先輩が風となっては吹いている [2018年09月13日(Thu)]
先輩風を吹かせるとファンが回る・・・そんなスナックがあると聞いた。先輩と後輩、上司と部下が飲む席を同じうすれば、おのずと経験談や指導が入る。お説ごもっとも、いい武勇伝ですねと、うなずいて拝聴する形になる。後輩の背はすぼんで口数は減っていく。残るのは鬱屈した気持ち。ふつう後輩からは、もういいからこっちの話を聞け!とは言えないものだ。
一人の発言時間が長くなると席後方に仕込まれたファンが回りだす。熱く語り続けるほどに風は強くなって寒さまで感じる。回転音で話も遮られる。先輩ははたと気づくのだ。「先輩風を吹かせている」と。 飲み会の席で話を独占するのはやめてほしいね。それは先輩も誰も同じこと。バランスよく話を振り分けてあげようよ。 (触られると縮んで恥じらう姿がおじぎ草。恥じらうから含羞草。花が終わると薄っぺらい豆ができる。先輩よ、少しは恥じらえや) |