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ヒーローに変身したし年とって [2016年06月30日(Thu)]

fumihouse-2016-06-30T17_59_46-1-thumbnail2.jpg東野圭吾原作の映画『変身』をテレビで見た。10年前の映画なのに古臭い。若い玉木宏、蒼井優ともに清新な演技力を発揮していない。映画が不出来なのはともかくとして、脳移植をされた青年が自分をなくしていく不安を描いていて面白い。自分の精神が変質していくのは誰にとっても不安、いや恐怖だろう。

認知症のお年寄りは、ボケてしまったらそれっきりなのか? 違う。まだら呆けという言葉があるとおり、時と場合によって症状は違う。前と変わらないときだってある。おかしな精神状態にあったとしても、全く無意識はあり得ない。何か変だ、いつもとは違う自分に戸惑っているものだという。その嫌な感じが記憶に残って本人を悩ませる。自分の心と体、精神が思うにまかせずに苦しむ。

今までできたことが出来なくなる。感じられていたことが分からなくなる。そうしたマイナスの変身は誰もしたくない。ヒーロー劇画の変身ものは抜群に強くなり、みんなから尊敬されるが、認知症による変身はそうではない。忌むべきものなのだ。認知症の症状が進むのを遅らせる薬ではなく、予防し症状を改善する進化した薬ができることを誰もが願っている。

(ノウゼンカズラの季節がやってきた。色合いが官能的で蠱惑(こわく)の表情だ)
赤とんぼ縦に横にと飛んでいけ [2016年06月29日(Wed)]

fumihouse-2016-06-29T20_15_11-1-thumbnail2.jpg赤とんぼが飛んでいた 帰り道
群をなして飛んでいた 帰り道
小雨が降った 傘をさしている
もうじき止みそうだが 傘をさしている
縦横に上下に 自由自在に舞っている
行ったり来たり 思うがままに舞っている
仲間になろうや 立ち止まる
傘に止まって 仲良くね
地蔵のごとく 立ったまま
揺れを抑えて 立ったまま
だあれも止まらぬ 行き過ぎるだけ
どいつもこいつも 避けるだけ
あんたは違う トンボじゃないと
仲間になれぬ 人間さ
それは残念 さようなら
ベンガラ色の 尻を見て
季節の替わり 日が暮れる

(ホタルブクロの躑躅色 蛍を入れたら何色に?)
一日と六月の末にて感謝する [2016年06月28日(Tue)]

fumihouse-2016-06-28T17_47_22-1-thumbnail2.jpg今朝は霧雨。激しくなければよいかと思いきや、傘を差して歩くと雨が横からかぶさって顔を濡らし、服を湿らす。バスに乗るとホッとした。きめの細かすぎる霧雨ではなく、適度にシトシト降る糠雨くらいがちょうどいいと思う。

だが、土砂降り、被害をもたらすような豪雨はかなわない。九州や山陽各地では集中豪雨の被害も出た。慈雨を超えて天災となるのはこれ以上ごめんこうむりたい。

六月もあと3日。早いものだ。今年も半年経つ。今日も忙しく立ち回ったけれど、なんとか無事に時間内に終えることができた。よき一日に感謝する。

(アガパンサスの花が咲くようになった。爽やかな夏空を思わせる薄青紫の花。別名、紫君子蘭、またはアフリカンリリーだという)
老人のハリー静かに余生過ぐ [2016年06月27日(Mon)]

fumihouse-2016-06-27T18_03_57-1-thumbnail2.jpg教師を退職して後、ニューヨークでハリーは妻を看取った。愛猫トントとともに住み慣れたアパートの立ち退きにあう。息子たち家族と一緒に過ごす選択肢もあったが、ハリーはアメリカ横断の旅に出た。映画『ハリーとトント』は言ってみれば、老人と老猫が経験したささやかな冒険譚である。

トントは途中で寿命が尽きて死ぬ。ハリーもすでに晩年を迎えている。子供たちも孫もそれぞれが独立し、自身が寿命を迎えてあの世にいくのもそう遠くではない。そうした譚歌(バラード)でもあろう。

それでも彼新天地ロサンゼルスに到着した。トントに似た猫を海辺でつかまえて優しくなでるハリーには、まだまだ生きていくという静かな決意がみなぎったに違いない。広い米国の大地が印象深い映画であった。

(アメリカデイゴ。南アメリカ原産の派手な花。ハリーの人生はこんなに派手ではなかったが味わい深きもの)
残留か離脱を賭けた愚選択 [2016年06月26日(Sun)]

fumihouse-2016-06-26T08_26_41-1-thumbnail2.jpg離婚調停を始めることにした。不都合や不利益がたくさんあることはわかる。結婚生活から離脱するか、残留するか、それが問題だ。気持ちは揺れ動いたが、最終的に51.89対48.11の僅差で離婚したい気持ちが勝った。この家では自分のことを自分で決められない。よそ者が私の部屋に入りこんで好き放題することもある。誇り高い私にとってこんな暮らしはもうたくさんだ! 幸いに夫婦で財布を別々にしていたので独立はいつでもできる。息子のスコットは私について来ると思ったのだが、家に残りたいと言う。困ったものだ。

離婚に例えればこんな感じだろうか。英国のEU離脱問題が世界を揺るがす。もう戦争はゴメンだ。EUの原点はそこにあるのだが、その気持ちが薄れてきたことを残念に思う。当初6ヶ国で始まった加盟国数は28にまで増えた。その軌跡は次のとおり。

1952年 欧州石炭鉄鋼共同体/二度の大戦の原因となった2資源を軸
1958年 欧州経済共同体、欧州原子力共同体
1967年 欧州諸共同体(EC)/3共同体合同
1989年 ベルリンの壁崩壊
1993年 欧州連合(EU)
2002年 統一通貨ユーロ
2012年 ノーベル平和賞受賞/不戦実現、難民助命

英国は離脱すると決めたものの未来の青写真もなし(中国とは経済的協定を結んで布石を打っているようではあるが)、世界不況にならないように周りの国も配慮してくれる、なんとかなるさ!とギリシャ並みのいい加減な観測。愚かな選択である。

その他の国でもくすぶる離脱への動き。東側という共通の敵を失ってから四半世紀を経て、議論が内向きになる。自己中心になっていく。今こそEUの人びとは、他者への想像力を欠如させた全体主義に踏み荒らされた歴史を思い返し、二度と戦争を起こすまいと誓った原点に返る必要がある。

(鮮やさは大分しなびてきたが、春の花壇にビオラやパンジーはなくてはならないもの。英国も同様EUになくてはならないもの)
ケータイに命預けて平気かな [2016年06月25日(Sat)]

fumihouse-2016-06-25T11_25_03-1-thumbnail2.jpg出雲工業高校に今度珠美氏(鳥取県ケータイ・インターネット教育推進員)をお招きして、PTA保護者研修会を行いました。ネット依存にならないために、いかにメディアとつきあったらいいのでしょうか。承諾をいただきましたので、以下概略をかいつまんで紹介します。

●ネットに起因する怖い事例はほんの数%。むしろ見るべきは目の前の子供のリアルな現実。悪口や無視など小さく見えるトラブルだが、そこに悩みをかかえていることだ。

●LINE上でよくあるトラブルの例。「そーなんだ」「いいよ」と返事したのが、肯定的か否定的か、確かにそう思っているか迷っているか、文字だけでは判別できない。面と向かっていれば間違いなく判断できるのに、画面ではできないことを子供には考えてほしい。また、自分が暇なときには相手も同様に暇か?と想像し、即返答がなくても不安にならないでほしい。

●子供たちのLINEに短時間で未読メッセージが数千も溜まることはよくあること。15グループ以上持つ場合は要注意。依存状態になる恐れも高い。Twitterも高校生の6,7割がアカウントを持っている。3つ以上持つ子には要注意。管理できないアカウントは乗っ取られて悪用される恐れがある。鍵をかけている安心感から不適切な投稿をして、それを面白がった友達に拡散される場合もある。

●悪戯や悪事の写真だけでなく、ほのぼのとしたいい写真であってもプライバシーを侵害し肖像権を侵すこともあるので注意。デジタル誘拐にも。TwitterやFacebookの写真が悪質アダルトサイトに盗られたりもする。

●怪しい人を見破ることは不可能。誠実に見せかけて心を開かせる。この人しか信じられないと思わせておいて足下をすくう。個人情報や写真を知らない人に決して送らない。写真に位置情報が残る設定も大問題。

●ネット依存は基本的に完治することは困難。ネット依存には2種類ある。
 1/コンテンツ依存(ゲームや動画/一度に長時間。レベルが上がる達成感。小中学生男子に多い。他に打ち込めるものを見つけると克服しやすい)
 2/つながり依存(SNS/細切れで女子・大人に多い。使うほどに不安感情が高くなり克服が難しい)

●今のネット機器は1台で多種の楽しみを提供する(電話、メール、写真、音楽、本、ゲーム、SNSなど)。いちいち机の上で起動するパソコンの比ではない。依存するのも当然。だからネット依存にならないようルールを決めよう。使うべきでない時間、場所を決める(例:夜10時以降。会話中)。使うべきでない根拠を明確にして、自分自身が納得しておく。

●相手方から反応があるから楽しいわけで、現実世界に自己有用感が低いほどネットに居場所を求めがち。リアルでも認め褒められ、自己有用感を実感できるよう、家庭で子供の話をしっかり聞こう。

●ネットの情報は自分の好みや傾向に偏りがちで、自分に近い人だけをフォローする結果、異なるものの見方を失う。自分が何を見ていないかを考えることが大切。

●操作は上手にできても、子供はわかってはいない。親の権限で規制をかけながらも、子供に傾聴し共感し関心をもち続けることで子供を守っていこう。

(アルストロメリアはアンデス山脈の寒冷地に自生する。大正のころ日本に渡来したらしい。目を引くが個性的ではない。まるでネット依存住民のように)
雨だ梅雨だと音きいて [2016年06月24日(Fri)]

fumihouse-2016-06-24T18_00_21-1-thumbnail2.jpg静かな雨には音がある
風のない夜に雨を聴く
屋根の瓦にトントンと
トタン屋根にはタンパンチュ
樋を伝って落ちる音
チョロチョロピチャと
地面を叩く音もあり
雨を湛えた水たまり
ピチャピチャチュンと鳴っている
何か金物響く音
高い音色でキントンキン
大石に砕けて当たる鈍い音
ドントンドドンも聴こえてる
木々の葉っぱに落ちる音
サラーリサラサラつま弾いて
紫陽花弾くよ緩い音
蛙の声も聴こえてる
ゲーコゲコピョンピョンの音
霧雨やほんの小雨は音がない
過ぎた豪雨も音がない
いやいや凄い音でしょう
確かにおおきいドデカいよ
ジャンジャンギャンギャン大き過ぎ
どっこいそれは音じゃない
調子よよいの響きなし
恐怖にかられ何処へ彼処へ逃げようか
空からの豊かなたよりと言えないな

(額紫陽花に落ちる雨。葉っぱを揺らし花を爪弾き楽しそう)
誰にでも必要なユニバーサルが [2016年06月23日(Thu)]

fumihouse-2016-06-23T18_32_03-1-thumbnail2.jpg鳥取県が制作したカラーユニバーサルデザインガイドブックを興味深く読みました。色の感じ方は人によりここまで違うものなのですね。資料を色分けして分かりやすくしたつもりが、色弱の人にとっては見分けにくくなる。重要な情報が正確に伝わらなくなる。命に関わることがあるかもしれません。慎重な対応が必要です。

先天性の色覚異常(赤緑色弱)とされるのは日本人男性の20人に1人、女性の500人に1人といいます。日本全体で320万人いる計算ですから、配慮は不可欠なのです。

目の網膜には2種類の視細胞があります。暗いときに働く杆体(かんたい)と、明るいときの錐体(すいたい)。錐体は赤、緑、青の波長の光を感じます。この三色は光の三原色ですね。

色覚異常の人にとって、彩度や明度が似かよった色が並んでいると見分けるのが難しくなります。例えば、水色とピンク、黄色と黄緑、赤と緑、深緑と茶といった組み合わせです。ガイドブックはこんな提案をしています。

1 色を変えて、彩度の高低で組み合わせ、明度の明暗で組み合わせる
2 背景の色と文字の色に明暗の差をつける
3 文字や線を太くして面積を増やす
4 形を変えたりマークを併用する
5 斜線や網掛けを使う
6 色の名まえや番号を書き込む

バリアフリーは障碍者に対して施設や設備面での配慮を求めるものですが、ユニバーサルデザインはハンディキャップのある人だけでなく、誰にとっても使いやすく設計することを基本思想としています。自分には関係ない、なんて言ってはいけません。誰にもあり得ることなんですから。年だってとりますしね。

(わが家のゴーヤが花を開いた。小さな実をつけて毎日少しずつ太くなっていく。この夏は豊作だろうか)
参院選始まり始まり10代よ [2016年06月22日(Wed)]

fumihouse-2016-06-22T18_37_30-1-thumbnail2.jpgきょうは参院選の公示だって騒いでるよね。この3月に18歳になったばかりのわたしにも選挙権があるんですって。学校では主権者教育とかいってやってるわ。先生たちも慣れないことでたいへんだよね。

あちこちの高校で選管のひとを呼んで模擬投票やってるけど意味あるの? これが実際に使われる投票箱です!なんて偉そうに言っちゃって。別に段ボール箱だっていいの! 要は行くかどうか、誰を選ぶ?どの政党に託すか?でしょ? それを模擬ですって。バッカみたい! 投票所へ行けば係のひとか親切に教えてくれるわよ。わかるじゃない。

わたしも含めて10代の有権者は240万人いるらしいね。みんなが投票したとしたら一大メーブメントになるな。そしたら大人たちは大慌てよね。投票率は上げたいけれど、10代の子どもたち(たぶんそう表現するな)が分別のいかない考えで適当に候補者を選んでしまうのは許しがたい、とか言ってね。選挙の予想図が狂ってたいへんだよ。

だいたい大人だってそうだわ。政策と候補者の全部を比べて自分の考えと近いのを選んで投票してる人ってどれだけいるのかしらね? たぶん少ないと思うよ。知り合いの誰それから頼まれたとか、党首が好きだとか、前から投票してきた政党だからとか……理屈をこねて選ぶ人なんていやしないさ。感覚で選んでる人が大半だと思うよ。

でもそれでいいと思うな。勘って大事なんだから。そう思わない? 頼まれた誰かさんが信頼できる人だとか、党首のしゃべり方が感じいいとか、多少難はあってもだいたいは任せておけるからそれでいくってね。それが直感して選ぶことだと思うよ。

アベノミクスはどうとか、社会保障に消費税をどれだけあてるとか、TPPに憲法改正に非正規雇用の問題……むずかしいことはわからない、わたしには。でもわたしは誰かを選んで、どこかの政党を選んで投票するつもりだよ。いっしょに投票所へ行ってみようよ。きっと世の中かわるんじゃないかな。200万人が投票したらね。どう思う?^^;

(鮮やかなマゼンタ色の石榴(ざくろ)の花。花のつぼみは実とおんなじように硬い。10代女子たちは固い礫となって世を変えるのか)
使いたい使われたいと悲鳴あげ [2016年06月21日(Tue)]

fumihouse-2016-06-21T19_57_26-1-thumbnail2.jpgスマホが悲鳴をあげた。日曜日の朝に充電満タンになっているはずが、8割でストップ。機械がやたらと熱くて胸ポケットに入れておくと気持ちが悪い。電力が熱エネルギーに替わっていくのか、電池の減りが速い。再起動させるとアイコンが出てこず、5分以上は使えない状態が続く。

昨日ドコモショップに駆けこんだ。調べた範囲ではソフトウェアの異常はなかった。アプリのバージョンアップでもって不具合が生じる場合もあるということで、根本的に対処するためには二週間近くの入院加療が必要となる。電源をシャットアウトすると上手くいくこともあるというから手元において様子をみることにした。毎日再起動はかけていたが、電源を完全に切ることはやっていなかったからだ。

今まで相性は悪くなかったのに残念だ。蒸し暑さのせいか、それとも使い過ぎか。スマホに依存してないつもりだが調子が悪いと不安になるのは、やはり依存関係に陥っている証拠だろう。使われ過ぎて悲鳴をあげたのはスマホだが、使えなくて悲鳴をあげるのは私。 σ(^_^;

(八重の梔(くちなし)が咲いた。巵は杯の意。甘いエロチックな芳香を酒の肴にして、昔のひとは杯を酌み交わしたのかも)
五つ星料理でなくて反主流 [2016年06月20日(Mon)]

fumihouse-2016-06-20T22_17_50-1-thumbnail2.jpg古代ローマからタイムマシンで抜け出てきたかのような美女がローマ市長に当選した。新興政党「五つ星運動」のビルジニア・ラッジ氏である。67%の得票率で民主党候補を大きく引き離した。ローマ初の女性市長だそうだ。

五つ星運動はユーロに反対し、EUへの懐疑を唱えている。五つ星は首都ローマで勝ち、2018年の総選挙に向けて弾みをつけた。国会与党の民主党にとっては正念場である。

もちろんユーロ反対ばかりではない。昨年ローマでは民主党の市長が公費流用疑惑で辞任し、汚職撲滅を主張するラッジ氏は清新なイメージから人気を集める。美貌がそれを助けたのは間違いない。

ギリシャの経済崩壊に始まり、無数の難民の流入、テロ多発、英国をはじめとして各国で起こるEU排斥の動き。英国でも議員の銃撃・刺殺事件が起こってしまった。カレルギー伯爵が目指した汎ヨーロッパ主義。ヨーロッパから戦争をなくしたいという願いは誰もの望みだったはずだ。ヨーロッパ発の世界大戦なんて、もう二度とゴメンである。

(ヤナギハナガサ(柳花笠)は強い茎株で立って風にも強い。高盆状の5,6ミリの花が集まって5センチほどの束になる)
なぜかしら草食と肉食動物仲がいい [2016年06月19日(Sun)]

fumihouse-2016-06-19T22_24_46-1-thumbnail2.jpg動物の世界になぞらえて、ディズニー映画『ズートピア』はメッセージを発し続けました。ひとは信頼にあたいするのか。ひとは本能を抑えて協調しながらやっていけるのか。不信を乗り越えて、信頼に値する社会はつくれるのだ。諦めてはならない、飽かずトライし続けるのだ、というメッセージです。

肉食動物と草食動物が共生して暮らす大都会ズートピアを舞台にした物語です。一見弱くても警察官になってひとびとを幸せにしたいと思うウサギ警察官ジュディと、詐欺師のキツネ・ニックを軸に、陰謀渦巻く大都市の動物社会を描きます。

大事件を解決したジュディは無意識のうちに差別発言をしてしまいました。彼女は悩み、責任をとって警察を辞めます。肉食動物は、遺伝子操作か何かで草食動物を襲って食うことはなくなっているのですが、ジュディは種について思いがけなくも軽率な発言をしてしまうのです。やがて多数派である草食動物の世論は肉食動物と対立していき、マスコミも偏向的に騒ぎを大きくします。ジュディは失敗をカバーすべく勇敢に動くのでした。結果として陰謀事件は無事解決するのです。

現代社会を考えさせてくれるいい映画でした。テンポも良い。軽快なコメディもたくさんあってニコニコできる。その中で、自分自身にも差別や偏見が知らぬ間に芽生えることに気づかせてくれる良作です。

(たぶん霞草。朝の鋭い光に影が深く差しこんでくる)
積み上げてその末得るのは大称号 [2016年06月18日(Sat)]

fumihouse-2016-06-18T16_26_33-1-thumbnail2.jpgイチローはオリックスに入団して2シーズンで36本しかヒットを打っていないという。コーチから振り子打法を否定され、打撃改造を指導されたにもかかわらず拒否したからだ。要は干されたわけだ。言うことを聞いていたとしたら今のイチローはない。

天才と努力の人・イチローの偉業達成。日米両国で称賛される一方で、4256安打のメジャー記録をもつピート・ローズは不快感を示し、高校野球で打ったヒットを記録に入れるようなものだと非難した。

ローズは監督在任中に野球賭博をしたかどで永久追放処分を受けている。米野球殿堂入りを願ったが却下された。ローズにはもはや、メジャー最高の4256安打を放った男という称号しか残っていないのだ。いら立つ老人の発言を温かく見守ってあげようではないか。

メジャー通算で3000本以上の安打を打った選手は29人しかいない。近年投球術や球種が多彩になってヒットが打ちにくくなってきたと言われるが、ここ20年でみるとジーター、リプケン、ロドリゲス、パルメイロなど8人しかいない。メジャー通算3000本まであと20本あまり。誇るべきその称号をイチローも間もなく得ることになる。

(ガザニアは元気印の黄色がいい。別名、勲章菊とは名付けの妙だ)
閃いて煌めく空を眺めたし [2016年06月17日(Fri)]

fumihouse-2016-06-17T23_18_15-1-thumbnail2.jpg「閃」はひらめく。瞬時にきらめいて思いがけない感覚が宿る。稲妻が身をかわすように身体を避けていく。

漢和辞典によれば、門の中をちらっと過ぎる人を見るさまから、ひらめくの意味を表す。門を通して人が見える。その人は誰? その人はどんな人? 出会うことで元気になる。語り合って楽しみを増す。

門の中とは言わぬ。明日はどんな人に会えるだろう。明日と豊かに語り合えるだろう。そう信じて、おやすみなさい。

(ガウラは夏から秋にかけて、薄ピンクを帯びた白色の花が咲く。別名、白蝶草。まさにそんな感じ)
ワクワクと指折り数えて待つときよ [2016年06月16日(Thu)]

fumihouse-2016-06-16T19_29_48-1-thumbnail2.jpg楽しみにしていることがある。文字どおり「指折り数えて」はいないけれど、あと何日あと何時間と思えばワクワクする。待ち望むうちに、意外と時間はあっという間に過ぎていく。

目的感もなくダラダラと時間を過ごす。何かをしかけて気が変わり、別のものに着手して中途半端なやりかけばかりが残ってしまう。あるいはテレビをだらだら視ているうちに、これまたあれよという間に時間が過ぎる。

「あっという間」といかないのは苦役の時間だ。つらい時間、辛抱して時を稼ぐ。なんでこんなに時計は遅くしか進まない? 恨みつらみを重ねてもいつかは時が過ぎていく。いやいや今の一瞬もすぐに彼方に消えていく。

(ウツボグサ(靱草)というらしい。出雲工業高の日当たりのよい草地に咲いている。ライラックのいい色あい。靫とは矢を入れる長い竹篭のこと)
はし無くも汗が噴き出し夏本番 [2016年06月15日(Wed)]

fumihouse-2016-06-15T21_50_03-1-thumbnail2.jpg思いのほか暑い一日
思いがけなくも風のない昼間
思いも寄らない熱風が吹きつけて
曇る予報だったが存外に晴れ間がのぞく
はし無くも汗が噴き出して
シャツに汗ジミができたのが予想外
図らずもバスに遅れて歩いていたら
期せずして声をかけられ駅までどうぞと
列車では意外にも知り合いに出会い話に花が咲いた
列車の外に出ると意表を突く暑さが身を包む
夜になってももっての外湿度が高くてげんなりだ
意にたがわず風はない
ことの外この夏は雨が続かない
水不足という不測の事態が生じないよう願う
水辺には心外なほど乱舞するゲンジボタル
果たして明日はどんな天気になることやら

(アジサイの濃いピンク色。暑そうに見えるけれど爽やかだ)
恬淡と老いを描いて晩年の [2016年06月14日(Tue)]

fumihouse-2016-06-14T20_54_18-1-thumbnail2.jpg新藤兼人監督の『午後の遺言状』を見た。老いを見つめ死に向かいつつも覚悟して丁寧に生きる、そんなテーマを追っていたが、アラは目立った。巨匠監督の最晩年の作品である。体力的に厳しかったのかもしれない。

20年前の映画にしては冗長で説明が過ぎる。不要に思えるエピソードもある。認知症を患う劇団仲間の描き方はステレオタイプ。認知症になったら正気を取り戻すことはなく恍惚の人に、というかつての偏見である。焦点のない目で中空を眺め続ける演技には嫌気がさした。

主演の杉村春子の演技は昔風、まるで小津映画のように平板で舞台のような雰囲気(舞台女優の役だからそれもありか)。助演の乙羽信子が変な田舎弁をしゃべるのも気になった。

「もうこれまで」と書き残して死んだじいさん(別荘の森の世話をしていた)の遺言は、広告の裏紙に書いたと説明しておきながら、明らかに半紙を半分の大きさに切ったものが画面に出てきた。監督の気力体力はもうなかったのだな、と感じさせた。

杉村ばあさんが舞台の仕事に戻ったあと、棺桶の釘打ち用にとっといてと頼まれていた丸い石を、乙羽ばあさんは元の川に戻す(別荘がある標高1500mの小川になぜか、大きなまん丸の石がある不可思議)。ともかく死を淡々と描いている。生もまた屈託なく描いている。恬淡としたこの映画の真骨頂かもしれない。

死を目前にして自身の老いとどう向き合う?と考えさせたいのだろうが、編集がぶつ切りで、挿入された音楽もピンとこない。最初から最後まで場違いを感じてテンポも悪かった。2時間弱がとても長く感じた。

結納後、結婚式前にする足入れ式とやら、まるでモスラ対ゴジラで出てきた小妖精(ザ・ピーナッツが出演)をめぐる南洋の踊りを思い出した。ずっと違和感を覚えていた。避暑地の景観、新潟・寺泊の絶景など出てきてもよさそうだが、それもない。

観てすぐにミスドでドーナツをほおばりながら一気呵成に書いたものを、今こうしてまとめている。文句ばっかり言っている。

(先月までマツバギクが元気いっぱいだった。暑くなった今では、花は縮れて花火の大輪のような往事をしのばれる)
日常の生活動作に意志があり [2016年06月13日(Mon)]

fumihouse-2016-06-13T18_34_38-1-thumbnail2.jpgADL(日常生活動作)は介護やリハビリテーション業界で使われる言葉です(Activities of Daily Living)。食事や排泄、移動、入浴など日常の基本動作の可否を問い、介護の要否を評価する指標となります。最近ADLのほかに「IADL」と「CADL」という概念があることを知りました。

IADL(Instrumental Activities of Daily Living)とは、手段的日常生活動作のこと。買物など家事全般、電話応対、服薬管理、金銭管理、交通機関の利用、趣味活動など、自立した生活を営むためのより複雑で多くの動きです。ADLより複雑で高次ですから、生活の質を考える際に重要な指標です。

CADLのCはculturalなADLです。すなわち、文化的日常生活動作です。どのような意欲をもって日々を暮らすのか。文化的な背景としてどういう価値観をもって充実感を得るのか。これも大変重要な道しるべですね。

三つのADLの頭文字を順に取っていくとCIA。別に6月11日の投稿とは全然関係ないですよ(^∇^)

(ランタナは別名、七変化。同じ茎から微妙に違う色の花を咲かせる。まさにその名のとおり)
日本の質の高さとワークライフ [2016年06月12日(Sun)]

fumihouse-2016-06-12T10_43_40-1-thumbnail2.jpgワーク・ライフ・バランスの研修を受けてから少し意識が変わりました。仕事と私生活とのバランスをとること、それは人生そのもの。偏ってしまっては人生が歪みます。平凡な幸福などどうでもいいと思う人は少ないでしょう。

講師はまずワーク・ライフ・バランスに関して一般的に誤解があることを指摘されました。ワーク・ライフ・バランスとは、育児中の女性のため/残業代を減らすため/福利厚生を良くするため/ほどほどに働くためのものではない。仕事で高い付加価値を生むために、広い視野や人脈をもち、家庭生活を充実させる。そのことが短時間でより高い仕事の成果を上げることだと強調されました。

「マネジメントが21世紀に果たさなくてはならない最も重要な貢献は、知的労働者の生産性を高めること」というピーター・ドラッカーの言葉も紹介しながら、周到に計画を練り集中して大きな成果を達成するには、特に管理職の動きが肝心だと。

さらに行政は、他人事、個別企業の問題として放置せず、長時間労働削減が企業だけでなく地域社会にとっても有益なことを理解させ、成功例や魅力的な事案を効果的に拡散して企業に追随してもらうべし。それが地域活性化につながることを忘れてはならないとおっしゃいました。行政組織の生産性も上げるべしとも。

効率的に仕事するためにはどうしたらいいのでしょうか。講師の提示です。
@業務の見える化(朝に行う業務をリスト化、夕に実績をチェック/毎日毎週毎月毎年のゴールに向かって逆算して動く)

A優先順位を明確にするマトリクス(緊急かつ重要/緊急だが重要でない/重要だが緊急でない/緊急でも重要でもない)

B業務の課題点の要因分析(例;資料が丁寧すぎ/文章が回りくどすぎ)とともに、見直し対策を実行(時間を意識するための取組み例/ちょっといいですか?の排除、強制的ノー残業デー導入、効率的会議の運営、メールルール設定)

メールの具体的な工夫として例示されたのは、判断に5秒以上かけない/筋肉質の文章にして短く結論を先/何日も放置しない/文章は1ページで読み切れる量にする/10行以上なら電話か面談にする、というものでした。

それでも思うのです。プロの誇りに裏付けられた製品やサービスの質の高さ。丁寧で清潔で、多くは誠実であること。日本の良さも同時になくしてしまうことはないのか、と心配になるのです。

(赤花夕化粧。淡いピンク色が少女が染めた頬紅を感じさせる)
能率を落とす作戦スパイなり [2016年06月11日(Sat)]

fumihouse-2016-06-11T14_17_20-1-thumbnail2.jpg初めて明かすのだが、わたしは実はCIAのスパイなのだ。

日本の労働生産性はG7では最下位。残業するばかりで、付加価値を生み出せない事務仕事。ワークライフバランスが悪い。優秀な人材が逃げていくばかりか、今後大介護の時代を迎えるにあって、誰もが生涯安定して働き続けることなどできない。顧客に最大満足を与えるためという名目で、質の悪い客のクレームに怯え、必要以上のコンプライアンス対応でどこの職業人もヘトヘトなのだ。

「明かしていなかった」と書いたが、知らぬ間にそうなっていたようだ。ほとんどの真面目な職業人がいつの間にかスパイ化し、CIAにとっては願ったり叶ったりの状態だ。

CIAによって21世紀になってから発表されたのだが、大戦中に各国に配置したスパイに対して、敵国もしくは仮想敵の生産性を落とすための「Simple Sabotage Field Manual(簡易サボり指南)」がある。

・前回の会議で決まったことの適否を問うべし
・文書のアラを探すべし
・重要でなくてもよい、完璧を主張すべし
・指揮系統や規則を厳密に守り例外は許さぬべし
・検討の際には可能な限りメンバーを多くするべし
・何はともあれルーティンの会議を遂行すべし
・ペーパーワークを増やすべし

日本的働き方に実に当てはまるこのことは、『テクノロジー・ベンチャー・シリコンバレーの暮らし(CIAのスパイマニュアルに学ぶ「会社をダメにする11の行動様式」)』に詳しく紹介される。http://chikawatanabe.com/2015/11/04/cia_sabotage_manual/

大企業病に犯された日本。完璧に仕上げることに呪縛され、責任を上に上げるほど決裁印が増えていく。前の会議で決まったはずのことを蒸し返して時間を無駄にし、細かい言葉尻にこだわって文句をつける。ことあるごとに細かいルールができて、長ったらしいマニュアルを読むだけでも時間がかかる複雑怪奇な状態。つまらぬペーパーを作るにも時間を奪われる。重要な仕事に直ちに着手できる状況をつくっていきたいものだ。

(金糸梅。美女柳に似てはいるが、雄しべは短くてしっかりした感じ。確かに金色の梅を大きくして金の糸でくくったかのよう)
健康でありたし更に疲れしや [2016年06月10日(Fri)]

fumihouse-2016-06-10T18_41_04-1-thumbnail2.jpg男にも更年期があり不調に悩まされると言われて久しい。女性の更年期障害といえば、老年期への移行期におこる健康上の問題をさす。過度の発汗、冷え症、肩凝り、頭痛、不眠や憂鬱など不調の例は多い。男も大なり小なり悩むとすれば、老いを迎えた人間すべてが通過すべき儀礼とは言えまいか。

【更】には意味がたくさんある。「かわる」「あらたまる」「いれかわる」「うけつぐ」「経験する」。そして「通過する」という意味もあるようだ。さらに「重ねて」「ますます」という意味を知れば、「いや増して」ガンバる年代なのだろう。

せめて今夜は、一週間の仕事疲れも出ることを考えて、「夜が更ける」前に寝るとしましょうぞ。

(今が季節の未央柳 (びょうやなぎ)。次々と咲き乱れる。別名、美女柳。長い長い美女の睫毛を思う)
東京にこぞって集うイジメかな [2016年06月09日(Thu)]

fumihouse-2016-06-09T22_26_31-1-thumbnail2.jpg「違法性ないが一部不適切」。舛添東京都知事の疑惑に関する玉虫色の決着(まだ決着ではないが、決着させたかった模様)に、ネットもニュースも大騒ぎしている。

燃費偽装はどうなった? 刺傷されたアイドルは意識回復したようだが状況は? 少年置き去り事件や伊勢志摩サミット後のことも気になる。東京オリンピック巨額送金問題もあるし、リオ五輪がちゃんと出来るのかということもある。世間は(マスコミは)気の向くままに鋭い追及の切っ先で新たなターゲットを刺し続ける。

「説明責任を果たしていない」とする声に応える道はただひとつ、辞職しかない。追及する者たちは満足しない。辞めた後にも有名税は払わなければならない。人々が(マスコミが)飽きてしまって忘れるか、新たな大事件がおこって世間の目がほかを向くまで集中砲火は続く。難儀なことだ。

これもイジメ社会、日本の現実かもしれない(舛添さんを弁護しているわけではないので、あしからず)。江戸の昔で言えば、引き回しの上斬首晒し首の刑にも似ている。毒々しく汚い言葉に毒されたネット上の声は聞くに耐えない。公を害することが正論を蝕むことについて異論はないが、吊るし上げが過ぎやしないか。不満や鬱屈を体よく解消するサンドバッグ化していないだろうか。足蹴にして虐待的にイジメる手口を私たちの社会は好むのだろうか。しかも「みなさん御一緒に」と。

(わが家のドクダミ。緑色に加えて黄、赤がまだら状。いかにも毒づいた雰囲気をかもすが、これは薬草。毒を矯めるからドクダミ。でも乾かして煎じると臭い)
エネルギーもって回って同じ量 [2016年06月08日(Wed)]

fumihouse-2016-06-08T19_22_00-1-thumbnail2.jpg昨夜は飲んだ。10人ほどが屋上ビアガーデンで気勢を上げた。よく飲んでよくしゃべった。よく食べた、食べ過ぎだった。エネルギーを充填して元気になった(ような気がした)。朝になったら胃がもたれていた。食欲がなかった。目が腫れぼったい、体にもキレがなかった。今日は朝から蒸し暑かった。梅雨の晴れ間に外で歩き回って現地を検証しながら相談した。昼前には目がしょぼくなって溜め息が出た。昨夜の元気はどこにいったのだろう。

飲んで元気になったようでも実は翌朝のエネルギーを持ってきただけだ、とする考えがある。確かにそうだなと思う。二日酔いの朝は特にそう思う。一週間のエネルギーの総量は決まっているとその説は唱える。確かにそうかも……。

いや待てよ、そうでもないぞ。短期的には同量かもしれないが、エネルギーは移り変わる。意志によって、体調や環境によって。だから丁寧に毎日あきらめずに自分をつくっていくことだと思う。エネルギーの総量は知らぬ間に大きく大きくなっていく。

(下野(しもつけ/栃木県)で発見されたから、しもつけと云われる花。アジサイを小ぶりにしてヒゲを生やしたかのようだ)
塗り込めて絵を描く人時間持ち [2016年06月07日(Tue)]

fumihouse-2016-06-07T18_13_47-1-thumbnail2.jpg昨日、「明るさを画面に塗り込め(中略)移り変わっていく微細な光や風をキャンバスに塗り重ねている」と書いた。絵画はどれでもそうだが、重ね重ねて気持ちを投影していく(自分の気持ちもモデルの気持ちも、静物の心だって塗り込める)。そこには対象に向かってきた膨大な時間も込められている。

写真は塗り込めない。その一瞬を切り取る。裸婦を見たらよくわかる。写真モデルは自在に動く。自らの意志で、撮影者の意図によって動き弾ける。絵画の裸婦がけだるいのは、待つ時間が長いということもあろうかと思う。リラックスとも言えるが、弛緩しただるさが感じられる。

写真は塗り込めないからシャープだが、その分何十枚何百枚と、一瞬を重ねていく。それらを鑑賞者はたっぷりと時間を使って読み解いたらよろしい。感じ取れば楽しめる。絵画も写真もそれそれに面白い。

(ジャガイモの花。青紫を塗り込めるような色。ぼやっとした白がふつうだが、あまり綺麗とは言えないピンク色もある)
思うさま時間塗り込め絵を描け [2016年06月06日(Mon)]

fumihouse-2016-06-06T22_50_47-1-thumbnail2.jpgポーラ美術館コレクション展『モネからピカソ、シャガールへ』に行ってきた。宍道湖畔の島根県立美術館にはひとが溢れていた(上野の展覧会に比べればかわいいものだが)。

モネの「ジヴェルニーの積みわら」が明るい。秋の透き通った太陽のもとに藁の小山が輝いている。藁は小麦だと思うが、子どもの頃脱穀した稲藁の山で遊んだことを思い出す。

わたし好みでいえばシスレーがいい。「ロワン河畔、朝」「サン=マメスのロワン河」は印象派そのもの。明るさを画面に塗り込めている。明るい色彩は風の音。陰翳が柔らかで大らかでタッチが優しい。そして静かだ。気持ちが温かになる。移り変わっていく微細な光や風をキャンバスに塗り重ねている。人間を見る温かい目を感じるのはアースカラーが多用されることにも表れている。微細な色分けをした緑と土。立体感が心地よい。

象徴主義や新印象派をへて、絵画は前衛の時代となる。モーリス・ド・ヴラマンクが好きだ。この展覧会での一番好みは「湖」。左右から中央に向けて傾き重なる木々。手前には護岸の手すりがあり、湖面は静かに対岸に建つ南欧風の家々を映す。赤い屋根瓦が利いている。木々の深緑に対して利いている。単調な筆致で、塗り重ねない油絵。赤と朱、緑と黄、白と灰。そうしたコントラストが不思議な魅力を醸し出す。絵がおさまる額も気に入った。複雑な意匠は花なのか、貝なのか。絵全体がオーラを発していた。

ピカソの「花売り」にも釘付けになった。南洋を彷彿とさせる色合い。女がかぶる帽子は東南アジア風だ。能書きを読むと、フランス地中海寄りの町だった。キュビズムの造形で鼻も目も口も、身体の一部ですら取り替えられたり省略されて、荒々しいタッチがぐいぐい押してくる。油をたっぷり使うのか、至るところで絵の具が垂れている。抜けた筆の毛が一本閉じ込められているのも面白い。

(遠目にはスモークツリーはもくもくと。近くにカメラ向けたなら迷路に戸惑う羊なり。これもまた明るい陽光のもとの芸術だ)
梅雨に入り見放されたる6月や [2016年06月05日(Sun)]

fumihouse-2016-06-05T10_52_04-1-thumbnail2.jpg月替わりのカレンダーをながめてみると、唯一祝日のないのが6月。次の8月から11日が「山の日」となったので、6月だけが置いてきぼりだ。

年間の祝日は16日で、先進国では最多だという。有給休暇は労働者の権利のはずなのだが、事務仕事の非効率性と周囲への遠慮から有給を取りにくい日本の風土。「みなさん御一緒なら休めます」と言っているようなものだ。望むと望まないにかかわらずワーカホリック化している私たちの生き方が問われている。

(薄い桃色のアクセントがあるウツギの花。旧暦卯月の頃に咲くから卯の花なのか? 卯は「憂」いの「雨」に通じるというのは私の憶測。昨日は梅雨入り宣言)
金色の金字塔なり金の道 [2016年06月04日(Sat)]

fumihouse-2016-06-04T20_32_23-1-thumbnail2.jpg黄金色に輝く金字塔。巨大とはいえ風化した石が無数に積み上げられたピラミッド。ピラミッドは金字塔。建造当時は化粧板がほどこされ、太陽の光を反射して金色(こんじき)に輝いていたという。

かつては奴隷労働の結果としてできたと云われていた。今の考古学者によれば、農閑期の季節労働として、雇用調整を行ったという説がもっぱらだ。我らの王がお入りになり再生への時を待つ大きな棺。王にお仕えする私たちの栄誉だ!という具合に、英知と努力と玉の汗をもとに作られた栄光の建築物とも考えられている。古の詩人はその誇りを金言で飾ったことであろう。

『金』の字はピラミッドの形に似ている。漢和辞典が解字するところによると、土の中にある二つの点が金属を意味し、音の今(こん)を組み合わせた形。今は含に通じ含むの意味。土中に含まれる金属を総称し、黄金は貴金属の王となった。

明けの明星や宵の明星として輝く金星(きんせい)のようには輝けないかもしれないが、金星(きんぼし)を上げる大殊勲を誇ることはなくても、わたし自身の金字塔を打ち立てるために日々頑張ろう。

(葫やネギの仲間のアリウム。葱坊主を大きく鮮やかに赤紫にした花で丈は高い。日に照らされると貴金属のように輝く)
腹ヘってむしゃむしゃものが美味しかろ [2016年06月03日(Fri)]

fumihouse-2016-06-03T18_20_27-1-thumbnail2.jpgむしゃむしゃ喰う。なんでもかんでも食う。美味しく食べる。休みなく咀嚼して、あれよと云う間に皿やどんぶりは空になる。わたしは食いしん坊だ。

食べ終わって茶や珈琲を飲む。おやつをほおばりながら、これはゆっくり飲む。火傷をしてはかなわないからだ。

時間がたって、ふと考える。今日は何を食べたんだったかな。それじゃまるで認知症。じっくり噛んで歯ごたえを楽しんで、ゆっくり味わってみないといけないぞ。毎日毎日わたしの胃腸はびっくりポンや。

ひと口30回噛みたいね。健康のためにも、記憶のためにもね。

(昼間咲くけれども月見草という、ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)。北米原産だそうだ。どうりで強い。近ごろあちらこちらで野生化して勢力を伸ばす、綺麗だけれど)
意識して見えぬクルマを恐れたし [2016年06月02日(Thu)]

fumihouse-2016-06-02T22_22_00-1-thumbnail2.jpg道路交通法上、歩行者は優先して守られるはずだが、現実はそうではない。教習所で習ったことを誰もが忘れている。私も例に漏れない。横断歩道で待つ歩行者がいても、「手を上げてないし、ここで止まっても対向車が止まらなければかえって危ない」などと考えて停止することは、まずない。そこのけそこのけクルマが通る、とばかりに傍若無人な運転をする奴もいる。自分のクルマを中心に世界は動いているわけでもないのに。

自転車運転の危険行為を防ぐ厳しい規制が始まって1年たつが、歩行者に対しては強者である自転車も、クルマに対しては弱者である。特に裏道交差点は危ない。

裏道交差点でクルマが来たことなんかない、などと考えて左右確認を怠ると事故は起こる。しかもイアホンで音楽を聞きながらスピードを落とさず進入してしまえば、自転車側は致命傷を受ける恐れがある。

本道から歩道をまたいで横道に曲がるとき、横道から歩道を通って本道に入るときも危ない。ルールどおりに一旦停止するクルマを見たことがない。私も見通しが悪いときにしか止まらない。自動車に接触する事故が多発する。自転車は車道寄りの歩道を徐行しなくてはならないが、そのルールを知らない者も多い。スピードは出ていないかもしれないが、出会い頭の事故に遭うのはショックが大きい。

不運と判断ミスに無知が重なることで悲劇は生まれる。可能性をゼロにすることはできないけれども、確率を低くしよう。危なそうなところには近づかない。慎重に意識して、目の前で起きるかもしれない最悪の事態に備えてみよう。たぶん何事も起きやしないから。そんなものさ。意識することは保険代わりだ。

(ハルジオン(春紫苑)は花びらがビラビラと細かい。幅があるヒメジョオン(姫女苑)とは違うのがよくわかる)
夜空見て春と夏との狭間かな [2016年06月01日(Wed)]

fumihouse-2016-06-01T22_13_45-1-thumbnail2.jpg昨夜はケチな夜だった。近年にない最接近で火星が明るい、とマスコミが騒いでくれたのになんだ。湿気が多く空はぼんやり霞んでいた。明るいはずの火星は雲をかすめて鈍く光るだけだった。土星とさそり座アンタレスは見えない。三つどもえでできているはずの直角三角形も残念ながら認められなかった。ケチな夜空なり。

一転しても今夜はよく見える。夕方からなぜか冷えてきて、空気も澄んできた。雲は多かったものの徐々に消えていき、10時前には快晴となった。火星はひときわ明るく南の空を彩る。アンタレスも土星もくっきりだ。天の川も見える。白鳥が上っていた。琴座ベガと白鳥座デネブ、鷲座のアルタイル。夏の大三角形がきりりと見えた。西に目を転じれば双子座が沈もうとしている。まだ高い西の空には木星が明るい。火星と同じくらい明るい。色は黄色、火星の赤色とは違う。

くっきりしたせいか、肌寒い。上着を羽織らなければ星空を見るにはつらい夜になった。明日はどんな天気になるのやら。

(キウイフルーツの花もぼんやりした印象がある。今は花が散り、小さな実を付けている。小さいけれど、キウイの毛皮をまとっている)