埼玉に七百万の人ありて [2019年04月19日(Fri)]
『翔んで埼玉』で笑った。自虐のギャグに大笑いした。ケラケラと笑わされ過ぎて、中盤以降は強烈過ぎて飽きがきた。眠たくもなったが、こんな映画もたまにはいい。
昔々、埼玉県民は東京都民から迫害を受けていた(いったい何時のこと? 時代考証など無視)。畜生のような扱いを受けて泣く埼玉県民がどんなに多かったことか。東京の探知機が【サ】を察知するや捕物が始まり、埼玉へ強制送還となる。地下に潜った埼玉県民の総意はともかく東京から認めてもらいたいのだ。劣等感に裏打ちされた独立意識の願望である。埼玉県民は、通行手形を発行してもらわなくても東京に行けることを夢見る。ダハハ、超のつくバカ話に笑うのだ。 現実に気分としてあるのは、千葉県とのライバル意識。千葉にあって埼玉にない海やディズニーランドへの憧れと嫉妬。埼玉県民は大変なのだ。しかも副都心の都会地とその他の地域との対立的な感情もあるらしい。一方で、後背地である群馬や栃木の存在。そちらからは埼玉に対して実際応援が寄せられる。複雑な埼玉感情に島根県民は笑ったのであった。 (朝露に濡れるウマノアシガタ。透明で光沢のある春の装いだ。もちろんきょうも黄色) |