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バラックとモノクロ生活戦後かな [2017年10月18日(Wed)]

fumihouse-2017-10-18T18_23_44-1-thumbnail2.jpg1981年封切りのこの映画。舞台は昭和31年(1956年)。水の都・大阪の面影はなく、汚れた川のほとり。バラック建てに近い古いうどん屋兼住居に少年は住んでいる。原作は宮本輝の小説。重い内容だ。見終わって珈琲で一服しながらゆっくり語り合う気分にはなれないが、感慨深い。

少年の両親は戦中、戦後のもやもやを今も抱えながら生きている。堅実に生計を立ててはいても、朝鮮戦争の特需景気に沸く世間とは無縁に生きている。父にとっては遅くできた子供で一段とかわいい。それでも溺愛することなく適度な距離感で生きている。

小学生の少年にしてみれば少々早すぎる思春期への突入。まだ貧しい戦後の暮らしがそうさせたのだが、宿船で二人の幼い子と暮らす母親。家事一切は10才そこそこの娘に任せて自分は板一枚隔てた隣部屋で売春業をしている。母役は加賀まりこ。綺麗であか抜けた美女だが魂の抜け出た空虚感。幼い姉弟と仲良くなった少年は残酷な現実を見て大人びていった。

映画『泥の河』は戦後72年の現代にあっては想像すらできない喜怒哀楽が詰まっている。濁り汚れた河のように気持ちが沈殿していくのが感じられた。モノクロ映画とするにふさわしい。

(伯耆大山のブナの巨木。長い長い歴史を刻んでいる)