ロボットの腕が味噌汁こぼしたり [2019年08月30日(Fri)]
左側にあった味噌汁を正面にもってこようとして、右手で運んだときに悲劇は起こった。並々入っていたわけではないが、勢い余って汁がこぼれ、チノパンツの両太ももを濡らした。面積にして文庫本を開いたより広いくらい。なにやってんだオレ!と叫びながらタオルを濡らす。揺らさず静かに運ぶべきなのに、焦る気持ちが手や腕に狂いを生じさせた。不如意な調整途中のロボットのようだと自嘲する。
トントントントン周囲まで水で濡れるほど叩いて拭き取る。そして乾いたタオルでまたトントン。替えていけ、と言う家人の忠告も聞かず(時間がなかった)、そのまま出かける準備をして、今列車に乗っている。 速乾性のチノパンが乾いてくるにしたがい、味噌汁の臭いを漂わせてきた。ここ数日、定番の酒粕が切れていたのは幸いかもしれない。味噌と出汁、油揚げに豆もやし、ワカメの入った味噌汁の匂いとともにいる。周囲の人よ、勘弁あれ! (小薔薇の香りとは似ても似つかぬ) |