて地に足が着き、根も生えて安定してくる。外の風を連れてくるからマンネリ化もしにくいだろう。

働き方改革をすすめたい。もちろん本業の仕事では効率よく稼いで、さらに自分のため家族のため地域のために時間を使う。素敵なことだと思う。

(空木(うつぎ)。別名、卯の花(うのはな)で私にとってはこちらがなじむ。明け方の卯の刻に咲くのだろうか)
心身で苦闘する日々分かりたし [2017年05月23日(Tue)]

fumihouse-2017-05-23T18_59_31-1-thumbnail2.jpg人工知能が日進月歩し、ネットコミュニティが巨大な網目で世界をおおう現代にあっては、知識や情報はたちまち陳腐化します。誰もが刻々と変化する情報を追いかけ回してヘトヘトです。

ググれば誰でも簡単に必要な知識や情報を得られるわけですから、それらを知っていること自体の価値が減じるのは当然の流れです。しかし、頭に知識や情報を蓄えておくことに代わる学習方法は何か。それが島根県教育委員会が言っている学力観です。

≪主体的に課題を見つけ、さまざまな他者と協働しながら、答えのない課題に粘り強く向かっていく力≫。すなわちそれが、いわゆる「生きる力」を構成する論理的思考力、コミュニケーション力、感性や情緒だといいます。かといって、知識の蓄えがなければ考える材料に事欠きます。ググるだけでは扇動家の言説に迷わされるばかりなのです。

抽象的な言葉で分かったつもりになっても、答えは人それぞれに違ってきます。そのそれぞれを求めて、誰もが今日も苦闘しているのでしょう。

(黄素馨 (きそけい)はジャスミンの仲間。ジャスミンのように良い匂いがするかどうかは未確認)
隠語にて何を隠そう若者よ [2017年05月22日(Mon)]

fumihouse-2017-05-22T22_46_58-1-thumbnail2.jpgLINEやツイッターなどのツールで若者が使う隠語、あるいは短縮語。まるで呪文だが、すぐに寿命がくることだろう。知っておいてもいいが、使うことはない。

【スタ爆】スタンプを連打する。私はスタンプ使わない。
【ぐるちゃ】グループチャット。私は3つしか持ってない。
【タイライ】LINEのタイムライン。めったに使わないから、タイムラインは見直さない。
【亀レス】亀のように遅い返信。亀でけっこう!
【ブロッコリー】ブロック(連絡拒否)すること。迷惑サイトからの攻撃はブロック。
【希ガス】気がする、の略。化学の話か?
【てられな】やってられない、の略。略しても大して変わらない。
【tkmk】と(T)き(K)め(M)き(K)♡。全然ときめかない。
【たしかし】「たしかに、だがしかし」と逆説的に使うという。なぜそこまで暗号化する?
【り(りょ)】了解、の略。略し過ぎ。
【とりま】とりあえずまあ、の略。ペットの理容師でしょ。
【あーね】あーそうだね、の略。ねんねの言葉のよう。
【ちょま!】ちょっと待って、の略。インパクトが弱い。
【そま?】それってまじ?、の略。意味がわからん!
【きびつい】厳しい+きついの意味。キツさ際立つというよりは、短絡的に軽くなる。
【ベッケンバウアー】別件がある。オヤジギャグだろ。
【イケボ】イケメンボイス、の略。イケボの人確かにいます。
【オケボ】カラオケボックス、のこと。コンサートホールのオーケストラボックスだろ?
【ジモる】地元で遊ぶこと。くすぶっているイメージがわく。
【ドタる】ドタキャンする。ドタバタ慌てる語感になる。
【チキる】【イモる】尻込みする、ビビる。チキンからきたのだろう。
【じわる】面白くてじわじわくる。語感が悪い。
【おやあり】おやすみって言ってくれてありがとう。以下同様に、
 おはあり:おはよう、ありがとう
 おつあり:おつかれ、ありがとう
 おかあり:おかえり、ありがとう。略さずに言って感謝の意を表せよ。
【豚切り】雰囲気や流れを「ぶった切る」という意味。
【秒で】すぐに、急いで、の意味。急ぎ過ぎだ。
【ありよりのあり】ありかなしかで言うとかなりあり寄り、という意味。同様に、ありよりのあり、なしよりのあり、ありよりのなし、なしよりのなしがある。
【フロリダ】お風呂に入るから離脱すること。フロリダ旅行ではない。

(夏だ、暑いぞ、ニゲラが咲いた。このブルーはすがすがしい色だ)
温泉に湯気がニョロりとマークあり [2017年05月21日(Sun)]

fumihouse-2017-05-21T11_13_56-1-thumbnail2.jpg絵文字のピクトグラム。非常口、トイレ、優先座席、禁煙席、サービスエリアなど広く知られたサインがたくさんあります。起源はいろいろあれど、組織的に使って広めたのは1964年東京五輪だと言われています。情報をひと目で直感的に伝えるために有効ですから、公共空間に必須の存在になりました。

温泉マーク。横長楕円の上を切って風呂桶を表し、湯気に相当する長い三本のニョロ。日本人なら誰でも知っています。ところが外国人には誤解されるというのです。「温かい料理を出す施設」だと。ISO(国際標準化機構)の規格は湯気のニョロの下に大人2人と子供1人が湯につかっており、まあ確かに分かりやすい絵柄です。

経済産業省は東京五輪に向け意見調整しましたが、ISO版には強い反対を受けました。反対理由は、日本古来から誰もがなじんだ従来のマーク(JIS版)は変えないでほしいという素朴な反発です。しかし、ISO版は外国人に分かりやすいだけでなく、日本人が見ても誤解することは多分ありません。おそらくマーク変更に伴う膨大なコストのことも理由となっていることでしょう。結局、経産省の有識者会議は二つのマークを併存させることを決めました。めでたしめでたし。

(生け垣に白丁花 (はくちょうげ)あり。沈丁花(じんちょうげ)には全然似てない)
百合の花歩く姿はどんなかな [2017年05月20日(Sat)]

fumihouse-2017-05-20T21_08_20-1-thumbnail2.jpg他人の歩き方を観察するのは面白い。歩きフェチというほどではないけれど、男であれ女であれ、着こなしがよくてプロポーションもいいのに、歩く姿を見たとたんに幻滅することがある。残念だ。堂々と、爽やかにかつ洗練された歩き方を見るのは楽しい。

背筋が伸びて、うつむかず真っすぐ前を向いて歩くのがステキだ。遠く1キロ先に目線を送るイメージがよいと聞く。かといって、あごが上がっては見苦しい。自ずと胸は張っているので堂々として見える。デスクワークが長くなると背中は丸まってくる。トイレに行くときは意識してみよう。

ひじは内向きにすると、しおらしく見えてしまう。反対に少し外側に開くと威厳を見せられる。歩幅は広めがいい。その分動きをゆっくりと。自信に満ちて見えるだろう。ただし遅すぎるとどんくさくなる。もちろん腕はしっかり振るのが望ましい。左右に軸がぶれる歩き方はせせこましいし、上下動が激しいと強い不安を感じているように見えてしまう。

足が着地した時に逆さYの字を意識するとよいそうな。そのために、足は伸ばした状態で着地しなければならない。腰を入れて上半身を足に付けていかないと、へっぴり腰になる。リズム感を感じる歩きは、後の足が蹴って勢いをつけている。歩幅は広くなり、回転も上がって早足にも対応できるだろう。

ただし身体的な事情でカッコいい歩き方ができない人は当然いる。また、落ち込んでうつむいたまま歩く人もいるだろう。そうした人を非難しているのではないので念のため。

(ガザニアがまことに凛と咲いている。真夏の熱も耐えしのぎ、秋の頃まで凛リンリン)
辞書にきけ世間にきけよ言葉海 [2017年05月19日(Fri)]

fumihouse-2017-05-19T18_04_23-1-thumbnail2.jpgデジタル大辞泉では【ぞっとしない】次のように説明している。

≪おもしろくない。あまり感心しない。「引出物にするにはぞっとしない品だ」
 [補説]文化庁が発表した平成18年度「国語に関する世論調査」では、「今の映画は、余りぞっとしないものだった」を、本来の意味とされる「おもしろくない」で使う人が31.3パーセント、本来の意味ではない「恐ろしくない」で使う人が54.1パーセントと、逆転した結果が出ている≫

わたしも54%のうちに入っていたようだ。「ゾッとする」と書くらなば、寒気や恐怖で瞬間的に背筋が縮む感覚を意味するが、それにならって「ゾッとしない」と書いてしまったなら間違いなのだ。あくまで「ぞっとしない」と平仮名で表すのがよろしかろう。

(網目模様のアヤメたち。花菖蒲やら、イチハツやカキツバタもあるけれど、文目(あやめ)は網目の一族です。区別がつかないのは、ぞっとしないよね)
湯を沸かす熱い赤なり情けあり [2017年05月18日(Thu)]

fumihouse-2017-05-18T21_20_01-1-thumbnail2.jpg茶を沸かすのは臍(へそ)と相場が決まっているが、双葉(宮沢りえ)は情熱を傾けて冷え切った家族の心の湯を沸かし、周囲にもその熱は及んだ。最期に本当に湯を沸かした。死の間際にも、生きたーい!と泣き崩れはしたが、生きてきた魂魄をとどめた。

映画『湯を沸かすほどの熱い愛』は、赤色が印象に残る。赤い車に乗っていた。風呂屋の煙突から赤い煙が立ち上った。赤がたくさん出てきたように思う。

双葉の熱い激情も赤。逃げ続けてきた夫を殴った。イジメにあって不登校になりかけた娘を学校に行かせた。かつて娘を放って出た女を思い切り平手打ちした。ヒッチハイクの若者(松坂桃李)にあんたって最低!と言い放ちながらも別れ際に思い切り抱きしめた。自分を捨てた母親に向けて置物を投げつけた。

双葉は力尽きて倒れたが、熱く赤い愛に応えようと家族らは懸命に動いた。双葉を喜ばせようと趣向を凝らす。わずかしか残っていなかった余命で彼女は最大限に残された仕事をこなした。その尊い姿に、法律違反?まっ許してあげたら?と軽く思えた。
巡りくる葉書に気持ちのせていく [2017年05月17日(Wed)]

fumihouse-2017-05-17T18_27_14-1-thumbnail2.jpg葉書を受け取った。転勤にともなって近くに転居したと。二週間ほど間をおいてしまったが葉書を書いた。葉書受け取り嬉しく思う、一杯やりましょうかと、太字の万年筆で書き上げた。会心の文面とはならなかったが、出すことが大事だと思って投函した。

≪投函口で手紙を放した瞬間、かさりとささやかな音がした。
 いってらっしゃい。
 まるで、自分のかたわれを旅に送り出すような気分だった。手紙は、待つ時間も楽しい≫
 (小川糸『ツバキ文具店』幻冬舎,2016年)

メールやSNSは即時にレスポンスが可能である。それだけに待ち難い心理が生まれる。返ってこないとどうしたんだろうと疑心暗鬼にもなる。その点郵便は待つことが前提である。小説「ツバキ文具店」の鳩子ほどの筆力はなくても、自分なりに筆記具と文章を操ることはそれなりに楽しい。さて、次はどんな手紙を書こうか。

(見事に咲いた松葉菊。きらびやか過ぎて目もくらむ)
この花を知らんでのおてシランやな [2017年05月16日(Tue)]

fumihouse-2017-05-16T18_19_27-1-thumbnail2.jpg「この花、何ていう名前だったかなぁ」
「シランっ」
「そうだった! 去年もお前から聞いたのを思い出したよ。「知らん」って関西弁のアクセントで言われたような気がして、ぶっきらぼうな奴っちゃなぁと思ったんや。けど漢字で書くと紫蘭やろ? 知らんかったわぁ。でもな、いい紫色の花やな。好きやわ、オレ」
「何であんたまで関西弁になるの?」
地球人攻撃しされサイバーで [2017年05月15日(Mon)]

fumihouse-2017-05-15T17_10_59-1-thumbnail2.jpg世界各国で大規模なサイバー攻撃が発生……というとスターウオーズ、地球外からの総攻撃があるかのように錯覚する。コンピューターネットワークへの攻撃は宇宙人からではない。ほかならぬ地球人の仕業である。

サイバー攻撃は先週末で150カ国20万件にも及ぶという。日本でも日立製作所や大阪市、その他法人個人を問わず被害が確認される。週明けの今日、脅威は高まり被害数は増加している模様。ニュースサイトでも県職員のポータルサイトでも警告が発せられる。

パソコンのデータが暗号化されて読めなくなり、解除するためには仮想通貨ビットコインを払えと要求する身代金要求型ウイルス(ランサムウエア・ウイルス)の攻撃である。被害はネットワークを通じて拡散し、組織全体がダメージを受ける。

代表メールアドレスに対し、開封しないと担当者が特定できないような仕掛けで巧妙にクリックを促す手口を使う。情報担当部局は「URLや添付ファイルをクリックする際は、本当に必要なものかをよく確認し、くれぐれもご注意ください」とよくよく通知する。

「3ないメールに注意」だそうだ。
  1 差出人に心当たりがない
  2 メール本文がない(添付ファイルのみ)
  3 メールの内容に心当たりがない
そうしたメールはゴミ箱へぶち込むだけでなく、ゴミ箱からも削除する徹底ぶりを求めている。なお、感染したパソコンのOSのうちの一つはWindows7である。私もすぐに自動アップデートしているかどうか、確かめなくては。

詳しくは、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)のホームページまで。
https://www.ipa.go.jp/security/ciadr/vul/20170514-ransomware.html
さて、あなたはこのURLをクリック、もしくはタップしますか?

(ニセアカシアの花。ニセは偽でもれっきとしたマメ科の花がきれいに咲く。偽メールとは違う)
禁酒して社会は良くなる悪くなる [2017年05月14日(Sun)]

fumihouse-2017-05-14T22_33_37-1-thumbnail2.jpg稀代の悪法と言われる禁酒法。アメリカ合衆国で1920年から十数年間施行されました。キリスト教の一部では戒律として飲酒を禁じていますし、アルコール依存が増えることによる経済損失を阻止する目的もありました。第一次大戦のころでドイツに対する反感が強かったこともあったようです。酒は人を酔わせて堕落させるからダメだという素朴な考えがベースにあります。

しかし酒の消費はむしろ増えた上に、密売で儲けるマフィアの台頭を呼びました。有名なのがアル・カポネ(ロバート・デ・ニーロ)です。マフィアに対抗して“正義”を執行したのが、物語の主人公ネス捜査官(ケビン・コスナー)でした。映画『アンタッチャブル』は、悪法といえどもバカ正直に守る、すなわち無謀な正論に振り回されて多くの犠牲をはらった黒い歴史を描いています。

多くの血を流した末に法律は廃止されました。何がしたいかと尋ねられたエリオット・ネスが「酒が飲みたいな」と言うシーンが印象に残ります。ソクラテスが『悪法もまた法なり』という言葉を残して毒杯をあおいだエピソードを思い出しました。悪い正論が闊歩する世の中にはしたくないものです。

酒は気違い水といいます。喧嘩や事故など不幸の元凶となることが多いのです。廃止したらいいのでしょうか。反対に適度な酒は百薬の長です。美味しいし、つきあいを円滑にし、健康にも良い。功罪相半ばするのです。

害を与えるものを目の敵にして撲滅させようとする考えには賛成できません。極論がまかり通ったときには、ゲームも恋愛も、飲み食いもギャンブルもすべてを無くさなければなりません。ひとが依存して害をなす恐れがあるからです。過ぎたるは及ばざるが如し。やり過ぎはいけません。人間の生存そのものが脅かされますよね。

(貴重な湿地性のリュウキンカ。赤名湿地に生えていたこの植物を抜いて持ち去ることは言語道断、禁止する)
降りそそぐ椎の木青く初夏の味 [2017年05月13日(Sat)]

fumihouse-2017-05-13T21_21_48-1-thumbnail2.jpg連休明けの8日夜、あれは降ってきた。まさに霧雨に覆われるかのように顔を包み鼻孔を押しつける。少し甘ような青生臭い感じ、初夏の匂いだ。スダジイ(シイの木)である。春もみじのころと違って、今は濃深緑の山にはスダジイの細長い花が無数に咲いて、第二の新緑というにふさわしい。

春は沈丁花の匂いから始まる。蝋梅は早春というには寒すぎるから春の匂いではない。沈丁花の酸っぱい匂いに春が覚めて日が明るくなる。躑躅(つつじ)は匂い立つことはないけれど、花の多さとあいまって春の浪漫を立ち上らせる。

今は柑橘系の甘酸っぱい匂いもいっぱいだ。温州みかん、夏みかんの匂いが住宅地を歩くとどっと押し寄せてくる。花びらを落とした後にはみかんの子がちょこんと可愛らしい。

次は栗の花が咲く。シイの木と同じ匂いをプンプンさせて夏の到来を告げる。さらに街路に梔子(クチナシ)が咲き出すと、もう夏そのものだ。

(我が家の温州みかん。咲く前の楕円形の花が可愛くて好きだ)
ビジネスをクールにせよと涼しくて [2017年05月12日(Fri)]

fumihouse-2017-05-12T17_54_32-1-thumbnail2.jpg今月からクールビズが始まっています。ネクタイを締め続ける人も多いですが、わたしはさっさと外しました。朝の出勤準備に余裕がでて嬉しいですね。

ところで環境省の関副大臣が、夏場の冷房の設定温度28℃に異を唱えました。旗振り役の役所の副大臣ですよ。昨日の副大臣会議で「28℃は不快な温度」と述べたといいます。

確かに、戸外の日陰で適度に風があれば28℃は不快ではないのですが、執務中の室内ではかなり暑い。椅子に接する太ももはじっとり汗をかきます。机の位置や調度類の配置によっては空気がよどんで部屋全体が暑い。冷房温度の28℃はかなり無理があります。

当の会議では、12年前のクールビズ開始当初の環境省担当課長だったという盛山法務副大臣が「なんとなく28℃でスタートした」と証言したといいますから、多くの意見やデータを考慮して決められた温度ではなさそうです。

環境省の勧める設定温度はあくまで推奨温度ですから、温度を上下する権限をもつ人の好みや多数決、あるいは体調によって自由に設定されているのが現実です。ですから、客商売のビルではギンギンに冷えて震えるほどの設定温度がまかり通っています。それが困るんですね。多少高めの25℃か26℃に設定をして、あとはマイ箸ならぬ、マイ扇風機、マイ冷触媒を持ち歩く時代が来たのかもしれません。

(立てば芍薬、座れば牡丹と言われる時のシャクヤク。少々暑さを感じても、シャキッと夏を乗り切りたい)
四つの花ナガミヒナゲシ広がりて [2017年05月11日(Thu)]

fumihouse-2017-05-11T19_19_06-1-thumbnail2.jpgナガミヒナゲシがここかしこに咲いている。派手な花ではないが、トレーシングペーパーをくしゃっとしたような、オレンジ色4枚の花びらは春の道端になくてはならないものだ。見るたびに連想する光景がある。

高校時代、クラスにある女の子がいた。マドンナのうちの一人。理知的で弁が立ち、かつチャーミングな笑顔の子だった。1年生の初夏、二泊三日で行った先は広島・江田島の国立青年の家。風光明媚な瀬戸内に養護されるようにして、私たちは様々なトレーニングメニューでもって修学旅行に代わる宿泊を楽しんだ。夜は夜で四方山話でキャッキャしていたと思うが、誰が好き?とマドンナたちへ興味津々だったと思う。

二日目の夕方、海辺のテラスで夕陽を浴びながら男たちは何を話していたのか。素敵な夕焼けの眺めだった。そこである男がつぶやいた。「ナガミがいいなぁ…」

なぜかそれを録音しているヤツがいて、ウイットに富んだシャレを、帰りのバスで女たちに聞かれないよう密やかに盛り上がったのが懐かしい。

あのときナガミヒナゲシが咲いていたかどうかは知らない。そのころ花の名前などほとんど知らない。でも咲いていたんだろうな。青かった私の1ページである。
忖度がちゃんと読めたよヨイショ君 [2017年05月10日(Wed)]

fumihouse-2017-05-10T22_09_03-1-thumbnail2.jpg忖度。ふりがなを付けないと読めなかった「そんたく」という字。安倍婦人と籠池一族との顛末で使われて、よく分かるようになりました。「忖」は脈をはかるように他人の心をはかる意味ですし、「度」はものさしで計ることです。忖度とは、他人の心中を推し量ることに加えて、今や目上の者が喜ぶようにヨイショすることを意味するようになりました。

さらに語感が「損得」に似ています。損得ずくめで考えて行動する政治家とその妻。何らかの見返りを求めて行動し、選挙の前はペコペコしていた者が、当選してしまえばふんぞり返って次の選挙に向けて損得ばかりを優先する。そんなイメージを抱く人が多いのだと思います。

人脈と力量を持つ強い人に対しては、役人やキーパーソンも一目置きます。すなわち忖度して、強い人の機嫌をとるのです。強い人にとっての利害得失は比較的早く解決すると言っていいでしょう。

政治家や役人を動かせない市井の市民は、自分の望む社会的課題の解決に動けないのでしょうか。それでは不公平です。むしろ一般市民が抱える課題こそ、広い意味での社会的価値を持つといえるでしょう。となると、望んで政治の場に赴いた政治家はすすんでそうした価値を吸い上げるよう努力すべきなのです。偉ぶっている暇などあるわけがない。良い政治家、行動する政治集団を選びたいものですね。

(藤棚に咲く藤の花。4月末の出雲市内に咲くこの藤はすでに萎びて終わりを迎えた)
人間よ善なるものへの信頼感 [2017年05月09日(Tue)]

fumihouse-2017-05-09T20_51_45-1-thumbnail2.jpgミュージカルに心躍った。人間集団の怖さも感じた。エマ・ワトソン主演(ベル役)の映画『美女と野獣』に引き込まれた。

扇動者はテクニシャンである。守勢に回っても切り返して攻めに転ずる。男をうさん臭げに見ていた群集が、あれよという間に男の声に扇動されて騒ぎ出すのが恐い。村人はベルの父を監禁し城を襲撃した。未知の野獣を恐れるあまり残虐になった。村人たちがベルの読書好きで知識欲一杯なのを女らしからぬと蔑んだことも獣性のあらわれであろう。扇動者も村人も強い獣性を持っている。

父とて残虐な過去を持つ。伝染病の妻を置き去りにして幼いベルとともにパリから離れたこと。それもひとつの獣性だ。

魔法で野獣にされた王子。見かけで人を評価し冷たくあしらった。だから罰として魔女に野獣にされて、家来たちも調度品や食器に一変した。野獣となってからも家来たちに当たり散らし、ベルやその父にも凶暴に振る舞った。野獣として獣性を体現した。ベルとて野獣性を持つ。結婚しろと詰め寄るガストンを強い態度で拒否したこともそうだし、野獣に挑戦的に刃向かうのも野獣的だった。

原題は『Beauty and the Beast』。「美とある野獣」なのである。このたび初めて知ったのだが、ベル(belle)には美女の意味がある。だから「Belle and the Beast(ベルとある野獣)」、もしくは「The Beauty and the Beast(ある美女とある野獣)」とすればいいのに、Beautyと一般名詞にし、獣性にはTheを付けて限定的にした。何か意味を感じる。

この物語は、人間は基本的に善であるから信頼すべき存在だと考えている。扇動者、村人、王子、ベル、ベルの父を見れば分かるように、人間は確かに獣性を持つのだが、それは一部に限定されたものであり、Theを付けて囲うのがふさわしい。一方で美にTheを付けなかったのは、人間は基本的に広く善性から成り立っているという思想があるからではないだろうか。

もちろん、野獣と言ってしまっては本物の獣に失礼だ。獣とは、人間のように人でなしではなく、反社会的な行為を臆面もなくやってしまう存在ではない。獣は弱肉強食だが、人間のように必要以上に狩猟して金儲けなど考えないし、種を絶滅させるほど捕り尽くさない。まさに野獣的なるものは人間なのである。それでも人間の美点を信じたいと物語は語っている。

(もちろん獣は人間のように花の女王・牡丹を愛でることはないだろう。人間とは功罪が相反する存在だ)
大陸の砂吹き降りて薄日さす [2017年05月08日(Mon)]

fumihouse-2017-05-08T17_57_01-1-thumbnail2.jpg5月6日(土)に今年はじめて観測されました。山も水平線も霞んでいました。三日連続で今日も視界が悪い。この春は澄んだ晴れ間が続いていましたが、とうとう黄砂がやってきました。細かい粒子のPM2.5には汚染物質が付いてきます。春霞やら朧月夜やら風流なうちはいいのですが、健康を害してはかないません。

すでに季節は初夏で日射も強く空気の対流も盛んでしょう。下りてくる黄砂と上っていく塵があいまって空は当分白っぽい。黄砂が大陸の硫酸イオン、硝酸イオンなども引き連れてやってくると光化学スモッグです。この強めの西風に乗って花粉も飛んでいますから、アレルギー鼻炎がひどくなった人、目が痛痒くなった人が近くにいます。適度な雨も降らせつつ、風も適度に吹いて、残りの春を楽しめたらいいのですが……。

(ガクアジサイのような花を咲かせるオオカメノキ(大亀の木)。シワの寄った葉が亀の甲羅に似るという。奥大山にて)
奥大山片栗の花可憐なり [2017年05月07日(Sun)]

fumihouse-2017-05-07T22_01_08-1-thumbnail2.jpgタケノコを伸ばすのに疲れたか、竹林は力なく茶色に染まった。麦畑では穂が黄金色に変わった。竹秋だ、麦秋だ。山陰自動車道から米子道にかけて山林には藤や桐の花が多く見られる。ともにアカ抜けた藤紫色で遠目には区別しがたい。大型連休が終わると、平地では季節が初夏へうつる。

一路奥大山へ。荒々しい南壁には残雪が残っている。ブナの原生林を渡る春風が心地よい。まだ浅い新緑から漏れ落ちる日の光を浴びながらクルマを走らせる。鶯が鳴いている。シジュウカラの声が鳴り響く鏡ヶ成(かがみがなる)の擬宝珠山(ぎぼしやま)へ登った。駐車場から山頂を経て尾根づたいに写真を撮り歩く。ゆっくり歩いても1時間もかからない散歩道である。

落ち葉が重なる登山道にはスミレがここかしこに咲いている。見たことのない高山の花もある。ブナ林の若葉を過ぎて山頂にいたるとカタクリの群落が現れた。

しおらしく下を向く花の芯。可愛げな花びらのカーブと品ある薄紅梅色。濃い紫の太いおしべ。かつては片栗粉を球根からとったというが昔のこと。今は希少植物として、ロープでもって人から隔てられていた。

(清楚な花なのに、私が形からイメージするのはマスカラを濃く塗った女性。尾根づたいの群落でたっぷり楽しんだ)
席をとりアメリの前に不思議かな [2017年05月06日(Sat)]

fumihouse-2017-05-06T19_54_16-1-thumbnail2.jpgアメリは不思議ちゃん。映画『アメリ』の上映前に不思議なシーンを目撃した。

劇場内は空いている。前の列に40代のおばさま。髪はポニーテールでまとめているが服装は疲れた感じ。ほどなく左隣に年代は上と思われるおばさま。友人どおし言葉を交わすこともない。右のおばさまはそわそわしている。膝の上にあったバッグを右席へ置いた。相変わらず言葉は発しない。数分後右おばさまは荷物を持って立ち上がり、数メートル右の席に移動した。見ず知らずのおばさまが隣に座ってきて戸惑っていたのだ。左おばさまは何食わぬ顔。

いったいなぜだか。席を間違えたのかもしれないな。映画をたまにしか見ない人にありがちだ。それとも、誰でもいい隣にいて欲しかったのだろうか。終わってから見ると、左おばさまはアメリと会話していた不思議なおばさまに似てないこともなかった。

手頃な小石を拾ってはポケットに詰め込むアメリは不思議ちゃん。若いパリの娘の日常が進行していく。ストーリーや映像、音楽、舞台には愛らしさが一杯だ。アメリはまさに愛らしい。趣味は運河で石切りすること。なかなか上手だ。でも人間関係を結ぶのは不器用で空想ばかりしている。

あるきっかけから「世界と調和が取れた」アメリは他人に幸せを感じてもらうことを喜びとするようになった。雑踏で迷っていた盲目のおじいさんの手を引いて駅まで連れて行ってあげるシーンが秀逸だ。彼女は愛情たっぷりかつ機関銃のように、あたりの情景と人々の様子を細やかに語って聞かせる。憧れる描写力だった。

自分の幸せは二の次になっていたアメリだが、とうとうニノと結ばれた。まず隗(かい)より始めよと実践し、めでたし愛でたし。

(モッコウバラ(木香薔薇)にはトゲがない。しかも微かにいい香り)
幸福に歌の衝動開いてく [2017年05月05日(Fri)]

fumihouse-2017-05-05T15_26_44-1-thumbnail2.jpg誰もが心に歌をもっている。ほとばしるエネルギーに満ち、歌いたい衝動を噴出させる。映画『シング』を見ると歌いたくなる。歌を詠みメロディにのせて口を動かし、スイングしたくなってくる。

つぶれかけた劇場が歌唱オーディションによって再生するまでのドタバタが楽しめる。市井の歌い手たちが順繰りにステージに上がっていく。あのライブ感がなんともいい。誰もが隠された光り輝く才能を見いだすことができると信じさせてくれるアニメである。

小説「蜜蜂と遠雷」で風間塵はこう言った。
≪幸福だ。世界はこんなにも音楽に溢れている。僕は室内から音楽を連れ出して、共に世界に満ちていこうとしている≫ (恩田陸著「蜜蜂と遠雷」2016年,幻冬舎)

そうだ、世界に音楽は満ちている。この心と体は幸せになるためのメロディとリズムに溢れている。さあみんな、幸福になろうよ。

(蝶も飛び回り、蜜を吸う衝動に満ちている。矢車菊に止まるアゲハチョウ)
アメリカへ黄金ウィーク砂を見る [2017年05月04日(Thu)]

fumihouse-2017-05-04T18_53_38-1-thumbnail2.jpgゴールデンウイーク真っ盛り。黄金の春を楽しんでいる。私も米国へ旅立った。

ナイアガラの大瀑布がさらさらと流れ、目を転ずるとラシュモア山に刻まれた4人の米国大統領の顔が見える。大きい顔だ。1mはあるだろうか。数メートル足を運べばニューヨーク摩天楼と自由の女神像が被写体となって観光客が記念写真に興じていた。

米国の歴史も一望した。独立宣言を起草したジェファーソン、英国と戦うワシントン将軍、南北戦争に勝って合衆国分裂を阻止したリンカーンもいる。音楽や映画、スポーツ、美術界の先端としてアメリカンライフを世界に発信し、世界の憧憬の的となった米国。ネイティブアメリカンや黒人への差別の歴史もあるが、それらの反省を元に人権大国として世界をリードする米国。偉大なアメリカを作ってきた先人たちの偉業を振り返ってほしい、現大統領には。

かくて私の日帰りアメリカ旅行は終わった。砂の美術館、今年もたくさんの人出で賑やかだった。世界各国20人もの砂像彫刻家が技術の粋を尽くして製作した砂の像。今年も楽しんだ。JAF割引が新設されたことが目新しい。また山陰自動車道で渋滞のため停車したのも初体験だった(僅かな時間だったが)。

(ジャズの巨星ボーカリストのフィッツジェラルドは肝っ玉かあさんのようだ。至高の歌声は今も輝いている)
櫂をこぐ春のうららの隅田川 [2017年05月03日(Wed)]

fumihouse-2017-05-03T21_57_47-1-thumbnail2.jpgテレビで隅田川が映った。唱歌『花』が頭に浮かんだ。

 春のうららの 隅田川/のぼりくだりの 船人が
 櫂のしづくも 花と散る/ながめを何に たとふべき
     作詞:武島羽衣/作曲:瀧廉太郎

うららかな春だ。隅田川のほとりを歩いてみようよ。川を見てごらん。和船がたくさん行き来しているね。上る舟はじわじわと、下る舟はスイスイと進んでいる。船人が漕ぐ櫂(かい)が水面から飛び出すたびに雫がしたたるんだけど、実にいいと思わない? 水に落ちる様子が桜の花が散るように見えないかい? ちょうど桜花爛漫の春。満開の桜が散っていく。散って風に流され、水面に落ちていく。水に浮かんだ花びらも櫂にかき混ぜられて躍っているね。この素晴らしい眺め、何ものにも喩えることができないよ。春っていいねぇ!

(石南花(しゃくなげ)の花言葉は威厳、荘厳、警戒、危険。それほど近寄り難い花ではないが、神々しいまでの淡いピンクの花びら。ながめを何にたとふべき)
不審者に捕まらないよに注意せよ [2017年05月02日(Tue)]

fumihouse-2017-05-02T18_04_00-1-thumbnail2.jpg島根県警のみこぴー安全メールからは随時「不審者情報」が提供される。例えばこんな具合。

○5月2日(火)午後○時ごろ、松江市○○町地内の路上において、帰宅中の女子生徒らが自転車に乗った男からしつこく話しかけられる事案が発生しました。女子生徒は脇道に入って無事でした。
○男の特徴 ・30〜40代・痩せ型で170センチくらい・黒色の長袖シャツと濃い臙脂色長ズボン・黒色サングラス・大ぶりの白マスク
○不審な人物や車を目撃した際は、すぐに最寄りの警察署・交番等へ通報してください。緊急の場合は110番を!

サングラスにマスク、これだけで不審だ。子供たちも警戒する。不審者のイメージそのものだから、大事にはいたらない。

ところが、さらわれて監禁されたり殺されたりするケースはどうか。千葉・松戸の事件で逮捕されたのは保護者会長であった。つまり、顔見知りで味方のふりをしているので始末に負えないのだ。憎っくき敵の姿をあぶり出すのは至難の業だ。

子供が自分の身を守るために心得ておくべきことは、多分一つ。「周囲の目がない場所でこちらが困ってもいないのに手助けしようとすり寄って来る人に注意。それは知り合いでも同じ」ということだと思う。したがって、本当に善良な大人は、他人の目がないときに無闇に親しげな話しかけをしてはならないということなのだ。

(赤名湿地のミツガシワ。湿地で群落し、太い地下茎を繁茂させる。枯葉や泥が堆積してやがて陸地化するという)
裏窓に他人の姿かいま見て [2017年05月01日(Mon)]

fumihouse-2017-05-01T17_31_36-1-thumbnail2.jpg島根県庁は昭和34年に完成しました。四角い中庭を囲む鉄筋コンクリートの6階建てです。中庭に面して見ると対面の執務室の「裏窓」が見えます。県職員の仕事ぶりが垣間見え、多くの人間模様がそこにはありそうです。以前から小さい頃に見た映画『裏窓』のイメージを浮かべていましたが、このほどスクリーン上で見る機会がありました。

世界を飛び回っていたカメラマンのジェフ(ジェームズ・ステュアート)が、骨折のため身動きがとれないで暇を持て余しています。中層アパートの中庭に面した裏窓から各部屋の様子がわかることから、彼は覗き見に楽しみを見いだすのです。なんとジェフは事件に遭遇して、サスペンス状態となりました。

ふだんは忙しく立ち働くばかりの彼がずっと定点で物事を見ることはないでしょう。私たちの生活にあっても同様で、違う視点から生活を見直すことが新鮮な驚きを生むことを肝に銘じましょう。

主演はジェームズ・ステュアートでしたが、主役はグレース・ケリーです。なんて華麗な衣装、品性があって端正なたたずまい、それでいて恋人に媚びるコケティッシュな姿。グラマラスではないけれど抜群のプロポーション。シーンごとに衣装がすべて違いました。ドレスだけでなく、帽子やネックレス、バッグの小物も目を引きます。ヒッチコック監督は美女の描き方が実に素晴らしい。

ファッシヨンモデルという設定もあるのですが、今は亡き彼女の綺麗さを余すところなく引き出しています。大輪の薔薇が咲いたとはこのことです。眩しい美貌に美の神ビーナスを想像するではないですか。

(青紫が艶やかなシラー・ペルビアナ。この凛々しさと端正なたたずまい、グレース・ケリーをイメージします)