玉造ひと度つかれば美人の湯 [2019年04月22日(Mon)]
玉造温泉の湯に入った。つるんとした滑らかな泉質だ。関節痛に効くという。疲労回復にもいいらしい。保温効果が長続きし冷え性の人も喜ぶ。保湿性があって美肌効果が抜群だというではないか。出雲風土記は玉造の湯をこう記す。
≪一たび濯(すす)げば 形容(かたち)端正(きらきら)しく 再び浴(ゆあみ)すれば万(よろず)の病悉(ことごと)に除(のぞ)こる 古より今に至るまで験(しるし)を得ずといふことなし 故(かれ)俗(くにびと)神湯と日(い)ふなり≫ 一回湯治するだけで見目麗しくなり、二度目にはどんな病気でも治癒する・・・誇大広告も甚だしい。大昔はこれでもいい。風土記を読める人は限られた貴人である。都は遠く離れている。そうとやかく文句をつける人はいまい。 ところが現代にあってそんな広報をしようものなら、袋だたきに遭って目も当てられない。ネットはさぞや炎上するであろう。公正な観光商品取引の妨げになるかどで捜査対象になるやも知れぬ。 まっ、それほどの即効性は期待できなくても、いい湯であることは間違いない。お隣出雲・斐川の湯の川温泉は日本三大美人の湯。ここも合わせて楽しんでくださいな。神湯ですぞ。 |