暑さ過ぎ平和を思い五輪の中継 [2016年08月09日(Tue)]
リオデジャネイロ五輪が開幕して早くも三日。開会式のアトラクションでは、ヒロシマ原爆投下時間に日本をイメージしたマスゲームをしたり、代表が木の種を植えるなど、地球の未来を意識した演出が随所に見られました。
イラン→イラク→イスラエルが連続して入場してきました。アルファベット順ですから当然なのですが、不思議な感動を覚えました。宗教の違い、歴史の矛盾から対立関係にある国々が順繰りに入場することにです。政治の世界では武力も交えて国益を守るため侵しあう国どうしが、こうして一カ所に集まって人々の歓声に応えるのです。スポーツの祭典の中でも最も華やかな五輪の真骨頂がここにありました。 地図で探してみないと何処にあるのかも知らない国も多いわけで、数万人の小国からアメリカのような大国まで、国ぐるみのドーピングで非難されるロシアに至るまで、200を超える国と地域が行進するということも、思えば不思議なことなのです。 競技にあたっては敵どうしが競い、ぶつかり合ってメダル争奪を繰り広げることが擬似戦争の趣を呈したとしても、スポーツの舞台だけでのこと。余分なエネルギーをここで発散させて実際の戦闘行為などなくなってくれたら嬉しいのですが、なかなかそんな世界は実現しないでしょう。それでも、価値観の違いを認め合い対話と協調を進められる理想世界を目指さないことには地球の未来はないのです。 (夾竹桃が花盛りです。典型的な夏の花、なかでも一般的なのがピンク色のキョウチクトウ) |